猫を抱いて象と泳ぐ

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

猫を抱いて象と泳ぐの評価:

4.37/5点 レビュー 141件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全284件 161〜180 9/15ページ
No.124
(5pt)

静かに流れる物語

チェスをほとんど知らない私でも知らないうちに引き込まれてしまう展開。
過度な盛り上がりはなく、心地よく読み進んでいける物語。
白熱している勝負が美しい音楽のように描かれていて静かに流れる曲のように感じられる。
そして、それぞれの場面はまるで映画でも見ているかのよう。
美しさとチェスの宇宙を感じる文章を読んでいると自分が物語の中にいるような感覚になる。
悲しい境遇の主人公たちに暗さはなく、彼らが心のつながりで静かに力強く生きていくところがこの物語の魅力だと思う。
様々な死も悲惨ではなく、心安らかに受け容れられます。
読み終わってもしばらく続く余韻に感動しました。
これまで読んだ小説の中で最も好印象な本の一つ。もう一度ゆっくり読んでみたい。
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037
No.123
(5pt)

静かに流れる物語

チェスをほとんど知らない私でも知らないうちに引き込まれてしまう展開。
過度な盛り上がりはなく、心地よく読み進んでいける物語。
白熱している勝負が美しい音楽のように描かれていて静かに流れる曲のように感じられる。
そして、それぞれの場面はまるで映画でも見ているかのよう。
美しさとチェスの宇宙を感じる文章を読んでいると自分が物語の中にいるような感覚になる。
悲しい境遇の主人公たちに暗さはなく、彼らが心のつながりで静かに力強く生きていくところがこの物語の魅力だと思う。
様々な死も悲惨ではなく、心安らかに受け容れられます。
読み終わってもしばらく続く余韻に感動しました。
これまで読んだ小説の中で最も好印象な本の一つ。もう一度ゆっくり読んでみたい。
猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.122
(5pt)

とにかく、疲れた大人に

沢山レビューのつく人気作にはレビューを書かない主義ですが、本作だけは書きたいと思いました。

カフェで読む本ではありません。特に後半は要注意です。
貴方の鼻頭がツンとすること必至ですので……。ぼくは失敗しました。
同じ店に座っていたお姉さんにガン見されてしまいました。

チェスがわかるの、わからないの、そんなことは些末なことです。
本書の物語性のなかでは、チェスというのはスパイスの効いたモチーフにすぎないと思うんです。
(評者はチェス一切知りませんでした!)

彼女の作品には、ありふれたHappy endingが少ないです。
そこが、くたびれた大人読者を離さないんじゃないかな。
とにかく、さいきん文庫にもなりましたし、ぜひ一度お手に。
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037
No.121
(5pt)

とにかく、疲れた大人に

沢山レビューのつく人気作にはレビューを書かない主義ですが、本作だけは書きたいと思いました。

カフェで読む本ではありません。特に後半は要注意です。
貴方の鼻頭がツンとすること必至ですので……。ぼくは失敗しました。
同じ店に座っていたお姉さんにガン見されてしまいました。

チェスがわかるの、わからないの、そんなことは些末なことです。
本書の物語性のなかでは、チェスというのはスパイスの効いたモチーフにすぎないと思うんです。
(評者はチェス一切知りませんでした!)

彼女の作品には、ありふれたHappy endingが少ないです。
そこが、くたびれた大人読者を離さないんじゃないかな。
とにかく、さいきん文庫にもなりましたし、ぜひ一度お手に。
猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.120
(5pt)

静かな愛に満ちた物語

読み終わった後はちょっと寂しくも満たされた気持ちになりました。
器用には生きることが出来なかったけれど、自分の好きなもの、好きな人、自分が生かされる事を大事に思って生きた少年の物語です。
私はこの本を繰り返し繰り返し読むことでしょう。
猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.119
(5pt)

静かな愛に満ちた物語

読み終わった後はちょっと寂しくも満たされた気持ちになりました。
器用には生きることが出来なかったけれど、自分の好きなもの、好きな人、自分が生かされる事を大事に思って生きた少年の物語です。
私はこの本を繰り返し繰り返し読むことでしょう。
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037
No.118
(4pt)

静謐な世界

本書は、チェスに生涯をささげることになったリトル・アリョーヒンの一生を描いた小説です。全体的には彼をはじめ登場人物が温かいなと思う。彼のチェスはシンフォニーを奏でるように共鳴しあっている。そういうのをチェス盤の海に身を任せるというのであろうか。

○本書の構成
1章から6章:マスターからチェスを教えてもらう。
7章から12章:パシフィック・海底チェス倶楽部でチェスの対局をする。
13章から18章:老人専用マンション・エチュードで住み込みで働く傍らそこの住人たちとチェスの対局をする。

全体的なトーンは静かな海で泳いでいるような感じですよね。静謐な世界というべきかも。私はチェスの世界はぜんぜんわからないので、チェスの海を泳ぐほどに本書にのめりこむことは出来なかったと思う。それが残念だ。
猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.117
(4pt)

