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神の手
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神の手の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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「尊厳死」を題材としたエンターテイメントだ。登場人物の個性や文体に助けられ、題材の重さのわりには読みやすかった。昨今の医師のモラルの低下を考えると、今、安楽死法が議論されるのは恐ろしいと思った。その一方で、自分がその時を迎えるにあたっては苦しみを最小限にしたいとも思った。健康体の今、結論を出すのは難しい。ただ、現実には、「助からないのなら、この痛みが続くだけの治療なら、自分では怖くても、誰かに終わらせて欲しい」という切実な願いが存することも事実だろう。 本書の中でも論じられているが、医療不信が広がる中、安楽死を論じるのは、まずは医師のモラルの復活と信用回復を果たしてからでなければ厳しいだろう。かく言う私も医療不信を胸中に抱えている。 その薬は痴呆症の治療に広く用いられている薬らしい。夏にこの薬が処方されたが、体質に合わなかったようで、目つきがおかしくなり、行動に異常が現れた。その旨を伝え他の薬に変えてもらった。その冬、拒食になり主治医のいる病院に入院することになった。一通りの治療を受け緩やかに覚醒し始め、少し会話が成立する時間も出てきた。食事のリハビリをお願いしたが聞き入れてもらえず、リハビリ病院を探し始めたが、そうこうしている間に様子がおかしくなり始めた。幻覚を見て、大声を出し始めたのだ。主治医は「この状態ではリハビリはできない」と言った。その後しばらくして、興奮する父の目を覗き込んだ時に「まさか」と思った。すぐに看護師に投与中の薬の一覧をプリントアウトしてもらった。「やられた」と思った。いつの間にかあの薬が投与されていた。問いただすと「少しでも良くなればと思って」と言われた。その後、幻覚に恐れ、狂ったままで死を迎えた。エピローグで白川に背を向けた医師は実在する。 最後の時は安寧にと望む一方で、託す相手が信頼に足る人物なのかどうか、誰が判定するのか?どう判定するのか?長寿を祝う一方で、寝たきりの期間が10年に及ぶというこの国の現状。神聖に、厳粛に、前向きに議論する必要は感じている。 | ||||
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内容はかなり複雑。次々とひっくりかえる展開。 医療知識がないと、理解が難しいかもしれない。 この方の小説は、次々に人が死んでいきます。ちょっと死亡しすぎの ように思えます。まさか白川ドクター(主人公)が死亡するとは 思わなかった。田舎の診療所で頑張って欲しかった。 医師におすすめしたい本。いつも悩んでいることが主題です。 ちなみに私は医師です。 | ||||
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安楽死というテーマを、医者、患者の家族、マスコミ、医師会、政治家、官僚、製薬メーカーなど、様々な立場からの欲望や思惑を絡めて、とてもリアルにダイナミックに描かれています。最終的には、その薬を開発した製薬メーカーが、絶対的な権力を握っていたという結末で、愕然としました。久坂部氏の著書は、すべて、実際の臨床で経験したことをもとに書かれている様子なので、どこまでがフィクションなのか、グレーなところが、魅力だと思いました。 | ||||
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人の命に関して深く考えさせられる1冊です。 昨今の医学や薬学の進歩により、ある意味人は「死なずに生きながらえる」 チャンスは間違いなく確実に増えました。 しかしQOLを考えた場合正しい選択だとは私は思いません。 父が2年前最後は胃ろうを行い延命しましたが、私は家族で唯一賛成 できませんでした。威厳あった父親の最後があれでは私はかわいそうでは ないかと思ったのです。しかし、私以外の家族はそうは思わなかったようです。 この本で述べられている選択肢としての安楽死は私は必要だと思います。 | ||||
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読ませます現代医療問題安楽死の問題、賛成派の意見も反対派の意見もどちらも一理あり、法案成立のきっかけとなった安楽死事件を起こした患者に寄り添う医師の医療そして真摯に向き合う安楽死殺人じゃないと命の尊厳とか言われるが苦しんでる患者を前にして楽にしてやってほしいと身内のものとしてすごいすとれすが あります読後に感じた、 | ||||
