カラマーゾフの妹

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評判

カラマーゾフの妹の評価:

2.83/5点 レビュー 58件。 B ランク

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平均点2.83pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 21〜40 2/3ページ
No.21
(5pt)

意外な展開にびっくり!

原作者が生きていたら、、、と思うところもあったけど、十分楽しめました。
意外な展開が楽しかったです。
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858
No.20
(5pt)

意外な展開にびっくり!

原作者が生きていたら、、、と思うところもあったけど、十分楽しめました。
意外な展開が楽しかったです。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.19
(5pt)

筆者を支えたのは「反骨精神」か

「前任者」の物語、「カラマーゾフの兄弟」を、筆者と同じく亀山訳で読んだのが、数年前。
そして、今回、その続編をものして乱歩賞に物議を醸した意欲作として話題になった本書を読了。
まずは、その手腕に、素直に驚いた、というのがある。

手腕とは、たとえば原典をいかに消化していたかとか、原典の高みにどれだけ肉薄出来てたかとか、
そういった「原典ありき」の手腕の話ではなく、純粋に、「カラマーゾフの兄弟」という強烈な問題作を
この世に残し、第二部を書くと言ったきり勝手にこの世を去った身勝手な「前任者」が残した「謎」の
数々を、いかに解きほぐし、いかにミステリーとして形作ったかの一点、それである。

そもそもカラマーゾフの兄弟はミステリーというくくりだけでは語れない物語だし、
本作はミステリーの枠で見事受賞した物語だ。土俵が、違うと言えば違う。

カラーマゾフの兄弟を、(それは、あまりにも多くの顔を持つが、あえてその一つ)ミステリーという
くくりで見た場合、その結末はある意味妥当過ぎるほど妥当であり、意外性を欠いている。
スメルジャコフかドミートリーか。
いわば「どちらかが彼を殺した」状態である。東野圭吾ファンの方、申し訳ない。
(ちなみに、彼女、ですね。こっちは)

読了した私自身の話になるが、このミステリー的結末という見方をした場合のみ、私は
若干の不満を残して本を閉じた記憶がある。もちろん、それ以外においては大変有意義な
作品であった。大審問官のくだりと幼女虐待とフェチュコーヴィチの弁護と。覚えている
シーンは未だに、他人に語り継ぎたくなる。

翻って、本作である。
うん、と、頷いた。犯人は、彼しかいない。
そう。「前任者」の物語を読んだ時から、漠然と犯人は彼であればいちばん収まりがいいような
気はしていた。しかし、それはあくまでも「漠然とした印象」であって、ここまで微に入り細をうがつ
「証明」が出来ていたわけではもちろん、ない。
いわば本作は、数年間の私自身のモヤモヤとした霧を晴らしてくれた作品である、と言える。

だからこそ、私にとっては星5つ以外の評価はありえない。

ただ。
「彼」に対して、いや、「前任者の物語」そのものを心ゆくまで愛した人たちにとっては、
本作が冒涜以上の何者でもなく、したがって大いなる失望の意を示すことを理解できないわけではない。
ミステリーという枠以外で語ってよいなら、私だって大審問官と討論するイワンを見たかったし、
美しく心優しき司祭へと我が身を高めたアレクセイも見たかったし、何より原典の一番の見所というべき、
現行宗教、あるいは社会、あるいは規範における強烈なアンチテーゼを何か一つ、指し示して
欲しかった、という欲求は当然、持っている。

しかしそれは、無理な話であろう。なにしろ前任者の物語は長大過ぎる。
乱歩賞の上限は四百字詰めで五百五十枚。手頃な文庫本一冊に収まる長さしか許されていないのだ。
そういう意味では、筆者の失敗らしい失敗とは、唯一
「カラマーゾフの兄弟を原典に選んだ」
という点でしかない。
凝集してもしきれないほど原典は長大であり、かつ、示唆に富み、アイロニカルという言葉では
語れないほど攻撃的で、かつ、面白い。
だから筆者も冒頭で述べている。
「前任者のあの名作と『同等の』作品を書こうなどと思わなければよいのである」
と。