静謐な世界

本書は、チェスに生涯をささげることになったリトル・アリョーヒンの一生を描いた小説です。全体的には彼をはじめ登場人物が温かいなと思う。彼のチェスはシンフォニーを奏でるように共鳴しあっている。そういうのをチェス盤の海に身を任せるというのであろうか。

○本書の構成
1章から6章:マスターからチェスを教えてもらう。
7章から12章:パシフィック・海底チェス倶楽部でチェスの対局をする。
13章から18章:老人専用マンション・エチュードで住み込みで働く傍らそこの住人たちとチェスの対局をする。

全体的なトーンは静かな海で泳いでいるような感じですよね。静謐な世界というべきかも。私はチェスの世界はぜんぜんわからないので、チェスの海を泳ぐほどに本書にのめりこむことは出来なかったと思う。それが残念だ。
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037
No.116
(5pt)

rリトル・アリョーヒンは幸せだった

一生涯デパートの屋上で過ごした象のインディラ、壁の隙間から出られなくなってしんだ少女ミイラ、チェスの指南をしてくれたが、太り過ぎで住居のバスから出られなくなり死亡したマスター、また、マスターが飼っていた猫ポーン。
登場人物は、物悲しい一面をもった人ばかり。リトル・アリョーヒン少年も、大きくなることを拒み、チェス板下でチェスを指すようになり、ついには人形の中に入って自動チェスマシーンとなってチェスを行う。この物語の軸となる人物たちが、伏線となって、話に深みを与えている。
悲しい過去を持ちながらも、それと向き合って生きていく人々の美しさがあふれている。

チェスをさす場面では全くチェスの知識がない私も、文章の美しさに引き込まれてしまった。小川洋子さんの静かで、情景を彷彿と想像させる文章力の高さに脱帽します。

先天性の奇形というハンデを背負い、短いアリョーヒンの人生は、ささやかながら幸せだったにちがいない。

もう一度、じっくり読見たくなる作品です。


猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.115
(5pt)

rリトル・アリョーヒンは幸せだった

一生涯デパートの屋上で過ごした象のインディラ、壁の隙間から出られなくなってしんだ少女ミイラ、チェスの指南をしてくれたが、太り過ぎで住居のバスから出られなくなり死亡したマスター、また、マスターが飼っていた猫ポーン。
登場人物は、物悲しい一面をもった人ばかり。リトル・アリョーヒン少年も、大きくなることを拒み、チェス板下でチェスを指すようになり、ついには人形の中に入って自動チェスマシーンとなってチェスを行う。この物語の軸となる人物たちが、伏線となって、話に深みを与えている。
悲しい過去を持ちながらも、それと向き合って生きていく人々の美しさがあふれている。

チェスをさす場面では全くチェスの知識がない私も、文章の美しさに引き込まれてしまった。小川洋子さんの静かで、情景を彷彿と想像させる文章力の高さに脱帽します。

先天性の奇形というハンデを背負い、短いアリョーヒンの人生は、ささやかながら幸せだったにちがいない。

もう一度、じっくり読見たくなる作品です。


猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037
No.114
(4pt)

彼の一生は猫と象とマスターとミイラと


まずその題名に惹かれました。何をテーマとした小説なのだろう?
チェス?チェスと猫と象にどんなつながりが?

その導入、デパートにおばあさんと弟といくシーン、みずたまりを
象のインディラの足跡だと思い、狭い家と家の間に挟まれて
出れなくなってしまう少女をミイラと思い、想像の友人に囲まれて
過ごしていたアリョーヒンは、バスの中に住むマスターに出会って
チェスに出会う。

その冒頭から惹きつけられる文章、アリョーヒンの内面、細やかな
表現
チェスがよくわからないことは、途中ゲームの佳境での緊張感を
よく理解できないことがあるやもしれません。
でも、そんなことはたいした問題ではありません。

小さいアリョーヒン、チェス板の下や人形の中でのみ落ちついた
ゲームができる彼は、ほんの一握りの理解者の中で幸せな
短い人生をおくるのでした。
最期は寂しい顛末ですが、彼にとってはけして不幸ではなかったと
思わせるものです。

静かで優しく細やかな配慮に満ちた、緻密な作品。

猫を抱いて象と泳ぐアリョーヒンに永遠の祝福を。


猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.113
(4pt)

彼の一生は猫と象とマスターとミイラと


まずその題名に惹かれました。何をテーマとした小説なのだろう?
チェス?チェスと猫と象にどんなつながりが?

