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無痛



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【この小説が収録されている参考書籍】
無痛
無痛 (幻冬舎文庫)

無痛の評価: 3.42/5点 レビュー 71件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全71件 41~60 3/4ページ
No.31:
(4pt)

医学サスペンスと社会派犯罪小説の融合

医学サスペンスに分類されるのだろうが内容はなかなか盛りだくさんだ.
無痛症,犯因証,発達障害といった医学的な要素に加え,
刑法第39条,混合診療,ストーカーといった社会的な問題まで複雑に取り込んでいる.

登場人物も多く,場面ごとに掘り下げているテーマも変わっていくため,
話の焦点がぼやけがちな部分も見受けられるが,これだけの内容を丁寧に調べ上げて,
1本の小説に組み込む構想力は大したものである.
サスペンスと社会派犯罪小説の融合とでもいうのだろうか.

個人的には「病気は自然現象だから仕方がない」といったセリフが印象に残った.
作者の医療者としての実感なのか,それとも単なる思いつきなのか?掘り下げて聞いてみたいものである.

私としては十分楽しめた作品だったが,他のレビューではあまり評価が高くない.
この出来でこれだけ酷評されるなら,他の作品はどんなに面白いのだろうと,つい買ってしまいました^^
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.30:
(3pt)

今後が楽しみな作家だが、本作は良くもなく悪くもなくレベル。

久坂部羊の書き下ろし作品です。テーマは刑法39条、心神喪失状態での責任能力の是非についてです。これまでにも多くのミステリーがこのテーマに取り組んできたと思いますが、真っ正面から切り込んでいった作品は実は少ないのではないでしょうか。性悪説や復讐の是非などが同時に語られることが多い中で、本作は犯印象という生来の犯罪者に特有に見られる身体的特徴と39条を結びつけているところがひねりどころです。読ませる筆力も感じますので、これから楽しみな作家さんかもしれません。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.29:
(3pt)

刑法39条の問題について広げていくのかなと思ったら、そうでもなかった。

住宅地での一家四人殺害事件が起きた。その犯人を追及するのに障害となるのが、「心神喪失者の行為は、罰しない。心身耗弱者の行為は、その刑を軽減する。」という刑法39条である。刑事の早瀬のこの刑法39条にかかわる葛藤はわからないではない。

本書で取り上げられているテーマは、刑法39条の問題、自己中心的人間とゆがんだ愛、病院改革や医療保険制度、人間と痛みなど幅広い。刑法39条の問題について広げていくのかなと思ったら、そうではない。結局はごった煮みたいになんでも詰め込んだ感じですよね。

痛みとは、自分の痛みだけでなく相手の痛みをも感じ取れるものなんだろう。痛みとは自分が人間であるという証拠にもなるんだろう。イバラにはそれがない。それは、病気なのか。イバラを野に放ってはいけないなあと思う。

本書は630ページぐらいある長編ですが、こんなに費やす必要があるのかなという思いはある。正直な長いなあという印象がある。クライマックスは、余りにもあっけらかんとしているような気がする。

佐田の性の描写が若干直接的なのが、多少気持ち悪いなという印象がある。

無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.28:
(2pt)

どうも締めくくりが?

他の方もレビューされているが、やはり最後の締めくくりに違和感を覚える。
また内容にも、医療が病気を治すのではなく、医者の気休めのような表現もあり、何もそこまで言う必要もないのではないか?と疑問も持った。
確かに患者自身が病気を克服している場合も多くあろうかと思うが、医者のアドバイスや適切な薬で完治するのではないかと思う。
あとは、少々強引な形で締めくくっているところが残念であった。
作者が我々読者に何を言いたかったのか?医療の無力なのか?それとも39条の両刃の剣の部分なのか?がなんとなく曖昧な形と感じてしまった。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.27:
(3pt)

リアルすぎ!

現在進行形で進んでいくドラマなので、臨場感びんびんです。
題名の示す「痛みを感じられない人」が核となってディテールが広がっていく感じ。
無痛人間が引き起こす凄惨な連続殺人事件。
犯人には一見しただけで病状がわかる医者が関わっていた。
主人公もまた同じく特殊な才能を持つ医者である。
彼らはあまりにも対照的であり、年月をさいてその資質が導き出した結果に愕然とする。

自分の痛みを感じることは他者の痛みを想像することであり、痛みは人間であることの根本的条件。
痛みとは身体的な出来事であることを越えて精神にとっても重要な意味を持つ。

最初から休むことなく大暴走の内容なので、ラストまであっという間。
熱中できます!
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.26:
(4pt)

すご本。でも、勧められない。

うーん、本当に、以前読んだ廃用身といいこれといい、久坂部氏の話は医者であるからという理由以上に、迫力がある。


しかし・・
今回は殊更に、その・・リアルというか・・えぐかった・・・
人間を殺して体をばらばらに・・というシーンはたまにお目にかかるが、ここまでリアルなものはすくないのでは?

