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ルー=ガルー 忌避すべき狼



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ルー=ガルー 忌避すべき狼の評価: 4.06/5点 レビュー 51件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(3pt)

SFとして素敵な構成、クライマックスのみ残念

みらい感に対する構想と、それを感じさせる表現はすごくよかった。最後、クライマックスにむけた展開が短絡的で、そこだけ残念だった。
ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)より
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No.9:
(3pt)

ここまで長い必要ある?

行き過ぎた情報社会を描いたサスペンスということで、初めて京極夏彦の書籍を購入。
独特の文体であるという先入観があったのですが、意外と普通。ところどころ難読漢字はありますが、
読書好きの方であれば問題ないかと。

近過去に近未来の情報化を描いた作品としては、基本的にはハヤカワ文庫等で出版される作品の方がずっと
奥行きはあります。また、話はきちっと構築されていますが、僕は犯人は比較的早く分かってしまったので、
サスペンスとしても最後の開放感がある感じでもなかったです。何よりここまで長い必要がありますかという
のが読後感でした。kindleで買って良かった。文庫として持ち歩いてこの結末だと複雑な気分だったでしょう。
ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)より
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No.8:
(3pt)

少し回りくどいが面白い

伏線が長い。また、表現も回りくどい。
(この作者はえてしてそうだが、特にそう感じた)

ただ、伏線が集まってからは、手を止めることなく読んだ。

最後は呆気ない気もするが、それが狙いな気もする。
ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)より
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No.7:
(3pt)

星三つの良作

作品そのものの完成度については、他の京極作品と同様に十分満足度の得られる物。
京極好きならば、読んで色々と考える所はあっても、楽しめると思う。
しかし、完成度の高さが面白さには直結しない事もある。
無機質な社会、無機質な思考の人間、そこに生きる有機質な人間と有機質な思考の
対峙が各所にある為、社会を徹底的に無機質にしつつも、その本質が有機質である事を
語らねばならず、この部分の完成度が全編に跳ね返って読む側を撥ねつけている様に思えた。

その偽善的な世界を突き崩していく面白さが十分にあるのだが、作品の8割を世界の
構築の為に費やさねばならず、読み手が愉しむ事が出来ない(その様な世界観なのだから
それであっているのだが)
人間には情念があり、それは計算出来る物ではないのだが、それを故意に封じ込める事も
出来るという書き手の危機感と警句が作中にちりばめられており、読者としてもそれを
共感出来るので、後半は面白いのだが、そこに至るまでのストレスが半端ではない。

しかしその通り、この物語の内包する問題は現実に実在している問題で、この物語に
内包されるストレス自体は、現実に今の私達が悩まされている問題そのものでもあると思う。

人はいつから、自分の頭で考える事をやめてしまったのだろうか。
この作品での京極は、己の世界観を読者に提示しながらも、それを文字の羅列という
データとしては鵜呑みにせずに、読者自身の頭でよく考えろと言っている様にも思える。

おそらく、これはとても面白い作品だ、と評されるのも望んではなく、本当にあなたは
自分の頭でこの作品を面白いと感じているのですか? と問い続けている様にも感じた。

故にこの作品を評するにあたって、星4つ以上をつけるのは作者の本意でも無いように
思えた。まぁ星という数値データでの判断こそが忌むべきシステムなのだと思ってしまう
時点で、自分はこの作品に影響されてしまっている。

良くもない悪くもない。あなたという有機質の脳味噌と感情を持った読者自身が
この作品を良いと思うのならそれは良いし、悪いと思うならそれも正しい。
管理された数値データなど、指標にはしない事が望ましい。

ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)より
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No.6:
(3pt)

