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クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰



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【この小説が収録されている参考書籍】
クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰

クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰の評価: 2.06/5点 レビュー 16件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(1pt)

面白くないです

勢いがある。句読点を打つことすらままならないという風。だけれど、全体がそれではダメだよね。作者が文学を好きじゃないのが読んでて伝わってくる。お前に小説を書く資格はない、なんて思ってしまう。まぁ、資格とかそんなもの元から有りはしないんですけど。
だから何?って感じの話。つまらない。
こんなものに賞上げていいんですか?
時々文藝賞は訳のわからない選考をする。
クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰Amazon書評・レビュー:クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰より
4309020763
No.15:
(1pt)

これは、良くないでしょう。

作者は、開成から東大医学部に入学した秀才らしいが、何故、医者になることを辞めて、作家になったのか理解に苦しむ。 確か、安部公房も東大医学部出身だったと思うが、ちゃんと卒業しているし、また、安部の時代とだいぶ出版状況も変わり、純文学は商業的に成立していない時代に、である。 そう思ってしまうぐらい、内容が酷かった。 その酷さは、他の方がレビューに書かれている通りだと思う。
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No.14:
(2pt)

クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰

自己満足の文章は時に素晴らしい才能に裏打ちされ、読者に何らかの脅威を読ませますが、この本はそうではなかった。作者の意図が透けて見えるのが悲劇です。
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4309020763
No.13:
(4pt)

今読んでおきたい話題作

著者の講演を聞いたあと、ずっと読んでみたかった。
小学生に読ませていいかは迷う内容だったが、人とのつながりを考え直す機会がたくさん散りばめられていたと思う。
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4309020763
No.12:
(1pt)

だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

だぁぁぁぁぁぁぁぐわぁぁぁぁぁぁばばばばばばとただただ読みにくいです。
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No.11:
(1pt)

とにかくつまらない

「奇をてらっただけ」という一言で片付けられる小説。
だまざまな奇怪な現象が発生するのだが、その事象が起こった説明は最期までなくて
付き合った読者は「???」という感想を抱くのではないだろうか。
それが作者の意図なのかもしれないが、ただ単に広げまくった奇想天外なエピソード
を収束させる構想力がなかっただけのように思える。
途中の女子高生同士の性は「とりあえず純文学だからセックス入れとこう」という
あざとさが感じられ必然性が特にない。
文学性もなくかと言って娯楽要素もなく読むのにただ披露しただけの小説だった。
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No.10:
(4pt)

いくつもの世界が重なってゆき、少しずつ物事がズレてゆく。大惨事がもたらす世界の歪み。

ある日突然崩壊する世界。主人公のマユミは女子高で授業を受けている最中にその瞬間に遭遇する。目

が見えなくなるほどの閃光と聞いたことがないくらい大きな轟音。何かが起こったことは間違いないのだ

が、いったいそれが何なのかはわからない。パニックに陥る生徒たち。

 しかし、本書は大惨事に巻きこまれた人を描くサバイバル小説でもなければ、逃げまどう人々を描くデ

ザスター小説でもないのである。上空を飛びかう戦闘機。墜落する機体。散乱する死体。逃げるマユミ。

だが、世界は歪みはじめる。少しずつ位相を変えて。あったはずのものがなくなり、記憶が変わり、パラ

レルな世界が存在を主張してくる。それは主人公の混乱をまねくと同時に読者の混乱をも誘発する。

 P・K・ディックの悪夢世界をおもわせる迷宮的な非日常の中で、存在と消失をくりかえしながらマユ

ミを取りまく世界は静かな崩壊を続けてゆく。

 とても刺激的だった。この人の書く文章は舞城王太郎のドライブ感あふれる文体のように途切れること

なく続いてゆく。独特の擬音も多く挿入されていてなおさらその感を強めるのだが、これは擬似であって

この人自身のもつ癖に由来するものではない。だから、その底辺には常に常識的な配慮が垣間見える。一

見すると、取っつきにくくて読みにくいように感じるが、実はそれは計算によって構築されたものでとて

も整然としているのである。そしてその擬似ドライブ文によって読者は主人公と共に数々の変化に戸惑い

ながらもどんどんページを繰らされることになる。あっという間の読書だった。

 不変が崩壊する音を聞きながら、変転する世界に翻弄され順応してゆくマユミ。彼女はこの物語で死ぬ

ことはない。もうすでに死んでいるのかもしれないから。
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No.9:
(3pt)

舞城チルドレン? その挑戦は買うけど・・・

あまりに評判が悪いので、逆に興味を持って読んでみたが、個人的にはそんなに悪くなかった。ピカソとかダリとか、一般にはすぐ理解されないだろう作風の画家の、小作品といったイメージ。

