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珍妃の井戸



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珍妃の井戸の評価: 3.76/5点 レビュー 78件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(3pt)

個人的には途中までが辛く、何度も読み直した

中国が列強に侵略され、眠れる獅子ではないと明らかになった時代。4か国の高官はひょんなことから、混乱のさなかに井戸に落とされて殺された皇帝の妃の謎を追うことになる。
歴史上は、殺害を命じたのは西太后、となっている。ただとにかく混乱した中で、それが本当なのかは誰もわからない。その場に居たと思われる関係者一人に話を聞いてそれらしい「真相」を得ても、他の人の話だと、その人は嘘をついているらしい。また別の人は、別の「真相」を持っている。皆、それぞれの立場で、事件の「真相」を語る。
ひとつの国が終わろうとする時代に、生き残ろうと足掻いた人々。時代の背景、それぞれの人々の背景や想いが順番に語られる。
中半、後半にかけては面白く読めたが、前半から中半にかけては個人的にはかなり読みづらく感じた。実は何度も前半で挫折して、数年、積読になっていた。あまり馴染みがない時代や場所。登場人物。ふとまた手に取って読み始め、また挫折しかけたが、中半、城にお邪魔するあたりからはようやく文章に慣れ、かなり面白くなり、そこからは一気に読んだ。前半を何度も読むことでようやく理解できた積み重ねがあった気はする。
なかなか日本語で読む機会がない時代のミステリー。はまる人にははまるだろう。
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335
No.18:
(3pt)

推理小説ですね。

推理小説として読んではいけないのかもしれませんが、推理小説として読むなら、落ちが貧弱かな。

色々な立場の方からの見方別に記載された趣向は、素晴らしいとは思いましたが。
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No.17:
(3pt)

犯人探しの話ではないよ

物悲しい
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No.16:
(3pt)

蒼穹の昴ではないし同シリーズとは思いたくない

他の別の人が書いたんじゃないの?というぐらい
蒼穹の昴に比べると面白くない。
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4062089335
No.15:
(3pt)

よく作ってあるが、もの足りない

1900年の清国・義和団事件を題材にした浅田さんの近代中国モノの一編。単行本で320頁ほどの虚実ないまぜの歴史小説。よく出来た大長編『蒼穹の昴』と、同じく長編の『中原の虹』の挟間にある作品ということで、作りはシンプルながらも、それなりに面白く読み通せた。

 珍妃は、清朝第11代光緒帝の側室で、北京を襲った義和団事件のさなか、西太妃の命で王宮内の井戸に投げ込まれて殺された、ということになっている悲劇的な女性。作者は史実の探索を踏まえ、この珍妃の生涯をいくつもの仮説を交えて描き分けていく。その手管の鮮やかなこと。

 日独露英の貴族がにわか探偵団となって珍妃の死因を調べる、というストーリーは心なし無理があるような気もするが、登場人物の造形のうまさがその無理な気配をカバーしているともいえる。さすがだ。ただしかし『蒼穹の昴』の充実に対比すると、やはりもの足りなさは否めない。
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No.14:
(3pt)

期待していましたが

期待して 読みましたが あまり 面白くなかたです 残念でした。  でも浅田 次郎のファンデス
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4062089335
No.13:
(3pt)

黙示録。

人は、都合の悪いものは忘れる(意識的に削除する)というか、意識的に自分の都合いいように記憶を書き換える癖がある。  無意識に。  これからも、生き続けるために。 自分以外に責任転嫁し、責めを逃れようとする(人の闇)。  誰の心に悪魔がいるかもしれない。 自由の意味を履き違えてはならない(野放図じゃない)。  制限があることで、自由が活きる。 人生で得難きもの、相思相愛の伴侶。  お互いを思いやる心をもち、互いに人格を高めあえる。 愛する故に、死を選択する(自死)。  それも愛?
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No.12:
(3pt)

蒼穹の昴と中原の虹に比べると

浅田さんのファンで、その作品はほぼ全て読んでいますが、これはどうなのでしょう。蒼穹の昴と中原の虹の執筆の間に、書けるから書いた、という感じでした。両作品が大作なだけに、残念です。
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No.11:
(3pt)

義和団事件を知るきっかけに。

「蒼穹の昴」の続編ですが、物語性という意味ではいまいちです。
清朝末期の「義和団事件」の最中、最後から二番目の皇帝だった光緒帝の側室、珍妃がなぜ死んだかを、日本を含む外国人の貴族たちが調べるという、あり得ないような設定となっています。

調べて真実が分かったところでどんなメリットがあるのか、全く定かでないですし、クライマックスに持っていくために無理やりこういう設定にしたとしか思えない感じなのです。

でも、面白い。これが浅田作品の魅力なのだとファンなら全ての矛盾を飲み込んでしまう方が楽しめます。
殺人事件の捜査というミステリーではなく、これも一つの「おとぎ話」として読めばいいのです。