さらに、前任者の物語に「ある重大な事実を発見した」ことが、執筆動機である、と。

あくまでも私自身の評価ではあるが、その試みは見事に成功している、と思う。
彼以外の犯人はあり得ないし、その決着に至る証拠固めも「妥当」である。
少なくとも、ズルはしていない。私は以前「ダ・ヴィンチ・コード」を読了した時、
この決着はズルだ、と思った。それは、歴史的謎の終着駅が最後の最後には個人、家庭の問題に
帰属してしまったことの怒りが原因だ。

少なくとも、(本作は原典ともどもフィクションである、という違いはあるが)ドストエフスキー
という「歴史」の謎は、きちんと歴史的に集結、帰属していると思う。そういう点で、
その慧眼には素直に、恐れ入る。ミステリーで、原典ありきでこれだけの謎を思いつけるって、
すごいことなんですよ。ほんと。

だから、本作は紛う方なくミステリーであり、ミステリーとしてきちんと集結しており、
なおかつ成功している。

何の文句があるというのか。
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858
No.18
(5pt)

筆者を支えたのは「反骨精神」か

「前任者」の物語、「カラマーゾフの兄弟」を、筆者と同じく亀山訳で読んだのが、数年前。
そして、今回、その続編をものして乱歩賞に物議を醸した意欲作として話題になった本書を読了。
まずは、その手腕に、素直に驚いた、というのがある。

手腕とは、たとえば原典をいかに消化していたかとか、原典の高みにどれだけ肉薄出来てたかとか、
そういった「原典ありき」の手腕の話ではなく、純粋に、「カラマーゾフの兄弟」という強烈な問題作を
この世に残し、第二部を書くと言ったきり勝手にこの世を去った身勝手な「前任者」が残した「謎」の
数々を、いかに解きほぐし、いかにミステリーとして形作ったかの一点、それである。

そもそもカラマーゾフの兄弟はミステリーというくくりだけでは語れない物語だし、
本作はミステリーの枠で見事受賞した物語だ。土俵が、違うと言えば違う。

カラーマゾフの兄弟を、(それは、あまりにも多くの顔を持つが、あえてその一つ)ミステリーという
くくりで見た場合、その結末はある意味妥当過ぎるほど妥当であり、意外性を欠いている。
スメルジャコフかドミートリーか。
いわば「どちらかが彼を殺した」状態である。東野圭吾ファンの方、申し訳ない。
(ちなみに、彼女、ですね。こっちは)

読了した私自身の話になるが、このミステリー的結末という見方をした場合のみ、私は
若干の不満を残して本を閉じた記憶がある。もちろん、それ以外においては大変有意義な
作品であった。大審問官のくだりと幼女虐待とフェチュコーヴィチの弁護と。覚えている
シーンは未だに、他人に語り継ぎたくなる。

翻って、本作である。
うん、と、頷いた。犯人は、彼しかいない。
そう。「前任者」の物語を読んだ時から、漠然と犯人は彼であればいちばん収まりがいいような
気はしていた。しかし、それはあくまでも「漠然とした印象」であって、ここまで微に入り細をうがつ
「証明」が出来ていたわけではもちろん、ない。
いわば本作は、数年間の私自身のモヤモヤとした霧を晴らしてくれた作品である、と言える。

だからこそ、私にとっては星5つ以外の評価はありえない。

ただ。
「彼」に対して、いや、「前任者の物語」そのものを心ゆくまで愛した人たちにとっては、
本作が冒涜以上の何者でもなく、したがって大いなる失望の意を示すことを理解できないわけではない。
ミステリーという枠以外で語ってよいなら、私だって大審問官と討論するイワンを見たかったし、
美しく心優しき司祭へと我が身を高めたアレクセイも見たかったし、何より原典の一番の見所というべき、
現行宗教、あるいは社会、あるいは規範における強烈なアンチテーゼを何か一つ、指し示して
欲しかった、という欲求は当然、持っている。

