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無痛
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無痛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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病的か故意か刑を左右することの難しさ、犯罪の火種が身の回りにたくさんあることの恐ろしさを感じた。 不快な描写もあるものの臨場感に引き込まれ読み進めていたが、最後の最後、こじつけてまとめられたような 展開にフィクション性が強くなり気持ちが萎えてしまった。 その展開を続編でひっくり返す公算なのか、私が読み取れなかっただけだろうか。 | ||||
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最初からものすごくひきこまれて一気に読んでたのに、最後の展開がいまいちでした。続編につながるという事でその辺もしょうがないのかな。刑法39条の不条理さに改めて考えさせられる作品でした。 | ||||
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なんだろう、文章が地味というか小説を読む楽しさがあんまりない。 真面目すぎるのか硬すぎるのか。 もう少しエンタメっぽい書き方をしてほしいと思った。 | ||||
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テレビで放映されていたので原作は?と思い購入。 でもテレビは俳優在りきな内容になってしまっていてこの原作とはかなりかけ外れていてとても残念です。 作家さん自身はどう思われているのでしょうか?人気のある俳優に内容を合わせるのはいかがなものか? | ||||
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テレビと違って面白いが展開が少し早く、ついていくのに疑問感じるかな。 | ||||
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一気に、でも、ときどき、読み飛ばしました。 余りにグロテスクな描写が読むに耐えられなかったので。 悪意に満ちた人たちと、ヒリヒリするような切羽詰まった人たちばかりで、読後感がよくありません。 | ||||
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スプラッター系が苦手な方は読まない方がいいと思います。 殺人の描写が、かなりグロテスクです。 内容自体は「イライラ」(くどすぎる)する部分が多々ありましたが、 サクサクと一気に読めました。 おもしろいと思います。 ただ、ラストがあまりにもお粗末な終わり方なので、-★ひとつです。 「次回につづく」と言う感じで終わり残念でした。 | ||||
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面白いと思うが、この手のお話は読後の消耗感も強いw 刑法39条に関しては終章前の早瀬派ですね…。 以下、ちょっと細かい部分で腑に落ちない事。 当直室であっても、仮に24時間勤務であっても「職場で下着まで脱ぐ」女性ってピンと来ない。「自分なら家に帰るまで下着の着替えは我慢する」w 早瀬の「本体」捨てに行ったのに、何で手首と持ち物は部屋に残してあったんだろう? 「善悪の区別が付かない」なら、「死体を見つからない様に始末する」必要もない訳で、「ばれたら大変な事になる」って認識ある時点で「やっていい事と都合の悪い事」の区別はついてるって事でいいんじゃないかなあ。本書のケースの場合。 白神の「動機」が正直邪魔だったw …一番考えた部分…。多分自分は「プログラムされてる」タチの人間だと思った…。「些細」なきっかけでは起動しないだろうけど、ソフト自体は入ってる気がする。 | ||||
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文庫版ミステリーとしては、やや分厚め。 だけど話の展開が早いと言うか、矢継ぎ早に展開して行くので一気に読める。 設定、背景等はリアルでストーリーは読んでいて飽きない。 だが、医療ミステリーのせいか、筆者の職業柄か 最初の惨殺事件以降もひたすらグロテスクな描写が続きます。 寝る前に読んでいたので、描写のせいで何度かギブアップしそうになりました。 グロテスク苦手な方はご注意下さい。 繰り返し続きます。 それでも読み終えたのは、ジェットコースターのようなスピード感だと思います。 ラストの落とし方は賛否両論かな?すっきりはしていません。 | ||||
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神の手、破裂と来て、39条がテーマということで、楽しみにして、読み出したが、前半の著者のいつものようにテンポの良い話のすすみかたから、しだいに、話がグロテスクに、なっていく当たりから面白みが薄れていく、やはり、最初に読んだ2冊のほうが、はるかに面白い、 | ||||