京極堂でなくても・・・

なんでしょう。
悪くは無いんです。お話としては、面白くないわけじゃない。文章力のある作家さんだなあ、とも思います。

でも、なぜか、京極夏彦の本じゃない気がします。

公募で設定やらキャラクターやら募集したせいでしょうか。なんとなく全体の世界観が散漫で、入り込めないのです。
京極堂の世界観を期待していると、肩透かしを食らわされるような。
読者層を想定してのことなのでしょうか。文体もライトノベル的になっていて、わかりやすいのですが、いつもの京極堂の「味」が薄い。
せっかく京極夏彦の書くSFなのですから、あの、こちらを圧倒するかのような語り口で独自の世界観を作って欲しかった。
今後に期待をこめて、辛口の評価にさせてもらいます。
ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)より
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No.5:
(3pt)

2日没頭すれば読める軽さ

京極夏彦さんの作品なのにとても軽く読めました。
表紙にだいたい登場人物(この絵は誰だとか)が予想できるイラストが使われていて、中身に会話がかなり多いので漫画を読んでいるような感覚でした。特に後半のアクション(?)シーン。

前半では、登場する少女たちと同じ年代だからかもしれませんが、歩未のような゛独特の雰囲気をもっていて馴れ合わない゛存在に何となく惹かれる葉月に感情移入して読んでしまいました。
作中のカウンセラーの「なぜ人を殺してはいけないのか」に対する答えはいままで言われた中で一番納得できるものでした。
ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)より
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No.4:
(3pt)

京極が未来を描く!

『百鬼夜行-陰』に収録されている短編の未来の話。
しかも、意図したのかたまたまなのかは知りませんが、
京極堂シリーズの主要メンバーにそっくりな女の子が出てきます。
特に、中禅寺→歩未 榎木津→美緒 は性格がまんまです。
ストーリーの方も面白かったです。
分厚い本だけど、京極堂シリーズの用に難しいところが全く無い
というか、薀蓄が一切ないので驚くほどスラスラ読めました。
思ってたより良かったです。
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No.3:
(3pt)

同年代の自分が読んで。

京極夏彦先生の本を読み始めたのは丁度、この作品の少女たちの年代だった。
分厚い本なのにその厚さを感じさせない面白さで読ませてくれた京極先生にわたしは尊敬を感じる。今回の新作は近未来の少女たちが繰り広げるアクションミステリ(?)だとわたしは感じたのだが、登場人物の一人、天才少女、美緒の「女子供なめるんじゃねェッ」という科白に同感を憶えた。それは私達の年代だからこそわかる共通の大人への理不尽さを表現しているからだ。
ただ、作品自体はラストの驚きが少なかった。京極先生はいつも読者に「エッ!?」という文字を頭に浮かべるようしてくれるのだが今回は予想できた答えだったと思う。これは少女達だけではなく大人にも読んでいただきたい本。
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No.2:
(3pt)

ちょっと「説教臭い」?

今までの京極とはひと味違った作品。 従来の作風を好む読者には期待はずれかも。 設定の斬新さにはさすが!と思わせるところがあるが、あまりに「現代社会への警鐘」のような表現が多いため、読み進むに従って煩い感じが否めなくなってくる。 またラストへのうねりもいまいち。従来の京極作品は登場人物のキャラが多彩であるところが魅力なのだが、今回のヒロインたちは単調なキャラ付けで感情移入しにくいかも。
ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)より
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No.1:
(3pt)

意欲的な作品?

この作品の意欲的な試みは、読者からの公募による近未来社会の設定の下に執筆するということ。とあの妖怪作家が近未来ステージに挑戦することだろうか。ぶきょう小説なら納得できるところがあるが、少女とつくとそれが生かされているのかと思う。主人公達が少女らしくなく、中性的なタッチで執筆されているが、少女の匂いすら感じられなかったのは意図してなのか。作者の手に余る部分なのかは議論のあるところではないか。妖怪達をみごとに作中に折り込んで作りあげる作者のみごとな辣腕にはまだ、本作品は到達してはいないかもしれないが、新たな試みとして未来小説にも筆を運んでいただくことは読者の一人としてうれしい限りであります。
ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ルー=ガルー 忌避すべき狼 (講談社ノベルス)より
4061826743

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