博士の愛した数式

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評判

博士の愛した数式の評価:

4.32/5点 レビュー 849件。 A ランク

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平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,769件 701〜720 36/89ページ
No.1069
(3pt)

大げさな文章がたまに気になるけど、おもしろい

序盤、人物の肉付けはちょっと強引じゃないかなあとか、1 + 2 + … + 10 = 55 の解き方を考えるところはちょっと不自然なんじゃ、と気になったところはいくつかあったけれど、全体的におもしろかった。

28が完全数(約数をすべて足すとその数になる、28 = 1 + 2 + 4 + 7 + 14)であることや、220 と 284 が友愛数(220 の約数を足すと 284 に、284 の約数を足すと 220 になる)であることの神秘、数学の持つ崇高さを賛美する博士の語り口や私の詩的な響きが本書の魅力のひとつだろう。

オイラーの等式についての描写はさすがに大げさで気になったけど。「私」が図書館で調べたところ、

「果ての果てまで循環する数と、決して正体を見せない虚ろな数が、簡潔な奇跡を描き、一点に着地する。どこにも円は登場しないのに、予期せぬ宙から π が e の元に舞い下り、恥ずかしがり屋の i と握手をする。彼らは身を寄せ合い、じっと息をひそめているのだが、一人の人間が1つだけ足算をした途端、何の前触れもなく世界が転換する。すべてが0に抱き留められる。
オイラーの公式は暗闇に光る一筋の流星だった。暗黒の洞窟に刻まれた詩の一行だった。(p.197)」

オイラーの式は数学初心者の語り手が作品中に触れるもっとも高級な数式だし、ファインマン曰く「我々の至宝」かつ「すべての数学のなかでもっとも素晴らしい公式」とのことなので、ここは最上級の賛美を送る場面なわけだけど、それでも大げさだなあ、という感はある。

それから、「別に家政婦に頼まないでも、未亡人が博士のお世話すれば?」。杖をついているから難しい、ということなのかな。頼んだ仕事って料理と掃除くらいなんだけど。

作品の本当に些細な部分にイチャモンつけてばかりとしまったけれど、文章・構成ともにうまいなあと思うところはたくさんあった。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1068
(3pt)

大げさな文章がたまに気になるけど、おもしろい

序盤、人物の肉付けはちょっと強引じゃないかなあとか、1 + 2 + … + 10 = 55 の解き方を考えるところはちょっと不自然なんじゃ、と気になったところはいくつかあったけれど、全体的におもしろかった。

28が完全数(約数をすべて足すとその数になる、28 = 1 + 2 + 4 + 7 + 14)であることや、220 と 284 が友愛数(220 の約数を足すと 284 に、284 の約数を足すと 220 になる)であることの神秘、数学の持つ崇高さを賛美する博士の語り口や私の詩的な響きが本書の魅力のひとつだろう。

オイラーの等式についての描写はさすがに大げさで気になったけど。「私」が図書館で調べたところ、

「果ての果てまで循環する数と、決して正体を見せない虚ろな数が、簡潔な奇跡を描き、一点に着地する。どこにも円は登場しないのに、予期せぬ宙から π が e の元に舞い下り、恥ずかしがり屋の i と握手をする。彼らは身を寄せ合い、じっと息をひそめているのだが、一人の人間が1つだけ足算をした途端、何の前触れもなく世界が転換する。すべてが0に抱き留められる。
オイラーの公式は暗闇に光る一筋の流星だった。暗黒の洞窟に刻まれた詩の一行だった。(p.197)」

オイラーの式は数学初心者の語り手が作品中に触れるもっとも高級な数式だし、ファインマン曰く「我々の至宝」かつ「すべての数学のなかでもっとも素晴らしい公式」とのことなので、ここは最上級の賛美を送る場面なわけだけど、それでも大げさだなあ、という感はある。

