(短編集)

罪悪

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評判

罪悪の評価:

4.11/5点 レビュー 37件。 A ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 21〜40 2/3ページ
No.28
(4pt)

個人的には前作の方が良かったです

前作の「犯罪」が面白かったので購入しました。えっ!って感じの話やそれで終わり?って感じは否めませんが、ノンフィクションなので仕方ありませんね。色々考えさせられる話もあったりで、自分的には気に入ってます。
罪悪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 罪悪 (創元推理文庫)より
4488186033
No.27
(4pt)

個人的には前作の方が良かったです

前作の「犯罪」が面白かったので購入しました。えっ!って感じの話やそれで終わり?って感じは否めませんが、ノンフィクションなので仕方ありませんね。色々考えさせられる話もあったりで、自分的には気に入ってます。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.26
(3pt)

「犯罪」のほうが出来がいいと思います

なんとなく、「犯罪」が予想外に評判がよくて、がんばって二作目を書いたら力みすぎちゃった、といった印象です。
第一作にあった余韻や、淡いおぼろな翳のような雰囲気が薄れたのはちょっと残念。他の方も書かれていたけど、後味のよくない話も多いかも。
司法制度とはなんだろう、と考えさせられた「ふるさと祭り」「司法当局」、推理小説のような「精算」が印象に残りました。
罪悪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 罪悪 (創元推理文庫)より
4488186033
No.25
(3pt)

「犯罪」のほうが出来がいいと思います

なんとなく、「犯罪」が予想外に評判がよくて、がんばって二作目を書いたら力みすぎちゃった、といった印象です。
第一作にあった余韻や、淡いおぼろな翳のような雰囲気が薄れたのはちょっと残念。他の方も書かれていたけど、後味のよくない話も多いかも。
司法制度とはなんだろう、と考えさせられた「ふるさと祭り」「司法当局」、推理小説のような「精算」が印象に残りました。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.24
(5pt)

カルテの様に無駄のないソリッドな文章

前作は、最後にカタルシスがあったため、本作よりも印象が強いが。

今作も、無駄の無い文章、カルテの様。

善も悪も何も語ってない、読み手が考える作品。

犯罪は、利己的な動機や、反社会的人格などが多くを占めるが。

ふと目の前にある小石につまづき、ドミノ倒しの様に回りも自分の人生も倒れていく。
そんな不条理な事もある。

前作と本作は、贅肉の無いソリッドな文藻で、私の大事な小説である。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.23
(5pt)

シンプルだが胸を打つその作風はやはり見事

前作(処女作)の『犯罪』に続く、第二短篇集。美術でいうトルソー(Torso、胴像)又は素描を思わせるシンプルだがしかし確かな描写力で紡ぎ出された15篇が収録されており、前作同様読みふけってしまいました。(特に「アタッシュケース」や「秘密」などは、サスペンス映画等の冒頭(ツカミの部分)にそのまま転用できそうな冴えを示していますね。)前作が衝撃のデビュー作であっただけに本作はややぬるいようにも見えましたが、手練さ・巧緻さどれをとってもやはり見事な一書だと思います。

「殺傷行為を中断し、被害者を死に至らしめなければ、傷害事件で裁かれはしても、殺人未遂にはあたらないからだ。どちらに転ぶかは犯人次第となる。すんでのところで気が変わり、被害者を生かしたなら、ドイツ刑法はその犯人に好意を示す。法学教授はこれを“黄金の架け橋”と呼ぶ」(86頁)。
「だが正当防衛が認められれば罰せられない。問題はただひとつ、眠っている者は攻撃ができないという点だ。・・・ 裁判長はいった。「これは今回だけの特例。例外であり、この事件だけに認められるものである。夫が目を覚ますのを、アレクサンドラは待っているわけにはいかなかった。彼女は娘の身を守ろうとしたわけで、この行為は許される。彼女自身、身の危険を感じていた」 ・・・ 裁判長はそのあと、上告を断念するよう検察官を説得した」(193頁)。

