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MOMENT
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MOMENTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 21~40 2/4ページ
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悲しいけど、何か前向きになれるそんなお話といったところでしょうか | ||||
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死へのカウントダウンが間近に迫っている人に、「大丈夫ですよ」「きっと治ります」なんていう人は、心のない人だ。 少しでも誠実さを残している者なら、何かを言おうとして口ごもり、結局何も言えないだろう。 そんな状況で、それでも語られることがあるとすれば、それは真実である可能性が高い。 死を前にして語られる最期の願い。それがいつも人を心地よくするはずもない。純粋ではある。 純粋な孤独や、純粋な呪いだったりもする。 いい人にだって闇はある。 日常ミステリーを味のある人間ドラマに絡めて作りあげた作品。 軽快なタッチで始まった「FACE」のエピソードの後味の悪さに非常に強い印象をもった。ヘビー級のパンチ。 この作品に登場する葬儀屋の森野を視点人物にして、新作「WILL」が書かれている。 | ||||
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みなさんのレビューを読書感想文の参考にさせていただきました笑 ほぼぱくらさせていただいた方もいらっしゃいます♪( '`)ノ 申し訳ございません | ||||
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読みながら自分の手の甲を見た。 静脈が少しだけ浮きだって見えて、そしてそこに血液が流れているのが分かる。 動脈から組織液となり、不要物をもらって静脈に戻っていく。その流れは頭では分かっていても、実感は出来ない。 そして、生きている日々の中で、体は清潔にする対象であったとしても、それが確実に死に向かっている生命体・組織体という認識はどうしても忘れがちになってしまう。 今、このレビューを書いている瞬間も、確実にくる死に向かってゆっくりと老いていっている。忙しい日々の中でどうしてもそれを無視してしまう。正直、いちいち、そんな事を気にしていられないのだ。 だから、この本は良かった。 そのことを少し立ち止まって考える機会をくれた。 本多考好氏の作品は本当に久しぶりに読んだ。と、いうより小説自体何時ぶりだろうか。ゴールデンウィークの空いた日にふらっと立ち寄った本屋でなんとなく懐かしくなったから手をとった。本多氏とは、大学生のころmissingという本で出会った。 missingの瑠璃という作品がとても好きで、ルコという女性に憧れを抱いたのを覚えている。一応、それ以来のファンのつもりだけど、ファンらしい行動は全くしておらず、この本を読んで改めて自分がファンだと気付かされた。 多分、氏の作品は人をすごく選ぶ。いい大人になって読む本かと言われれば正直答えに詰まるし、実際、友人や同僚に勧める本でもない。けど、この作品が好きな人を僕は好きだ。だから、色んな人に読んで欲しいと思う。 この夏の思い出に。このささやかな死と愛の物語を、ぜひ。 | ||||
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「病院でアルバイトをする主人公が、末期の患者の『最後の願い』を叶えていく」 このあらすじを読んだとき、感動の話を集めた短編集何だと思った。 予想とは違って感動は少なかったが、その分人間の裏側の感情や、「命」とはどういうものかを考えさせられる素晴らしい作品だったと思う。 章ごとに教えられることはあったが、一番印象に残っているのは「WISH」の結末と美子の言葉。 純愛映画や24時間テレビなどを見て単純に感動したり涙したりする自分は、人間としてまだまだ未熟なのだと感じさせられた。 「命」について少しでも考えたことがある人は読んでほしい。 自分の意見を構築する参考になるだろう。 | ||||
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ありそうな設定だったので期待度は低かった。 でも、主人公の『必殺仕事人』〔笑〕の立ち位置がほどよく、読んでいて嫌味がなかった。 そしてなによりも、依頼人が全員死の間際というのもよかったのだと思う。 人間誰でも生きていれば一つや二つ心残りもあるというものだ。 | ||||
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40代男性です。 偶然とか純愛とか信じきれない年頃です。 一方で、死について身近に感じてきている、という面もあります。 Fireflyにしびれました。結末に驚きました。言われてみれば、そうなんだ、とも思いますが、ものすごい、気持ちが分かる、と納得しました。自分が死ぬ時に、そんな気持ちになるかもしれない、と強く感じました。 他の作品についても、死、家族、過去、周りの見知らぬ人との関係、など、色々な事を考えさせてくれました。 すごく良かったです。 | ||||
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40代男性です。 偶然とか純愛とか信じきれない年頃です。 一方で、死について身近に感じてきている、という面もあります。 Fireflyにしびれました。結末に驚きました。言われてみれば、そうなんだ、とも思いますが、ものすごい、気持ちが分かる、と納得しました。自分が死ぬ時に、そんな気持ちになるかもしれない、と強く感じました。 他の作品についても、死、家族、過去、周りの見知らぬ人との関係、など、色々な事を考えさせてくれました。 すごく良かったです。 | ||||
