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さらば、愛しき鉤爪
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さらば、愛しき鉤爪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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恐竜ハードボイルド なんというへんてこな分野だけどまぁかっこよくておもしろい 当方遅読なのですが、あっという間に読んでしまいました。 頭を使わず読めるので通勤とかに良いと思います。 | ||||
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人間社会の中でひっそりと(でもないか)生き延びていく恐竜たちの話。人間に変装して人間にはばれないが恐竜同士はすぐわかる。意外な設定で思わずそうなんだと納得することあり。しかし、人間に変装したための問題点(爪を隠す、尾をたたんでおくなど)が繰り返し書かれていてもともとの設定に無理があるのだからそれをお織り込み済みで読み進みたいのに。ちょっとくどいかな。話の展開は、まともな探偵小説で恐竜でなくても面白いかも。もう少し短ければ一気に読めて楽しめると思います。長すぎてやや残念。 | ||||
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コミックかと思いきや、ハードボイルドな内容 しかし、どこかコミカルなのは恐竜のせい? | ||||
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恐竜が主人公の正統派ハードボイルド探偵小説。 相棒を殺され、仕事も失ったビンセントが事件を解決する。 人間の扮装をし社会に身を隠す恐竜達の戦いが格好いい。 | ||||
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恐竜が主人公の正統派ハードボイルド探偵小説。 相棒を殺され、仕事も失ったビンセントが事件を解決する。 人間の扮装をし社会に身を隠す恐竜達の戦いが格好いい。 | ||||
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そろそろ処分する本の箱に入れていましたが 読み返すと相当おもしろかったので、また本棚に逆戻りしました。 とっさの行動が人間とは違うところもまたおもしろい。 息子の百科事典を脇に置いて読むと、これが扮装の中身!! と、なかなか楽しめました。 作者はしっぽが長い方がお好みなのかしら? | ||||
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そろそろ処分する本の箱に入れていましたが 読み返すと相当おもしろかったので、また本棚に逆戻りしました。 とっさの行動が人間とは違うところもまたおもしろい。 息子の百科事典を脇に置いて読むと、これが扮装の中身!! と、なかなか楽しめました。 作者はしっぽが長い方がお好みなのかしら? | ||||
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恐竜が探偵?それが人間の皮をかぶって人間にまぎれて暮らしてる。こんな奇抜で意表を突いた小説って初めて読みました。 コメディタッチで進んでいくのかって思ってたけど、結構シリアスでサスペンスの軸もしっかりしているので読んでいて本当に面白かったです。ところどころに散りばめられている笑えるシーンも良かった。 恐竜が人間にまぎれて暮らしているから疑問がたくさんうまれてくるけど、妙に納得のいく説明でそこは見事にカバーしてました。 これからこのシリーズがどうなっていくのか注目しています。 | ||||
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恐竜が探偵?それが人間の皮をかぶって人間にまぎれて暮らしてる。こんな奇抜で意表を突いた小説って初めて読みました。 コメディタッチで進んでいくのかって思ってたけど、結構シリアスでサスペンスの軸もしっかりしているので読んでいて本当に面白かったです。ところどころに散りばめられている笑えるシーンも良かった。 恐竜が人間にまぎれて暮らしているから疑問がたくさんうまれてくるけど、妙に納得のいく説明でそこは見事にカバーしてました。 これからこのシリーズがどうなっていくのか注目しています。 | ||||