本作でも3篇を選ぶとすれば、評者的には「間男」「鍵」「清算」でしょうか。(次点は「家族」です。)乞う第三短篇集。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.22
(3pt)

おもしろくない

「犯罪」の面白さを期待して読みはじめたけれど、どこまで読んでも面白くならない。こっちが期待し過ぎなんだよね、きっと。 前作に満ちていた静謐な緊張感がしぼんじゃって、ただ静かで平凡って感じになっちゃったみたいだなぁ。読んでも読んでも前作と違って物語に入り込めないんだよね。何のせいかなぁ。「私」が前面に出てきちゃったからかな。物語の中にいる感じより、「私」の横で「私」の話を聞いてるみたいなんだよね。その「私」がまた結構淡白な感じなもんで、つまんないの。

期待されるのも大変だよね…。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.21
(5pt)

短編小説をまた読みたくなった

事実は小説より奇なりという言葉にふさわしい、15編の奇妙でそれでいて異様な物語が語られる。犯罪が日常生活の中でおきるとき、何らかの動機がありそれが解明されたとき驚くべき人間性が暴かれることがある。
「自宅で自殺したくなかったのだ。二か月前、壁を塗りかえたばかりだった。」
「彼は初の写真展をベルリンで開催した。すべて、顔のないヌード写真だった。」
「・・・握りかえすだろう。自分の夫を殺した手を。」
「頭に重大な欠陥があるようなのです。」

すべて最後の一行である。ロアルド・ダールのような「奇妙な味」もあれば、サイコパスの物語が一転ブラックユーモアな結末をむかえる話など、どれもセンテンスの短い文章で綴られた傑作短編集である。
中でも特に好きな一編は「鍵」。重要な意味をもつ鍵を犬が飲み込んでしまう黒いドタバタ喜劇で、これだけで長編の傑作ノワールが書かれてしまいそうな面白さだ。
十五編の物語はすべて長編小説を凝縮したような、濃密なミステリである。

面白い短編小説を読んだ。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.20
(4pt)

暗き人間の業

もうすでに多くのレビューがあるので簡潔に。
前作「犯罪」と基本的には似た傾向の短編集ですが、より救いのない、暗澹たる話が多いです。ことに「性」にからんだ犯罪が目立つと思う。(初っ端の話からして、そうだ。)個人的には前作の方が読んでいてほっとしました。しかし、そこに人間の恐るべき業がリアルに描かれているという点で、本を措くあたわざるという類の書物です。
同じ著者の長編(すでにドイツでは出版)がどんな本か、興味深いです。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.19
(5pt)

