I'm sorry,mama.

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I'm sorry,mama.の評価:

3.59/5点 レビュー 83件。 B ランク

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平均点3.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全38件 21〜38 2/2ページ
No.18
(3pt)

うーん....。厚みに欠く気が拭えない。

面白いか否かで言えば、それなりに面白い。しかし、主人公を中心とする登場人物の人物造形の掘り下げと描写が如何せん浅いとともに、中盤を過ぎる辺りから話の展開が都合が良すぎる。その上「グロテスク」で観られた様な濃密なディテールが余りに不足しているため、作品全体から「人間の暗部」を描く迫力が伝わってこず、非常に隙間のある淡白な、完成度が高いとは言いがたい結果に終わっている。~著者の視点は「OUT」から、サスペンスやハードボイルドの枠ではないある種の「人格の歪み」にシフトチェンジして「グロテスク」迄成功を収めて来たが、今後それを継続するならば人格そのもの、つまり「心理」に関する綿密な調査を裏づけする作劇に注力すべきではないか。~作風は異なるが、高村薫に観られる「まるで体験したかのような」ディテールやトーマス・ハリスの「レッド・ドラゴン」に観られるほぼ完璧といってもいい緻密な論理とその整合性。これらの成功は綿密な調査と資料による成果なのは明白だ~作品に厚みと重層性をキープするには生来の才能と想像力だけではおのずと限界がある。~平凡な純文学作家を遥かに凌駕する「人間を描く」才能をもった著者だけに、もっと高い完成度を意識して欲しい。
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4087747298
No.17
(3pt)

なんだか切ない

『グロテスク』の後に読んだので、インパクト的にはあまりガツンときませんでした。簡単に人を殺せてしまう心理はとても恐ろしかったです。
だけど、母親への想いに最後は切なさが残りました。
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4087747298
No.16
(3pt)

面白いが、それだけ…。

イヤーな事件。イヤーな人間関係。
本当に上手いです。こういう人たちの描き方。
どんどん読めますが、でも、それだけ、なんです。
深いものはハッキリいって、ありません。読み終わったあとも、
「あぁ、不幸な人生があるなぁ、自分は平和に暮らしていきたいなぁ」で終わってしまいました…。
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4087747298
No.15
(3pt)

人物描写の多い前半4つ星+α、スジを追う後半2つ星+α、間を取って星3つ

ほかの桐野夏生作品と同様に、人物を含む描写の良さ、おもしろさは最高だと思います。ただ、前半の人がどんどん登場してくるところはそれが生きていいんだけれど、後半の話のスジを展開させていくところがイマイチ。主人公の行動があまりに抜けていて、過去の行動に関する説明との整合性を感じず、現実味がどんどんなくなっていく感じです。そのため、読み進めるごとに前半の熱が冷めていく感じがしました。
ただ、書きっぷりは後半も良いので、それだけで一気に読めてしまいました。そういう点からは、ちょうど良い長さになっているようにも思いました。
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4087747298
No.14
(3pt)

こんなこというのはなんですが

こんな行き当たりばったりな奴であればもっと早く悪事がばれて警察にでも捕まっていたんじゃないかなーーと感じてしまう位、考えなしにバンバン悪さをしていくので、綿密に犯罪を組み立てていく犯人像に慣れていた私はなんだか爽快な気分になりました。最後がいいっすね、^^
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4087747298
No.13
(3pt)

ハードボイルドの一つ

に挙げてもいいと思う。あらすじを知らない状態で借って読んだ
のはラッキーだったかも。主人公が、がめつくて見栄張りで、これは
作者の前の作品の「OUT」の脇役で殺された城之内邦子にそっくり。
このキャラクターをふくらませ、さらに実際に存在した連続殺人と整形
と逃亡を繰り返した福田和子のイメージが合わさって今回の主人公に
なっている。最後まで救いはなくそこが逆にすっきりしている。大ざっぱ
に言えば女版「血と骨」かも。まあ、話自体は色々とっちらかっている印象
もあるが・・・。「OUT」の主人公もかわいげのない性格で、そこがめちゃ
くちゃに格好良かったが、今回もさらにかわいくない主人公がはっちゃけて
いる。これがまた格好良い。所々に笑いもあり。特に母を殺す時の「さてと、
死にますか」には大爆笑だった。ひねくれた人にはおすすめです。
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4087747298
No.12
(3pt)

