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裏閻魔
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裏閻魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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この手の本を初めて読みましたが、なかなか 発想や構成がいいと思いました。 不老不死は多くの日本人が望んでいるところだけど… 実際は… 少々文章が幼稚な感じがしたのと 場面展開が急すぎてついて行けない部分もありましたが 面白さはあり。 アニメ化、漫画化するともっとわかりやすいでしょうね。 楽しめると思います。 | ||||
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とても読みやすく面白かったです でも純日本風の作品なので日本以外で発売されるアメリカ、韓国、中国の方に理解出来ますかね? 特に昭和20年の原爆の話は日本人と考え方が違うから理解出来ないんじゃない? | ||||
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とても読みやすくストーリーも中々面白かった。映画化とかすぐできそうな感じです。 | ||||
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齢48、40年近く娯楽小説ばかり読み漁ってきたやつがれですが、今いっとー次回作が読みたい作家はこの方ですナ。 ふつーのラノベと思ってましたよ。 だってこんな設定でこんなキャラで、でもって売り方もこんなだしさ。 いや、ラノベじゃあるんですよ?読みやすい文体にビジュアルなシーン。もちろん設定やらキャラなんぞは言わずもがな。正しくラノベです。 でも、「ただの」ラノベじゃなくって、ちゃんとした小説に仕上がってるのヨ。 文章もしっかりしてて、擬音なんかにたよらずにアクション書き上げてます。コレはかなりの実力です。 ラノベってキホン20代前半以下が主たる想定読者だと思うんだけど、その関係で時間の流れを生活のレベルで感じさせる話ってあんましない。でも本作にはそれがあって、ざっと80年ほどにわたるお話の中にちゃんと80年分の時間が感じられるつくりになってるのネ。 ヒロインもしっかり年取るんですから。ラストあたりじゃ80近いバァさんですよ? でもちゃんとそれなりの萌えはあります。ヒロインも萌えです。ちょーツンですが(笑 てなワケかなり全方位にオススメできそー。大人が読んでも楽しめるお話だと、いー男もいー女もいっぱい出てきますから性別も問いません。迷わず★五つ。一度読んでみてくだされ。 | ||||
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この手の作品は、ダヴィンチのやたら新人賞を取りまくる作品同様に下馬評ばかりでつまらない作品だと思っていました。 ただ、読んでみると嬉しいことにストーリーや恋愛模様などしっかりと作りこまれているし、ファンタジー小説のような雰囲気はあるけれどしっかりと誰でも楽しめる内容になっています。 私は「獣の奏者」や「スカイクロラ」なんかも面白いと思える読者層なのですが、こういった作品に少しでも共感した経験があるなら読んでみる価値は十分にあると思います。 | ||||
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小説の好みは様々ですが、私は素直に面白かったです。 内容については、これから読まれる方に申し訳ないので書きませんが、一気に読ませるだけの力のある小説だと思います。 ジャンルは違いますが、少女漫画で波津彬子さんの雨柳堂シリーズがお好きな方、今市子さんの百鬼夜行抄がお好きな方にはとてもお勧めです。 個人的には、読んでいる間中、波津彬子さんの漫画のキャラが登場人物として頭の中で動いていました。 小説のジャンルでいえば「しゃばけ」シリーズほどノホオンとした子供向けではなく、大人のエンターテイメントに仕上がっています。 でも、京極夏彦氏の作品ほどオドロオドロしくはありません。 時代'時代を追いかけていく構成も、読み手を引き込み、また閻魔の哀しみを共有させる仕掛けになっていると思います。 | ||||