それから、「別に家政婦に頼まないでも、未亡人が博士のお世話すれば?」。杖をついているから難しい、ということなのかな。頼んだ仕事って料理と掃除くらいなんだけど。

作品の本当に些細な部分にイチャモンつけてばかりとしまったけれど、文章・構成ともにうまいなあと思うところはたくさんあった。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.1067
(3pt)

一本の真実の直線

『目に見えない世界が、目に見える世界を支えているという実感が必要だった。
 厳かに暗闇を貫く、幅も面積もない、無限にのびてゆく一本の真実の直線。
 その直線こそが、私に微かな安らぎをもたらした』
 小説の中盤にあるこの文章の中に、この物語のテーマが一番よく表されていると感じる。
 数学が気高く、美しいのは、そこに目には見えない真実があるからである。
 そしてその真実にこそ、神がつくられた世界の本当の姿がある。
 もしそのことを少しでも理解し、感じることができれば、人の心はどれだけ勇気づけられるだろう。
 記憶障害のある孤独な老人、シングルマザーの家政婦とその息子。登場人物たちは目に見える世界にあっては、
 あまりにも小さく、無力で、か弱いものたちだ。しかしそこに通う愛情は目に見えないが、数学と同じように美しい。
 人の心は数学の高みにほど昇ることはできないかもしれないが、少なくとも数学と同じ方向をむくことはできる。

 ただなぜ星が3つでしかないかというと、私がとても大きなミスを犯してしまったからだ。
 小川洋子さんの作品を読む順番を間違えてしまった。私は近刊の『猫を抱いて象と泳ぐ』から、読んでしまったのだ。
 こちらの小説では、目には見えない美しさというテーマがさらに見事に結晶化されている。
 そのためどうしても両者を比較してしまい、こちらの小説が若干見劣りするように感じてしまった。
 

 
 
 

博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1066
(3pt)

一本の真実の直線

『目に見えない世界が、目に見える世界を支えているという実感が必要だった。
 厳かに暗闇を貫く、幅も面積もない、無限にのびてゆく一本の真実の直線。
 その直線こそが、私に微かな安らぎをもたらした』
 小説の中盤にあるこの文章の中に、この物語のテーマが一番よく表されていると感じる。
 数学が気高く、美しいのは、そこに目には見えない真実があるからである。
 そしてその真実にこそ、神がつくられた世界の本当の姿がある。
 もしそのことを少しでも理解し、感じることができれば、人の心はどれだけ勇気づけられるだろう。
 記憶障害のある孤独な老人、シングルマザーの家政婦とその息子。登場人物たちは目に見える世界にあっては、
 あまりにも小さく、無力で、か弱いものたちだ。しかしそこに通う愛情は目に見えないが、数学と同じように美しい。
 人の心は数学の高みにほど昇ることはできないかもしれないが、少なくとも数学と同じ方向をむくことはできる。

 ただなぜ星が3つでしかないかというと、私がとても大きなミスを犯してしまったからだ。
 小川洋子さんの作品を読む順番を間違えてしまった。私は近刊の『猫を抱いて象と泳ぐ』から、読んでしまったのだ。
 こちらの小説では、目には見えない美しさというテーマがさらに見事に結晶化されている。
 そのためどうしても両者を比較してしまい、こちらの小説が若干見劣りするように感じてしまった。
 

 
 
 

博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.1065
(5pt)

博士ありがとう

数学を「勉強」として受け取る今日の私たち。
だけど、そんな数学を心をつなぐ大切な絆として描いている。
愛情とは、友情とは、真理とは何かを優しく伝えてくれる物語。



博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1064
(5pt)

博士ありがとう

数学を「勉強」として受け取る今日の私たち。
だけど、そんな数学を心をつなぐ大切な絆として描いている。
愛情とは、友情とは、真理とは何かを優しく伝えてくれる物語。



博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.1063
(5pt)

温まりました

優しい文体で静かに淡々と物語が過ぎていくのですが、なぜか痛いくらいに心を掴まれました。 ラスト、江夏選手の野球カードの描写が大好きです。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1062
(5pt)