しかしそれは、無理な話であろう。なにしろ前任者の物語は長大過ぎる。
乱歩賞の上限は四百字詰めで五百五十枚。手頃な文庫本一冊に収まる長さしか許されていないのだ。
そういう意味では、筆者の失敗らしい失敗とは、唯一
「カラマーゾフの兄弟を原典に選んだ」
という点でしかない。
凝集してもしきれないほど原典は長大であり、かつ、示唆に富み、アイロニカルという言葉では
語れないほど攻撃的で、かつ、面白い。
だから筆者も冒頭で述べている。
「前任者のあの名作と『同等の』作品を書こうなどと思わなければよいのである」
と。

さらに、前任者の物語に「ある重大な事実を発見した」ことが、執筆動機である、と。

あくまでも私自身の評価ではあるが、その試みは見事に成功している、と思う。
彼以外の犯人はあり得ないし、その決着に至る証拠固めも「妥当」である。
少なくとも、ズルはしていない。私は以前「ダ・ヴィンチ・コード」を読了した時、
この決着はズルだ、と思った。それは、歴史的謎の終着駅が最後の最後には個人、家庭の問題に
帰属してしまったことの怒りが原因だ。

少なくとも、(本作は原典ともどもフィクションである、という違いはあるが)ドストエフスキー
という「歴史」の謎は、きちんと歴史的に集結、帰属していると思う。そういう点で、
その慧眼には素直に、恐れ入る。ミステリーで、原典ありきでこれだけの謎を思いつけるって、
すごいことなんですよ。ほんと。

だから、本作は紛う方なくミステリーであり、ミステリーとしてきちんと集結しており、
なおかつ成功している。

何の文句があるというのか。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.17
(4pt)

高野さん流のカラマーゾフ

私は、読む前から「ドストエフスキーが書いたものではない。パロディーだ。」と意気込みを入れてから読み始めたので、楽しく読めました。(もちろん、納得いかない部分もあります。たとえば、アリョーシャがああいう感じに至った経緯が不十分だなと感じました。)

この物語をドストエフスキーが書いたというのなら、間違いなく☆は4つもあげられないでしょう。多くの方が言われているとおり、ドストエフスキーの複眼的な視点・多重的な思想が盛り込まれていないからです。

しかし、これはあくまで高野さんの作品であり、江戸川乱歩賞審査員も本書の最後のページで述べているように、高野さん流カラマーゾフを評価したものです。そう割り切って読むと、かなり面白く読めるのではないでしょうか。ミステリー小説色が強いです。ビリーミリガンとなんとかにんのなんとか、っていう(すいません、本の名前忘れましたが、多重人格のお話のあれです)本がお好きな方にはおすすめです。
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858
No.16
(4pt)

高野さん流のカラマーゾフ

私は、読む前から「ドストエフスキーが書いたものではない。パロディーだ。」と意気込みを入れてから読み始めたので、楽しく読めました。(もちろん、納得いかない部分もあります。たとえば、アリョーシャがああいう感じに至った経緯が不十分だなと感じました。)

この物語をドストエフスキーが書いたというのなら、間違いなく☆は4つもあげられないでしょう。多くの方が言われているとおり、ドストエフスキーの複眼的な視点・多重的な思想が盛り込まれていないからです。

しかし、これはあくまで高野さんの作品であり、江戸川乱歩賞審査員も本書の最後のページで述べているように、高野さん流カラマーゾフを評価したものです。そう割り切って読むと、かなり面白く読めるのではないでしょうか。ミステリー小説色が強いです。ビリーミリガンとなんとかにんのなんとか、っていう(すいません、本の名前忘れましたが、多重人格のお話のあれです)本がお好きな方にはおすすめです。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.15
(4pt)

別の話だと思えば、良いんじゃない…?

