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ザ・リコール
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ザ・リコールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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ストーリー展開が軽快で読み応え十分な作品だ。各場面が登場人物の視点で表現されており人物像の特徴や考え方が良くわかる内容に構成されており経済小説大賞にふさわしい。一般文学通算527作品目の感想。2013/01/18 16:10 | ||||
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フィクションとはいえ、 著者のバックグラウンド(元東京海上火災取締役)をふまえているので、 とてもリアリティがあります。 ・東京海上と三菱自動車の関係(東京海上は三菱自動車から多くの保険料を得ているが、同時に大株主でもあるというグループ内バランス) ・三菱グループにおける力関係(三菱商事、三菱東京UFJ、東京海上、三菱自動車…) ・コンプライアンスと会社の利益・存続はどちらが優先するか など 大組織の中で昇進すればするほど、 個人の正義感と組織の論理のはざまで揺れる場面は多くなります。 著者も取締役まで上りつめる中で、 ときには主張し、ときには妥協し、サラリーマン生活を送ってきた、 その経験、葛藤、スピリットが作品の中に感じられます。 次は、損保の不払い問題をテーマにした小説を書いてほしいなと勝手に期待します。 | ||||
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ダイヤモンド社の経済小説大賞はいつも注目しているが、今年の受賞作である「ザ・リコール」を読んだ。読み始めてすぐに、三菱自動車のリコール隠し事件をベースにしていることが分かる。車の構造上の欠陥が生じている蓋然性が高いにもかかわらず社会的評価の失墜と多大なコスト発生をためらってリコールを避けようとする自動車会社、自動車会社と共謀して保険料の支払いを抑えようとする損保会社、これらの不正を告発しようとする損保会社の社員の攻防を描いている。さらに、自動車会社、損保会社それぞれが大企業であり、この問題を奇貨として、社内における自らの影響力の拡大を狙うグループが暗躍するが、いかにもモラルの下がった組織にありそうな話で、描写になかなかのリアリティがある。きっと著者自身の損保会社における勤務経験が活きているのだろう。「コンプライアンス」という言葉が一般化して久しいが、この言葉がいったい何を意味し、組織の一員としてどのように行動すべきかということを正面から考えさせられる一冊。 | ||||
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著者2作目にして大賞を受賞するだけあって、人物描写や話の展開、スピード感をはじめとする構成力に優れた作品だと思います。興味はありながらも、PL法やリコール問題についてその本質を理解することが困難であったが、非常に分かりやすく、好奇心をもって読みすすめることができました。世の中ってあんななのかしら〜と新聞やニュースの見方が変わりそうです。 経済小説でありながら、主人公のカッコよさ(あんな独身いるかなぁ…)や社長の潔さが少しハードボイルド系な気もしました。 いずれにしても、必読の価値あり作品です。 次回作が楽しみです。 | ||||
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読み始めたら止まらず一気に読んでしまいました。 当事者としての企業のほかに、いろいろな人の思惑が絡んでいてリコールの難しさを垣間見ることができました。 人物描写なども良くできていると思います。 前半と比べて、後半駆け足気味に話が進んでいくように感じられたので星四つです。 上下に分けてじっくり読ませて欲しくなる一冊です。 | ||||
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最近、とみに多いリコール問題。素人にもリコール問題の影には数知れぬ経緯が隠されているだろうと理解出来ました。最後の樋野社長のいさぎ良さが印象的でした。 | ||||
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著者の大手損保の元役員という経歴もあり、リコール隠しと損保会社の対応が 非常にリアルに描かれています。 前半はあまり目立たない主人公が、後半は人が変わったようにストーリーの 中で輝きを放っていきます。 終わり方も「2つのこと」が気になりますが、後味は悪くありません。 | ||||
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2作目にしては、中々の上出来。さすがにダイヤモンド経済小説大賞を受賞するだけのことはあると思いました。リコール制度の微妙さも理解できましたし、ハラハラドキドキさせながら、しかし、正義感のほろ苦い勝利。実社会の複雑さの中で経営の生き残りの厳しさも実感させてくれました。 | ||||
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時代の流れにのった話でフィクションとはいえなかなか面白かったです。多分世の中にはこの種の話はかなり隠れているのでしょうね。著者の次作を期待しています | ||||
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