理不尽とも因果応報とも言わず唯黙って罪を犯した人々の運命を見守る文学掌編集。

処女作「犯罪」が大ベストセラーとなり数々の文学賞に輝いたドイツの刑事事件弁護士兼作家シーラッハが著した注目の第2短編集です。昨年の「犯罪」も今回の個々の短編に於いても読んで感じた点は、著者が結果の良し悪しとか理不尽とか因果応報とかは一切言わず唯黙って罪を犯した人々の運命を見守る姿勢です。この2冊が日本の翻訳小説には珍しく全く解説を付されていないのは私にはその事が関係しているのではないかと思えます。要は作品自体に全てを語らせて解釈は読者の感性に委ねるという著者の創作姿勢を編集者も尊重されているのでしょう。私は作風から見て著者はミステリー作家と言うよりも人間の暗い側面を描く純文学作家と呼べるだろうと思います。本書の各編も前作同様にシンプルで過度に複雑ではなく理解し易い掌編揃いで、きっと貴方もささやかな犯罪ドラマの主人公達に感情移入してその秘めた心情に思いを馳せられる事でしょう。
『ふるさと祭り』小さな町の夏祭りで8人のブラスバンド楽団員が酔った勢いで娘をレイプした事件の裁判で新米弁護士が味わった苦い感慨。『遺伝子』若い家出娘と男友達が老人の家に誘われ起きた犯罪が19年後に露見し再び新たな悲劇を生む。『イルミナティ』寄宿学校に入った12歳の少年が秘密結社イルミナティに属する3人の悪童達の犠牲になり女教師が偶然巻き込まれた凄惨な事件の顛末。『子どもたち』ある既婚の男が突然若い娘から虐待の告発を受け妻に離婚され3年間服役した後の更に5年後意外な真相が明らかになる。『解剖学』美しい娘に振られた怨みを晴らそうと企み残忍な殺意を抱いて待ち伏せをする男に一瞬で訪れる皮肉な運命。『間男』妻と関係を結んだ間男に襲い掛かった殺人未遂の夫の事件の裏側に隠された意外な事情。『アタッシュケース』高速道路の検問で偶然外国人の男の所持していたアタッシュケースの中に驚くべき犯罪の物証が見つかり大掛かりな犯罪組織の存在が浮上するのだが・・・・。『欲求』夫と子どもと共に満ち足りた生活を送っていた妻が不意に心身の不調に襲われ異常な行動に走る。『雪』麻薬密売の受け渡しに自宅を使わせていた老人が逮捕されるが彼は黒幕について黙秘し、やがて雪降る聖夜に黒幕の若者とその情婦と老人の運命が幸不幸にそれぞれ分かれるのだった。『鍵』ロシア人に麻薬取引のうまい話を持ち掛けられた男二人が途中でしくじりながらも何とか粘って悪党と警察を見事に出し抜く。『寂しさ』14歳の少女が父親の悪友に強姦され身ごもった果てに起きた不幸な事件の裁判での温情ある判決。『司法当局』足の不自由な憐れな四十男が似た名前のせいで喧嘩のトラブルの犯人と疑われて誤認逮捕された事件を弁護士が無罪に導く。怠慢な司法当局と現行制度への反省を促す著者の意図を感じます。『清算』結婚後に暴力を振るい次第にエスカレートする夫の行為に耐えかねて遂に殴殺した妻に裁判で下される異例の判決。『家族』努力して財を成した男が海外に住む常習犯罪者の異父弟に対し弁護士を雇って何度も助けて来たがすぐに凶悪な事件を起こす懲りない態度に遂に自明の決断を下す。『秘密』いかれた男の依頼を受けた弁護士の私がとうとう精神科医の所に連れて行った時に男が発した一瞬あ然とする言葉。男は恐らく多重人格者なのでしょうね。
著者はまだ48歳と若く今後の活躍がますます期待されますし、近刊の2011年に発表された初長編小説ではどんな持ち味を発揮されているのか非常に気になる所ですので、何れ紹介される日を楽しみに待ちたいと思います。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.18
(4pt)

『犯罪』とともにおすすめ

薄い本ですが、読み応えありました。

『犯罪』を読んで、刑事事件の弁護士って面白い仕事だな、と思ったんですが、
『罪悪』では悲惨な事件が多くて、読むのがつらく感じるほどでした。

何年もこうした仕事をされながら、それをもとにこんな小説が書けるなんて
シーラッハさん、すごいです。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.17
(5pt)

「犯罪」より秀逸

「犯罪」の各物語に「正義」や「贖罪」の具現化を見出した読者には、後味が悪いストーリーが多く不満が残るかもしれない。

 しかし、現実の犯罪には後味のいいものなどあるはずもなく、その意味でこの「罪悪」は犯罪の実相を見事にとらえた作品群と高く評価できる。

 再読に十分耐える秀作である。
罪悪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 罪悪 (創元推理文庫)より
4488186033
No.16
(5pt)

「犯罪」より秀逸

「犯罪」の各物語に「正義」や「贖罪」の具現化を見出した読者には、後味が悪いストーリーが多く不満が残るかもしれない。

 しかし、現実の犯罪には後味のいいものなどあるはずもなく、その意味でこの「罪悪」は犯罪の実相を見事にとらえた作品群と高く評価できる。

 再読に十分耐える秀作である。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.15
(4pt)