あの「カラマーゾフの兄弟」の後日談だという。
 党首フョードルの死から13年、内務省未解決事件特別捜査官
として、二男イワンがカラマーゾフ家に戻ってきた。
 すでに、犯人である長男ドミートリーはシベリアで刑期中に
死亡している。
 終わったはずの事件なのに、なぜ?
 新しい捜査法や犯罪心理学を取り入れ、徐々に真実が暴かれて
ゆくなか、事件を取材していたジャーナリストが殺された!
 13年前のカラマーゾフの人間関係の暗い闇に、いま光が入る。

 本来、第二部として予定されていた続編は、ドストエフスキーの
死によって日の目を見ることはなかった。
 残されたいくつかのアイデアをもとに、本書を描いた著者の自由な
想像力と卓抜な構成力は、見事だと思う。
 ロシア文学好きの人が気に入らないのは、やむを得ないでしょう。
 「モンテクリスト伯」にもあったし、続編が書かれるのは名作の宿命
ではないでしょうかね。
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858
No.14
(4pt)

別の話だと思えば、良いんじゃない…?

あの「カラマーゾフの兄弟」の後日談だという。
 党首フョードルの死から13年、内務省未解決事件特別捜査官
として、二男イワンがカラマーゾフ家に戻ってきた。
 すでに、犯人である長男ドミートリーはシベリアで刑期中に
死亡している。
 終わったはずの事件なのに、なぜ?
 新しい捜査法や犯罪心理学を取り入れ、徐々に真実が暴かれて
ゆくなか、事件を取材していたジャーナリストが殺された!
 13年前のカラマーゾフの人間関係の暗い闇に、いま光が入る。

 本来、第二部として予定されていた続編は、ドストエフスキーの
死によって日の目を見ることはなかった。
 残されたいくつかのアイデアをもとに、本書を描いた著者の自由な
想像力と卓抜な構成力は、見事だと思う。
 ロシア文学好きの人が気に入らないのは、やむを得ないでしょう。
 「モンテクリスト伯」にもあったし、続編が書かれるのは名作の証明
ではないでしょうかね。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.13
(4pt)

真犯人は誰?

カラマ-ゾフの兄弟を読み終ったばかりだったので、タイトルに惹かれて購入しました。記憶が鮮明なうちに読むとより楽しめます。 スメルジヤコフ犯人説に違和感を持ったひとにはオススメです。
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858
No.12
(4pt)

真犯人は誰?

カラマ-ゾフの兄弟を読み終ったばかりだったので、タイトルに惹かれて購入しました。記憶が鮮明なうちに読むとより楽しめます。 スメルジヤコフ犯人説に違和感を持ったひとにはオススメです。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.11
(4pt)

カラマーゾフ的なんだよ

ミステリーものはほとんど読みませんが、前任者作品ファンとしてこれは読まずにおりゃりょうか!
カラマーゾフの兄弟に舞台を借りたミステリーとしてとても楽しく読めました。本編のオチも良かった。
また前任者の作品を読み返して『カラマーゾフ的』というものについて再確認したくなりました。

そういえば、行方不明の二人のその後は?やはり?理由は?
そういう想像の余地が用意してあるところもいいですね。
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858
No.10
(4pt)

カラマーゾフ的なんだよ

ミステリーものはほとんど読みませんが、前任者作品ファンとしてこれは読まずにおりゃりょうか!
カラマーゾフの兄弟に舞台を借りたミステリーとしてとても楽しく読めました。本編のオチも良かった。
また前任者の作品を読み返して『カラマーゾフ的』というものについて再確認したくなりました。

そういえば、行方不明の二人のその後は?やはり?理由は?
そういう想像の余地が用意してあるところもいいですね。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.9
(4pt)

