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無痛
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無痛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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刑法39条にまつわる話が主題かと思ったが、ストーリー上必要な範囲を 超えてのグロい描写は外科医師の著者であっても過剰と思えた。ここまでグロさを 入れなくてもこの著者の筆力なら面白さを維持できるだろうに・・・。 | ||||
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特別な能力を有するからこその独自の倫理観を持つ医師、同じく特別な能力がありながらも対極に位置するような倫理観を実行する大病院の院長医師、子供を抱えながら周囲の心を揺り動かされる臨床心理士、妄想が事件をかき乱す心を閉ざした少女、そして無痛であるがゆえに人の心がわからず操り人形と化した男、それぞれが残虐な事件をきっかけに群像劇を描いていく。 テーマは刑法第39条、心神喪失者は無罪になるということへの是非である。答えがないのはわかりきっている。そもそも法律は完璧では無く、むしろ柔軟性を帯びているからこそ有用である。その柔軟性を描くために小説という形を筆者は選択したのだろう。しかしながら下記で述べるような点においていくつかの破綻がある。 (1)特殊な能力について 主人公に人の抱えている病気を見抜く能力を設定することで、病気だけでなくその人抱えている内面までを見抜ける特別な人物として描いているが、その能力が同業者の目線的には非常に説得力が薄い。ここを土台にして臨床心理士や警官との出会いが生まれ、最終的な事件の解決にも繋がっていくので物語の世界観の鍵となるところなのだが、それを身体診察の教科書からのまるまる引用するのはいかがなものであろうか。むしろ余計な説明をしないほうが、神秘性が増し、説得力があったのではないだろうか。 (2)妄想少女について サナトリウムに入所している少女は復讐を兼ねて教師の家に行った時にうまく利用され、事件を撹乱する役割を担う。それ自体は問題ではない、むしろ物語内での役割がそれしかないことが問題なのである。非常に重要なパーツとして描かれていながら、キャラクターとしての内面性はほとんど描かれていない。時代を象徴するものとして無理やり描いているようにしか感じることができなかった。自分であればもう少し妄想という設定を利用し、無痛男とで出会わせたりして物語に深みを醸し出したいと感じた。 (3)無罪ではない 一番の問題はここだと思われる。筆者は根本的に刑法第39条を勘違いしている。心神喪失者は筆者のいうような意味での無罪になるのではない。違う形で社会に拘束されるのである。作中ではあたかも完全なる無罪放免として描かれているが実際は全く違う。(2008年の時点ではそうだったのであろうか。)少なくとも現時点では犯罪を犯したとされる心神喪失者はそれなりに長期の観察期間を厳重に設けられる。その後も慎重に観察は継続される。確かに刑務所に入るわけではないが一般的な犯罪者とどちらがいいか、という話で語れる問題ではない。そもそものスタートラインが異なるために無罪というカタチをとる、その代わり責任の取れない存在≒社会から外れた存在として扱う、という法律なのだから。刑法第39条をテーマにして描くのなら裁判の後のことについてもっと詳しく触れるべきだった。 (4)物語性について 物語の構成として捻りがない。事件があり、人々が出会い、第二の事件が起こり、犯人が捕まる。第二の事件が起こるのが非常に恣意的であることが問題である。ざっくりとまとめると、久しぶりに恩人に会いにいったところストーカーをたまたま見つけ犯罪を企てる、それを特別な能力のもった医師が見つけ、通報し、捕まえることができた、という話であるが、テーマが罪と贖罪なのだから、運命逆らえず流されていくといった要素が物語に必要不可欠だと思っていたためにこの構成は残念に感じた。 (5)浅薄な倫理観 主人公医師と院長医師の倫理観がおそらく筆者の患者さんへの考えなのだろうが非常に稚拙かつ幼稚な倫理観だな、と感じた。「抗がん剤を使わず正解だった」「どうやって生きるかが大切だと気付いた」など、どこかで聞いたことのあるような受け売りの言葉をなぜ使うのか。小説の良さを消してしまっている。 しかしながらゾッとするような自己中男の描写と皮膚などを切開する時の描写は臨場感にあふれており作者の実力を感じた。 | ||||
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話としては面白いんですが、 主人公の一人、臨床心理士の女性のアホさかげんにちょっとうんざりしてしまいました。 神大の発達を出た臨床心理士ですから、頭はよく、他人の心理にも一般の人より敏感なはずですよね。 それが、あんな人間のカスみたいな最低男の正体をまるっきり見抜けなくて結婚したとか、 そこがどうにも納得できませんでした。 いくら子どもの父親を求めて必死だったといっても、子どものためにこそ、もっと慎重に相手を選ぶでしょう。 それに、いやがらせをされて警察に届けることをまったく考えないとか、 変なものを部屋の前に置かれてコンビニのゴミ箱に捨てる公共心のなさとか、 こいつアホちゃう?と思うことがあまりに多くて受け入れられませんでした。 プロットがよかっただけに残念です。 | ||||
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ドラマがおもしろかったので興味を持って買いました ちょっと殺戮妄想の描写がえぐいので、個人的にパスです。 好きな人には申し訳ないけど。 | ||||
