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涙はふくな、凍るまで
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【この小説が収録されている参考書籍】
涙はふくな、凍るまでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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前作「走らなあかん〜」とはだいぶ毛色が違う作品と感じました。あのようなスピード感やいろんな人が入り乱れるドタバタ感といった派手さは本作品にはありません。 登場人物もある程度限られているし、表向きみんなクールなので比較的淡々と物語は進みます。 前半は情景描写が多く、それに合わせて主人公坂田の目を通した北海道という土地の印象が語られる記述が頻繁にあります。さらにロシア人観や、北海道北端の片田舎の街ですらどれほど生活レベルでロシアと密接に繋がっているか、そうした状況はある意味東京などよりはるかに国際化といえるのではないか、などといった、北海道におけるロシアが他のどの外国よりも身近な存在たる驚き、また日本全体としてそうした隣人としてのロシアに対する認識の薄さがもたらすリスクへの危惧などが述べられていて、そうした場面はまるで文化論を交えた旅行記のようでした(とはいえそれはそれで大変興味深いです)。 後半は一転してスリリングな展開で、前作同様坂田の逆ギレ気味な開き直りなどもあり痛快でした。 展開にそれほど派手さはなくとも丁寧な情景描写のおかげで本当に北海道という舞台の空気がよく伝わってきて飽きさせません。 ただ、個人的にはどうしてもストーリーよりは、日本とロシアとの関係など文化論的な記述のほうが印象に残る作品でした。 これ以降の作品でもロシアンマフィアは頻繁に出てきますし、大沢さんのロシアへの強い思い入れを感じます | ||||
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前作を読まずに読んだのですがまあまあ楽しめました。 私の祖父母が稚内に住んでいて、途中出てくる土地の名前などを読むと よく取材しているなと思わず笑ってしまった。 偶然ロシアマフィアの争いに巻き込まれ、ロシアと北海道の関係や ポテトチップスの製造過程など、アクションやミステリーよりも そういう北海道の知られざる事情を知るのにもってこいの一冊。 ロシアについてとても興味がわきました。 ただ作者の感想を主人公の坂田を通して語る場面が多くあり、 ハードボイルドな面は少ないので、不快に感じたり退屈するかも なので星3つ | ||||
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毎度毎度この主人公は事件に巻き込まれてしまいますね。それもひどい事件に。そうでなければ物語にはならないのですが。内容としてはソ連邦崩壊後の混迷するロシア、そしてロシアンマフィアと日本の関わりに主人公が巻き込まれていく物語です。登場人物同士の駆け引きや恋愛関係が大沢在昌らしいタッチで描かれていると思います。 | ||||
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