左脳で楽しむ小説

評判が良くないようなので、怖いもの見たさで読んでみました。イギリスは食べ物が不味い、という話を連想します。前評判を気にして現地に行ってみると、確かに不味いものもあるが、美味しいものも結構あるじゃないか。そんな感じで、意外と楽しめました。まず、著者が、ドストエフスキーの大作をよく読んで、その隙間を縫って、用意周到に大胆な虚構を構築した点に驚きました。その上、フョードル・カラマーゾフ殺人事件の概要を整理して追ったり、3千ルーブルがどれくらいの金額かを具体的に説明してくれたり、なかなか親切な設計です。SFの話題は余計だと思いますが、全体的に、左脳を刺激するミステリーらしい文章だと思います。問題は、右脳を刺激する情緒の部分が弱いことでしょう。更に、アリョーシャの描き方には多くの不満が残ると思います。著者は冒頭で、偉大な前任者(ドストエフスキー)と同等の作品を書くことなど出来ない相談、と割り切っていますが、アレクセイ・カラマーゾフの生涯については、この作品を読めば納得してもらえるだろう、という意図を述べています。でも、これが難しい。なるほど、そういうことか!と感心するか、魅力が無いじゃないか、と不満を募らせるか、評価が大きく割れるところでしょう。もっとも、アレクセイ・カラマーゾフの生涯を魅力的に描くためには、精神世界の深みを徹底的に見つめ、ドストエフスキーと同等の境地に達する必要がありそうで、今となっては誰にも描くことができない世界なのかもしれません。とはいえ、ドストエフスキーの大作に一石を投じた功績は過小評価されるべきではなく、今後この作品がどのように読者に受容されていくのか、大いに関心があります。今は先ず、現代日本のミステリー小説として、左脳で楽しむ作品、と割り切って読むことをお奨めする次第です。
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858
No.8
(4pt)

左脳で楽しむ小説

評判が良くないようなので、怖いもの見たさで読んでみました。イギリスは食べ物が不味い、という話を連想します。前評判を気にして現地に行ってみると、確かに不味いものもあるが、美味しいものも結構あるじゃないか。そんな感じで、意外と楽しめました。まず、著者が、ドストエフスキーの大作をよく読んで、その隙間を縫って、用意周到に大胆な虚構を構築した点に驚きました。その上、フョードル・カラマーゾフ殺人事件の概要を整理して追ったり、3千ルーブルがどれくらいの金額かを具体的に説明してくれたり、なかなか親切な設計です。SFの話題は余計だと思いますが、全体的に、左脳を刺激するミステリーらしい文章だと思います。問題は、右脳を刺激する情緒の部分が弱いことでしょう。更に、アリョーシャの描き方には多くの不満が残ると思います。著者は冒頭で、偉大な前任者(ドストエフスキー)と同等の作品を書くことなど出来ない相談、と割り切っていますが、アレクセイ・カラマーゾフの生涯については、この作品を読めば納得してもらえるだろう、という意図を述べています。でも、これが難しい。なるほど、そういうことか!と感心するか、魅力が無いじゃないか、と不満を募らせるか、評価が大きく割れるところでしょう。もっとも、アレクセイ・カラマーゾフの生涯を魅力的に描くためには、精神世界の深みを徹底的に見つめ、ドストエフスキーと同等の境地に達する必要がありそうで、今となっては誰にも描くことができない世界なのかもしれません。とはいえ、ドストエフスキーの大作に一石を投じた功績は過小評価されるべきではなく、今後この作品がどのように読者に受容されていくのか、大いに関心があります。今は先ず、現代日本のミステリー小説として、左脳で楽しむ作品、と割り切って読むことをお奨めする次第です。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.7
(4pt)

着想がいい

着想がいい。文章がうまい。同じ人物を愛称でも書いているので、読みにくい。

 これから乱歩賞に応募する方は、「マネをしないように」という選評があるが、それは、この作品がうまく描かれすぎであるということ。

 文豪の描いた本編と比べて否定論が多いが、過去の「見劣り乱歩賞作品」よりは、ずっとましだと思います。
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858
No.6
(4pt)