ただ、おとぎ話しというには残酷すぎるのが義和団事件です。
歴史の教科書には載っていても、実際は戦争に近いことだったのだと、恥ずかしながらこれでやっと理解できました。
日本だけが中国を蹂躙したように言われていますが、この時代の中国は列強の好き放題にされていたのだということ、しかしそれでも日本もその一員だったという動かしがたい事実。
それを実感し、「より知ろう」と思うだけでも、手に取る価値があるのではないかと思いました。
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No.10:
(3pt)

悲しい愛情物語

蒼窮の昴を見た後では、同人物のキャラクターがちょっと違うので、これはこれで恋愛小説で読むのが良いと思います。
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4062089335
No.9:
(3pt)

「蒼穹の昴」の続編:ミステリー小説仕立て

珍妃(チエンフエイ)とは、中国清朝末期の皇帝である光緒帝の寵姫です。光緒帝は親政に失敗し、光緒帝と珍妃は西太后によって別々に幽閉されます。幽閉中に義和団の乱が発生し、8カ国連合軍が殺到する大混乱の中、珍妃は井戸に投げ込まれて殺されます。一般的には、というか、中国の通説では、珍妃を殺したのは西太后とされます。しかし、本当の犯人は誰なのか・・・というのがこの小説のテーマです。「蒼穹の昴」の続編のため、蒼穹の昴のキャラクターが中心となります。なので、蒼穹の昴の読んでからこの本を読んだほうがいいと思います。
・西太后・・・有能、リアリスト、責任感が強い、でもちょっと弱い
・光緒帝・・・英明、無垢、貴公子、甘っちょろい
 という設定です。
 イギリス伯爵のソールズベリー達は、珍妃殺害の真犯人をさがすべく、さまざまな人達にインタビューします。宦官、珍妃の姉、袁世凱、皇族の子・・・そして光緒帝。みんないうことがバラバラです。真実は一つなのに、証言は食い違いまくる、しかも、みんな本当っぽい・・・そんな小説です。結局、真実を確かめる手段はないわけですが。
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No.8:
(3pt)

よくできているけど、前作に比べるとやや拍子抜け。

「蒼穹の昴」の続編というか番外編というべきか。実際にあった光緒帝の側室珍妃の殺害事件の犯人を関係者の証言を元に検証する話。(通説は、西太后が命じて殺させた、ということになっている)「蒼穹〜」の世界観、キャラクターをそのまま引き継いでいるので、前作が好きな人は期待したくなるが、個人的には、犯人を捜そうとする背景や、列強の中国侵略、皇帝という地位と人間性などが短編に詰め込まれている感じで、前作にくらべるとやや拍子抜けという感じ。春児、文秀、西太后というメインキャラクターが出てこないせいか(敢えてそうしたのだろうけれど)物足りなさもある。ただ、やっぱりよく取材されているんだろうな、という箇所も多いし、「泣ける」シーンもあってよくできていると思う。独特の歴史解釈(というか創作)もさすが。
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No.7:
(3pt)

蒼穹の昴を読む前に読んでしまいました。

私にとって初めての日中歴史物だったためか、登場人物の名前や背景を覚えるのがまず大変。更に通勤途中のバスで読んでいたので、毎回読み始めに頭の整理をしなければならないのが厄介でしたが、基本的に「殺人事件」というオドロオドロしい雰囲気もなく楽しんで完読する事ができました。、が恐らく理解度は正直70%位かも...よって”蒼穹の昴”も既に手元にあるのですが、もうちょっと間を置いてから読んでみようかなと思っています。各場面に登場する子供の動きが”王妃の館”とちょっとかぶっている気がしたものの、中国感満載で読破後に中華料理を食べに行ってしまいました。
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4062089335
No.6:
(3pt)

おもしろい but 物足りない

蒼穹の昴を読んでから手をつけないと、最初からなんとなく中途半端な感覚を受けると思います。つまり著者の静かな意図としては、蒼穹の昴の読者が次に読む、という前提があって仕上げた作品だろうと考えられます。もちろん単品として読んでもそれはそれでショートミステリーとしてのおもしろさはありますが、なにしろ登場人物のほとんどすべてが蒼穹の昴出身者ですから、やはりあの超長編を押さえたうえでページを開いたほうが取っ掛かりはいいでしょう。しかし逆に、蒼穹の昴のペースとノリのまま無邪気な期待でページを開くと、誰もが確実に失速感を味わう事必至です。物足りないのです、内容もストーリー展開も。そして、物足りないままに終わってしまいます。ちょとした不完全燃焼感が残るかもしれません。西太后との政治対決に破れた光緒帝の寵姫である美しい珍妃は、清朝帝国崩壊寸前の混迷を極める紫禁城の片隅で、何者かの手によって井戸に投げ込まれ暗殺されてしまいます。これは史実で、井戸は現在でも残っています。また、珍妃の肖像も残っているので、興味のあるかたはインターネットで検索してみてください。涼やかな切れ長の目が美しい姫です。しかし、現実にわかっているのはここまで。西太后の指示による暗殺という噂は絶えないものの真実は依然として闇の底に沈み、判然としていません。その謎の部分に焦点を当てて、蒼穹の昴メンバーたちがひとり語りにそれぞれの思いや知っている事を述べ合い、その話がまたいちいち食い違ってゆく、というミステリーオムニバスのような形式で本書は進みます。そして著者なりの美しい結果には違和感を覚えるかたも少なくないでしょう。ただ、現実として謎のまま解き明かされていない史実に一応のまとめをつけるとなると、やはりこうならざるを得ないのかもしれない、とも感じつつページを閉じました。皆さん、どうお思いでしょうか・・・。
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4062089335
No.5:
(3pt)