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イバラの人物にはホラー映画に匹敵する怖さがあるので、多少のストーリーの破綻には目をつぶって、ホラーやサスペンス部分のみを楽しむなら、かなり面白い。だが「自らの痛みを感じることができない」から「他人の痛みもわからない」から「残酷な行為ができる」というのは、間違いではないにしろ、短絡的すぎるような気がする。また、ある特定の病や性質によって、外見に特徴が現れる、というのも、間違いではないのだろうが、このテーマで、医師の立場で、それを語っては、たとえば先天的にイバラに似た外見の方はいないのか、外見で悩んでいる上イバラのようなホラーな人物だと誤解されてはたまらない、何にしろ「そんな形はおかしい」「病気なんじゃないの?」「犯罪者?」と周囲から言われつづければ、だんだん具合が悪くなったり、その傾向が後付けされそうに思う。どうも手元に残しておきたい気がしない一冊。 グロテスクな描写は悪くない。だが久坂部羊はどうも、もともとグロにもエロにも向いていない作家のような。サービス過多な部分は、なんだか無理をしているようで、読んでいて面白くない。グロ描写は、それが好きな作家にこそ、ふんだんにやってもらいたい、と思う。 | ||||
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人の外見を精緻に観察することで、病気を見抜く医師。 超能力でもなんでもなくて、観察力が人並み以上という理由。 この能力を使って事件を解決していくという訳ではないんですが、 所々に良いアクセントとして機能しています。 精神病の施設で働く臨床心理士の女性(高島)も主要な登場人物であり、 その施設に通う少女(メールでしかコミニュケーションを取れない)など、 精神疾患に関する記載が豊富です。 心神喪失の場合には無罪となる刑法39条も絡んできます。 ただ、この物語では、健常者の異常さが際立って表現されています。 高島の元夫の異常性は、精神病患者の異常性など吹き飛ばす恐ろしさです。 高島の部下の女性看護師も、人間として醜悪。 元夫は残忍な方法で殺されますが、読んでいてホッとするくらいです。 恐らく、作者は、精神疾患や神経障害のある者よりも遥かに恐ろしい 存在が、いわゆる健常者と言われている人にいて、その確率も高いということを メッセージとして伝えたかったのではないでしょうか | ||||
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小学生の頃、「信号は青になったら渡りましょう」 なんて教わったが、どう見てもあれは「緑」だと もしかして周りの人はあれが「青」に見えている? それとも色彩に関して私に問題が? しかしそうではなかった 緑は新しい色の名前で青は古くからの名前らしい そのなごりで緑を含めて「青」と呼ぶらしい 隣の芝生は青い、などもそうである そんな経験から、他人と自分は同じように 物事を五感で感じているのだろうか、と この著書では痛感について投げかけられた また、それとともに刑法39条の 犯罪の責任を問えない人の立場について 犯罪意識などをどう捉えれば良いか 果たして犯罪を犯罪と思える人間から 犯罪意識を持っていない人間のことが理解できるのか それらについて考えさせられた 余談だが、事件の舞台が、私の小中学校の校区で 土地勘があるため、登場人物の移動を詳しく著者が描いているのが 正確なので、足を運んでじっくりと調べて リアリティを追求した上ででの フィックションを作り上げようとした 著者の努力が伺える その方向性での構成の中で、病院の院長の行動についての意図が 最後まで明かされなかったのが腑に落ちない | ||||
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久坂部羊の書き下ろし作品です。テーマは刑法39条、心神喪失状態での責任能力の是非についてです。これまでにも多くのミステリーがこのテーマに取り組んできたと思いますが、真っ正面から切り込んでいった作品は実は少ないのではないでしょうか。性悪説や復讐の是非などが同時に語られることが多い中で、本作は犯印象という生来の犯罪者に特有に見られる身体的特徴と39条を結びつけているところがひねりどころです。読ませる筆力も感じますので、これから楽しみな作家さんかもしれません。 | ||||
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住宅地での一家四人殺害事件が起きた。その犯人を追及するのに障害となるのが、「心神喪失者の行為は、罰しない。心身耗弱者の行為は、その刑を軽減する。」という刑法39条である。刑事の早瀬のこの刑法39条にかかわる葛藤はわからないではない。 本書で取り上げられているテーマは、刑法39条の問題、自己中心的人間とゆがんだ愛、病院改革や医療保険制度、人間と痛みなど幅広い。刑法39条の問題について広げていくのかなと思ったら、そうではない。結局はごった煮みたいになんでも詰め込んだ感じですよね。 痛みとは、自分の痛みだけでなく相手の痛みをも感じ取れるものなんだろう。痛みとは自分が人間であるという証拠にもなるんだろう。イバラにはそれがない。それは、病気なのか。イバラを野に放ってはいけないなあと思う。 本書は630ページぐらいある長編ですが、こんなに費やす必要があるのかなという思いはある。正直な長いなあという印象がある。クライマックスは、余りにもあっけらかんとしているような気がする。 佐田の性の描写が若干直接的なのが、多少気持ち悪いなという印象がある。 | ||||
