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ドッペルゲンガーの恋人
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ドッペルゲンガーの恋人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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一度読んでもう1冊欲しくなるくらいの本でした。簡単にネタバレしてしまいそうなので、あらすじで判断して欲しいと思いつつ、ネタバレしたところで分かりづらい作品ってくらい充実。 | ||||
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クローン人間との恋愛を描いたお話で、特に主人公が拒否されてしまうところが最高ですね。 ただこういう主題でやることとして仕方ないかもしれないのですが、既視感がありました。 | ||||
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ベタな終わらし方を嫌い、あの終わり方なのかもしれませんが少々弱いエンドでした。 イラストレーターのシライシユウコさんは凄く好きで野崎まど作品も手掛けています。 故にまど作品みたいなオチを望んでしまう私がいます。 まあハッピーエンドですがオリジナルユウジwの虐殺エンドもベタだが見たかったっていう気分もあります。 ただプロットの面白さや女性のヒステリーさはリアルで昔を思い出す羽目になりました。(笑) この作者の本はこれが初ですが他の作品も読みたくなりましたよ ユリちゃんに幸あれ! ユリちゃんのCVは茅野さんかな 広橋さんかなって妄想は楽しかった(笑) | ||||
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自分の想像していたストーリーとは少し違った。悪い意味で。 この物語、なんというか設定やら発想はかなり僕の好みだった。 ただ世界観や設定に対して主張が薄い、或いはその主張が見えてこない。 これは僕が上手く作者の言いたかったことを受け取れていなかっただけかもしれないが。 また話の緩急がすこし弱いと感じた、淡々と語られていくのが好きな方にはいいかもしれない。 ようは盛り上がりに少し欠けていたのでは?と疑問符が外れない。 総合的にぬるま湯につかっているようなそんな感じだった。 | ||||
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本作は主人公を含めクローンを生産する研究職員達によって展開されるため、この題材をグレーな立ち位置から傍観している感覚に陥る。 彼らは職業柄か生産行為の是非に関しては消極的だ。 だが読み進めると本来在る筈の無いものへの不気味さと嫌悪感が芽生えてくる。これが差別というものなのだろうか。 しかしそれでも、クローンが主人公の近親者であるが故に感情移入は容易い。 だが、二人の出生には決定的な違いがある。死生観の不和から生じるストレスは読んでいて胸を打つ。 また、主人公がクローンに理解があるためか、人間との差異がぼかされ肯定的な観念が生まれてくることにも関心した。 しかし本を置いてみれば目が覚める。クローンなんて不気味じゃあないかと。 それでも主人公とヒロインは再開後も人間同士の健全な恋愛を試みるし、傍から見ればごく普通の風景なのだろう。 なのに、まるで異種が手を繋いでいるかのような、いつこれが解けてしまうのだろうという危なっかしさは実にリアルで恐ろしかった。 拙い感想ですが、大変面白い作品でした。 挿絵もステキでしたし、買ってよかった。 | ||||
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主人公は間抜けで、ヒロインはヒステリー。オチはNHKの「しゃべり場」を思わせるレベルの粗雑なもので、具体案を少しも持たないくせに「“社会運動”を頑張れば差別も減っていくんだ!」と信じる主人公が、その極めつけの楽天主義ぶりで大暴れするというものだった。もはや乾いた笑いしか湧いてこない。また、アイデンティティについて悩むヒロインに対して、主人公が返してきた答えは突き詰めれば「考えすぎだよ」の一言だけであり、まあヒロインへの指摘としては正しいのかもしれないが、きみはもうちょっといろいろと考えた方が良いと思った。なにしろ三十歳を過ぎてるんだから。 登場人物のこうした凡庸さ、愚鈍さは、かえってリアリティを提供してくれるのかもしれないが、どうだろう、手抜きという気もする。さすがに人間たるもの、もうすこし頭を使って生きていそうなものだ。個人的にはあまり楽しめなかった。 | ||||