本編で使い切れなかったスタイルのお蔵だし?

あざとくもありながら一気に読ませきる浅田氏の筆力は、「蒼穹の昴」で如何なく発揮されたが、しかし氏は調べた事は全部出さねば気がすまない性質なのでしょう。ちょっと本書はクールダウンした様な。閑話休題。西太后以外にも醇親王、恭親王、李鴻章、袁世凱、珍妃はじめ結構皆、写真が残っていますよ。読後に月餅妃の写真を眺めるのもリアル感があって余韻に浸れます。
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4062089335
No.4:
(3pt)

紫禁城の落日

「蒼穹の昴」からちょっと後、紫禁城の奥で起きた事件を解明すべく諸外国の高官が動き出す。イギリス貴族にして海軍提督のソールズベリー伯爵が混乱の北京に着任する二年前、皇帝の妃が井戸に投げ込まれ死んだ。これを立憲君主制という体制を脅かすとみた日独露英それぞれの貴族たちが、自らの国の体制を守るために協力して犯人を探し出すというストーリー。皇帝は幽閉中で西太后が政権を握る中、疲弊し列強に食い尽くされていく清朝を同時に描き出している。アメリカ人記者をはじめ、今は乞食同様の皇帝の元宦官、袁世凱、殺された妃の姉と彼女に使える宦官などに話を聞いてまわる四人は、しだいに植民地化されゆく中国という国の問題に直面するようになる。誰が皇妃を殺したか、ではなく、なにゆえに皇妃が死んだのか、が問題の焦点になっていく。そして最後に幽閉中の皇帝自身から語られるのは、果たして真実なのだろうか。前作のようなドロドロした感じがないかわりに、植民地でのパワーゲームが繰り広げられていくかんじがうまく出ている作品ではないだろうか。史実では西太后が殺したとされる珍妃だが、それを最初のアメリカ人記者の意見で疑かせることに成功している。話の運びはうまいと思った。だけど、主人公であるはずの四人に貴族らしさが出ていなかった。日本とロシアはまあしょうがないにしても、ソールズベリーといえば名門のはずなんですけどね。それをただの学者や軍人にしてしまうと、当初の目的だったはずの立憲君主制がどーのっていう設定が生きてこないし。難しいところです。
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4062089335
No.3:
(3pt)

前著と比べると・・・

名著「蒼穹の昴」の登場人物の多くがそのまま登場してくるので、その続編とも言えるが、時代小説というよりは推理小説のタッチになっている点で前作とは異なる。それなりに面白いのだが、前作の印象が強すぎるせいか個人的な評価は平均的。
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4062089335
No.2:
(3pt)

蒼穹の昴を読んでからでないと・・・

登場人物は同じでも、蒼穹の昴の続編かと思うとそうではなく、舞台を借りた“歴史ミステリー”なのだと読み進めていくと、謎は謎のまま?・・・、直球勝負の蒼穹の昴とは手法は違えども、時代が、人間が描かれていて、納得です。
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4062089335
No.1:
(3pt)

結局誰が珍妃を井戸に投げ込んだの?

この本の読者というのは100%「蒼穹の昴」を読んだ人なのでしょうが、私にはなぜこの本を浅田さんが上梓されたのか今一つ判りませんでした。光緒帝による政変の裏で起った珍妃暗殺をめぐる関係者の証言、という非常に奇抜な構成なのですが、残念ながら奇抜に走りすぎているという気がします。各証言を断片的に読めばそれなりに面白いし感動的でもあるのですが、浅田さんのねらいはそれだけではなく、各証言を総合することで最後に一枚の大きな絵を示すことにあったはずなのに、その「絵」が完成されていない点が残念です。せめて珍妃暗殺の真相を明かしておいて欲しかったと思います。それにしても為政者たらんとするものは、アントニウスや玄宗皇帝の例を引くまでもなく、女なんぞに現をぬかしていてはいかんのだなあ、と心から思います。
珍妃の井戸Amazon書評・レビュー:珍妃の井戸より
4062089335

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