悪意の暴走小説

桐野の近作の傾向からして、ある程度みなさんにも予想が付くと思う。中年から初老にかけての複数の女性の、一人称で語られるアングラ人生。人生にまつわる小ずるい部分、汚い部分がこれでもかと描かれる。
 しかしこの小説はなんなのだろう。重要かと思われた登場人物があっけなく死んで主人公が交替したり、都合の良い偶然があるかと思っても、その条件をいきあたりばったりな行動によってぶっこわしてみたり…。
 性格の破綻している登場人物の一人称意識で語られるので、場面描写も乱暴だ。いわゆるメタ小説・破綻小説ともとれるが…。確かに精神の極北を描くことに成功してはいるが、私たち読者を突き放しすぎではないだろうか。泣けるはずの部分で泣けないし、ハラハラするはずの部分でも淡々と読めてしまう。登場人物が、「笑うのも死ぬのもアタシ、あんたたちは他人」とばかり、読者を突き放している書きぶりなのだ。
 オーソドックスに人物を描き込んだり、場面描写を重ねて心情を描ききる才を持つ作家だけに、なんだかとっても…惜しい。
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4087747298
No.11
(1pt)

現実離れし過ぎ...

初めての桐野夏生氏の作品でした。

安史が孝子を追いかけて行き、車にひかれそうになったときにアイ子が安史を抱きかかえるというシーンがあまりにも話が上手く進み過ぎて、一気に興ざめしてしまいました。

ストーリーに無理がありすぎて、そこからは一応読んでおくか的な感じで読みました。

この本のジャンルは何なのでしょうか?

感情移入できないで終わった小説でした。
I'm sorry,mama. (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: I'm sorry,mama. (集英社文庫)より
4087462307
No.10
(2pt)

う〜ん

アイ子には同情する。天涯孤独で誰からも愛されず、誰も信用出来ぬまま大人になってしまった。
結果残虐な女になってしまう。
暗い話で先に明るさも見出せず何度も読むのをやめようかとも思いながらも読みきった。


売春宿のOG達が皆いい人というかまっとうな感じになってるし、
ホテルの女社長とか登場人物との係わり合いも中途半端な感じが・・・・・

人にはまず勧めないなぁ。

アイコの悲惨な幼少時代がリアルに今も心残ってしまい、読んで以来気持ちが晴れない感じあります。
私が今1歳児を育てているからだと思いますが。
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4087462307
No.9
(3pt)

わかっていながら読んでしまった。。。

桐野の最近の作品にはどうも救いようのない人間が出てくる。情状酌量もクソもなく。ほんと、あかんヤツが出てくる。
どうしようもない人間を見て、ひるがえって自分の人生と自分の周りにホッとする、と言うこともあるんだけど。。。
いやぁ、正直言って結構イヤんなっちゃったよぉ。
わかっていたんだよなぁ。桐野の読んだら、何だか、イヤんなっちゃう気分になることはわかっていたんだもん。
それでも、また読んでしまう。
なんだろうねぇ、この桐野作品の魅力ってのは。ほんと。
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4087462307
No.8
(3pt)

ジェットコースター・ピカレスク

描写がやや事務的かな? とも思いました。
とにかくどんどん人が出てきて、舞台も変わり、どんどん移動していくので、
手っ取り早く「舞台」を作り上げる必要があったのでしょうが、
読者が感情移入しきる前に人物が殺されてしまったりして、
人間のこころの深淵などはあまり出てこない感じです。若干表層的。
桐野夏生作品だと知らずに読んだらもうちょっと厳しい評価だったかもしれません。

ただリアリティのための状況設定や情報量はさすがです。
ご本人は大変だったみたいですが。
http://www.kirino-natsuo.com/works/ims_exp.html


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4087462307
No.7
(2pt)

人にはすすめないかなぁ。

うーん。


「顔にかかる雨」ではじめて桐野作品に触れて、そこから「天使に見捨てられた夜」「ダーク」につづく
「村野ミロ」シリーズの完結編でも感じたことだが・・・

桐野夏生さんの作品はいつでも突き放したような真っ黒い虚無感が感じられて、
この人はもしかして、すごく悲しい人生を歩んだの?と、人事ながら心配になるほど。

靴が表紙になった文庫本で、靴がテーマかと思ってちょっと手にしたんだけど・・


小物の扱いもちょっと雑に感じた。割り箸ハウスとかちょっと奇抜な人が出てくるのに、
なんか活かされてなくて、使い捨ての登場人物に感情移入できないままに終わってしまった。
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4087462307
No.6
(2pt)

あくまで「桐野夏生」の小説として考えたときの評価

読み終わるまでに一度もその作品世界に引きずり込まれることはなかった。わたしは、人間の心に潜む闇、日常に潜む闇、普通の生活をしている人が堕ちて行く様を、これでもか!と描き切るところが彼女の作品の魅力であり、他の作家が真似できないところなのだと思っていた。

ところが、この作品に登場するのは地面スレスレともいえる生い立ちや境遇に生きている人達ばかりだ。これ以上堕ちることはない、といってもいいくらいなのだが、この作品でもいつものようにそんな人たちが桐野流に悪意にまみれた人間として描かれていく。彼女の作品に共通する堕ちる魅力が感じられない。