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第1回のゴールデン・エレファント賞受賞作品とのことでしたが、賞そのものはよく知らないので、一つの作品として読ませていただきました。 作品自体のスケール感については、どうでしょうか?主人公と周りの人々が生きる時代が移り変わり、遠くで起きた出来事が繋がっていく感じ。現代のサスペンスやミステリーにある点と点が繋がるような横のつながりに縦の繋がりが加わったとでも言うべきでしょうか? 登場人物の心理面の描写については、それほど深く描かれているとは感じませんでしたが、登場人物全体に渡り、その人物を容易に想像できるような内容なので、読み進める上ではイメージを膨らませることができました。 最近出版されている本にはブックカバーに登場するキャラクターが描かれているものが多いようにも思います。この本にも主人公やその他の登場人物が帯に描かれています。賛否両論あると思います。半ば強制的にその人物の外見などを固定してしまうのはマイナスに働くこともあると思います。 この本は4カ国同時発売とのことで、外国の方に受け入れられるかどうか? 物語の中には外国人も登場します。その人物描写をどう受け止めてくれるのか?日本人から見た外国人のイメージがこういうものだと思われても困ります。 総合評価としては、この作者が今後の作品において、事前の情報収集をしっかりした上で、物語のスケール感を広げ、さらには奥行きを持たせられるようになればもっとおもしろいのではないかと思い、期待を込めて星4つにしました。 | ||||
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中村ふみ氏による第一回ゴールデン・エレファント賞受賞作。 不老不死の呪いを背負った彫り師「閻魔」の戦いを描く。 幕末、新撰組から瀕死の重傷を負った一ノ瀬周は、宝生梅倖から「鬼込め」呪いを刻まれる。 不老不死となった周は宝生の名を継ぎ「宝生閻魔」として終わりの無い人生を生きることになる。 しかし、自らに不老不死の鬼込めを施し破門となった兄弟子・夜叉の暗い影が、常に閻魔につきまとう。 そして奈津を通じた二人の宿命は、明治、大正、昭和を経て複雑に絡み合ってゆく。 本作は長編でもあるが、「横浜リッパー」や「白日夢」など、連作中編的な要素もある。 メインとなる登場人物達が、時代を経て、様々なドラマを演じているところが面白かった。 また、奈津や信正、そして夜叉達といったキャストのバランスもよかった。 ラストにも希望の欠片のようなものを感じ、読後感も悪くない。 イメージイラストに影響されたからだろうか、アニメ映画にしても面白いのではないかと思った。 大変満足できるエンターテイメントである。 | ||||
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主人公の悲しい過去から、出会い、別れを繰り返していくなかで、 人とのつながりを追っていく物語。 主人公は年をとらないので、その分、時代の激動がより濃く表現されている感じがしました。 時代背景にのっとっても描かれているので、 なかなかに日本の姿もかわったなぁ、と思いました。 とても読みやすい文章なので、すぐに読むことができました。 間口が広いかも。 | ||||
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不老の主人公閻魔が魅力的で、わりと分厚い本なのにさくさく読めてしまいます。 帯的には若い世代向けなのかもしれませんが、歴史(幕末・明治・大正・昭和)が好きな人にも楽しめると思います。 歴史は史実にもとづいているので、実際閻魔は今もどこかにいてるのではないかという気持ちになりました。 | ||||
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ゴールデン・エレファント賞は聞き慣れない賞の名前ですが新設された賞だそうで。 受賞作は4ヶ国(日米中韓)で翻訳、出版が約束されたなかなかスケールの大きい エンターテインメント小説賞です。 本作を読み終えての感想を一言。 面白かった!! 不老不死の宿命を背負った幕末の剣士の物語。 目の前を通り過ぎてゆく愛おしい人々の老いと死。 不死と愛憎に苦悩する永遠の青年。 ただこれだけのストーリーですが、変に凝った設定がなく、 文章にもクセやアクが少ないためとても読み進めやすかったです。 クセがなくドライすぎるのか、強い感情移入はしにくいと感じましたが。 奇をてらわず、娯楽の基本に忠実に物語を展開させていることが 最後まで大きな破綻や綻びが出ず、きれいにまとまっている要因だと思います。 驚天動地の大どんでん返しや予想の斜め上をいく超展開はありませんが、 純粋なエンターテインメントとして完成度が非常に高く、 ストレスなく安心して最後まで読める作品でした。 