死体泥棒



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    初公開日(参考)2016年01月
    分類

    長編小説

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    死体泥棒

    2016年01月22日 死体泥棒

    ドイツ・ミステリ大賞第一位に輝いた傑作ブラジル・サスペンス! 国境近くの街で無為に暮らす俺は、ある日、郊外の川に自家用機が落ちるところを見た。駆けつけたものの飛行機のパイロットは死亡。機内にはコカインの大袋があった。逡巡の末に持ち去ったコカインは、予想外のトラブルに俺を巻き込んだ――ドイツ・ミステリ大賞第一位となったブラジルのベストセラーサスペンス(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    死体泥棒の総合評価:8.67/10点レビュー 3件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
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    (8pt)

    ブラジル的結末

    ブラジルの女性作家の本邦初訳作品。なぜかドイツミステリ大賞の翻訳作品部門で一位に選ばれたという異色のミステリーである。
    ボリビアとの国境の田舎町でしょぼくれた生活を送っていた「俺」は、釣りに出かけたパラグアイ川で自家用飛行機の墜落に遭遇し、パイロットの青年を助けようとするが、青年は死んでしまった。機内にリュックサックと1キロほどのコカインを見つけた「俺」は、それを盗み出し、下宿先のインディオの男と組んでコカインを売りさばいて小金を稼いでいたのだが、欲を出したインディオの男に引っ張られてギャングと取引して失敗し、ギャングに借金の返済を迫られることになった。窮地に陥った「俺」は、警官でもある恋人を説得して、死体を使った詐欺を計画する・・・。
    偶然見つけた墜落機から盗みを働いたことで人生が大きく狂ってくるというのは、かつてのベストセラー「シンプル・プラン」などでもおなじみの設定だが、さすがブラジルのミステリーだけあって、結末の付け方が意表をつく。良くも悪くも人間的というか、すべてに泥臭いのである。
    スリルj、サスペンス、アクションや謎解きより、犯罪者心理が中心の作品を好む方にオススメだ。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.2:
    (4pt)

    珍しや、南米ミステリ

    世界文学をリードする南米文学は、ミステリでも高水準を保っていた!
    死体泥棒Amazon書評・レビュー:死体泥棒より
    4151815511
    No.1:
    (5pt)

    運命に見放されマジでヤバイけど肝心なのは「俺達は人殺しではない」って事、どうぞ。

    ドイツでの評価が高くブラジル生まれでスイス在住の女流ミステリー作家という我が国には馴染みの薄い著者の期待の初紹介作です。本書で主人公「俺」が内心で頻繁につぶやく決め台詞「どうぞ」が耳に残って暫く離れなくなりましたね。まあ相手に馬鹿にされる可能性大ですから実際に日常会話で使ってみようとは絶対に思いませんが、いろんな悩みを脇に追いやって深刻に考え込ませずに心を気楽にしてくれるオモロイ言い回しだと思いますよね。
    パラグアイ川で釣りをしていた俺は偶然にも自家用飛行機が墜落し川に突っ込むのを目撃してしまう。助けようとしたがパイロットの青年はすぐに息を引き取り、俺はつい出来心で機内にあったコカインと彼の私物を盗んで立ち去り警察に通報せずにそのまま放っておく。自分では冷静に行動したのだが相談した仲間の男がギャングと関った所為で莫大な借金を抱える羽目になり追い詰められた俺は一発逆転のある計画を思いつくのだった。
    本書は最近のミステリーでは珍しく派手な殺人事件はなくて、事故死と自殺(多分)の二人の死があるくらいの地味目の物語なのですが、これだけの素材でも上手に料理してサスペンスを盛り上げ凄い勢いで頁を繰らせる著者の圧倒的な筆力には正直驚きまして強く感嘆させられましたね。まさに難解な謎はなくてもミステリーは書けるのだというお手本みたいな見事さで、また「死体泥棒」のクライマックス・シーンの息詰まるサスペンスは当事者がプロの犯罪者でなくズブの素人だったからこそ更に迫力を増す効果があったのでしょうね。あとがきに書かれている様にブラジルの国民性から正義を守る事に対してゆるゆるの部分はあるにしても、主人公の俺や恋人の警察官スラミータらの気持ちはよくわかりますし決して褒められはしないけれど彼らに同情して心底から応援したくなりますよね。本書の一番の良さは心理的に追い詰められて行く彼らの心情が強く伝わって来て、まるで我が事の様に「どうかこのマジでヤバイ大勝負を無事に切り抜けさせてください」と神に祈る気持ちにさせ半端でなくのめり込ませる迫真の臨場感でしょうね。この辺は(シチュエーションは全く異なりますが)最近読んだピエール・ルメートル氏の「天国でまた会おう」に似ていて、私としてはどちらの結末にも心から大満足でしたね。本書は考えればもの凄く甘いストーリーではあるのですが、主人公の俺にとって昔味わった辛いエピソードの記憶を克服させ、一時の浮気に走った魔性の女リータも都合良く姿を消して、お陰で二股愛を責められずに愛する女スラミータと幸せに暮らし、死んだ青年の母ドナ・ルーとの友情も失わずに済んで(きっとこれは何より彼女が心の奥で彼を本質的には悪人ではないと強く信じているからこそでしょう)彼は自分が本当に信じられない程に幸運な果報者なのだと肝に銘じながらまあ後は油断してヤバイ奴らと再び関ったりせずにまっとうに暮らして欲しいと思いますね。
    死体泥棒Amazon書評・レビュー:死体泥棒より
    4151815511



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