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英雄の書
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英雄の書の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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ファンタジーが好きで購入しました。表紙のイメージでダークな感じを受けたのですが 私の好みの冒険もので 楽しめました。 器 輪 領域 という定義を理解できるのに少し時間がかかりますが 読み進めていく内に いつのまにか理解できています! 理解させるために 序章的な内容がかなり長くなっている気はしますが… それでも 続きが気になり一気読みしてしまうような魅力! 続編がありそうな終わり方なので 期待ですね! | ||||
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物語が映像として頭にどんどん描かれていくので、まるて映画を観ているかの様。 ストーリーの概要は、女の子が行方不明の兄を探すために異世界を旅する、というもの。 ファンタジー小説です。 小説版ブレイブストーリ−ほど、主人公が絶望的な体験をするわけではないので、 割合と明るい気持ちを保ったまま、一気読みができます。 宮部みゆきの世界観、物語感を垣間見ることもできるお勧めの一冊。 | ||||
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「英雄とは、常人にできないことを成し遂げた人」 「物語は人間が楽しむために、人間が創造したもの」 というように、通常私たちは「英雄」「物語」という言葉に対し、プラスのイメージを持っていますが、この小説では、 「すべての物語は、等しく、紡ぐ者の罪業にほかならぬ。」 「その忌まわしき命の名を「英雄」という。」 という文からもわかるように、宮部氏は「英雄」「物語」という言葉を、私達が全く見ることのなかった角度から見つめ、想像力を最大限に屈指し、書きあげています。 この小説を評価できるか否かは、通常、プラスのイメージを持つ言葉をあえてマイナスイメージに解釈して見せている、そんな宮部氏独自の見方、想像力の波にうまく乗っかってついていけるか否かで決まると思います。 かく言う私は最初は、そんな「英雄」「物語」の独自の解釈法や、「無名の地」の意味がピンと来ず、入り込むのに苦心しましたが、主人公:友理子(兄を捜す旅の間は、現実の世界と「無名の地」を行き来するための印を戴き「オルキャスト(印を戴く者):ユーリ」と名乗ることとなりますが)がそんな私の頭に浮かんだのと全く同様の疑問を物語の中で口に出していたことに気づいてから、私自身、無理して意味を解釈しようとせず、友理子の目線で共に謎を紐解いていこうというスタンスで読んでいくことができ始め、物語に入り込むことができました。 特に上巻で印象的だったのは、友理子が「ひき割り麦の丘」での無名僧達の作務を見せられた場面です。 自ら「物語を紡ぐ者」でありながら、その行為を「罪業」と呼び、自ら物語を生みだす存在でありながら、その源泉をあのような形で表現してしまう、そんな宮部氏の想像力に凄みすら感じました。 | ||||
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出足から、兄の殺人。その兄が家出。そして妹が決死の覚悟を決める。 上巻は予測不能の出来事の連続。下巻の展開もまるっきり読めない。期待大です。 | ||||
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ジグソーパズルのピースがあるべき場所に収まり、ひとつの大きな絵柄を作るように、本書の終盤、それまで隠されていた謎が明らかにされ、物語が収斂するところが素晴らしかった! 「物語」というものを広義に捉えている世界観が途中まで分かりづらくて、本書の物語にすっと入っていけなかったのですが、上下巻の(下)巻からは、徐々に引っ張りこまれていきました。 ユーリと、従者の無名僧・ソラ。ユーリと、辞書がハツカネズミの姿に変化(へんげ)したアジュ。ユーリと、「狼」のアッシュ。主人公のオルキャスト(印を戴く者)・ユーリと、ほかの登場人物たちとの関係、磁石の+−みたいにそれぞれに引かれ合い、退け合う姿が印象的でしたね。