また、登場人物の切れっぷりに桐野的なものが見えるが、その“怖さ”がほかの作品のように、理解できそうで理解できない(またはその逆)という得体の知れないものではなく、表面的な怖さになってしまっている。それは、その怖さの理由を全て生い立ちと境遇に求めてしまったことによるのだと思う。

では、他にどうすれば良かったのかと考えてみても、闇(非日常)の中の闇を書くのは桐野夏生らしくないなということしか思いつかない。

たとえば、これが初めて読んだ桐野作品だったとするとその世界に引き込まれたのかもしれないが、他の桐野作品を既に読んでいる私にとって、この作品は失敗作という感じがしてしまう。

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4087462307
No.5
(3pt)

そんなふうに着地するか・・・

文庫フェアの中で読んでみたいものを探して選び出したのがこれ。
書き出しが主人公でないのが新鮮と思いました。
この物語のテーマは、誰がアイ子の母親か、ということでもあったと思うのですが、
「そんなふうに明かしちゃう?」と、残念に思いました。
手掛りをいくつか紡いでいくうちに分かっていくのかと思っていたら
あっさりと本人が告白。
でも、もしかしたら母親はこの人じゃないのかも。
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4087462307
No.4
(3pt)

登場人物が踊らず

売春宿に生まれ落ちた戸籍もない親知らずの主人公が、次々と殺人を犯しながら、闇から闇へと疾走していく、という話です。
桐野夏生っぽい舞台装置はどんどん配されていくのですが、そのどれもが踊らず、中途半端な記号のまま消えていくのを繰り返す感じがします。
「OUT」「ダーク」「グロテスク」の桐野作品の傑作に共通しているのは、平凡な主婦や、積み上げてきたシリーズものの主役が、一流大学出の大手企業のOLが、底なしに堕ちていく毒々しさだと思うのですが、この作品は主人公が堕ちきった状態から始まるため、得意の「階段落ち」が機能していないためのような気がします。
ところどころに桐野さんしかだせない”らしい”怖ろしさは見られますが。

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4087462307
No.3
(3pt)

平均点

桐野氏の作品としては、平均的なものである。
作者には怒られるかもしれないが、一読者としては、登場人物・設定は異なるものの、近年の「残虐記」「グロテスク」と同じような世界観、展開であるように思う。
しかしながら、この毒々しさと、怖いもの見たさでページをめくる感覚は、桐野氏の作品の特徴であり、他の作者にはまねができないものだと思う。そういう意味では期待を裏切られることはないだろう。一方で、「OUT」や「柔らかな頬」に感じた斬新さを感じることはできなかった。未読の方がいたら、むしろこちらをお薦めしたい。

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4087462307
No.2
(2pt)

I'm sorry,natuo.

I'm sorry,natuo.
うーむ、「グロテスク」が個人的には気に入っていただけに本作品は、いただけない。
登場人物の名前をマッチの軸に書いてカラカラ振って飛び出てきた人物を描いてるよーなそんな求心力のなさ加減がいただけない。
但し、巻末の島田雅彦氏の解説は、イタイほど良い!!
一読あれ。
「作品を通じ、読者の寛容を試しているかのようだ。」
氏のこの言葉が全てをあらわしている。
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4087462307
No.1
(3pt)

設定や展開のインフレーションがリアリティーを削いでいる

「グロテスク」「残虐記」と、誰もが知る猟奇事件を小説のモチーフとすることで、「“想像を超える現実”をさらに超えていく想像」に果敢に挑んできた桐野夏生。本作は久しぶりにそうした前2作の図式から離れた作品である。ただし扱っている主題は前2作同様“現代の闇”であり、出自、貧困、醜、愛の欠如...と負の要素をこれでもかと抱え込んだ女主人公が感情もなく人非人の限りを尽くす、いわば現代のピカレスク小説である。
 前2作は“想像さえ超えてしまった現実”という挑むべき相手が明らかで、それが作品のフレームにもなっていたのだが、本作は自ら、現実に拮抗するような悪意や不可解や陰惨を構築する必要から、設定や展開がインフレーションを起してしまっている。前2作はいくら過剰な設定、展開、解釈があっても“実話”という説得材料があったが、今回はそれがないため、あまりに戯画的でリアリティーが感じられない。
 なぜ女主人公のような“悪”が生み出されるのかといった点も、輪姦で男親もわからない出生、売春宿での幼少期といったディティールでは、昔からある「遺伝か?環境か?」といったレベルの論議に収斂してしまい、現代との接点が見えてこない。

I'm sorry,mama. (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: I'm sorry,mama. (集英社文庫)より
4087462307