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生贄のジレンマ
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生贄のジレンマの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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上巻はamazonで購入したが、中、下巻は店舗で購入したため、評価はこちらに。 初めて物語中にゲーム理論を持ち込んだ作品は、 魔法の国ザンスの9巻だった。これの出版が1986年。 もはや古典的とも言えるゲーム理論のストーリーへの導入は パクリとは言わないが、うまくいっているとはとても言えなかった。 25年前のお話と同レベル。 そもそも、この類の限定的な環境における命のやり取り軸にした物語は、 ルール外の行為がいかにして阻止されるかを説明しないと、 キャラクターの行動にリアリティが無くなってしまう。 読者が想定する脱出方法は早めに潰していただきたかった。 学生だから限界があるという言い訳もあるかもしれないが、 登場人物で一番賢いと言われる人間でさえ、ルール内での行動最適化にしか 興味が無いあたり、非常に残念な話になっている。 また、作者の「学校」や「国家」、「戦争」に関する認識は大変幼く、 作中に何度も出してくるには少々くどい。 全体的には山田悠介よりはマシだが、それだけだった。 20歳ぐらいまでの人は読んでもいいかも。 | ||||
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土橋さんはいつもテーマがいいですよね。 普通はここまで緊迫した心理描写を書きたがらないと思うんです。 読んでてもしんどいのに書く方はどんだけしんどいんだ、と。 だから僕は小説をいつも中古で買いますが、彼の作品は 敬意を払って新品を買うことに決めています。 「良い仕事してますねぇ〜」の気分です。 人と人の間にうまれる歪み、その中から必死に正しいものを 救い出そうとする登場人物たちの生き様は僕らの いまだ純粋な心をせつなく刺激します。 するべきなのに体が動かない。したらいけないのに咄嗟に犯してしまう。 土橋さんはどの作品においても善悪を根底から見つめ、考え、 そして僕らに問いかけてきます。本当に正しいことが見当たらない。 正しいことが行えない人間の孤独を描いています。 ただ本作品は教訓めいた終わり方をしてしまっていると思います。 そしてそれはあきらかに右翼的であると思います。 難しいところではあるとおもいますが、やはり土橋さんの深いテーマに 見合う結びは教訓味を排除した問いかけの形が良いのではないかと 思いました。 | ||||
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極限状態に置かれた登場人物の心情描写が素晴らしい。 特に後半のコミュニケーションゲームのやりとりは震えました。 涙腺が緩んだ。 普段は読み終わった本はほとんど捨ててしまうのですが、 これは捨てられません。 | ||||
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卒業を間近に控えた320人の生徒を対象に学校を舞台にした生贄がテーマの死のゲームが突如始まる。 という設定はいいんですが、主人公の篠原純一という生徒の言動、行動、思考、すべてにイライラや不満が生じます。 キャラクター設定が突飛なので共感できず、論理的な思考でもないので理解もできません。 主人公がこれでは物語に入り込めないので一冊を読むのにすごく時間がかかりました。 上中下の上巻という事と、次の巻への引きが良かった事、そして下巻でイライラや不満を全部吹き飛ばしてくれるような ラストに期待して星は二つです。 | ||||
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導入部として、非常にうまいです。 特にいいなあ、と思うのは、最初の犠牲者が出るときの、生徒たちの心理描写です。 みんなが、こんなの嘘だろう、と思いつつ、一方で不安を感じている。 そのあたりを、逃げずに、みごとに描写していて、説得力がありました。 | ||||
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ちと不満です。 ひとつは、主人公ともいうべき篠原のキャラクターの問題です。 古い表現ですが「女の腐ったような奴」としか見えません。 なんでこんなのが主人公なの? そんな不満を持って読み進むと、これがずい分といい思いをしたりして。 なんだか納得がいかないです。 もうひとつ。 第2巻に入り、物語の展開が遅くなって、地の文での説明がだらだらと続いているように感じました。 そのせいで、だいぶいらいらしました。 | ||||
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第3巻に入って、物語が急激に流れます。 ジェットコースターです。 作者が次々に繰り出してくる”手”に、 「ほほう、そういう手できますか」 と、口をあんぐりとあけて、感心するばかりです。 終わり方もいいです。 ゲームが行われた理由がそれとなく説明され、生き残った者の未来も暗示され、ほっとする、というのも大げさですが、薄明かりのような余韻を感じることができました。 | ||||