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「助かる危険のない」薬が「リバース」可能ってトコで「これはコメディだ」と、頭が切り替わってしまったw ついでに「死ぬための薬」に副作用とか言ってるトコもw それでも、確実に「安楽に死なせる」為には知識と技術が必要なんだ、って部分は「ああ、そう言われればそうだよなあ」って気が付いた感じです。素人的には「医者なんだから出来るでしょ」とか、とにかく致死量突っ込めばいいんだろう、と漠然と思っていたけどそうなると「安楽」とは言い難い事になる場合もあるんだな、と。 でも、個人的には「安楽死」の際に、快楽とか多幸感は要らないwむしろ邪魔に思う。「平穏」が良い。 | ||||
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取りかかるのに勢いが必要な種類のテーマ。 序章から「ストレス大」です。悪い意味ではなく。 率直に感じるのは「患者の意向に沿って、患者を楽にして貰った場合は、患者に寄り添った人間は、仁義として『絶対に漏らさない』覚悟が欲しい」…です。 本書の場合は晶子が「口を閉ざす」べきだと。 多分、ふた昔前位は「人道的措置」としてそっとやってくれる類のお医者もいたと思います。で、患者側は「慈悲と感じて有難く口を閉ざし」ていたと…。 面白く読んでますが、女性問題とかは正直「邪魔」な感じw | ||||
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安楽死の問題、賛成派の意見も反対派の意見もどちらも一理あり、法案成立のきっかけとなった安楽死事件を起こした 医師の思いを通じてどちらにも偏らないように、考えさせるように書かれているところがよかった。 人が人の命の終わりを決めていいのか、たとえ本人であっても、ましてや他人である医師が? 読後も簡単に答えは出せず。だれも、死にたいわけではなくて、出来ることなら生きたい。それでも生きることが死よりも辛いという状況になったら?死にたいのではなく、周りも死なせたいのではなく、見るに堪えないほど苦しみ、これ以上生きるのが辛すぎるという状況であったら? それでも生きるのは死が苦しいからだろうか?誰も死んだことはないのだから、死がどれほど苦しいものか知っている人はいない。 それでも生きるのはその命が少しでも長くあることに意味があるからだろうか? でもその意味や価値を誰が決められるのか。 そして死が苦しいものではないのであれば?やはり命の終わりを恐れる気持ちが希薄になり、生命の価値も薄れるのではないだろうか? 死の先に安楽はあるかもしれない。それは誰も知らないけれど、死の瞬間に安楽などあるべきではないのではとも考えた。 延命治療の中止と安楽死には大きな差がある。 白川が行った行為はその狭間にある行為で、安楽死といえるのかどうか。。。死の瞬間に若者は安楽ではなかったのだから。 安楽死という言葉には、苦しみの終わりではなく、死を美化する危険があることも改めて 感じた。 一人白川医師の迷いや悩みや、不完全さを持つ存在が、机上の理論や理想主義ではなく、この小説を血の通う人の問題として引き戻してくれる役割となっていたと思う。 安楽死法の成立に暗躍する団体がだんだん狂気を帯びて行く様子や、その団体のリーダー格の二人の男女が、若松孝二監督の「実録 浅間山荘への道程」によく似ていることに少し驚いたが、巻末を見たら参考文献とされていたことを知り納得。 | ||||
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非常に面白く、これからの日本にとって必要なのだろうか?と考えさせらる作品でした。個人的には、選択肢としてあって良いとは思うのだが…。7年近く寝たきりの母親から、何度もお迎えが来てほしい、死にたいという言葉を聞きつつ、生きていれば良いこと、医師を目指す孫に脈を取ってもらうまでは頑張らないとと励まし続けた。頑張っている姿、安楽死を求める経験をしているだけに心にくる話である。その母は今年85才で安らかに旅だっちました。もし、自分が同じように、寝たきりで、どう考えても回復する見込みがなく、家族に介護負担、迷惑をかけていると思うと安楽死という道を許されるなら選択するかなと思う。是非、この作品の持つテーマ、課題を世に伝えてほしいと思います。ドラマ、映画化を行い世に問う作品だと思います。 | ||||
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話の展開の割りに長すぎる気がする。 面白いことは面白いのだが…… | ||||