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現在進行形で進んでいくドラマなので、臨場感びんびんです。 題名の示す「痛みを感じられない人」が核となってディテールが広がっていく感じ。 無痛人間が引き起こす凄惨な連続殺人事件。 犯人には一見しただけで病状がわかる医者が関わっていた。 主人公もまた同じく特殊な才能を持つ医者である。 彼らはあまりにも対照的であり、年月をさいてその資質が導き出した結果に愕然とする。 自分の痛みを感じることは他者の痛みを想像することであり、痛みは人間であることの根本的条件。 痛みとは身体的な出来事であることを越えて精神にとっても重要な意味を持つ。 最初から休むことなく大暴走の内容なので、ラストまであっという間。 熱中できます! | ||||
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医師がみただけで予後が分かるというのは半分本当. そういう意味で久坂部 羊さんはわりと優秀な臨床医だと思います. 躁鬱病の気があって、躁病質のときに執筆が異常にはかどるのですが、 鬱病質の波にくるととたんに筆が重くなり、どうでもよくなってしまって 〆切に間に合わず、尻切れとんぼ的な強引な結末になってしまうのは編集側の問題、でしょうか. また、性的な抑圧を強く訴えたいようにも読めますのでもう少し自分の欲望に正直になってもいいのでは、というコメントは単純すぎると批判されるかもしれません.少なくとも編集側の要請だけではなさそうに思います. 小説という道具を通じて医療のかかえる問題を社会に広く訴えていこうという試みは成功しています.まだまだこれから伸びていく可能性を秘めた応援したい作家先生の一人です. | ||||
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本書は、『廃用身』、『破裂』に次ぐ、久坂部羊(くさかべよう)の3作目の長編小説である。前の2作がともにテーマ性のある小説だったのと同様、今回のメインのテーマは刑法第39条の「心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する」という規定である。 神戸の閑静な住宅街で一家4人が殺害される。犯罪現場は凄惨で、その手口には、人間的な躊躇はいっさい見られず、犯人には人格障害の疑いが濃厚だった。そこで本書は、上記の刑法第39条の理不尽さを問うミステリーとして開幕する。 また、本書は、登場人物も実に多彩である。人間を外側から見て、医学的徴候の診断だけでその人の健康状態や病気の進行状態を読み取ることのできる、主人公格の為頼英介をはじめとして、サナトリウムで働く臨床心理士、高島菜見子。彼女は自分の看護する14才の少女が一家4人惨殺事件の犯人だと自称していると為頼に相談する。彼女をストーキングする別れた前夫。事件を執念で捜査する早瀬刑事。為頼とおなじく、医学的徴候の解読の天才でありながら、その才能をエリート患者のための一大医療センターの形成に注ぐ白神陽児。そして、何よりもインパクトがあるのが、白神のもとで手術の器材係として働く「先天性無痛症」のイバラである。 本書は、彼らが、現代医療現場の問題点をからめながらも、刑法39条に関係し、実に複雑な、読み応えのある人間ドラマを演ずる力作である。 | ||||
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作者の著書はこの作品で初めて読みました。 長編小説なのに、殺人の動機が一般的すぎてせっかく楽しみに犯人を追っていたのに 残念でした。 しかし、医者から見る病気に対する考え方や、キャラクターのそれぞれの性格の描き方は面白いと感じました。 「精神状態が正常ではない時に犯した罪は、無罪になる」 これについて最後まで考えさせられる小説でした。 永遠に答えの定まらない暗い問題を改めて突きつけられたような気がしました。 | ||||
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久坂部先生の作品は、「廃用身」、「破裂」に続いて3作目です。 「廃用身」はテーマが重すぎたけど、それなりに考えさせられた。「破裂」は著者の言いたいことも伝わってくる上に、ストーリー性もあってバランスが取れていておもしろかった。 しかし、この「無痛」は、描写がグロテスクだが、中身がない。 それなりに先を知りたい、という気持ちにはさせてくれるが、それだけ、という感じ。 前2作がそれなりによかっただけに残念! それでも続編が出たら読んでしまうでしょうが・・・。 | ||||
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