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小学校高学年なら楽しめる内容。どこかで見た設定を混ぜ合わせて薄めたままの物語。好きな人には好きな世界でしょうが、アニメっぽい世界で緊張感がない。 | ||||
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上巻は物語の導入と伏線をばらまいたといった感じ。序盤は強制的にゲームに参加させられた生徒たちが現実を受け入れられずに翻弄されているが、途中から物語は一気に加速し気がついたら引き込まれていまいした。作品名にもある【ジレンマ】についての考察も作中にあり(マイケル・サンデル教授やノイマンの話)とても考えさせられる作品でありました。 | ||||
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上巻の終わりからの物語の疾走感を引き継ぎ一気に駆け抜けていく感じが、とても良く時間を忘れて一気に読んでしまいました。 救済措置による各クラスの人数にばらつき、生贄の価値の低下、八組のトラップ、など刻々と変化する状況の中生徒たちの精神はもう限界を超えていて、その矛先は篠原へ… | ||||
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まず、終わり方はどこかもやっとする感じがあるが良かったと思います。 生贄の穴が機能しなくなり(実際は機能しているが)クラスごとにそれぞれのやり方で生贄の選出に向き合う中、"命の保障"をした救済措置の登場、そしてゲームはセカンドステージに移りエンディングへ。 大変、満足する作品でした。 | ||||
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前作「殺戮ゲームの館」を読後すぐ、この上中下巻を買い読みました。 上巻だけに限って言うと、読み始めた当初は「前作と似た雰囲気だな」と感じました。 前作も詰めの甘いところはあれ、なかなかに書き込まれた良作だったと思うので、似ていても構わないのですが、こういった「クローズドサークル」「デスゲーム」という内容のものを特に書かれる作家さんなんですね。 個人的にこういう内容のものが好きなので、上巻のじわじわと盛り上がる切迫感がよかったです。 ただ文章がやはり少し、なんというか…掘り込みが浅いなと感じる所が多々ありました。 それから、こんなに薄いのに上中下の3冊に分けた所にいやらしさを感じたので(笑)、星は4つで。 | ||||
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作品の雰囲気としては、上巻中巻下巻とも安定してこの作家さんらしい上手い緊迫感があります。 ただ中巻では、若干濡れ場があるのですが、個人的には「はい?」と言いたくなるような唐突な展開だったので、読んでいてポカンとしてしまいました。 ですがその後の中巻終盤に向けて、登場人物の一人に下された決断のシーンでは一気に盛り上がりが加速しましたし、更にその後の四組の逼迫し、破綻に向かう描写などは読んでいて動悸が速くなるほどでした。 なんにしろ、上巻から受け継いだ面白さはそのまま維持されています。 また、この巻から(初版分だけかもしれませんが)文章中に誤字、誤用が増えてきます。 気になる方は初版を避けたほうがいいかもしれません。 (二刷から訂正されていればの話ですが) | ||||
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一気にこの下巻まで読みきってしまいました。 面白いことに他なりませんが、この限定的な設定の中で筆者はよくこれだけアイデアが出せたものだと感心しきりです。 若干「ゴール」の描写にもやっとするものが残ってはいますが、下巻中盤以降の「コミュニケーション」の描写が秀逸で、コミュニケーションにおける登場人物たちのやりとりは非常に上手く描かれており、また、よく考えられている話だなと思いました。「彼」がコミュニケーションで救われ、また救うこともできる、その連鎖の描かれ方は、胸にぐっと来るものがあります。 ラストについては無粋なので言及しません。が、読後感が悪くなることはありませんでした。 話の内容的には星5つでもいいかなと思うのですが、4つにした理由は、文章があまりにも誤字脱字誤用だらけだということ。作家さん本人が推敲するのはもちろんのこと、編集さんや校正担当される方はちゃんと原稿をチェックしてるんでしょうか? 中巻から誤字脱字はありましたが、下巻は酷くなっています。 なのでやはり、気になる方は二刷から訂正されることを信じて初版は避けた方がいいかもしれません。 誤字脱字だけでなく、例えば日付を、年は算用数字なのに、月日は漢数字、というまとまりのない書き方をしているのは何なのでしょうか? もうちょっと気を遣っていただきたいです。 また、下巻に限ると、モノローグ中の御託が非常に多い。それがくどく感じられました。 色々と文句ばかり書き連ねましたが、それでも内容がとても面白かったのは本当です。 心の動きに伴う言動の描写のうまい作家さんですし、文章がもうちょっと洗練されてくれれば言うことなしかな。 何にしろこの本を買ってよかった。これからどんな本を書かれるのか、とても楽しみです。 | ||||