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日本の医学界のことがよくわかって読み物としては楽しかったんですが、小説としてはあまり。。特に、愛人とか、そのあたりの設定や表現が古臭いというか、、、これって昭和のお話し?なんで思ってしまいました。 | ||||
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下巻とも、わくわくしながらあっと言う間に読破した。この著者の次の作品が待ち遠しい。 | ||||
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尊厳死というテーマについて、考えさせられました。 「大学病院の裏は墓場」を合わせて読むと、筆者の問題意識が明確になります。 「廃用身」も難しいテーマを題材にしています。 いずれもその世界を経験した方が書いたものなので興味深く読めました。 読み易さと専門性を合わせて星4つです。 | ||||
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本作は安楽死をテーマに、現在抱える医療問題や様々な視点から描かれるドラマ性を交えて展開している。 この安楽死というものは、超高齢化社会を目前にしている日本にとっても、また医療技術でも世界の上位にいる日本だからこそ、到底無視できないテーマではないだろうか。 しかし、如何せんドラマ性は若干弱いように思う。これは群像劇で描かれているが登場人物、主に主役が状況に流されて都合良く駒として動かされているように思われた。とくに白川先生が顕著のように思う。彼は安楽死以外で主役に置くほど必要な人物だったのだろうか。安楽死で悩むより、周囲に私生活をかき回されて悩む方が多いように私は読んでて思った。 それでも、政治的な裏の陰謀や謎のセンセイ、安楽死に関する希望や問題、医療問題等、注目すべき点が多々あり、すぐに読みきった。 安楽死以外でも考えさせられた小説でした。 | ||||
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医師界と政界のどろどろした世界を、安楽死というテーマで、わかりやすく、面白く描いてある。ページをめくる手がとまらない。 | ||||
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安楽死のキーワードのもとに、様々な切り口から「目的」へと辿り着こうとする 野心、情熱、狂気を宿した人物達の暗闘が非常にスリリングです。 死屍累々の政治闘争の末にたどり着く結末で、政治の意思決定のベースに 潜んでいるある企みが顔を出し、奇妙なリアリティを感じることでしょう。 アメリカの政治闘争劇を描いたドキュメンタリーのようなテンポのよさと 迫力があり、読後感はカタルシスと同時に虚無感が漂っている。 「破裂」のスリリングさとテーマ性を継承し、よりダイナミックな物語へと到達した 著者の今後に期待します。 | ||||
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ここに出てくる新見先生と私は良く似た意見で驚き。 ここまで過激じゃないけど、医療現場で働いていたら誰しもが思うんじゃないかな? 核家族が進み、子供の頃から人の死を目の当たりにしないからこういう現状になったのかな? 医療は営利主義では成り立たないけど、経済的に破綻寸前。 | ||||
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現役医師の本だから医療の現状をリアルに示している。 医療は両刃の剣。 延命治療をした結果『死ぬ時期』を延ばし苦しむ患者、逆に喜ぶ患者。 どの人間にも平等に与えられている『生』と『死』。 産まれる事も、死ぬ事も逃げられない。 エゴを通すならば、 死に向かっている生に対して行っている医療ならば思考と言葉を持った人間に生まれた以上は『良く生きて』から『良く死ぬ』事を選びたい。と思う。 | ||||
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現代の医療問題を理解しながらの、ミステリー。 次はどうなるんだろう!と寝食忘れて読み進めました。 読後、ハラハラドキドキだけではありません。、 新しく議論される物事の周辺には少なからず、 ありそうな陰謀や寝返り…新聞やニュースで見聞きすることを 立体的に見ることができる、知的な医療ミステリーです。 | ||||
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