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ドラマ化…どんな風にしたのでしょうか。 異常性ばかりが際立ち、気分が悪くなりました。 サイコとも違うので疲れて我慢して読んではいたのですが半分でやめ、最後を拾い読みしました。 結果、得るものなく終わりました。 | ||||
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いろいろな現実の事件思い出し、読み続ける意欲なくす。ざんねん! | ||||
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他の方もレビューされているが、やはり最後の締めくくりに違和感を覚える。 また内容にも、医療が病気を治すのではなく、医者の気休めのような表現もあり、何もそこまで言う必要もないのではないか?と疑問も持った。 確かに患者自身が病気を克服している場合も多くあろうかと思うが、医者のアドバイスや適切な薬で完治するのではないかと思う。 あとは、少々強引な形で締めくくっているところが残念であった。 作者が我々読者に何を言いたかったのか?医療の無力なのか?それとも39条の両刃の剣の部分なのか?がなんとなく曖昧な形と感じてしまった。 | ||||
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前作「廃用身」「破裂」にくらべて、あまりにもお粗末なストーリー展開である。最後の結末は中途半端そのもので納得できない。作者が苦心したであろう前半の伏線が、全く生かされていない、最後で作者は行き詰って投げ出した感がある。ウイーンへの旅立ちのシーンで締めくくり・・という展開は苦し紛れ?おまけにイバラがいなくなったという蛇足つき・・いったい何を言いたいのか? 前作2作を読んだ者として非常に残念である。多くの読者は最後が脈絡なく、あっけないので驚いたのでは?これを力作という人の気がしれない。今後、久坂部羊の作品は期待できないなと感じました。 | ||||
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1週間に1冊程度の小説を読む者です。 読んでみて、話の展開の悪さにガッカリしました。 登場する人物のほとんどは前半で登場します。前半を読み終える頃には、読者は各人物の印象をしっかりと認識できるでしょう。ここまでは良いのです。 後半になって、前半の説明で全く無かった事が唐突に発生します。そのいきなりの展開に読んでいて「??」な印象を拭えませんでした。 伏線の張られていない展開は、「その場の思い付き」としか考えられないのです。 例えばのび太がジャイアンに虐められてドラえもんに助けを求めて、ドラえもんが道具を貸して仕返しする。そうすると視聴者は「のび太は弱くジャイアンは強い。ドラえもんは我々の想像もつかないような道具を出してワクワクさせてくれる」といった印象を受けるのです。 そんな中で、いきなりのび太が真面目に空手を習いだし、ジャイアンに勝負を挑む。そしてジャイアンをハイキックで一蹴する。ドラえもん出る幕無し、というような展開になったら、視聴者はげんなりしすること間違いなしです。 本書にはそんな展開が散見しています。 オチも納得できません。 本書の作者である久坂部氏の小説は今まで読んだことが無かったのですが、本書を読んだことで他の作品を読む気が失せました。残念ながら周りにもオススメできない一冊です。 | ||||
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全体的にダラダラ長く、なんか退屈な感じ。とりあえず一気に読んだが、あんまり周りには薦められない。他のカスタマーさんがいうほどグロくはないですね。 | ||||
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せっかく高いお金を払ったので最後まで読みましたが、最初から最後まで本当に苦痛でした。 文章も下手だし、構成も下手…内容もグロいし、本当に気持ち悪くなりました。39条の問題提起については、納得できる部分もありましたが、今年読んだ本の中では一番後悔させられるものでした。 | ||||
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日経新聞に大きく出ていた宣伝を見て、興味を持ち購入しましたが、1ページ読んで後悔しました。 文章があまりにも下手。 せっかく購入したのだからと、我慢して最後まで読みましたが、医師である作者が専門知識を垂れ流し、執拗に詳細に書いた部分は読んでいて気分が悪くなるほどでした。 こんな練れていない文章を読むのは初めてでした。 | ||||
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帯にあるように刑法39条の問題点について深い考察があるのかな、と期待して読みましたが、今ひとつ。娯楽の域を過ぎていない印象です。 また、表現がときどき下品すぎてついて行けませんでした。障害者、先天異常についても、医師なら際物的に道具として扱うのではなく、公平かつ冷静な視点の表現があってしかるべきでは? 現役医師が書いた、ということに期待しすぎました。 | ||||
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つまりは、グロすぎるのであります。 1冊を一気に読ませる力はありましたが、 いくつかの点が「そう繋がるのか!」という、読後達成感は皆無でした。 宣伝にうまくやられて買ってしまった・・という後味の悪さ。 ものすごくいやな気持ちになりたい人に、おすすめです。冗談でなく。 | ||||
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