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(短編集)
20世紀の幽霊たち
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20世紀の幽霊たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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スティーブン・キングのファンなら是非とも この本を手に取られたほうがいいと思います。 というのも、わたしも半信半疑で読み始めましたが、 文章の向こうからは、まぎれもなくスティーブン・キングの匂いが プンプンします。 もちろん訳者の影響もあるかもしれませんが、 素晴らしい本であることに変わりはありません。 | ||||
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ポップ・アートが美しい。 お得意の人間らしい「妙味」も好感度大。 しかし、やはり風船であったところが。 | ||||
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親の七光りなどとはとても言えない、個性的で魅力のある短編が詰まっています。ただ怖い、という作品だけではなく、多彩。 冒頭の作品から、「ポップアート」という作品までで、著者のめくるめく才能に、打ちのめされるほどの読書体験ができます。 | ||||
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スティーブン・キングの息子。凄すぎる経歴をひっさげて私の前にあらわれた ジョーは、新時代のホラー&幻想小説の扉を開けた。 一編一編が類稀なるユーモアとペーソスにあふれていて、純文学的な抒情に 充ちている。読了して数日が経っても、各編のひとつひとつの光景が、目の前に 浮かんでくる息が詰まるほどに強烈な邪悪さや、詩的なノスタルジーに目が眩む。 鮮烈すぎる読書体験だ。 各編それぞれのクオリティーの高さは圧巻。 好き嫌いをこえて、小説の真髄を感じさせる。 | ||||
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スティーブン・キングの息子。凄すぎる経歴をひっさげて私の前にあらわれた ジョーは、新時代のホラー&幻想小説の扉を開けた。 一編一編が類稀なるユーモアとペーソスにあふれていて、純文学的な抒情に 充ちている。読了して数日が経っても、各編のひとつひとつの光景が、目の前に 浮かんでくる息が詰まるほどに強烈な邪悪さや、詩的なノスタルジーに目が眩む。 鮮烈すぎる読書体験だ。 各編それぞれのクオリティーの高さは圧巻。 好き嫌いをこえて、小説の真髄を感じさせる。 | ||||
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「スティーブン・キングの息子」という肩書き(?)は無用です。 「年間ホラー傑作選」をまず読んでみてください。ジョー・ヒルの並々ならぬ力量を認識できます。 その他、カフカの『変身』にインスパイアされた『蝗の歌をきくがよい』のグロテスクさもすばらしいし、『黒電話』は、楳図かずおの『漂流教室』の一場面を思わせ、『マント』は思わぬ悪意にぞっとします。 中には、ホラーではないものもありますが、とにかく、良質の短編集です。 | ||||
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「スティーブン・キングの息子」という肩書き(?)は無用です。 「年間ホラー傑作選」をまず読んでみてください。ジョー・ヒルの並々ならぬ力量を認識できます。 その他、カフカの『変身』にインスパイアされた『蝗の歌をきくがよい』のグロテスクさもすばらしいし、『黒電話』は、楳図かずおの『漂流教室』の一場面を思わせ、『マント』は思わぬ悪意にぞっとします。 中には、ホラーではないものもありますが、とにかく、良質の短編集です。 | ||||
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モダン・ホラー界の大御所スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルが書いたこのデビュー短編集は、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞の三冠を受賞している。また、’08年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門、「このミステリーがすごい!」海外編ともに第4位にランクインしており、怪奇(ホラー)というより、幻想の不思議な世界が堪能できる。 謝辞のなかの掌編を加えて、17の掌・短・中編と「黒電話」の追加部分の、全部で18編からなっている、原著以上に充実した日本語版ならではの“決定版”とのこと。 私が読んでいて一番琴線に触れたのは、少年・青年期の夢想を具体的に小説化した作品だった。ヒルは、ときに兄弟であり、あるいは友人同士である少年たちの友情や葛藤や裏切りを幻想小説の形を借りて描いている。 たとえば、「十二歳のとき、おれの一番の親友は空気で膨らませる人形だった。」、そしてその“命を持った”人形との実際の交流を描いた『ポップ・アート』。 ‘ぼく’が宙に浮く(というか空を飛ぶ)エピソードを描いた『マント』。 そして、若年性統合失調症と診断された弟の行動と親友の謎の消失を描いた『自発的入院』。 ほかにも実にバラエティーに富んだいろんな作品が続くのだが、本書からはジョー・ヒルのそこはかとない文学性と、抒情性、そして末恐ろしい将来性をうかがうことができる。 | ||||