ユーリを軸にした主要登場人物たちが、互いに相手に働きかけ、力を及ぼし合っていたところ。この物語の緊張感を生み出す上で、大きな効果があったのではないでしょうか。 本書のあとがきによれば、この物語を書くきっかけのひとつになったのは、林房雄の短編「四つの文字」(北村薫・編『謎のギャラリー <最後の部屋>』所収)に深く魅了されたその想いだった、とのこと。この短編、まだ読んでいなかったなあ。あとがきに紹介されていた別の一冊、『図解 クトゥルフ神話』(森瀬繚・編)と併せて、そのうち、手にとって読んでみたいな。 毎日新聞、2007年1月4日〜2008年3月31日にわたって連載された作品に、単行本化にあたって加筆修正を行ったもの。ダーク・ファンタジーの色合いが濃い物語で、重苦しく、緊迫感に満ちています。好き嫌いは、かなりはっきりと分かれるかもしれませんね。 私は、本書の前半はいまいち乗り切れなかったのですが、終盤、それまでの謎の絵解きがされることで物語全体の絵が立ち現れてくるところ、ここに大きな魅力を感じました。 | ||||
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はじめはタイトルが「英雄の書」というのもあり難しい話しだと思っていました。 でも内容はファンタジーでしかも現代の問題を色々取り上げています。 イジメや10代の犯罪など現実にある問題がリアルに描かれていました。 普段そんなに本を読まないのですが、宮部みゆきさんということでとりあえず購入しました。 はじめは読む気にならなかったのですが、レビューの評判がいいので読んでみました。 そうしたら20ページくらいから次はどうなるの?とドンドン読んでしまいました。 こんなに早く感情移入できた本は初めてです。 いつの間にか登場人物と同じように怒ったり悲しんだりしていました。 ブレイブストーリーも読んだことがあるのですが、この本はより深く難しい内容かな?と思いました。 こんな本にたまたま出合えた自分は運が良かったなと思いました。 ファンタジーにあまり興味がない人でも結構楽しめると思います。 宮部みゆきファンもそうでない人も必見ですね!! | ||||
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主人公ユーリ(友理子)の成長の物語。 ファンタジー小説として大きな構造をもっています。 英雄、器、物語。。。 こういうメタファーに私は惹かれました。 「ブレイブストーリー」を凌ぐスケールです。 いじめや10代による殺人事件という、 現代日本の病理を、 寓話として成立させてしまう筆力には脱帽。 注目したのは「器」。 バーチャルな世界にのめり込む日本人の姿を、 ファンタジー世界で、 再構成したものではないかなと。。。 後半の盛り上がりは凄まじいと言っていいほどのテンション。 宮部みゆきが持つ、文学への無条件の信服を感じられます。 勇気をもらえる新作です。 | ||||
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お兄ちゃんが何故クラスメートを刺したのか……。 英雄の書というのはどういうものなのか……。 英雄の書を守る無名僧とはどういうものなのか……。 咎人とは何なのか……。 そして何よりユーリはおにいちゃんを助けられるのか……。 お兄ちゃんはどこにいるのか……。 と幾つも謎かけが重なっていく構成で、文章も面白い比ゆが幾つも重ねられ、いつもの宮部みゆき先生の節で一気に読めます。 悲しい話なのですが、寓話的になっている分、ブレイブストーリーよりもずっと全体は明るい話だと思います。 正しい気持ちは負の面も持ち合わせるというのがテーマ。 こうすればいい、という説教的なものは何もないのが、宮部みゆきの文学の問いかけ的な面で同時にやるせなさにつながっていると思います。 | ||||
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会社帰りに本屋で見かけてちょっと見た際に 冒頭のくだりがちょっと苦手だったので 購入を迷ったのですが、宮部さんの作品が好きなので 勇気を出して買ってみました。 現代と無名の地、そして、他の領域や、物語を紡ぐ者・・・ 非常に不思議な設定ですが、ブレイブストーリーよりも のめり込み易いと思います。 最初のほうにある、書物との会話もその要因かもしれません。 宮部さんファンならかって間違いなしだと思います。 | ||||
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