レポメン
- 廃墟 (61)
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自分には珍しく表紙の絵が気に入って買ってしまった。内容は主人公とボニーという女逃亡者が愛し始めたときに結末が見え始めた。とにかく主人公にしゃべらせたいから告白文形式にしたのか、作者がしゃべる、しゃべる。長いだけで自画自賛のあとがきは飛ばしていい。たぶん映画の方がずっと面白い。 | ||||
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小説の中で主人公が自伝を書いているという形なので時間軸がぶれて読みにくい感じはあります。あとがきによると長い時間をかけて推敲しているような印象をうけますが推敲しすぎたんじゃないかと思ったりもします。癖があるので、面白いかどうかはけっこう意見が分かれると思ったので星3です。 | ||||
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未来は現在の延長線上にあるとしたら、この本も結構あたっているのかも。 未来では、移植用の臓器が不足してれば、人工臓器があるじゃない。費用が高ければローン返済があるじゃない。ローン返済に行き詰まれば、サブプライムローンの様に債務者から物件を合法的に回収すればいいじゃない、という訳。回収物件、ここでは人工臓器、を債務者から回収するのがレポメンであります。 嘗てベニスの商人で金貸しシャイロックは「肉は切り取っても良いが、契約書にない血を1滴でも流せば、契約違反として全財産を没収する」とされたが、この世界では人工臓器を債務者が生きたまま回収するのは合衆国の法律に基づき合法。債務者は即時、もしくは緩やかな死を迎えるのみ。死亡した債務者からの問い合わせに回答出来るようにレシートには、回収した人工臓器から、回収者、ローン会社の連絡先を記載する。 とまあ、とんでもない世界の様だが、部分を観察すると全然現在と違わない。売り手のしたたかさ、一方で買い手の無計画、そして、新機能追加の臓器をどんどん購入する消費者としてのあほさ。一連の取引は合衆国の法律で認められている。総員の欲望が正直に進化した結果がこれかよ! あっという間に読んでしまった本書だが、スプラッタ要素も多いので素人にはお勧めしない。 | ||||
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臓器移植から人工臓器へと時代が進歩した近未来の話です。 臓器移植により人間の寿命は伸びるのですが、如何せん高価です。 従って、人々はローンを組んで移植をします。 しかし、そのローンの返済は大変で滞る人も多く現れます。 そこで登場するのが、人工臓器の取り立てや「レポメン」です。 主人公は、戦場暮らしから戻った“おれ”で、その経歴のせいか「人間味」の薄い男です。 そのためか、彼は5人の妻と結婚、離婚を繰り返します。 そして、ただ一人の息子とも疎遠に。 そんな彼が、「死」を意識してタイプライターに向かい、彼の生涯を描き残そうとします。 その原因は、6人目の女性ボニーとの出会いであり、3人目の妻との不幸な出会いでした。 読み始めた最初は、話があちらこちらに飛んで少し読みにくかったのですが、その世界観が解ってくると一気に読む事が出来ました。 ハードボイルド・タッチで書かれたSF小説ですが、ある種のラブ・ストーリーとして読むこともできますし、「人間性」を取り戻す人間ドラマとも読めます。 最後に作者の「あとがき」が付されていますが、映画化の過程について書かれており、非常に面白く読めました。 | ||||
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不死のテクノロジーがありながら、命がローンよりも安いというブラックジョークにまみれたディストピア。 当たり前の仕事として内臓を抉り出す彼のみならず、それが常態として受け入れられている世界構造がグロテスク。人工臓器産業は巨大市場となっただけではなく、すべてがそのために動いている世界。子供向けの人工臓器CM、まるで進んで移植しているように見える人々、延命よりもローンのために臓器を勧める会社。携帯電話のように、どんどん新機能が搭載されていく人工臓器は馬鹿馬鹿しいとともに、グロテスクの極致。 また、“おれ”のタイプから透けて見えてくるのは、臓器だけでなく、すべてが全てが交換可能なパーツと化した世界。心でさえもパーツに過ぎない。5回も離婚している“おれ”は自分を愛してくれる妻を見つけるために、交換し続けているのかな。そして、そんな彼も、凄腕だとしても、会社にとってはパーツに過ぎない。 ハードボイルドタッチだから一人称なんだろうけど、タイプライターで打っているという設定が、「うるさい」のメモ以外に生きてないのが残念。そこにも仕掛けが欲しかったかなぁ。 | ||||
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