 まず文体。読点(、)のない、やけに感情的な饒舌文体から舞城王太郎をすぐ連想したが、この人の狙いはちょっと違ったところにあるのかもしれない。むしろ、村上龍や谷崎潤一郎の句読点なし文体だとか。
 ただ、擬音語の多用と、幼い感じの語り(高校生だから当然か)とで、アンバランスな印象になっているので、この文体は人によっては読みづらいだけかも。世界の平坦な印象と意識の持続という点で、それなりに効果はあげている。

 メタフィクションじみたストーリーからも、舞城氏の影響を感じるし、そのナイーブな感性にもその影を見てしまう。具体的な作品名を挙げると「九十九十九」だが…、まあ、これ一作ではその点については判断保留とする。

「私が現実だと思っていることはただ私にとって現実と思えるだけのことであって現実なんてものはそもそも現実ではなくむしろただのファンタジーで私はそれを都合良く現実だと思い込みながらのうのうと生きていて家族とか恋人とか友達とかそんなものも結局は粉々になったガラスの断片の向こうできらきらと変化するとらえどころのない世界のなかに存在するとらえどころのない人間みたいな存在を通して私が作り上げた錯覚に過ぎない? 」

と世界に猜疑心を抱いた主人公は、最終的には、

「私にはもう何も見えない――それでもこの暗闇の先には私の先を行く誰かがいる――そうであるとすれば私はその誰かを追い続けようと思う――」

と決心する。

その姿に、弱いものながら自分は感動に近いものを感じた。まあ今後に期待です。が、☆4は甘い気がしたので3に修正。人には勧めませんね。
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4309020763
No.8:
(3pt)

なかなかやるじゃん。

2011年の文藝賞はどうだったのか?と思い購入。まず読後の感想なのだが、レビューでも賛否の真っ二つに分かれているように「評価が分かれるだろうな〜」というのが素朴な印象だ。本作は--村上龍氏の作劇術の影響があるだろう事は置いておくとして--、SF的設定と主人公の感じる現実の不確かさに対する困惑から、『リアル』とは一体何かをテーマとしていることが解る。読点の一切ない文体に違和感を感じる人が多いだろうし、一体何を描こうとしてこの小説が書かれたのかに疑問を持つ人が多いこともわかる。だが最後まで読み進めていくと、足の裏の傷の痛みに生々しい実感を覚えて進んでいこうとする主人公のスタンスは、単なるお遊戯として本作を書いたのではなく、生きる上での『リアル』は何処にあるのかを探そうとする著者の誠実さが読みとれた。〜他のレビュアの方の指摘にあったよう最後まで熱を失わない文体のテンションはなかなかのものだ。僕は読みながら「どこかで失速するんじゃ・・・」と不安に思いながら読み進めたのだが、最後までそれは落ちない。〜著者がまだ発展途上にあるのは否定できないが、虚無を冷笑するようなスタンスではなく、自分の身体感覚を信じて希望を失わないテーマに次回作も読んでみたい印象が残った。
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No.7:
(2pt)

大人の鑑賞には耐えない

いきなり理由なく学校が異世界に巻き込まれてしまい、主人公の女子高生が怪物と戦いながら脱出の道を探るという作品。確かに最後までテンションの衰えない文体は立派だが、肝心のストーリーが弱い。まず、梅図かずおの「漂流教室」のパロディの域を脱しきれておらず、異世界での戦いが何のメタファーにもなっていない。途中に挟まれる、友達の女子高生とのレズセックスシーンも、とくに官能的でもなく、読者の興味を持続させるために無理やり書かれた印象がある。全てに於いて切実さに欠けるので、とくに心に残らない。
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No.6:
(1pt)

石井大地が名前を変えた

2005年に東大医学部現役合格。NHK教育「真剣10代しゃべり場」にレギュラー出演し、学生起業し、多数の受験関連本やHow to本を出している石井大地。でも東大では医学部→文学部に転向して、別のペンネームになった様子。

彼にとっての東大医学部は、医師になることと同じ意味ではなかったようです。受験は単なるゲームの攻略のようなもので、本を出すためのネタだったのでしょうか。そして新天地の文学部。でも文藝 2011年11月号の高橋源一郎との対談では「今までまったく文学に接してきていない」と堂々と素人発言されています。きっとまた文学というゲームを攻略するつもりなんですね。

文学に興味ない人がHow toで純文学の新人賞を攻略したらこうなった、という本。
以前からの著書もあわせて読まれるとよろしいのかもしれません。石井大地の受験関連本の文章は、まったく文学の香りはしません。まずいと思って名前を変えたんでしょうか。2010年に「ラクをするほど「成果」は上がる! 」って本を出していますから、その通りにやったってことなんでしょうか。なるほど。
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No.5:
(3pt)

「人間の探求」 を 「ライトな切り口」 で

作品紹介や他の書評に散見される「女子高生」「怪物」「異次元」という単語を見て、「涼」から始まる某有名ライトノベルを連想してしまったが、実際作品を読んでみると内容は大分違っているようだ。