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実際ハードボイルドほどさまざまな進化の形を見せてくれるジャンルというのは、他にないのじゃないだろうか。それだけ多くの人に愛され、印象に残った、文学上のエポックであるのだと言えるし、どれほど突き放したような文体で固ゆでの顔をしてみても、あくまで人間のハートに食い込んで放さない鉤爪のように、ぼくらには胸の奥深くで、あまりに近しい感覚を得ているのに違いない。 ハードボイルドは時には喜劇の形を取ることだってある。パロディ。ブラックユーモア。もっと笑い飛ばすような形に進化することだってある。恐竜が鶏に進化したのかもしれないように、ハードボイルドも思いもかけない形で。 小鷹信光だって『探偵物語』という和製ハードボイルを書いたときにも、まさか脚本家・丸山一や天才的俳優・松田優作の手によって、あれほど可笑しい工藤俊作を見せられるなんて夢にも思わなかったろう。地道に書いた原作が、派手に飛ばしたTVドラマによって有名になってしまうなんて。松田優作の死後初のリバイバルブームで絶版本が復刊したりするだなんて。 あるいは軽ハードボイルドへの道もあったのだ。東直己のススキノ探偵シリーズ。笑わせて最後に泣かせてくれる。TV版『探偵物語』もそうだった。ハードボイルドがパロディとして長いこと使われる理由はそこ、ある種の「定番」フォーマットにあるんだろうと思う。 どんなに笑わせつつも、名シーンと決め台詞だ。そいつらを伝統芸として作中に生かしてやろうじゃないかという暗黙のルールのようなもの。へらず口の系譜にダンディスムとして外見だけではない、決めの最終行。 そう、ハードボイルドはお笑いに進化したときにもエッセンスは残すのだ。極めて進化しやすく、人気の耐えない秘密はそんな作者と読み手の共通認識という土台の部分にこそあるのだろう。 さて、いよいよ本書なのだが、『このミス』8位に入賞したいわゆるバカ・ハードボイルド。つまり、ふざけた設定なのだ。何せ主人公の探偵が何と、実はヒトの皮をかぶった恐竜なんである。尻尾をうまく隠しながら、実は進化の袋小路を生き延びた恐竜たちが、人類に紛れて小さな生存の社会を送っているというとんでもない秘密がこの世界にはあったらしい。進行するは、ハードボイルド魂にどっぷり浸かった恐竜探偵。例によっての定番、一人称小説どうだ それだけでは無い。恐竜だからこその事件。恐竜とヒトとが共存するからこその裏切り。友情だってあれば、ぺっぴんの悪女だってちゃあんと現れる。恐竜の美女もヒトの美女も。濡れ場も。ちゃんと両方 それだけでもないんだ。何と、ずば抜けて面白い。プロットがしっかりしていて、謎解きの興味があり、アクションシーンも抜け目なく、決め台詞の似合う名シーンがある。見かけ倒しの探偵ではなく、中身は恐竜のタフさと優しさとを持っているんだし。こんなふざけた小説でありながら、じーんと心を打ってくる本物の芯がある。読むほうは簡単だが、恐ろしく書きにくいハンディだらけの設定で、よくぞここまでやってくれたものだと、思わず喝采! 『ジュラシック・パーク』の翻訳者に依頼したという版元も、これをまで引き受けたっていう訳者も、まあ徹底した遊び心をもっているのである。作者に始まり、読者まで、みんなで遊びまくる一冊。いや、一冊ではないのだ。シリーズ化されての二冊目が今月にも刊行されようとしているのだ。この世で最も奇妙な探偵シリーズであるにも関らず。やれやれ……次も読みます。 | ||||
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実際ハードボイルドほどさまざまな進化の形を見せてくれるジャンルというのは、他にないのじゃないだろうか。それだけ多くの人に愛され、印象に残った、文学上のエポックであるのだと言えるし、どれほど突き放したような文体で固ゆでの顔をしてみても、あくまで人間のハートに食い込んで放さない鉤爪のように、ぼくらには胸の奥深くで、あまりに近しい感覚を得ているのに違いない。 ハードボイルドは時には喜劇の形を取ることだってある。パロディ。ブラックユーモア。もっと笑い飛ばすような形に進化することだってある。恐竜が鶏に進化したのかもしれないように、ハードボイルドも思いもかけない形で。 