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幽霊が存在感たっぷりに登場したり、サイコ野郎が出てきたりするが、格調高いストーリー展開である。先人や名作に十分な敬意を払い、自分の作品中にその味わいを昇華させている。その中でも、「ポップ・アート」がぶっとんでる。風船人間!なんだそりゃ。だが決してギャグではなく、乙一作品のような悲しみに満ちた短編に仕上げている。 えっ「オズの魔法使い」のラストシーンってどんなだっけとか、「救われし者」に出てきたのは本当に神の子?なんて考え始めると、いつまでもうなり続けて考え込んでしまう。小説としての余韻が、単なるホラー作品とは違う。 | ||||
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すでに多くのレビュアーが内容紹介をされているので、一言だけ。 「異色作家短編」のファンは必読! | ||||
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すでに多くのレビュアーが内容紹介をされているので、一言だけ。 「異色作家短編」のファンは必読! | ||||
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ぶっとんでしまった……。スティーブン・キングの息子だそうだが、父親と同じホラーという土壌で、よくぞここまで、というくらいの傑作ぞろい! 短編では、その巧妙な切れ味は父親を抜いている。一篇一篇に異なった味わい、仕掛け、題材があり、それぞれ忘れがたい作品になっている。ホラーファンだが、ここまで納得いく作品はめったにない。日本のホラー作家は、お手本にしてほしいくらいだ。 | ||||
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評判が良いので買いました。全然琴線に触れない作品もありましたが、恐ろしく恐ろしい作品や琴線に触れまくる作品が確実にありました。読んで良かった!と強く思います。 ■繰り返し描かれるのは、アメリカの田舎の子どもの目から見た世界です。幼少期のトラウマをむりやり追体験させられるような、懐かしい甘さとイヤーな感じが入り混じっています。 ■昔々、谷川俊太郎訳の「ピーナツ」シリーズを読んだとき、チャーリーブラウンの気持ちがよくわからなかったのを思い出しました。いま、ヒルの短編群を読みながらチャーリーのことを思い出すと、彼の気持ちが手に取るようにわかる気がします。 ■子ども時代とは、万能感に溢れ、親に愛されている安心感に溢れ、成長する身体の充実感に溢れた年代であるはずです。しかし、実は、疎外感や欠落感、不全感に悩まされる年代です。まだ小学生なのに人生の悲哀や苦悩を独りで背負ったかのようなチャーリーブラウンの痛々しい姿には、「少年期は辛い」という残酷な真実が描かれていたのでした。少年期真っ盛りの自分にはそれが気づけませんでした。 ■いま、僕より少し年下のジョー・ヒルが書いた作品群で、僕ははっきりと気づきました。子どもだった自分が感じていた不安・恐怖・喜び。それらが一緒くたになった子どもの自分を取り巻いていた世界。 ■巻頭の作品「年間ホラー傑作選」の主人公は子どもではありませんが、子どもの魂を失わずに育ってしまった大人かと思います。コミコンやファンイベントに集まる醜いホラーファンを嫌悪しつつ、その仲間である人物。こういう人物の心性を描くのも上手い。大好きな作品です。 ■チャーリーブラウンが普遍的なアメリカの子どもを象徴する存在だったように、ジョー・ヒルが描く世界も非常に普遍的です。「アメリカの田舎町」というくくりすら軽々と飛び越えて、日本の田舎町に育った僕の気持ちを鷲づかみにするほど。 ■もう一つ、映画「ゾンビ」など僕らの人生に欠かせないアイテムが自然に出てくるのが良い。僕らと同じスタンスで、これらサブカルチャーの古典に対峙する作者。彼が僕らとほぼ同世代・同じものを見て育った共感が、感傷とか抜きに伝わってきます。 ■既視感・懐かしさと同時に、新たな発見による驚きや恐怖を与えられる短編集です。とくに男の子に読んでもらいたいです。これから大人になる少年と、少年のまま大人になってしまった人に。(汚物とかの描写がちょっとグロいですが、これも子どもの視点で見たもの、と思えば納得がいきます。ちょっと我慢を) | ||||