その導入、デパートにおばあさんと弟といくシーン、みずたまりを
象のインディラの足跡だと思い、狭い家と家の間に挟まれて
出れなくなってしまう少女をミイラと思い、想像の友人に囲まれて
過ごしていたアリョーヒンは、バスの中に住むマスターに出会って
チェスに出会う。

その冒頭から惹きつけられる文章、アリョーヒンの内面、細やかな
表現
チェスがよくわからないことは、途中ゲームの佳境での緊張感を
よく理解できないことがあるやもしれません。
でも、そんなことはたいした問題ではありません。

小さいアリョーヒン、チェス板の下や人形の中でのみ落ちついた
ゲームができる彼は、ほんの一握りの理解者の中で幸せな
短い人生をおくるのでした。
最期は寂しい顛末ですが、彼にとってはけして不幸ではなかったと
思わせるものです。

静かで優しく細やかな配慮に満ちた、緻密な作品。

猫を抱いて象と泳ぐアリョーヒンに永遠の祝福を。


猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037
No.112
(4pt)

豊かで芸術的な棋譜の実況に圧倒

導入部分から一気に話に引き込まれました。

バスの中でのマスターとの交流にはじわっと胸が熱くなり、ミイラとの別れには何とも切ない気分になりました。後半は主人公の晩年の話になるので、少し色鮮やかさが失われましたが、それも含めて、一人の天才の人生を感慨深く味わうことができました。

何より圧巻なのは、盤下の詩人と評され、その棋譜がまるで詩のようだと言われる主人公の対局を、まさに詩のごとく美しい言葉で表現する作者の筆力です。素人目には、ただ升目を行ったり来たりするだけのチェスを、これほど豊かなイマジネーションを持って芸術的に実況できることにただただ驚き、溺れました。
猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.111
(4pt)

豊かで芸術的な棋譜の実況に圧倒

導入部分から一気に話に引き込まれました。

バスの中でのマスターとの交流にはじわっと胸が熱くなり、ミイラとの別れには何とも切ない気分になりました。後半は主人公の晩年の話になるので、少し色鮮やかさが失われましたが、それも含めて、一人の天才の人生を感慨深く味わうことができました。

何より圧巻なのは、盤下の詩人と評され、その棋譜がまるで詩のようだと言われる主人公の対局を、まさに詩のごとく美しい言葉で表現する作者の筆力です。素人目には、ただ升目を行ったり来たりするだけのチェスを、これほど豊かなイマジネーションを持って芸術的に実況できることにただただ驚き、溺れました。
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037
No.110
(5pt)

あわてるな坊や

人形の中の、とても狭い空間に居てチェスを指すリトル・アリョーヒン。だが彼はそこでは無限に自由だ。彼は回りの人を静かに愛し、回りの人も彼を静かに愛している。今の息をまともにできないほどに狭くて苦しい空間の日本社会、会社、学校。あらゆることに急がされ、家族愛や友情よりも経済効率が最優先され、わずかな自分の時間も携帯電話に束縛される。私たちはもうそこでしか生きられないのか。本書はゆっくりと時間の流れるなか、やさしい感情を持った一人一人のものがたりだ。「あわてるな坊や」読後にマスターのやさしい言葉が私たちに残る。
猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.109
(5pt)

あわてるな坊や

人形の中の、とても狭い空間に居てチェスを指すリトル・アリョーヒン。だが彼はそこでは無限に自由だ。彼は回りの人を静かに愛し、回りの人も彼を静かに愛している。今の息をまともにできないほどに狭くて苦しい空間の日本社会、会社、学校。あらゆることに急がされ、家族愛や友情よりも経済効率が最優先され、わずかな自分の時間も携帯電話に束縛される。私たちはもうそこでしか生きられないのか。本書はゆっくりと時間の流れるなか、やさしい感情を持った一人一人のものがたりだ。「あわてるな坊や」読後にマスターのやさしい言葉が私たちに残る。
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037
No.108
(5pt)

とても静かな…

まず、タイトルに惹かれました。なんだこれは?と。
内容を見ると、より惹かれました。
チェスが好き(巧くはありませんが・・・)でしたので。
で、読んでみると、終始とてもとても静かな物語でした。
リトル・アリョーヒンのように、そこに存在しないかのような静かな物語でした。
また、チェスとはこんなにも静謐な競技だったのかと気づかされました。

良い意味で期待はずれです。
もう少し年老いてから、再読したいなと思いました。
猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.107
(5pt)

とても静かな…

まず、タイトルに惹かれました。なんだこれは?と。
内容を見ると、より惹かれました。
チェスが好き(巧くはありませんが・・・)でしたので。
で、読んでみると、終始とてもとても静かな物語でした。
リトル・アリョーヒンのように、そこに存在しないかのような静かな物語でした。
また、チェスとはこんなにも静謐な競技だったのかと気づかされました。

良い意味で期待はずれです。
もう少し年老いてから、再読したいなと思いました。
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037
No.106
(5pt)

上品な執筆に胸打たれ

小川さんの作品は初めて読みましたが、繊細な言葉や詩的な表現力に感動しました。
読み終わってしまうのが残念なくらいでした。

猫を抱いて象と泳ぐ Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐより
4163277501
No.105
(5pt)

上品な執筆に胸打たれ

小川さんの作品は初めて読みましたが、繊細な言葉や詩的な表現力に感動しました。
読み終わってしまうのが残念なくらいでした。

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)より
4167557037