小鷹信光だって『探偵物語』という和製ハードボイルを書いたときにも、まさか脚本家・丸山一や天才的俳優・松田優作の手によって、あれほど可笑しい工藤俊作を見せられるなんて夢にも思わなかったろう。地道に書いた原作が、派手に飛ばしたTVドラマによって有名になってしまうなんて。松田優作の死後初のリバイバルブームで絶版本が復刊したりするだなんて。 あるいは軽ハードボイルドへの道もあったのだ。東直己のススキノ探偵シリーズ。笑わせて最後に泣かせてくれる。TV版『探偵物語』もそうだった。ハードボイルドがパロディとして長いこと使われる理由はそこ、ある種の「定番」フォーマットにあるんだろうと思う。 どんなに笑わせつつも、名シーンと決め台詞だ。そいつらを伝統芸として作中に生かしてやろうじゃないかという暗黙のルールのようなもの。へらず口の系譜にダンディスムとして外見だけではない、決めの最終行。 そう、ハードボイルドはお笑いに進化したときにもエッセンスは残すのだ。極めて進化しやすく、人気の耐えない秘密はそんな作者と読み手の共通認識という土台の部分にこそあるのだろう。 さて、いよいよ本書なのだが、『このミス』8位に入賞したいわゆるバカ・ハードボイルド。つまり、ふざけた設定なのだ。何せ主人公の探偵が何と、実はヒトの皮をかぶった恐竜なんである。尻尾をうまく隠しながら、実は進化の袋小路を生き延びた恐竜たちが、人類に紛れて小さな生存の社会を送っているというとんでもない秘密がこの世界にはあったらしい。進行するは、ハードボイルド魂にどっぷり浸かった恐竜探偵。例によっての定番、一人称小説どうだ それだけでは無い。恐竜だからこその事件。恐竜とヒトとが共存するからこその裏切り。友情だってあれば、ぺっぴんの悪女だってちゃあんと現れる。恐竜の美女もヒトの美女も。濡れ場も。ちゃんと両方 それだけでもないんだ。何と、ずば抜けて面白い。プロットがしっかりしていて、謎解きの興味があり、アクションシーンも抜け目なく、決め台詞の似合う名シーンがある。見かけ倒しの探偵ではなく、中身は恐竜のタフさと優しさとを持っているんだし。こんなふざけた小説でありながら、じーんと心を打ってくる本物の芯がある。読むほうは簡単だが、恐ろしく書きにくいハンディだらけの設定で、よくぞここまでやってくれたものだと、思わず喝采! 『ジュラシック・パーク』の翻訳者に依頼したという版元も、これをまで引き受けたっていう訳者も、まあ徹底した遊び心をもっているのである。作者に始まり、読者まで、みんなで遊びまくる一冊。いや、一冊ではないのだ。シリーズ化されての二冊目が今月にも刊行されようとしているのだ。この世で最も奇妙な探偵シリーズであるにも関らず。やれやれ……次も読みます。 | ||||
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ハードボイルド小説の登場人物たちは必ず決まった格好をしている。コートをはおり、帽子をかぶり、煙草をくゆらせ、酒をこよなく愛する。もちろんこの作品でも、そのような姿で格好良探偵が登場する。だが実はこの探偵はある重大な秘密をもっているのだ。その秘密がストーリー全体をスタイリッシュに格好良く、しかしよくよく考えると絶対に大笑いしてしまうだろう面白さを作っている。どんな秘密かは読んでいただければすぐにわかるのだが、ヒントを書かせていただくと、酒の代わりにハーブの葉をかじり、煙草は口にくわえるだけ、しかしここ一番の肉弾戦場面では荒々しいばかりの変身をとげるのだ。この作品をただのハードボイルド探偵小説に位置付けるのはもったいない!! | ||||
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ハードボイルド小説の登場人物たちは必ず決まった格好をしている。コートをはおり、帽子をかぶり、煙草をくゆらせ、酒をこよなく愛する。もちろんこの作品でも、そのような姿で格好良探偵が登場する。だが実はこの探偵はある重大な秘密をもっているのだ。その秘密がストーリー全体をスタイリッシュに格好良く、しかしよくよく考えると絶対に大笑いしてしまうだろう面白さを作っている。どんな秘密かは読んでいただければすぐにわかるのだが、ヒントを書かせていただくと、酒の代わりにハーブの葉をかじり、煙草は口にくわえるだけ、しかしここ一番の肉弾戦場面では荒々しいばかりの変身をとげるのだ。この作品をただのハードボイルド探偵小説に位置付けるのはもったいない!! | ||||
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