迷走パズル
評判
迷走パズルの評価:
4.22/5点 レビュー 9件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1〜7 1/1ページ
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迷走パズルの評価:
4.22/5点 レビュー 9件。 C ランク
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精神病院が舞台となり、様々な精神病患者が登場する点がユニークである。主人公達は殺人を警告する声を聞く。それが精神病患者の妄想か、実在する声なのか、謎が深まる。
『迷走パズル』はシリーズ物の第一作目であるが、三作目の『人形パズル』を先に読んでいる(林田力『二子玉川ライズ反対運動9ブランズ二子玉川の複合被害』「『人形パズル』米国社会の精神風俗」)。『人形パズル』を「本が好き!」献本で読むことになり、興味を覚えて第一作目を読むことになった。
『迷走パズル』と『人形パズル』は大きく異なる作品である。主人公の立場が異なる。『迷走パズル』ではアルコール中毒の入院患者であったピーターは人形パズルでは立派な海軍将校になっている。『人形パズル』で活躍するアイリスは迷走パズルでは受け身のままである。共通点は主人公が探偵的に振る舞うものの、真相の説明者が別に存在する点である。
『迷走パズル』の時代は禁酒法制定とも遠くなく、WASP的な倫理観が高揚した時代であった。その時代にアルコール中毒患者を主人公とすることへの是非はあるだろう。現代日本で脱法ハーブ中毒者を主人公にするようなインパクトがある。後の『人形パズル』でも、どうしようもない酔っぱらいを登場させながら、ダメ人間として描いていない。
せめてもの救いは主人公のアルコール中毒設定が過去の設定になっており、主人公は最初から正常であることである。不幸に直面したからアルコール中毒に陥ったというだけで、主人公にアルコール中毒らしさの描写はない。日本社会には特殊日本的精神論やヤンキー的な気合主義、自己責任論で貧困に陥った人々に頑張ることを強制する愚かな傾向があるが、反貧困のセーフティネットで支えることが大切であると感じた。