着想がいい

着想がいい。文章がうまい。同じ人物を愛称でも書いているので、読みにくい。

 これから乱歩賞に応募する方は、「マネをしないように」という選評があるが、それは、この作品がうまく描かれすぎであるということ。

 文豪の描いた本編と比べて否定論が多いが、過去の「見劣り乱歩賞作品」よりは、ずっとましだと思います。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.5
(5pt)

スチームパンク風SF推理ロシア文学

面白かったです。この作品に「ドストエフスキー」を求めるのは筋違いかなぁ。作者は第二部の構成、構想をアレンジして物語を紡いでいるわけで決して続編を書いているつもりじゃ無いと思う。事実原作(だれ訳かはさておき)を読んでいなくても充分面白いし、読めば更に深く楽しめます。ちょっぴりのスチームパンク風SF世界と乱歩推理小説とパラレルワールド的ロシア文学世界。頭柔らかくして楽しみましょう!おすすめです。
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858
No.4
(5pt)

スチームパンク風SF推理ロシア文学

面白かったです。この作品に「ドストエフスキー」を求めるのは筋違いかなぁ。作者は第二部の構成、構想をアレンジして物語を紡いでいるわけで決して続編を書いているつもりじゃ無いと思う。事実原作(だれ訳かはさておき)を読んでいなくても充分面白いし、読めば更に深く楽しめます。ちょっぴりのスチームパンク風SF世界と乱歩推理小説とパラレルワールド的ロシア文学世界。頭柔らかくして楽しみましょう!おすすめです。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.3
(4pt)

ノラもまた考えた。

廊下へ出てうしろの扉をばたんとしめたときに考えた。
帰ろうかしら。
太宰はたった一行で人形の家をひっくり返したが、
高野史緒氏は三百頁でひっくり返した。

昔同級生が斜陽の続編を書いて井伏鱒二に見せた。
井伏曰く「太宰は二人いらない。」

本作品は高野史緒氏が書いたのであって
ドストエーフスキイのふりをした高野史緒氏が書いたわけではありません。
世の中に文章としての物語が誕生した時に既に語り継がれた物語や、
日記が下地としてあるのですから気にしません。

亀山版を読んでまだ二年しか経ちませんので、
鮮やかにオリジナルが蘇り、それはそれで懐かしく愉しいです。

題名からカラマーゾフを消して「死霊の妹」にしておけば
ドストエーフスキイファンに怒られずに済んだでしょう。

カラマーゾフの兄弟を記憶に留めている方にはお勧めです。
「罪と罰」も物語の中に織り込まれていますが、他の作品も登場させたら
更に面白くなるのではないでしょうか。

村上春樹氏がロシア語に翻訳すれば、モスクワで爆発的に売れるでしょう。

妹の設定に必然性を感じずマイナス1です。
カラマーゾフの妹 Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹より
4062178508
No.2
(4pt)

適当におもしろかった!!

評価 ☆2つが おおい^^  白痴などなら 4日 カラマーゾフなら 6日で 読めるぼくが 1週間かかった^^::  一日目は 100ページ読めたが あとは ぞろぞろ ノロノロ 適当におもしろかったし  こういう風に続けたかという 思いはあるが   ちょっと めちゃくちゃな部分もあるので  やや かなわんと 思った
スメルではなくて 他の人が 犯人と イワンが 推理するのだが
これは 書いていいのだろうか??   ちょっとなあと!!  科学的なことも ちょっとなあ!!と
ただ 乱歩賞 いままで 読んだ事がなかったので  よかったとは 思う

もう一度 カラマーゾフを 読みたくなった
ともかく 著者の 独創性には   賛辞を おくりたい!!

この手で つづけるか!! という 賛辞!!

☆は 4つにしておく^^
カラマーゾフの妹 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カラマーゾフの妹 (講談社文庫)より
4062778858