しかも犯人が異常(いろんな意味でね)なので、ちょっとなまなましいというか無慈悲過ぎるというか・・
ちなみに最後の終わり方がこの作者らしい微妙さ。
でも、ここまで思い切りのいい文章からすると、ちょっとバランス悪いほど、歯切れの悪さが気になるけどね。


すごい迫力。すご本。
でも、そのすごさゆえにおよそ人に勧められないのだ・・もったいないが!というわけで★4つ。

無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.25:
(3pt)

診断しましょう

医師がみただけで予後が分かるというのは半分本当.
そういう意味で久坂部 羊さんはわりと優秀な臨床医だと思います.
躁鬱病の気があって、躁病質のときに執筆が異常にはかどるのですが、
鬱病質の波にくるととたんに筆が重くなり、どうでもよくなってしまって
〆切に間に合わず、尻切れとんぼ的な強引な結末になってしまうのは編集側の問題、でしょうか.

また、性的な抑圧を強く訴えたいようにも読めますのでもう少し自分の欲望に正直になってもいいのでは、というコメントは単純すぎると批判されるかもしれません.少なくとも編集側の要請だけではなさそうに思います.

小説という道具を通じて医療のかかえる問題を社会に広く訴えていこうという試みは成功しています.まだまだこれから伸びていく可能性を秘めた応援したい作家先生の一人です.
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.24:
(5pt)

布石を見逃すな

刑法第39条「心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する」をテーマとした物語。
多彩な登場人物が遭遇する一見別々の出来事が徐々に一つの形を表していく。
最初から目を凝らして全部を覚えていると、そこら中に布石が打たれまくっている事がわかります。
でも文章のリズムが良いので一気に読めます。
人が物理的に傷つく様はあまりにもリアルなのでグロイのが嫌いな方は要注意。

■読んで欲しい人
・裁判に協力する鑑定医の人
・精神障害児童施設等で働く人
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.23:
(1pt)

竜頭蛇尾

前作「廃用身」「破裂」にくらべて、あまりにもお粗末なストーリー展開である。最後の結末は中途半端そのもので納得できない。作者が苦心したであろう前半の伏線が、全く生かされていない、最後で作者は行き詰って投げ出した感がある。ウイーンへの旅立ちのシーンで締めくくり・・という展開は苦し紛れ?おまけにイバラがいなくなったという蛇足つき・・いったい何を言いたいのか?
前作2作を読んだ者として非常に残念である。多くの読者は最後が脈絡なく、あっけないので驚いたのでは?これを力作という人の気がしれない。今後、久坂部羊の作品は期待できないなと感じました。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.22:
(5pt)

盛り沢山すぎるけど

医師が世間に「こういう懸念材料ありますよ」 というメッセージを発信しているような思いを感じながら楽しめた。海堂尊氏が医師として切実なるメッセージを込めながら虚構の世界を見せてくれるのに対し、医師からの視点で現社会の危機感を大いに煽るエンターテイメントを構築して見せてもらった。特に刑法39条についてはかねてから疑問を感じていただけに考え込みながら楽しませて貰った感は否めない。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.21:
(2pt)

おもしろくない

1週間に1冊程度の小説を読む者です。
読んでみて、話の展開の悪さにガッカリしました。
登場する人物のほとんどは前半で登場します。前半を読み終える頃には、読者は各人物の印象をしっかりと認識できるでしょう。ここまでは良いのです。
後半になって、前半の説明で全く無かった事が唐突に発生します。そのいきなりの展開に読んでいて「??」な印象を拭えませんでした。

伏線の張られていない展開は、「その場の思い付き」としか考えられないのです。

例えばのび太がジャイアンに虐められてドラえもんに助けを求めて、ドラえもんが道具を貸して仕返しする。そうすると視聴者は「のび太は弱くジャイアンは強い。ドラえもんは我々の想像もつかないような道具を出してワクワクさせてくれる」といった印象を受けるのです。
そんな中で、いきなりのび太が真面目に空手を習いだし、ジャイアンに勝負を挑む。そしてジャイアンをハイキックで一蹴する。ドラえもん出る幕無し、というような展開になったら、視聴者はげんなりしすること間違いなしです。

本書にはそんな展開が散見しています。

オチも納得できません。

本書の作者である久坂部氏の小説は今まで読んだことが無かったのですが、本書を読んだことで他の作品を読む気が失せました。残念ながら周りにもオススメできない一冊です。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.20:
(2pt)

なんか中途半端

全体的にダラダラ長く、なんか退屈な感じ。とりあえず一気に読んだが、あんまり周りには薦められない。他のカスタマーさんがいうほどグロくはないですね。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.19:
(5pt)

