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ユニット
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ユニットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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ストーリー展開が奇抜で、一気に読み終えた。 | ||||
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普段、刑事物・探偵物は読まないんだけど、たまたま手に取った本書は時間を忘れて一気読みしてしまった。 読後感もよい。 犯罪被害者とDV被害者の話をうまくからませているのが良い。 主人公は少年に妻子を殺されているのだが、主人公が勤め始めた設備会社の社長も子供たちは独立しやや疎遠。妻には別居を言い渡されてしまう。 それでも生きていかなくてはいけないのは両者に共通している。 ただ、新婚と言ってもよい時期に妻子と死別するのと、初老まで連れ添って別れを告げられるのとでは雲泥の差だろう。 新たに2件の殺人を犯す元少年と、妻に躊躇なく手をあげるDV刑事。人間の心の闇は深い。 ピカレスク系の小説が好みではない人にもお勧めできる一品。 | ||||
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警察シリーズ作品を初めて読みましたが、引き込まれるストーリー展開なので、とても面白かったです。他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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少年に妻子を殺害された上に逆恨みされる真鍋と夫のDVから逃れてきた祐子が、ある職場で出会うことから始まる物語です。 二人を狙う乃武夫と門脇とがどうやって接点をもつのか終盤まで分かりませんでしたが、ベテラン作家らしく上手くまとめています。また、この手の作品は少年法の是非について深く入り込んでしまいがちですが、本書はそうはなりません。あくまでもスピード感のあるエンターテインメントに仕上がっていることにも好感をもちました。 ラストはまるでぷつりと音がするような突然の幕引きでした。できれば後日談のようなエピソードも加えてほしいと思いました。「ユニット」のその後が気になるのです。 ただそれを差し引いても、最後まで一気に読める傑作といってよいでしょう。設定が陰惨なだけにこの結末は望ましいものだと思います。 | ||||
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ストーリーは、妻と子を惨殺された男と、DVに苦しむ女の、それぞれの運命が交差していくというものである。 佐々木譲氏らしい、丹念な状況と人物の描写によって自然に引き込まれるストーリーだ。 ただ、クライマックスになって、あまりに急展開で、不自然な感じがある。二人の追跡者は、いくら自分を見失ったとしても、それぞれほぼ同時に、ここまでやるだろうか。 読後感はとても良い。エンターテインメントとしては、苦い思いが残るよりも、暖かい思いが残る方が良い。このエンディングに持っていくためには、こういう形しかないのかもしれない。ユニットという言葉の意味は、ラストに近くなってから出てくるが、最後にも違った形で出てくる。 | ||||
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カバーページの挿し絵からして執拗に絡み付き逃れられない何かを予感させてくれた。 3人3様の現実があり、機会がありめぐりあった3人。特に親子にとっては最悪の夫か?猟犬のような性質を持つ職業警官(刑事)だ。追いつ追われつの展開、早く先を読みたくもありその逆の気持ちもある。腐れはどこまでいっても腐れか?そんな印象を持った。佐々木穣は飽きずに読ませるのがうまい。最後に幸せの予感(ユニット結成)をありがとう。 | ||||
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ある母子殺人事件を題材にされています。読んでいると、やはり実際の事件の光景が浮かんでしまい、主人公の男性(殺された母子の夫)がこの話のように復讐心を払拭できるか疑問になってしまいます。また、裕子(夫のDVから逃げている女性)の魅力がわからず、どうして主人公が惹かれるほどの女性なのかと思ってしまいます。このままでは、お互いの傷を埋めるだけの恋愛となってしまっているので残念です。 しかし、話はとてもまとまっており、読みやすい文章とキャラクター設定がしっかりできているので、一気に読み上げるスピード感があります。まごつく事もなく、ゴールに向けて一気に走っている感じです。話の収拾がきっちりとつき、ハッピーエンドの終わり方です。少し「都合がよくない?」と感じる部分もありますが、満足です。 | ||||
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警察ものの中で最高峰は佐々木讓だと確信している。この本の最後についての評価は分かれるところだろうが、これ以外の結末では読後感がスッキリしないだろう。 | ||||