温まりました

優しい文体で静かに淡々と物語が過ぎていくのですが、なぜか痛いくらいに心を掴まれました。 ラスト、江夏選手の野球カードの描写が大好きです。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.1061
(5pt)

芸術のようなお話

彼女はいつも美しい作品を書きますね。優雅で優しい、メリハリのない静かな物語。 寝ちゃうとかあるけど、彼女の作品はそれでもいいんです。躍動感ばかりが大事ではありませんよ。 ついつい惹かれてしまいます。穏やかな気持ちで読めて、癒される。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1060
(5pt)

芸術のようなお話

彼女はいつも美しい作品を書きますね。優雅で優しい、メリハリのない静かな物語。 寝ちゃうとかあるけど、彼女の作品はそれでもいいんです。躍動感ばかりが大事ではありませんよ。 ついつい惹かれてしまいます。穏やかな気持ちで読めて、癒される。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.1059
(5pt)

誰にでも愛されるお話


何て素敵なお話。
こんな本に出会ったりするから、
だから読書は止められない。

博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1058
(5pt)

誰にでも愛されるお話


何て素敵なお話。
こんな本に出会ったりするから、
だから読書は止められない。

博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.1057
(5pt)

ここ数年に読んだ小説の中で最高傑作と言ってもいい

登場人物が、老数学者に家政婦、その10歳の子供と数学者の義姉だけという地味な設定にも係わらず、実にドラマティックで静謐で、哲学的な特筆すべき作品であった。本所を推薦してくれた盟友amonに感謝する。ここ数年に読んだ小説の中で、まさに最高傑作であったと思う。
背番号28(この数字が重要)をつけた江夏豊が重要な役割を果たすというだけで、上記設定と一体どんな接点があるのだと不思議に思うだろう。
いやはや、この謎解きだけでもドラマティックだ。

数字をこれほどセクシーに、これほど純粋に美しく、宇宙そのもののように捉えたまさに希有の作品と言えるだろう。
静かに流れる時間とかけがえのない「今」。
改めて人生と大事な人との時間を考えさせられる、本当に嬉しいお話しでした。

博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1056
(5pt)

ここ数年に読んだ小説の中で最高傑作と言ってもいい

登場人物が、老数学者に家政婦、その10歳の子供と数学者の義姉だけという地味な設定にも係わらず、実にドラマティックで静謐で、哲学的な特筆すべき作品であった。本所を推薦してくれた盟友amonに感謝する。ここ数年に読んだ小説の中で、まさに最高傑作であったと思う。
背番号28(この数字が重要)をつけた江夏豊が重要な役割を果たすというだけで、上記設定と一体どんな接点があるのだと不思議に思うだろう。
いやはや、この謎解きだけでもドラマティックだ。

数字をこれほどセクシーに、これほど純粋に美しく、宇宙そのもののように捉えたまさに希有の作品と言えるだろう。
静かに流れる時間とかけがえのない「今」。
改めて人生と大事な人との時間を考えさせられる、本当に嬉しいお話しでした。

博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.1055
(4pt)

ぽかぽかと温かい気持ちになる

派手なストーリー展開があるわけではなく、その流れでラストまでいきますが、ひだまりにいるような温かい気持ちになる作品です。数式の出てくるエピソードは、文系の私には難解な部分もありましたが、ヒロインと同じように感嘆する気持ちで読み進めました。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1054
(4pt)

ぽかぽかと温かい気持ちになる

派手なストーリー展開があるわけではなく、その流れでラストまでいきますが、ひだまりにいるような温かい気持ちになる作品です。数式の出てくるエピソードは、文系の私には難解な部分もありましたが、ヒロインと同じように感嘆する気持ちで読み進めました。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.1053
(5pt)

数学と料理と野球が、美しい正三角形を成す

タイトルに挙げた3つを、無理なく編み上げた良質の小説。

 過去の事故により80分しか記憶が持たない老数学者、
彼を世話することになったまだ若いひとり親の家政婦、
家政婦の息子である野球好きな小学生の少年。
 この3人が、疑似家族のように(実の家族以上に)労り合い、尽くし合う。

