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ヒア・カムズ・ザ・サン
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ヒア・カムズ・ザ・サンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
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"真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。 彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。 強い記憶は鮮やかに。何年に経っても、鮮やかに。 ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。 カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。 父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。 しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた……。" 演劇集団キャラメルボックスの公演パンフレットに書かれた7行のあらすじ。 この時点で脚本家はまだ物語を書いてはいない。 このあらすじに興味をもった有川浩さんに、俳優の阿部丈二は脚本家・成井豊と小説家・有川浩の二人の物語を読んでみたいと望んだ。 三題噺のように、有川浩さんには7行のあらすじだけが与えられていたわけで、そんな条件の中、これだけのストーリーが紡ぎ出せるというのは本当に恐ろしいと思います。 「ヒア・カムズ・ザ・サン」は、作家・麻井とのトラブルの対応を描く冒頭のストーリーが秀逸。真也がカオルに対して思っていること、カオルが真也に対して思っていること、「人が人を思う」というキャラメルボックスと同様の主眼が強い言葉で記されています。 真也自身の言葉が強いのは、こちらかな。 「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」に至っては、舞台の「ヒア・カムズ・ザ・サン」の登場人物、設定がほぼ活かされたまま、異なるストーリーが描かれています。 とはいえ、キャラメルボックスの役者をあて書きしているうえに、晴男の病などの設定も活かしているので、ちょっとストーリーが窮屈になった気がします。 ただ、どちらの真也も非常に魅力的に描かれており、ストーリーを追うだけで胸がつまって、よそ見もせずに物語に没頭してしまいます。 なんですかっ、この感情量は。 惜しむらくは、この物語と同時に舞台版のDVDが販売されなかったこと。 舞台版を観ると、Parallelの印象もかなり変わってくるのではないかと思いました。 | ||||
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