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プリズンホテル・夏
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プリズンホテル・夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 81~85 5/5ページ
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「鉄道員」で日本中に感動の嵐を巻き起こした著者が書いた極道お笑い小説です。私は「鉄道員」の方は読んでいませんので、どんな内容かもよく知らないのですが、こちらは気楽に読んで笑えます。主人公の小説家は好きな女性を殴ることで愛情表現をするという、完全にロクデナシの男です。最初はこの主人公の傍若無人ぶりに嫌気もさしたのですが、そこを耐えて読んでいってください。笑えること請け合いです。ドラマにもなりましたが私は見ていませんでした。ドラマでは主人公を女性にしていました。主人公が頻繁に暴力をふるうからでしょうか?シリーズは全4冊あります。どれも大変面白くって私はオナカを抱えて笑いました。でもお子様向けではありませんのでご注意を…。 | ||||
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基本的にギャグ小説だが、文体が洗練されていて上品なのだ。不良少年、リストラ、生活苦、ヤクザの出入り、二流小説家と、素材のごった煮状態。そこにオカルト現象も加わって、てんこもりのちゃんこ鍋状態だ。 しかしここが作者の力量の真骨頂。ちゃんこ鍋とか鍋焼きうどんなんて、素材を喧嘩させちゃうととんでもなくまずいものになってしまう。うまく仕上げるには、相当な力量が要るのだ。また、登場人物のそれぞれが素っとぼけたギャグをかましながら、その実誠実さを芯に持っているあたりがニクイ。おかしさが、あるときはユーモアになり、ペーソスになり、ブラックジョークになり、複雑玄妙なあやを紡いでいく。 深みがありながら、娯楽小説として気軽に味わえる。 | ||||
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浅田次郎さんの著作の主人公ってみんなヘンですよね(笑)このプリズンホテルの主人公も相当変わり者です。はっきり言って最低です。でも不器用だけどなんだかほっておけない。どこか不完全な人たちが織り成すプリズンホテルでのさまざまな事件に、ぐいぐい引き込まれました。元気でますよ。電車など公共の場で読む方は、思いも寄らぬところでホロっときたり、ふきだしたりするので気をつけてくださいね。プリズンホテル、行って見たいなぁ・・・ | ||||
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初めてこの本を読んだとき、私の前には大きな壁が立ちふさがりました。私は女性です。主人公の小説家木戸孝之介が、育ての母富恵と当時愛人だった清子に対してふるう暴力をどうしても許せなかったのです。孝之介の数々のふるまいに、「このオヤジ、許せねぇ」怒りはつのり、本を投げうち、おもいっきり足でけりつけながら「このやろ、このやろー」と叫んでいました。本はもうぼろぼろです。続きを読むにはもう一冊買ってこないと……。プリズンホテル、このシリーズすべて読み終えた今、これはもしかして、作者にまんまとしてやられたぞ、というのが私の感想です。「怒り」って、けっこう出やすいんですね。しかし、その怒りの先には、これは実は秘密にしておきたいのですが、なにかこう、とてつもなくやすらぎにつながってゆく深い体験があるようです。いや、確かにあります。この本はそれをかいま見せてくれました。どうか皆さん、「怒り」の先まで進んでいってくださいよー。いや、まず「怒り」を徹底的にやってください、1冊といわず、4,5冊けりまくって、ぼろぼろにしちゃっていいですから。 | ||||
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一癖も二癖もある登場人物たちが二泊三日の温泉旅行。有名作家あり、心中希望の家族、ヒットマンに親分、退職離婚予定の夫婦と、どこをつついても話がひとつできてしまう面子。彼らが浅田次郎さんの手に掛かって、動き出すのだからつまらないはずはない。主人公はいったい何割が本人なのか、推測するのもファンにはたまらない楽しみだろう。 喜怒哀楽ありの娯楽小説の王道。磨き込まれた描写力で書かれる抱腹絶倒のストーリーがどこか心を暖かくしてくれるはず。 | ||||
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