むごい内容が多いのに…ページをめくる手を止められない。

昨年話題になった「犯罪」の作者による新作短編集。
そんな私、実は「犯罪」は未読。
したがってこの「罪悪」がこの作者の作品では初読となります。

奇妙な事件や猟奇的な犯罪の顛末が簡潔に描かれた実にシンプルな「物語」の数々。
しかし読後の心中に残るザラりとした澱にも似た微妙な感情。

悲惨だったり悪意に満ちたりする事件を描いた作品は今では国内外を問わず珍しくもありません。
しかしともすると猟奇的な事件・犯罪自体を克明に描くことにのみ力を注ぐ多くの作品群とは一線を画した本書の客観的な筆致には惹かれるモノが確かにありました。
逆にその冷徹な犯罪描写の行間から浮き上がる人の持つ残忍さやその行動の予測不能性への恐怖にもにた感情。

「小説」としては意外性に富んだお話も多く楽しめます。
がしかし、かなり奇矯な展開のお話もあるのですが「これやっぱり実際にあった話が元になってるんだろうなぁ」と納得させられるリアルさが信条です。
そこで効果を上げているのは、やはり「私」という刑事事件弁護士の視点が何らかの形で必ず盛り込まれている点。
もしこれが無ければ結局只の猟奇犯罪を描写するだけの物語で終わってしまう筈。
事件の顛末を社会(法律)の規範に照らし合わせて読者に提示する視点が盛り込まれているからこそ事の異常さや歪な状態に対する問題提起となっているのだと思います。
読者としてもその視点があるおかげで只の猟奇的な犯罪描写を楽しんでいるという罪悪感(?)を持たずに済むとも言えましょう。

そうは言っても勧善懲悪できれいに片付くようなお話はほとんど出てこない。
それが人の心の闇の深さや社会(あるいは法制度)の不完全さを露呈させているようでやはり作者の経験の重みが生かされていると思います。

クエンティン・タランティーノの映画を彷彿とさせる悪党たちのラプソディ「鍵」。
(魔が差した)男たちが引き起こした暴行事件の弁護を引き受けた若き弁護士の(喪失感)が後を引く「ふるさと祭り」。
人を作るのは血脈なのかそれとも環境なのかという古くて新しいテーマを突き付ける「家族」。
そのまま陰謀テーマで一本映画が出来そうな「アタッシュケース」。
どれも短編ではありますが切れ味の鋭いものから真綿で首を絞められる気分のものまでバラエティに富んだ内容。

前作「犯罪」との比較で辛めのご意見も多いようですが、私はその前作はまだ未読ですので「犯罪」を読むのが楽しみになりました。
しかしふと考えて見れば我々の周囲でも俄かには信じがたいような事件が連日のように報道されている現実が。
その意味で、あまりありがたくない話ではありますが本書の各編にも妙なリアリティを覚えます。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.14
(4pt)

前作と比較すれば物足りさが目に付きました。

『犯罪』で人の深遠を端的に顕した簡潔な文体は、罪悪感でなく罪悪そのものを取り上げた本書でも同様に効果を上げたように見受けられます。
ですが出来得る限り情感を削ぐ事で、より明確に罪の輪郭を浮き上がらせはしても心情面での掘り下げ方に甘さが目立ってしまっていました。
またストーリーに意外性が足りず先の展開が簡単に読めてしまう所為で、後味の悪さを除けばこれといって心に残る話が少ないのも残念です。
ただ前作にはない趣向で、合間に挿しこまれた幾つかの小話がピリリと全体を引き締めており私のお気に入りです。
『犯罪』が優れた物だっただけにどうしてもハードルを上げて読んでしまったのですがこれはこれで面白い作品だと思いますし是非次回作にも期待しようと思っております。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.13
(4pt)

期待通りかな?

