死体泥棒



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    初公開日(参考)2011年12月
    分類

    長編小説

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    死体泥棒 (星海社FICTIONS)

    2011年12月16日 死体泥棒 (星海社FICTIONS)

    突然の死を迎えた彼女の死体を葬儀会場に忍び込み、盗み出してしまった「僕」。一人暮らしのアパートを占拠した大型冷凍庫の中に横たわった彼女との奇妙な同棲生活がはじまった…!唐辺葉介の問題作にして、新たな代表作。 (「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.9:
    (5pt)

    心に染みる感動があった

    タイトルからは予想も出来ないくらい爽やかな感動が残る読後感でした。
    恋人の死体を盗むという、ただそれだけの話をここまで読み応えのあるストーリーに仕立て上げる作者の力量に感心するばかりです。
    死体泥棒 (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:死体泥棒 (星海社FICTIONS)より
    4061388215
    No.8:
    (5pt)

    読み終わると意外に爽やかな物語

    まず死体泥棒というタイトル通りの内容ですので
    そもそも死体の話とか嫌という方は止めましょう。

    内容紹介にありますが死体を盗んだと言っても凌辱、解体、売却とかそういう類ではなく
    彼女の死を受け入れられずに死体を焼かれる前に持ってきてしまった青年の話です。
    そんな死体と過ごすのはどんな気持ちなんだろうなぁと思いを馳せながら読んでいると楽しいです。

    終わり方も綺麗めな一つのことが終わったあとのすっきりとしたもので、
    設定は独特ですがその奇妙なズレが面白くゆったりと青年の向き合い方や変化を楽しめるいい作品でした。

    私は作者の他の作品を特に知らずに手を出したので死体泥棒という単語にそこまで違和感が無く、
    表紙絵の彼女の雰囲気に惹かれたなら買ってみるのもいいんじゃないかなぁと思います。
    死体泥棒 (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:死体泥棒 (星海社FICTIONS)より
    4061388215
    No.7:
    (5pt)

    現代の罪と罰

    かの名作であるドストエフスキーの罪と罰の主人公、ラスコーリニコフは自身の境遇への不満から殺人を犯した
    それは、ナポレオンという英雄的存在になるためという意欲溢れるものであった。その執筆当時では一人の若者が想像できうる未来図としてそれは存在できたのだろう
    しかし、現代の日本の若者はどうだろうか?英雄になりたいという発想を抱き、行動に移すということがナンセンスと扱われるのではないだろうか?むしろ英雄像に憧れるということすら嘲笑されるかもしれない。
    本作の主人公は現代の若者の象徴ともいえる。幼少期の不遇こそあれど、充実した大学生活を投げ出す理由は死んだ彼女の死体を盗むというどうしようもなく生産性のない行動だ
    当面の生活費のために金貸しの老婆を殺したラスコーリニコフとはまったくの真逆である。

    しかし内容は違えど主題は同じだ。ドストエフスキーの罪と罰の主題は試練を乗り越えるというものであるが、この作品も主人公が「乗り越える」ことこそに主題が与えられている
    その試練の内容についてはぜひ作品を読んで確かめてほしい。ストーリーの進行は後ろ向きなれど、人の本質を認知し乗り越えていく主人公がはっきりと読み解けるはずだ

    そしてもしドストエフスキーの罪と罰が未読であれば、本作を読み終わった後でも読んでほしい
    死体泥棒 (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:死体泥棒 (星海社FICTIONS)より
    4061388215
    No.6:
    (5pt)

    好き

    普段Amazonで評価なんてしないんだけども、書きたくなるほどにはこれは良い体験だった
    死ぬ前に読めて良かった
    死体泥棒 (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:死体泥棒 (星海社FICTIONS)より
    4061388215
    No.5:
    (5pt)

    時間をかけて、理不尽を受け入れていく青年の物語

    最愛の人が死んだことを受け入れるのは難しい。それが唐突なものであればあるほどに。
    恋人の死という、一見すると普遍的なテーマだが、しかしその死体を盗むというアイデアは秀逸だと思う。
    また、そういった設定にありがちな猥雑さや、悪意に溺れるなどもなく、
    淡々と最愛の人の死を受け入れるまでの心情を描き出す。

    これは死者を受け入れる青年の物語だ。
    どうしようもない落伍者が、身に降りかかる理不尽を受け入れるための物語である。

    人それぞれ、恋人の死の受け入れ方や、受け入れるまでの時間などは違うだろう。
    大衆からすれば狂っているような受け入れ方だって、その人自身の生き方なんだから否定できない。
    世の中からどんなにおかしく見えたって、それがその人のやり方なんだから、どうだっていいだろう。
    そういった、どうしようもないマイノリティに属する人たちへ向けての、作者の優しさがたっぷり描かれている。

    個人的に嬉しかったのは、ラストシーンで、主人公がちゃんと最愛の人の死を受け入れて終わるのが良い。
    破滅じゃなく、静かな享受。諦めではない、静かな理解。
    どんなに見っともなくとも、おかしく見えても、世間からずれまくっていても、
    それでも不幸な自分の身に起こる理不尽を、受け入れて生き続けなければならないから、主人公は世界を受け入れる。

    そう言うとちょっとだけ悲しい物語に見えるが、しかし不思議と、
    どうしようもない奴でも生きていけるのだ、どんなに狂って見えても生きていたっていいんだよ、
    という作者のメッセージが聞きとれるような気がして、ラストシーンでグッと来た。

    社会でうまく生きていけない、あるいは生きづらさを感じる人は、この話を読んでみるのもいいかもしれない。
    けっこう共感できると思う。
    死体泥棒 (星海社FICTIONS)Amazon書評・レビュー:死体泥棒 (星海社FICTIONS)より
    4061388215



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