読み応えのあるミステリー

神戸で起きた教師一家惨殺事件の謎をめぐるミステリー小説。筆者が医師なので病院や手術
のシーンがリアルに描かれているのは当然だが、医療とは関係のなさそうな場面でもリアル
に描写されていることに感心した。ストーリー展開も上手で、興味を切らすことなく最後ま
で一気に読んだ。外見だけで病気を判断できる医師、生まれつき痛みを感じない潔癖症の男
などの発想が面白い。前作の『廃用身』『破裂』も読んだが、いちばん面白いと感じた。

無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.18:
(1pt)

苦痛

せっかく高いお金を払ったので最後まで読みましたが、最初から最後まで本当に苦痛でした。
文章も下手だし、構成も下手…内容もグロいし、本当に気持ち悪くなりました。39条の問題提起については、納得できる部分もありましたが、今年読んだ本の中では一番後悔させられるものでした。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.17:
(3pt)

多彩な登場人物が、刑法の矛盾点にからんで演ずる人間ドラマ

本書は、『廃用身』、『破裂』に次ぐ、久坂部羊(くさかべよう)の3作目の長編小説である。前の2作がともにテーマ性のある小説だったのと同様、今回のメインのテーマは刑法第39条の「心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する」という規定である。

神戸の閑静な住宅街で一家4人が殺害される。犯罪現場は凄惨で、その手口には、人間的な躊躇はいっさい見られず、犯人には人格障害の疑いが濃厚だった。そこで本書は、上記の刑法第39条の理不尽さを問うミステリーとして開幕する。

また、本書は、登場人物も実に多彩である。人間を外側から見て、医学的徴候の診断だけでその人の健康状態や病気の進行状態を読み取ることのできる、主人公格の為頼英介をはじめとして、サナトリウムで働く臨床心理士、高島菜見子。彼女は自分の看護する14才の少女が一家4人惨殺事件の犯人だと自称していると為頼に相談する。彼女をストーキングする別れた前夫。事件を執念で捜査する早瀬刑事。為頼とおなじく、医学的徴候の解読の天才でありながら、その才能をエリート患者のための一大医療センターの形成に注ぐ白神陽児。そして、何よりもインパクトがあるのが、白神のもとで手術の器材係として働く「先天性無痛症」のイバラである。

本書は、彼らが、現代医療現場の問題点をからめながらも、刑法39条に関係し、実に複雑な、読み応えのある人間ドラマを演ずる力作である。

無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.16:
(1pt)

後悔・・・

日経新聞に大きく出ていた宣伝を見て、興味を持ち購入しましたが、1ページ読んで後悔しました。 文章があまりにも下手。 せっかく購入したのだからと、我慢して最後まで読みましたが、医師である作者が専門知識を垂れ流し、執拗に詳細に書いた部分は読んでいて気分が悪くなるほどでした。 こんな練れていない文章を読むのは初めてでした。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.15:
(3pt)

不完全燃焼

作者の著書はこの作品で初めて読みました。
長編小説なのに、殺人の動機が一般的すぎてせっかく楽しみに犯人を追っていたのに
残念でした。
しかし、医者から見る病気に対する考え方や、キャラクターのそれぞれの性格の描き方は面白いと感じました。

「精神状態が正常ではない時に犯した罪は、無罪になる」


これについて最後まで考えさせられる小説でした。
永遠に答えの定まらない暗い問題を改めて突きつけられたような気がしました。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.14:
(4pt)

ボリュームはありますが。

600ページとボリュームはありますが、
読みやすいのでそんなに感じませんでした。
多くの障害をもった人物がキーマンとなる本書。
残酷でむごいシーンもあり、ちょっと気持ち悪くなる部分もありました。
一気に読みたくなる、次が気になる展開が続き、読み応えあり。
最後はイバラがいなくなり、もしかして続編があるのか?とちょっと期待してしまいます。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.13:
(4pt)

人相で病気がわかる

人相やその人自身(行動なども含め)みると、どんな病気を患っているか、
また、犯罪を起こしそうか。。。がわかるお医者さんが主人公です。

これを読んで、ついこないだ読んだマクロビオティックの
久司さんのことを思い出しました。
久司さんも人の顔をみれば症状等わかるらしいですね。

さて、本書のないようですが、
最初と後半には少し残酷な虐殺シーン等でてきますが、
なかなか一気読みさせるないようでした。

面白かったです。
無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589
No.12:
(5pt)

ホラー作品として楽しめるエンターテイメント

今までの作品が、老人医療問題をテーマにした重厚な作品だったのに対して、痛みを感じない殺人鬼というサイコキラーを作り出したモダンホラーとして、十分楽しめました。「無痛症」は現実に存在しますが、まったく関係ありません。それよりも、「他人の痛みを理解しない」人間は多数おり、自分の興味や欲望のために、平気で人を傷つけ、殺します。なんの罪悪感もなく淡々と、ひとを切り刻む犯人に恐怖を覚えました。ただストーカー男が犯人に切り刻まれるシーンは、胸がすっとします。貴志祐介の「黒い家」などが好きな方にオススメです。



無痛Amazon書評・レビュー:無痛より
4344011589

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