GE賞最終選考委員による講評では「歴史好き向けのファンタジー小説」 と評されていますが、時代小説を感じさせるような濃い世界観ではなく、 下手にジャンル分けして読者を限定しないほうがいいような気がします。 日本人なら学校や小説、ドラマ、マンガなどで触れる機会が多々あり、 誰しも漠然とでも共通したイメージを持っている幕末〜開国〜明治〜太平洋戦争〜終戦を 舞台にしているので、歴史や文化の前提知識は特に必要ありません。 これが翻訳されたときには、各国向けにいろいろと注釈がつくのでしょうが。 第1回から大賞ダブル受賞、しかも第一号出版の本作がこのレベルであれば、 もう一作の大賞作品、また今後の受賞作にも大変期待が持てます。 作者の略歴を見て驚きましたが、専業主婦だそうで、しかも年齢も……。 内容、設定、キャラクターの素直さや文体から、もっと若い方の作品かと思っていました。 いや、失礼な書き方かもしれませんが、個人の印象としてお許しください。 プロを名乗る作家でも読むに堪えない文章を書く人もいる中、 世の中にはまだまだ才能のある人、魅力的な物語というのは多く存在するのだな、と なんだか嬉しくなりました。 もちろん、この作者の他の作品も読んでみたいです。 星は4つにしましたが、5つに値する作品です。 今後のGE賞からさらに面白い作品が生まれたときのためにもう一つの星はとっておきます。 〜以下、余談〜 この「裏閻魔」には販促公式サイトがあるのですが、 各キャラクターのイラストやイメージソングは必要なのでしょうか? 作品に対するイメージが個々の読者で異なる幅があるのが小説のひとつの魅力だと思っている 私はもう古いのですかね? これくらい大々的に広告を打たないとならない出版界の事情もあるのはわかりますが。 私は某テレビ局のドラマ〜映画(マンガ原作のアレ)みたいにうるさくやられると 逆に興味を失ってしまうひねくれ者なので、なんの予備知識もなく読むことができたのは ラッキーだったな、と思いました。 | ||||
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表紙を見てありがちなライトノベルかと思いきや、とんだ勘違いでした。 幕末から昭和に掛けての深い知識がなくても楽しめます。 知っていれば史実との対比がより、楽しめますけれど。 永遠の命は誰もが一度は望むものですが、それが必ずしも幸せなのか・・・、 色々な人物の視点から読みやすく描かれています。 100年の間に閻魔が出会い、別れる誰もが個性的で魅力的です。 450ページ以上と厚い本ですが、物語に引き込まれて一気に読めました。 普段あまり本を読まない方でも、読みやすいのではないでしょうか。 派手な戦闘や描写はなく、終始淡々と物語りが進むので、それを期待していると 少し物足りなさを感じるかもしれません。 とはいえ、退屈を感じる事は一切ありませんでした。 終幕は本当に切なくて時の流れの残酷さを感じます。 巻末に「続編が期待される」と書かれています。 もし出版される事があれば、間違いなく購入すると思います。 | ||||
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世界四カ国のヤングアダルト層にターゲットを絞った新企画出版。2010年にコンクールを設け、その第1弾大賞作品として発表されるのが本作だ。 幕末から太平洋戦争末期まで、長大なスケールで物語が進む。というのも、主人公が不死だからだ。不死の呪いの入れ墨を掌に持つ「宝生閻魔」が中心人物だ。見かけは20才のまま。だが物語終盤では100才になる。運命の宿敵「夜叉」も魅力的。 適度に耽美的で妖しい雰囲気のある伝奇時代劇だ。性描写がさらっとしていて、読者を選ばない。残虐な殺人がいくつか発生するが、肯定的に描かれてはいないので問題ないだろう。「横浜リッパー」の章が最も面白かった。 見逃してならないのは、帯に描かれたことぶきつかさのイラストだ。作品世界をうまくイラストにしている。現代日本文化最大の武器・マンガ/アニメとの連動は、今後視野に入れていくべきだろう。 ちなみに私は、続編よりインサイド・ストーリーの方を読みたいと思った。特異な彫り物が、彫られた者の人生をどう変えていくのか、明治や大正時代を背景に、いくつも魅力的なエピソードができそうだ。 | ||||