 老数学者はふたりに数学の素晴らしさを説き、
家政婦はふたりに栄養のある食事を振る舞い、
少年はふたりを子供だけが持つ眩しさで照らす。

 少年の父親も研究者であることからして、老数学者は一見、少年の父親役のようだが、
実は家政婦こそが縁の薄かった自分の父親像を投影しているように思う。
 とにかくこの3人は、与え合い、補い合い、尊敬しあう間柄なのだ。

 ひとつ不思議なのは、少年が青年となっても、老数学者が彼を『庇護すべき者』と認識していた点だ。
彼の脳機能からすれば、初対面の、保護など要らぬ大人の筈なのに。
彼の脳は本当に壊れていたのだろうか? それとも脳以外に記憶する部位があると?
「心」などという概念は、非現実過ぎるが。どちらにせよ、彼の内面はずっと健やかだったのだ。
他者全てを尊ぶという、美しい特質において。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1052
(5pt)

数学と料理と野球が、美しい正三角形を成す

タイトルに挙げた3つを、無理なく編み上げた良質の小説。

 過去の事故により80分しか記憶が持たない老数学者、
彼を世話することになったまだ若いひとり親の家政婦、
家政婦の息子である野球好きな小学生の少年。
 この3人が、疑似家族のように(実の家族以上に)労り合い、尽くし合う。

 老数学者はふたりに数学の素晴らしさを説き、
家政婦はふたりに栄養のある食事を振る舞い、
少年はふたりを子供だけが持つ眩しさで照らす。

 少年の父親も研究者であることからして、老数学者は一見、少年の父親役のようだが、
実は家政婦こそが縁の薄かった自分の父親像を投影しているように思う。
 とにかくこの3人は、与え合い、補い合い、尊敬しあう間柄なのだ。

 ひとつ不思議なのは、少年が青年となっても、老数学者が彼を『庇護すべき者』と認識していた点だ。
彼の脳機能からすれば、初対面の、保護など要らぬ大人の筈なのに。
彼の脳は本当に壊れていたのだろうか? それとも脳以外に記憶する部位があると?
「心」などという概念は、非現実過ぎるが。どちらにせよ、彼の内面はずっと健やかだったのだ。
他者全てを尊ぶという、美しい特質において。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.1051
(5pt)

ふと自分の周りを見る目が変わる、少しだけ

何気ない物語です。
ただ、博士がいかに数を愛しているのか、
その愛が伝わります。
そしてその愛が、主人公の女性やその子どもをも動かして行く
わずかなわずかな動きが描かれています。
そして、読み終わったとき、自分自身も、
博士の数への愛によって影響を受けているのに驚きます。

カメラの製造番号を見ても、目につく「数字」に意味を探ろうとしてしまいます。

初めての小川洋子さんの小説でしたが、読めて良かったです。
エッセイ?の「科学の扉をノック」するを読み、
小川洋子さんに興味をもって手にしたのですが、
家政婦の女性はきっと小川洋子さんなのだろうなと胸が少し暖かくなります。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.1050
(5pt)

ふと自分の周りを見る目が変わる、少しだけ

何気ない物語です。
ただ、博士がいかに数を愛しているのか、
その愛が伝わります。
そしてその愛が、主人公の女性やその子どもをも動かして行く
わずかなわずかな動きが描かれています。
そして、読み終わったとき、自分自身も、
博士の数への愛によって影響を受けているのに驚きます。

カメラの製造番号を見ても、目につく「数字」に意味を探ろうとしてしまいます。

初めての小川洋子さんの小説でしたが、読めて良かったです。
エッセイ?の「科学の扉をノック」するを読み、
小川洋子さんに興味をもって手にしたのですが、
家政婦の女性はきっと小川洋子さんなのだろうなと胸が少し暖かくなります。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235