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ビート: 警視庁強行犯係・樋口顕
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ビート: 警視庁強行犯係・樋口顕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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筆者の小説はいつも楽しく読めます。ぜひ他の作品にも挑戦したい。 | ||||
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シリーズ3作目です。警察組織の様子や家族の問題が交互に描かれていて読み応えがありました。島崎警部補の息子への接し方がわからない仕事一途な体育会系なところと不良のようだが家族のことを思っている英次がいいです。樋口係長の出番は少ないですが、良い味をだしています。作者があとがきで力作だと書いています。そして、推理に重きをおくのではない警察官たちの人間ドラマを強く意識していると書いています。私は、今野作品のそういうところが好きです。 | ||||
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いやー、心臓に悪いわ〜〜 なんだろうねえ、なんかつい感情移入しちゃう人物を書くよねえ今野さんは。 タイトルにもある樋口が一向に出てこず、とある刑事の家族の描写が続く。隠蔽捜査のシリーズでも家庭を出すから、この辺が作者の書きたいところなのかもしれない。 刑事の次男がダンスをするので、その描写が多い。バスドラム、ベース、、、リズムにのっていく様を細かく書き出す。そういえば、作者のデビュー作はジャズものであった。 刑事本人と長男の柔道は、作者の空手経験が生かされているだろう。 集大成といえるのではないか。 | ||||
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面白かった。著者は後書きで、自分の小説は推理に重きを置いていない、むしろ人間ドラマなんだ、と言っている。なるほどその通り、現代の家族問題、若者問題、金融問題に関わる会社と会社人の問題など、いずれも現在の社会的に問題になっている諸側面が、非常にうまく絡み合い、小説として構成されている。 しかし、一方で、推理モノとしてもなかなか絶妙で、正直最後まで、ことの真相をめぐって、読者はかなりヤキモキするし、また、悲劇的な結末を迎えるのかと、かなりドラマティックでもある。 (一応)主人公の樋口が地味で控えめだから、つい地味な話かなぁ、などと幻惑されるが、実際は非常にテンポのいい、アクションあり、恋あり、推理ありのとってもよい日本型警察小説だと思う。 シリーズ他作品で登場する人物もさりげなく姿を現すなど、なかなか癖のある、ひねった、そのうえ上品なできと思われる。とても楽しめました。 | ||||
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長編であったが、非常に面白く一気に読了した。 警察組織内部の問題と家族関係の問題が交互に展開され作者の読ませる巧さを感じた。 意外だったのは樋口シリーズにも関わらず登場が少なかった点。 但し、その冷静沈着な考え・態度にとてもよく性格が表わされていたと思う。 いわゆる推理モノではないが警察小説としてはトップレベルの作品だ。 | ||||
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サスペンス小説というよりも親子の愛情を描いた心温まる小説でした。私にも二人の小学生の男兄弟がいます。甘えん坊の長男と、我が道を行くタイプの次男という構成は2人の男兄弟の場合よくあることだと思います。あと数年もすれば彼らは家族より友達との付き合いを大切にし、遠い存在になるのかなぁと考えると今から少し寂しさを感じます。そんな親の子供に対する接し方のヒントが本書には書かれてあった気がします。当然それだけではなく、サスペンス内容的にも面白い小説でしたので文句なしに☆5としました。 | ||||
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樋口顕シリーズ3作目。 いつも人の目を気にして、 思い通りに行動できず、 決断力のない男………樋口顕。 しかし、その行動が、 常に思慮深く、 心の読みにくい男として上司の信頼となってしまう。 他人の目を気にしすぎる態度が、 面倒見の良い男として認められてしまう。 本心とは裏腹に。 そんな彼が、 事件の解決の糸口をつかんでいく、 ということがこれまでのパターンだったが、 今回はそれだけでなく、 やはりこの男、できる! というのが見えてくる。 どうやら過小評価してるには、自分だけらしい。 今野敏の作品は、 推理の比重よりも、人間のドラマ。 警察内部にいる人間も、 特化している部分はあるとはいえ、人間。 そこを描いている。 今回は特に、 体育会系の警察への、 ある意味批判でもある。 短絡的で、上位下達式な体質、 そんなしがらみが、 事件を複雑化させる。 容疑者が少ないため、 犯人探しは難しくない。 タイトルにあるビート、 ダンスが一つのキーワードでもあるので、 そこから取っている。 その部分のドラマもまた、 さわやかで気持ちが良い。 | ||||
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樋口顕シリーズの第3作です。作者のあとがきにもあるように物語に深みと厚みのある力作です。3作の中では一番練れた上質な作品に仕上がっています。樋口顕の冷静でしかも人間味のある対処法には感心させられますが、この作品ではヒップホップに人生をかけている藤代タエというバイプレーヤーが非常に魅力的に描かれています。物事にまっすぐに向き合う素直さと真摯な姿勢に惹かれました。島崎英次に対するさりげない言葉に作者の思いがこもっているように思えます。「信じているから」と言うタエの言葉に英次は救われます。「大切なものがある人は自殺しない」と言う言葉からも作者のメッセージが伝わってきます。彼女の登場で物語りは彩を添えながら、意外な方向に展開していきます、人を職業や好きなもので十羽一からげにしてしまうことの危うさに気づかされた気がします。今年は連続テレビ小説の「瞳」でもヒップホップが取り上げられ、ダンスの魅力を知ることができました。先入観にとらわれず、大切なものを見つけて、真直ぐに生きて行きたいものです。この作品は家族小説、社会小説の傑作です。多くの若い人や、人生に疲れた人にも(笑)是非読んでもらいたいと思います。 | ||||
