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僕に踏まれた町と僕が踏まれた町
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僕に踏まれた町と僕が踏まれた町の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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この本の内容を初めて知ったのは、当時私が中学生の時だった。 進学塾に通っていた私は「国語の問題文」として、これを読んだのだ。 正直な感想として、とても面白かったのだが、それ以上に 著者が体験した、東大進学率No.1である灘高の優等生から落第生への転落、 そしてその後の浪人体験についての内容を読んでいると、 当時高校受験を控えていた私は、 何とも言えない空しさ、切なさを覚えてしまった。 そして、それを機にただ漠然と考えていてた 「将来」というものについて真剣に考えるようになったのだ。著者の実体験を元にした話には、誰もが思春期に持っていた、 希望、不安、葛藤、バカ話などがふんだんに盛り込まれている。 大人には懐かしく、自分自身の思春期が思い出されて 何処か心が疼くような内容であるが、 いま、思春期を生きている中高生にも是非とも読んでもらいたい作品である。 | ||||
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「禁じられた遊び」の章 わずか2ページであるけれど、舞台鑑賞の前にその作品の評価を大人に聞き、自ら鋳型に入って、 自分に「清く正しく美しい」育成を遂行しようとする中学生が登場する。 それはまったく冒険のなく、成長もなく、人生の甘いも辛いもなく、 夢を去勢した生き方を選んだ、らもさんとは対極に位置する中学生だ。 「幸運は、全力で追っても捕まるかどうかのすばしこい奴だった」と大学生になったらもさんは言う。 灘校の落ちこぼれであっても、無茶な好奇心をもち、トンビの魂に触れんとするほどの破天荒さが、らもさんのカリスマを作ったのだ。 | ||||
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まずお酒を飲んで、階段から転落して天に召された中島らもさんに哀悼の意を表します。好きな作家の中でらもさんと橋本治さんの書くものの方向性はいつも掴めなかった。どうしてかと今考えても、お二人とも自分でも一度書いてしまったら、もうその次は、新人と同じで一からスタートを繰り返していたからではなかったろうか。らもさんのお笑いへのこだわりは一貫していたが、この本を読むと灘高の秀才がいかに傷つき、挫折し、街に踏まれて、その痛みをお笑いで癒していたのが痛いほどわかる。傷ついた心はお笑いだけでなくお酒やドラッグまで繋がっていくのだが、らもさんのお笑いの心は読者の痛みも治癒してくれてきた。どうもありがとう、最後までらもさんらしい一生でした。 | ||||
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さよなら、らもさん。らもさんが亡くなって一番初めに読み返したのはこの作品でした。 なぜならもっとも懐かしく、らもさんの赤裸々な(ちょっと脚色じみた!)青春がつづってあるからでしょうか。エリートの道が引かれつつもそれに乗れない、アルコールを辞めようとするも離れられない、、、あなたの魅力はきっとそんな人間らしい生き方をとまどいながらも歩んでいたところにあったのでしょうね。 みなさんもこの悲しい死をきっかけに、中島らもにであったのなら、そして少しでも興味を持ったのであれば是非、この作品で「らものねっこ」に触れて欲しいと願っています。 | ||||
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らもさんが、亡くなったことを今日知って、ぜひ、らもさんの作品の中で 一番好きなこの作品をレビューを追悼に書きたかった。 私の大好きで思い出の詰まった神戸の町で、日本で有数の進学校で「もんもんとした思い」を抱えながら、フーテンでバカやって過ごした青春の話。脚色されていなくって、そのままで、それでいてあったかい。無駄な時間を過ごした?ううん、この時間があるから、あのらもさんがいるのだなあ。。。。と何度も読み返した本。正直で、不器用で、あったかいらもさんそのものです。 東遊園地の噴水、東亜食堂の中華粥、八島食堂の瓶ビール。。。らもさんがいないことを神戸の町はきっと恋しがるよ。そしてそして、あなたの新しい作品とあなたの案外力強い歌声にもう会えないと思うことはとてもとてもファンとしてさびしいです。なんとなくあなたが不死身だと錯覚してました。 この作品は、若さをもてあまし、世間を呪い、自分が好きになれない日々を送っている少年・少女たちにもこれからも読まれ続けて欲しい。。。永遠の名作だと思います。 | ||||
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本エッセイ集は、らも氏の思春期を回想した、いわば自伝的エッセイ集である。らも氏の生まれ育った尼崎、灘中・灘高時代の舞台となった神戸、さらに大阪芸術大学時代の大阪と、われわれ関西人には馴染みの深い場所が登場し、同世代の関西人の方には共感する部分がかなりあるのではないかと推察される。中島らもファン必読・必携のエッセイ集と言えるであろう。 | ||||
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本エッセイ集は、らも氏の思春期を回想した、いわば自伝的エッセイ集である。らも氏の生まれ育った尼崎、灘中・灘高時代の舞台となった神戸、さらに大阪芸術大学時代の大阪と、われわれ関西人には馴染みの深い場所が登場し、同世代の関西人の方には共感する部分がかなりあるのではないかと推察される。中島らもファン必読・必携のエッセイ集と言えるであろう。 | ||||
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この本は、らもさんの学生時代のいろんな体験をコミカルに表現している。 兵庫県尼崎市で生まれたらもさんは、灘中、灘高と進学し、その学校に通学していた時のいろんなエピソードをおもしろ、おかしく、書いておられます。また、ローリング・ストーンズ、ビートルズ、レッド・ツェッペリンなどが好きならもさんが自分自身でバンド活動をしていることも、おもしろ、おかしく書いておられます。 この本を読んでいると、中島らもの人間性、青春時代がよく分かり大変おもしろく、60~70年代の時代風景が思い浮かぶようです。 | ||||
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笑った。大いに笑った。声を上げて笑った。そんな本は久し振り。なんで笑えるんだろう。灘校で落ちぶれた著者の、小学生から大学生の頃の思い出話。大槻ケンヂのお薦めで読んだんだが、大正解! | ||||
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中島らもが踏み、踏まれた町「神戸」。 この本では20数年前の神戸が描かれています。 その当時、僕の年齢はまだひとケタ。 彼が青春を送った「神戸」と、僕の幼時の記憶として断片的に残っている「神戸」が重なり合っていたりします。母に手を引かれて前を通り過ぎるだけだった怪しい食堂で彼は腹ごしらえをし、看板を見た覚えがある喫茶店で彼はケンカを売られ・・・。 この本には「モダン」なのに「田舎臭く」、そして「スマート」なのに「胡散臭かった」頃の神戸があります。 | ||||
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