戦闘機や怪物によって家屋が破壊され同級生が次々殺されていく中で、「ぶぉぉぉぉん」「びぃぃぃぃん」といった稚拙な表現を敢えて用いる所には、情景をリアルに想起されるという目的だけでなく、仮想空間の中で「大量破壊・大量殺戮を繰り返して快楽を得る」という筆者(若しくは全ての人間)の奥に根ざす狂人的な破壊願望を表現しようとする意図を感じる。
また、作品の中で登場する異世界は単なるパラレルワールドでは無く、それぞれの世界の存在(死者や霊も含む)が「確率」によってその存在の有無が決定するという点が非常に興味深い。この確率について、筆者は高校数学的な考え方で表現しているが、「存在の確率」というもの自体は恐らく量子力学に始まる現代物理学がその根底にあるように思われる。

筆者の表現力はまだ成長段階ではあるものの、マユミとカナが関係を持ってしまう場面については「官能小説家か?」と疑うほど、極限状況下で発情する少女達を見事に描ききっており、最終局面で意識と無意識の狭間を彷徨いながらクリスタル・ヴァリーを進んでいくマユミの心理・情景描写は、恐怖を覚える程、心に迫るもの(それは感動よいった類のものではなくて、「ありありとした人間」を再認識させるもの)を感じた。

「人間の探求」を「ライトな切り口」で追体験させてくれる作品はあまりないので、これを試みようとしている筆者には一定の評価をしたいと思う。
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No.4:
(1pt)

読みづらい

帯につられて買ったが、やられた。
表現がだらだらと長く、それが狙いなのだろうが、読みづらいことこのうえない。
読後に残ったのは、やっと終わった、だからなに?
同じような描写が延々繰り返されるだけ。
賞をとっているからといっていい作品とはかぎらないと勉強になった。
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No.3:
(1pt)

学歴の腰巾着

ただのラノベ

期待するものもみあたらない残念な物語

源ちゃんも見る目が落ちたね

学歴押しで中途半端な物書きになるなら無難に医者になればよかったのに

頼むから大学で文学を講義するような仕事にはつかないでくれ

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No.2:
(1pt)

これから始まる文学の衰退。

デビュー作として寛容な気持ちで読んでも物語を透かして見える著者に何の一物も感じない。文学感もない。単純に、古典的教養がないのである。
著者は東大医学部に現役で入った文句なしのエリートである。それだけで目を引く。私も鴎外や公房や加藤周一が思い出されて期待した。だからこの内容には一層残念でならない。
著者は本名で受験参考書を何冊もだしている。大方、そちらの商売が面白くて医学が身に入らなかったのだろう。そこで東浩紀などから現代思想に出会っておもしろさを感じ文学に転向した。東氏はポップカルチャーに接近して思索してるから入口が広い。読むと皆が訳しり顔になる。この作品はポストモダンの先と銘打っているがそれらしいものをちりばめて簡単に仕上げた様にしか見れない。女子高生の生の会話に近い擬態語を多用した文体が新鮮であるというが、書き方を知らないから逃げたのだろう。型破りではなく形無しなのだ。お勉強好きは結構だが、文学はそんなに甘いものなのか。評価されて自信が持たされている著者が一番みじめだ。言いすぎだとは思うが、言わせてもらう。「責任」と口にするなら、それを担う古典的教養を身に着けて、もう一度文学を見直すことを著者と同世代に生きるものとして切に願う。

昨今の文学はライトノベルに寛容である。それ自体は悪いこととはいえない。芸術を昇華させる可能性があるから。しかしこのようなファーストフード的な作品を受け入れるのなら文学は学問として衰退するし、社会的に、より無意味なものにみなされていくだろう。
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No.1:
(4pt)

躁=high=灰

今年度の文藝賞受賞作。改行するのももどかしいように冒頭から読点を排したハイテンションな文体で
突如極限状態に晒された女子高生の生死を賭けたサバイバルを描く。
 設定や文体などから先行作家(村上龍や舞城王太郎etc.)の名前がちらつくものの、廃虚と化した渋谷の様相は
読み手の脳裏に強く焼きつけられる。反面、チープな怪物の出現や(映画「ミスト」を連想させるような)
哲学に関心を持つヒロインが特殊環境下において他者と異なる価値観をぶつけ合うといった場面が存在しないこと
など未消化な点も散見される。
 それでも作品終盤の文字通り、絞り出すようにつづられた文章は迫力に充ちていて新人にふさわしいインパクトがある。じっさい読後しばらく経った今も幻の「渋谷」のイメージが頭に残っている。
 今も数秒後に起こりうるかもしれない世界を可視化する想像力を秘めた作家に今後も期待。


クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰Amazon書評・レビュー:クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰より
4309020763

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