「罪悪」に興味を持たれるということは、「犯罪」を読んだ方が多いと思います。
「犯罪」はインパクトが強烈で、一気に読みました。
それに比べると若干インパクトは薄いです。
でも、やはり面白いです。
各ストーリーも趣向を凝らして少し変わっています。
ただ、それが前作と比較すると若干変わったので評価がわかれるでしょうか。

僕は、2冊目としては、全く同じだと意味ないのでよいとは思います。
ただ、「犯罪」は、よくできてますw

気になるぐらいなら、ぜひ読んだ方がいいですよ。
オススメするぐらいに、おもしろいです。
罪悪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 罪悪 (創元推理文庫)より
4488186033
No.12
(4pt)

期待通りかな?

「罪悪」に興味を持たれるということは、「犯罪」を読んだ方が多いと思います。
「犯罪」はインパクトが強烈で、一気に読みました。
それに比べると若干インパクトは薄いです。
でも、やはり面白いです。
各ストーリーも趣向を凝らして少し変わっています。
ただ、それが前作と比較すると若干変わったので評価がわかれるでしょうか。

僕は、2冊目としては、全く同じだと意味ないのでよいとは思います。
ただ、「犯罪」は、よくできてますw

気になるぐらいなら、ぜひ読んだ方がいいですよ。
オススメするぐらいに、おもしろいです。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.11
(4pt)

前作より「私」が見え隠れする秀作

おそらくはドイツの弁護士である「私」が、自らが出会った事件をレポートするような形の連作短編集です。

前作「犯罪」と同じ形式の短編集です。
相変わらずクールな語り口はそのままに、淡々と事件を描画して行くスタイルです。

前作と比較すると、前作が「ある事件の内容」を中心に書いたレポートという印象だったのに対し、今作は「案件と私」というようなスタイルで、「私」が書いたことありきのエッセイのような味わいが強く残ります。
前作のような徹頭徹尾貫かれたクールさはややうすれ、いち弁護士が持っている連載コラムのような印象を受けました。

そのため、前作ほどの痺れるようなかっこよさというものは影を潜めてしまいますが、相変わらず面白いです。
1篇1篇もそれほど長くないので、空いている時間にのんびり少しずつ読み進めたい人にもお勧めです。
罪悪 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 罪悪 (創元推理文庫)より
4488186033
No.10
(4pt)

前作より「私」が見え隠れする秀作

おそらくはドイツの弁護士である「私」が、自らが出会った事件をレポートするような形の連作短編集です。

前作「犯罪」と同じ形式の短編集です。
相変わらずクールな語り口はそのままに、淡々と事件を描画して行くスタイルです。

前作と比較すると、前作が「ある事件の内容」を中心に書いたレポートという印象だったのに対し、今作は「案件と私」というようなスタイルで、「私」が書いたことありきのエッセイのような味わいが強く残ります。
前作のような徹頭徹尾貫かれたクールさはややうすれ、いち弁護士が持っている連載コラムのような印象を受けました。

そのため、前作ほどの痺れるようなかっこよさというものは影を潜めてしまいますが、相変わらず面白いです。
1篇1篇もそれほど長くないので、空いている時間にのんびり少しずつ読み進めたい人にもお勧めです。
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449
No.9
(3pt)

「犯罪」読んで引き続き読んでみました。

刑事事件専門のドイツの弁護士さんが現実の事件に材を得て書き上げた短編集。中には、へっ!っと思うほど短い話もあります。前作よりも後味は悪い感じがしました。読み進めていっても、どうしても最初の「ふるさとの祭り」に気持ちが戻ってしまい、被害者家族のその後も気になりますが、それよりも同じ町に住んでいる加害者家族のその後が気になりました。お話と思って読めば辛く無いけど、弁護士さんが現実の事件を元にと言われればどうしても気になってしまいます。個人的に好きなのは、「鍵」ドジな主人公と思いきや本当は狡猾な…(^^)
罪悪 Amazon書評・レビュー: 罪悪より
4488013449