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近代の日本を舞台に、彫物師の秘術「鬼込め」により不老と高速治癒の力を得た青年の歩みを描く長編小説です。5章構成で20歳、37歳、44歳、49歳、99歳の主人公を襲う血なまぐさい出来事を語ります。 中盤以降、物語を引っ張るのは、主人公の姉の仇で兄弟子でもある「もう一人の不老者」です。時の止まった主人公と年齢を重ねていく女性との関係がもう1本の縦糸になりますが、主人公はここでも受身です。いざ追い詰められると「死にたくない」と願うが、さりとて生きて何をしたいわけでもない。鬼と鬼の宿命の対決、不老者の切ない恋、どちらもエモーショナルに盛り上げられる題材ですが、作者は静かな主人公を淡々と描きます。これは私の好みにドンピシャでしたが、「ヒーローの活躍」を期待すると肩透かしになります。 本作の物語展開、世界描写、キャラクター造形、台詞回しなどはライトノベル的。設定上の舞台は近代日本ですが、リアリティは乏しい。彫物師の技術や、その仕事と生活の描写にも取材の跡が伺えません。また登場人物はみな不老か否かを問わず精神的に加齢を感じさせません。とくに4章と終章とは半世紀の年月で隔てられていますが、作者はその重みを描写せず、設定のみ示して読者の想像に委ねます。 ただ……これは硬派な装丁の問題です。本来この作品が対象とする読者にとって、私が列挙した本作の「物足りなさ」は、むしろ「のどごしのよさ」として機能するはず。ですから、商品として誠実であろうとするなら、ことぶきつかささんの素敵なイラストは、カバー帯ではなく装画に用いるべきでした。読者を限定したくない事情は理解しますが、商品は外見で対象層を指定するのが親切だと思う。 私にとっては面白い作品でした。しかし、本書の装丁や帯の惹句と実際の内容には多少のズレがありますので、自分向きの作品かどうか、一考の上でお買い上げください。 | ||||
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エンタテインメントというジャンルはその性質上、設定や文体をやたらに懲りすぎたり、あるいはずるずると破たんしていったりと荒唐無稽を履き違えている作品が少なくない。 この本もタイトルがそれっぽいなあとやや懸念を持って読み始めたのだが、これが結構面白くて一気に読んでしまった。 不老不死、鬼、運命を等しくする敵の存在、彼らのコインの裏表のような生きざま、時を止めた男と彼を愛する女。 設定はよくあるものなのだが、書き手がとても素直な文体で簡潔に明瞭に筆を進めていく。リズムもあり、登場人物も旨くさばいている。とても読みやすい。 江戸の末期から始まって終戦直後までの100年を舞台にしているが各章ごとにきちんとオチがある。 不老不死となった主人公の深層心理にもっと深みを求める向きにはやはり浅さが気になるかもしれないが、押し込めた暗さにとらわれることなく最近の作品にありがちな不健全さがない分気持ちがよい。 ラスト、運命に翻弄された果てに主人公が選んだ道の行方が気になる。 運命に一人残されてゆくことが決定づけられた主人公の行く末をもう少し見たいという半端な気分が残ってしまうが、かといってずるずると終わらなくなる続編を読まされるくらいならここで止めておいたほうがよいのかもしれない。 気になったのは主人公と敵の青年がともに美青年の設定であること。 せめてどちらかが汚い男とか頑丈な男とか、あるいは平凡なごく普通の男じゃ駄目だったのかなあ。 作家が女性だとこうした傾向が強いのは書いていて楽しいからなのかもしれないけど…。 ところで最近の賞は裏でどんな仕掛けがあるのか疑ってしまうことが多々ある 美青年尽くしであることや新しい賞であること、各国での発売が決定済みということも含め、すでに様々な仕掛けが施されているのだろうな。 面白かっただけに、出来レースみたいな気分が払しょくできないのがちょっと残念。 | ||||
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期待が低かったのもありますが、タイトルからイメージされる軽さに反して、幕末、明治、終戦と、不老不死にされた男を描いた、しっかりとした時代小説です。 ただ、クライマックスの主人公と敵方の対決は、どうでもいいような気がします。 それよりも、不老不死の体のために、人目を避け、友人の遺児・奈津が自分を追い越して成長し、心の中では恋しているのに、妹から姉、母、祖母へと変わっていく――。同じように鬼込めをしている実力者の牟田信正、猫のクロ、悲しい妾のちゑなど、閻魔の心を動かす、人(?)とのつきあいが発生し、閻魔を揺さぶります。心まで鬼になってしまうのではなく、閻魔を人間くさく描いたところが魅力的です。 人間ドラマを前面にしたほうが、よりエンタメとして輝いたでしょう。 なによりも、約100年間を描き切った実力を高く評価したいですね。 | ||||
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