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以下、個人的な感想です プロローグに登場する<女の子>のその後の話をもっと書いて欲しかったですね。幾分か物足りなく感じてしまいます。 序盤というか、前半あたりの会話文に出てくる直喩表現が自分としては気になってしまいました。大仰というか、部分的に場違いな、というか・・・ あと、しおりとしての紐がすごく使いづらいです。あれだったら、普通に短冊形のしおりでよかったのでないかと。 物語が進むにつれて、醜悪になってしまった登場人物の容姿についてズバズバと書かれたことには好感が持てました。 話の筋としても個人的には大変興味深かったです。 | ||||
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星海社のウェブサイト最前線にて公開されている作品。 第四回の更新が待ちきれなかったので購入しました。 全文無期限で公開されるとのことなので、読むだけならウェブ上で済ませるのもありでしょう。 が、シライシユウコさんのカラー挿絵(見開き三枚)が素晴らしいので、買う価値はあります。 この方の作品を読むのは初めてなのですが、淡々とした一人称語りが印象的に感じました。 控えめで、リアリティのある展開とは、良くマッチしていたと思います。 ただ、それゆえに、とも言えますが、タイトルにも書いたとおり、オチはやや弱いです。 一気に読めばまた違うのかも知れませんが。 冬にも同じ組み合わせで一冊出すそうなので、そちらも楽しみにしています。 | ||||
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SF、クローン、ときて倫理の話が出てくると目新しさはないでしょう。 ただ、この本の中心になるのは、ありふれた人の気持ちです。 唐辺葉介氏の十八番とも言える一人称での心理描写は相変わらずです。 登場人物の会話もクローンという非現実、現実をバランスよく混ぜ、 どこかで本当にあったような、自然に読めるものに仕上がっています。 さらっとした会話に、やりきれない息苦しさを感じます。 作品の結びに結論がないと物足りなく思う人もいるかもしれません。 『PSYCHE』など以前の作品と同じような終わり方をしています。 でも本を閉じて主人公の視点から離れたとき、 背筋が少しだけ冷えてくるでしょう。 挿絵もすごく効果的で、この作品にとって重要な場面の転換を わかりやすくしてくれています。 古典的ともいえるSF作品なので唐辺葉介氏を知らない人にも、 楽しんでもらえるよい本だと思います。 | ||||
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クローン技術が発展しつつも、やはり倫理的な問題から受け入れられていない世界で(詳しくは割愛)、 そのクローン技術を使い、死んだ恋人を作り上げた。 その、死んだ恋人の記憶を植え付けられたドッペルゲンガー(クローン)を含む壮大な、でもあり溢れたSFラブストーリー。 美しくて、卑しくて、独善的な恋の物語でした。 一途だからこそ、押し付けであって、 独善だから愛に溢れていて… 多種多様のエゴが飛び交う、相も変わらず、きな臭くて吐き気のする話でした。 最後は本当にぞっとします。 淡々と地獄を見せられているような。私たちにも想像出来る気がしてしまう地獄でした。 本当に唐辺氏は容赦がないですね。最高に潔く、残酷なラブストーリー。 暗い部屋を少し解りやすく、少し読みやすくしたような感じです。 ファンの人は間違いなく買って損は無いかと。 | ||||
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淡々とした語り口なのは相変わらずで、しっとりと物語は進んでゆきます。基本的にSFに縁がない私には、ありきたりと評されているクローン技術にまつわる諸問題も、それなりに考えさせられました。ただ、中盤まで読み進めると、ある程度先が読める展開なので、わくわくやらはありませんでした。エンタメの面から見ればいまいちと言えなくもないです。とはいえ、そこはやはり唐辺葉介氏なので、どこかしら心に引っかかる部分が出てくると思います。余談ですが、今作は、登場人物の口調がいつにも増してドストエフスキーじみていると思い、何だかおかしかったです。また、装丁についてですが、しおりとなる紐が扁平で幅が広く、どうも使いにくいような気がするのは私だけでしょうか。 | ||||
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