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樋口顕が主人公の第三弾。 今度は警察仲間の家族が容疑者に浮上。 息子を犯人として疑う刑事の葛藤を描く。 前作にも登場した氏家の存在がいいスパイスとして効いている。 激しいアクションやハラハラするような警察ものとは違うが、 警察という職場や家庭での心の揺れをうまくあらわしたよい作品。 | ||||
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「警視庁強行犯係・樋口顕」シリーズ第三作。 本シリーズのファンには先刻ご承知の話ではあるが、「自分に自信のないヒーロー」という主人公・樋口顕の造形がとてもよい。 自分に自信がないから慎重に行動し、周りの気持ちを忖度してしまう気弱さが緻密な観察眼となり、 それが真実にたどりつく手がかりとなるという樋口顕のスタイルは、実に「日本人的な」名探偵なのではないかと思う。 独自性や個性を抑えることで、名探偵となりうるという逆説は、しかし十分に説得的だ。 そういう逆説的な主人公の能力が今回も遺憾なく発揮される。 あやうく惨劇の寸前まで行っていた同僚の悲劇を防ぐのは、まさに樋口顕の繊細な「気配り」による。 なお、そういう「日本人型名探偵」樋口顕は実に「普通のおじさん」であり、それゆえの天然なユーモアを醸し出す。 読後感の爽やかさとともに、「おじさんの天然ボケ」も楽しいです。 文句なしのオススメ。 | ||||
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警視庁強行犯係・樋口顕シリーズの第三作です。読み始めるとなかなか主人公が 登場しないので、「あれ、まちがって買ってしまったか?」と不安になってきます。 100頁を過ぎたところでやっと登場したので、ほっとしました。しかし、導入の 100頁は重要な部分ですので辛抱してお読み下さい。 今野敏氏は私より年長でありながら積極的に若者たちに接し、読むごとにおじさ んとして若者文化を勉強させていただいています。彼の若者ウォッチは第三者的で なく本当に彼らと触れ合った皮膚感覚を作品に反映させているので、確かな情報源 として好感を持って読んでいます。 樋口顕シリーズでは現代の家族のあり方と若者文化を、否定的でなく前向きに 考察している点に関心を持って読んでいます。あとがきで作者が述べているように 本シリーズの中核は謎解きではありません。ストーリーに関していえばむしろシン プルで分かりやすい構造になっています。しかし本シリーズで作者が描きたいのは、 仕事を愛する男と家族との折り合い、若者文化を紹介してその評価を読者にゆだね ている部分だと思いました。若いという事は未熟だという事と同時におじさんには 持ち得ない可能性を持っている。読者にその可能性に目を向けてもらい、自分自身 もその時代を通過してきた事を思い出させる効果が、樋口顕シリーズにはあると思 います。私たち大人はもっと若者文化に関心を持ち、正面から受け止める度量が あってもいいのでは、という作者のメッセージが私には聞こえました。 | ||||
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ストーリーは非常に面白い さすがにうまいと思う 内容でひとつ気になったのが「不良」について 「不良=迷彩のカーゴパンツ」らしい(笑) 今時誰でも迷彩のカーゴパンツなんてはく いかにも50のおっさんが書いた「若者」って感じだ | ||||
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「隠蔽捜査」の兄弟版という感じですね。 「隠蔽捜査」は主人公「竜崎伸也」が、ある連続殺人事件での警察庁の方針と同時期に家族が起こした問題で苦悩します。 この作品は「島崎洋平警部補」の息子二人の内一人が、ある事件の捜査と関わり、更にもう一人の息子が、その捜査で関係の有った人物が殺される直前に会おうとしていた事実が浮かび上がってきます。 警察小説というより、家族の有り方がテーマの家族小説です。 体育会系で単純且つ思い込みの激しい島崎の苦悩、このシリーズの主人公である「樋口係長」の気配り、優しさが好対照に描かれています。 仕事一筋に邁進してきて、子供との付き合い方が良く分からず家族との関係がギクシャクしている父親は少なくないと思います。 もし、そんな父親がこの作品を読めば、自らを振り返ってみるのではないでしょうか。 心温まる家族小説です。 | ||||
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警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ第三作。 捜査二課の刑事、島崎は、捜査上の秘密を漏らしていることをネタに銀行員の富岡から強請られていた。ところが、その富岡が殺害された。死亡する前、富岡と接触していたのが、島崎の次男、英次。事実を知った島崎刑事がとった行動は・・・。 前作の「朱夏」は今ひとつでしたが、三作目は著者のあとがきにもある通り、力作でした。警察小説と家庭小説のバランスが実にいい。浪花節的なところも見事に決まり、私の中では、今野作品のベスト1になりそうです。 | ||||
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今野 敏の作品では最高です。 「よかった....英次でなくて、本当によかった」 樋口は、涎と鼻水を流して泣く、そのみっともない姿に、感動していた。 この件は樋口じゃなくても感動します!請合います。 | ||||
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