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高校生全クラスが不条理なゲームに巻き込まれていくという、彼の「扉の外」と同じ設定です.しかし今回は、生け贄を選べなければみんな死ぬという極限状態.ハーバードの講義ではないですが、みんなを生かすために1人を殺すことは許されるか?ミスチルの「Hero」ではありませんが、自分が犠牲になることで同級生を助けることができるとして、手を挙げられるか?最初はいた善意の生贄も、多数決、裏切りと混沌をきわめて行きます.「扉の外」では示されなかったエンディングもきちんと示されましたし、裏エンド(実際生き残ったかは不明)もあり、最後まで緊迫して読めました.「扉の外」同様、ルールを守らない異分子で協調性がなく、それでいて依存的な主人公が好みです。(ちょっとWETすぎ。もう少しCoolでもいいかも。)土橋作品のエッセンスをつぎ込んだ最新作にして、最高の作品です。MUST BUY! | ||||
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土橋真二郎が原点回帰したような感じ。 今回は集団で議論するシーンが少なく、個人個人がマイナスの感情を投げ合うような内容だった。 扉の外の雰囲気があるものの、扉の外は集団戦、生贄のジレンマは個人戦みたいな感じがした。 ただ、扉の外は「扉の外へ出る」という明確なゲームの上がりがあったが、今作はゲームの上がりが明確でないような気がした。 しかし、読後は作品の主張やテーマについて考えさせられた。 やはり土橋真二郎はめちゃめちゃ頭がいいんじゃないかな?っておもいました。 | ||||
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中巻でようやく本題にはいってきました。 舞台が学校なので、クラスということで考えると若干「扉の外」に似ている部分があると思います。 登場人物の心理が巧妙に書かれていて、もともとの土橋 真二郎ファンはもちろんのこと、その他全ての人にお勧めできます。 下巻、そして土橋 真二郎さん本人にも期待大です。 | ||||
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上巻だけだとまだプロローグといった形ですが、情報がじわじわと出てきて面白いです。 現在中巻までしか読んでいませんが(下巻は未発行)、人間関係の伏線が上巻では多々出てきていて、その後の緊迫感へとつながっていく感じです。 上巻だけだと若干物足りないですが、この作者は中盤以降人間同士の駆け引きの段階に入ると一気に面白くなります。お勧めです。 | ||||
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前回の衝撃的でいろいろ想像の余地を残した終わりからの続きの今回。 救済の真実を知りさらに心が壊されていく中、篠原とレイの妙な距離感の秘密がわかりさらには涼子たち八組の生贄の穴を使ったトリック。 徐々に登場人物たちが論理的な行動から感情に流されていく中、このデスゲームからの卒業はできるのか? 上巻はこの中巻でも言われていますが、ゲームのプロローグにすぎずゲーム本編がいよいよはじまります。 今までは生贄の穴を使えば大勢が生徒が救われてきましたが、その時間稼ぎが今やクラスメイトを生贄に捧げるのと同じ効果がなくなった中、クラス内・クラス間の戦いに移って行きました。 いまだに明確なゴールが設定されておらず、最終巻であるはずの次でどう決着をつけるのか、楽しみでしょうがないです。 徐々に主要人物の本性や何をしたく誰を守りたいかがわかってきて読んでいる自分も同じ舞台に立っているかのような緊張を味わえたこの巻でした。 まだ下巻は発表されていませんが、サスペンス好きなら買って損なしの手に汗握る展開の連続で満足されるはず!! 今回もあとがきはないので土橋先生のあとがき好きの自分はちょっと残念な気持ちも・・! | ||||
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今回の舞台は『学校』 閉鎖されたいつもの場所 生き残るにはクラスの誰かを生贄にしなければならない ゲームの終了条件は未だ分からないまま 土橋先生のいつもの作品通り主人公は外道でそれが意味するのはクラスからの孤立 だけどいつもの通り主人公の周りにはクレバーな男子女子がいます 舞台の学校は進学校なので馬鹿な奴がルール破って死ぬとか乱心になる生徒は今のところいません(みんないい子ちゃん) 上、中、下の三部作のようなのでまだあまり動きがありませんが最後にイベントがあります 作品としてはクラスごとですし扉の外に近いです やっぱり心理描写も凄くうまいですし凄く引き込まれる文章なのでオススメです | ||||
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