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ダヴィンチコードの日本版と言ったら言い過ぎでしょうか? 幸せになって欲しいと思う人たちが、悪者たちに追われる。 先が読めないまま、スリリングに展開していく。 楽しく読まさせて頂きました。 | ||||
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光市母子殺人事件をそのまま素材にしてスタートしたので、読み始めはちょっと複雑でした。犯人像がまた現実寄りに描かれているので、拒否感がぬぐえないというか、フィクションに入り込んでいきにくかったのです。 しかしもう一方のDVストーリーが絡んできたので、そこでずいぶん救われました。 終盤は悪役たちがどんどん暴走していくので、善と悪の対立がはっきりして、やや単純化されすぎたかもしれません。だけどぐんぐんストーリーに引っ張られる感じで楽しく読めました。 最後は、いやーそこに逃げたらすぐにばれちゃうから、何か一ひねりするのかなーと思ったのに…。 ま、工務店のおやじさんも含めてナイス・ユニット誕生ってことで、おめでとうございます。 | ||||
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妻子を殺されて自暴自棄になった男と、警察官である夫の激しいDVに耐えかねて幼児を連れて逃げてきた女性とが、偶然同じ職場で知り合い、互いの苦悩を乗り越えていきます。 少年犯罪の加害者やDV加害者の描写も、本書の重要な部分をなすのですが、そういった加害者の心情描写や何故そういった行為に走るのかというような部分については、ややステレオタイプな印象があり、多少の物足りなさがありました。この分量の中で、被害者サイドの心情等(これは良く描けていると思いました)も描かねばならないことを考慮すると、欲張り過ぎな期待なのかもしれません。 全体的には、テンポの良い文体と、巧みなストーリー展開に、ぐいぐいと引き込まれていき、あっという間の一気読みという感じでした。ラストの展開は思いもよらぬという展開でしたが、まぁ目出度しということで読後感は爽やかでした。 | ||||
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佐々木譲の作品、本屋で2,3ページ読むとその語り口のよさに買わされてしまう。 池波正太郎、ディック.フランシスにもそんな思いをさせられた。 新聞の三面記事やTVで流される身近で、動機が理解できない事件、それらが絵空事ではなく実感として伝わってくるところが素晴らしいのだ。 だけどあまり沢山は書かないで欲しい。オレだって結構忙しいだから。 | ||||
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妻子を殺した男と殺された男、家庭内で暴力を振るう警察官と、暴力に耐える妻。これらの人間関係がいつの間にか一つになって意外な方向に話が進展していきます。思わず没頭して本を読み進め、ふと題名を思い浮かべてみると何故「ユニット」なのだろうと疑問がわいてきます。それが最後の最後になって納得がいきます。警察小説において佐々木氏の右に出るものはいないと思いますが、本書も大変お勧めの一冊です。 | ||||
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佐々木譲さんの作品始めて読み、ファンになりました。 印象に一番残ったのは、登場人物の出会いの場面です。最後のクライマックスまで、一気に読みました。スピード感があり、スリル満点! 主人公の魅力たっっぷりでした。 ほかの作品もこんな感じですか?? 知りたい!! | ||||
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少年に妻と子供を殺された男。 警察官の夫から暴力を受け、子供を連れて逃げ出した女。 その2人に手を差し伸べる、妻に逃げられた会社の社長。 それぞれの事柄が、同時進行で進んでいく。 共通している事は、法律では癒されない被害者の感情?? 家族のあり方?? それぞれ家族を失ったもの同士が、新しくユニットを作るまで、本当にユニットが作れるのか?目が離せない。 | ||||
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17歳の少年にレイプ目的で妻と子供を殺害されそのショックから立ち直れず毎日つぶれるまで飲み続ける男、真鍋。 警察官である夫にDVを受けついに息子を連れて逃げ出した女、祐子。 長年連れ添った妻に出て行かれた、配管設備の工務店を営む中年男、波多野。 この3人がひょんなところで出会い、物語は進んでいきます。 傷害事件にならない程度に計算して暴力をふるっていた警察官でDV夫の門脇が、妻を捜す過程でどんどん壊れていく様が不気味でした。 後味のよい、一気に読める徹夜本です。 | ||||
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読者を飲み込む文章力、場面がひろがる描写力など圧倒的な「ちから」をもっている作品です。 場面によって完全に別の登場人物になりきれるような、不思議な感覚を覚えることでしょう。 迫り来る恐怖と、目に見えない恐怖にハラハラしながら最後まで息の抜けない構成となっています。 | ||||
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