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巨匠スティーヴン・キングの息子である事を秘し己の実力のみで堂々と勝負して大成功を収めたホラー小説界の新星ヒルの瞠目すべきデビュー短編集です。本書は解説を含めて約700頁のボリュームで、日本での初紹介長編「ハートシェイプト・ボックス」だけでは掴めなかった著者のさまざまな傾向の作品がたっぷりと収録されていて、まさに豪華料理のフルコースを味わう気分で大満足出来るでしょう。著者の愛するロック・ミュージック(但し日本風)に例えると、先頃惜しまれつつ解散した国民的バンドSASが初期に勢いで出した2枚組アルバムを聴いた時のような驚きと興奮を思い出しました。本書は基本的には怪奇幻想ジャンルの短編集ですが、意外に普通小説に近いテーマの作品も多く含まれています。本書がアメリカの評論家からも絶賛された秘密を私なりに分析しますと、描かれている恐怖の題材その物は古くから先達の作家達によって連綿と書き継がれ、最早完全に新奇なサプライズを望むのは不可能ですので、ホラーの恐怖性よりも寧ろノスタルジーや抒情味溢れる心情描写の語りが読み手のハートに届いたのではないかと思います。それは決して押しつけがましい教訓や説教調ではなく、社会的弱者や敗残者の目線で非難せずに労わるように書かれていると思います。私はそれが恐怖物語の派手さに隠れた著者の本質であると確信し、読者はホラーにしては非情でなく意外に温かな物語の感触に安らぎを見出すだろうと思います。『二十世紀の幽霊』『ポップアート』『うちよりここのほうが』『ボビー・コンロイ、死者の国より帰る』『自発的入院』『救われしもの』の6編が私には優しさが感じられて印象に残りました。怖さという面では思った程ではなく、残虐な描写に走らず冷静で距離を置いた何処か冷めたような風情を感じます。ともあれ、まだデビューして3年目で30代と若く先行きに大きな可能性を秘めた著者の活躍を今後も注目して見守って行きたいと思います。 | ||||
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ジョー・ヒルはキングの息子だという。 本作を購読した時点ではその事実を知らなかった。 読み終わったときに、グロテスクかつユーモラスな作風は、 「深夜勤務」あたりのキングに通ずるものを感じ、 「このヒルという作家はキングの影響を強く受けているに違いない」と感じていた。 それはそうだ。 だって息子ですから。。。 物語の枠組みの作りかたというか、 恐怖が発生する装置のボタンの位置というか、 ホラーストリーの段取りがお父さんによく似ていると思う。 要は最近珍しい本格派ホラーを書く人だと思う。 特に冒頭の短編は傑作。 文句なく面白かった。 お勧めです。 | ||||
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ジョー・ヒルはキングの息子だという。 本作を購読した時点ではその事実を知らなかった。 読み終わったときに、グロテスクかつユーモラスな作風は、 「深夜勤務」あたりのキングに通ずるものを感じ、 「このヒルという作家はキングの影響を強く受けているに違いない」と感じていた。 それはそうだ。 だって息子ですから。。。 物語の枠組みの作りかたというか、 恐怖が発生する装置のボタンの位置というか、 ホラーストリーの段取りがお父さんによく似ていると思う。 要は最近珍しい本格派ホラーを書く人だと思う。 特に冒頭の短編は傑作。 文句なく面白かった。 お勧めです。 | ||||
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刊行以来、じわじわとその評判が伝わっている今作、一読したが、じわじわなんてもんじゃない。早急にこの面白さを誰彼となく伝えたくなる傑作だ(笑)。 これは、18篇の短編からなる魅惑的な逸品。身も毛もよだつホラー、悪夢と甘美の薫りが融合する幻想、あまりに奇妙で抒情的な友情、カフカ的なしかしこちらはグロテスクでピカレスクな奇談、、、一編一編のクオリティが高いものが多くて、凄いお値打ち感。それだけに、一気に読み続けると、かなりコアで濃厚なエピソードが多く、翻訳小説特有の言い回しのまわりくどさもあって、どっと疲労感に襲われる。1日2編程度のペースで読み進めるのが健康的か(笑)。9日間に渡って幸福なひとときを過ごせるしね。 レイ・ブラッドベリ、スティーブン・キング、ロアルド・ダールら、かって読み耽った作家たちのアンソロジーの断片が甦ってくる。 誰彼となく、との表現を使ったが、この種のジャンルが苦手な方も居るので、評価は★4つとしたが、ハマル人には堪えられない1冊。 | ||||
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完璧と称する書評などありますが、もちろん完璧ではありません。作品間の質のばらつきは見られます。しかし、「ポップアート」などの複数の作品は大多数の作家には逆立ちしても出せないクオリティーを持ちます。恐ろしくなるような才能が垣間見られるのは間違いない。訳のせいかもしれませんが、喚起されるノスタルジアやユーモアのセンスは父親に似た雰囲気があります。 この本はこれでいいと思いますよ。今後の要注意人物として登録します。 | ||||
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