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善意と悪意のバランスが調度いい。 設定からすると、いかにも善意を押し付けられそうな気がするがそうではない。 現実を感じるが、気分が悪くならない程度に悪意や生々しさが混ぜ込まれている。 ハズレもなく、満足。 | ||||
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本多さんの「Fine days」を読んで他の作品も読んでみたく購入しました。 最後に一つだけ願いを叶えてくれる、そんな噂をとりまく4つの物語。 主人公、病院の清掃員アルバイトの学生は伝説である仕事人になっていた。患者との会話、葬儀屋との会話は読んでいて心地よいスピードでした。最後の願い…自分だったら何を思うだろう。考えてしまいました。 | ||||
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続くけれど、なんだか温かく感じるお話です 最後に1つだけ、必ず願い事を叶えてくれる人がいる そんな噂をとりまく4つの物語 ストーリーの内容はまったくといって温かくは無く むしろ虚しさ・怖さ・寂しさなどの言葉があてはまるけれど 読後なんだか温かく感じます 登場人物たちも不器用・無愛想に書かれているのに 淡々とした温かさを感じます なんだか不思議な1冊です | ||||
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「死ぬ前に1つだけ願いをかなえてあげる」というストーリー設定が単純な分だけ、話は重くも軽くも自由自在に展開できるが、その方がかえって難しいんじゃないかと危惧して読み始めた。全体に軽い感じで読めて、最後の表題作「MOMENT」までの作品は意外と良い出来である。最後にどうまとめるのかと思ってを読むと「安楽死」の話だった。主人公は「積極的な安楽死」(それはたぶん実行されていない。ナースなど他の医療関係者に全く怪しまれずに実行することは不可能だと思うから)をほとんど気まぐれで邪魔したつもりでいる。この終わり方では主人公が浮いてしまったように思えた。 | ||||
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死を間近に控えた患者の最後の願いを聞き遂げる主人公.全篇を通じて感動ものに仕上げていなかった点が面白い.しかしながら,人が今際の際に思うことは,こうも怨念めいたものばかりだろうか.もう少しバランスを考えて,感動物を入れてもよかったのではないか.また,主人公とヒロインの件は蛇足だろう.患者とのやり取りに集中したほうがよい作品になったのではないか. | ||||
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この人面白いそう素直に思えました。ひとの感情を的確に文章に出来る作家は尊敬できますね。ダークな部分もそれとなく視野にいれて・・・伊坂幸太郎ファンである当方、注目できる作家を見つけました。 | ||||
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病院で清掃員のバイトをする、割といい大学に通う男の子と、彼に、死ぬ前の最期の願いを託していく患者たちの物語。彼に最期のお願いを託す患者たちの、お願いの内容が、せつなくなるような、お涙ちょうだい的なものではなく、死んで行く人だって天使じゃない、どろどろした感情を抱える、普通の人間なんだというところにこの小説の面白みがあると思う。そして、彼らの願い事をかなえるために男子学生がとる手段も、そうクリーンなものではない。時には悪知恵を使って、器用に立ちふるまったりするところが逆に潔く、かっこいい。もうちょっと、深く掘り下げていってもいいのかなと思うが、この量の、この内容ならこんな感じでもいいかも、と思う。そしてこの物語が、男子学生の不器用な友人、森野が主人公となる『Will』に引き継がれていくのも、また興味深い。 | ||||
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病院でバイトをする大学生の主人公が死を前にした患者達に一つだけ願い事を叶える。死という不可避な出来事に対峙する時、人は何を思うのでしょうか…。「どこへ逃げようと一緒じゃねえのか?お前が折り合えないのは、この時代でも今の社会でもなくてお前自身だろ?世界にはばたこうが、宇宙へ飛んでいこうが、お前はお前だ。そう簡単に折り合えるってもんでもないだろう」 | ||||
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死を目前とした患者たちの望みを、ひとつだけ叶える「仕事人」が主人公の連作集です。 主人公がいくつもの死に立ち会う事で何を感じ、どういう人生観を持つのか。そういう哲学的な深まりを期待して読みましたが、そういう本では無いようです。 主人公は患者に共感して、切ない思いを味わったり理不尽さに怒りを感じたりはするものの、「死そのもの」や「生」に対して自分なりの深い考えを持つようになったりはしません。 何でそこを外して書くのかな〜??という疑問が残りました。 しかし、ただの物語として読むなら、起承転結もしっかりとしているし、リアリティもあるし、それなりに面白いんじゃないかと思います。 | ||||
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ちょっと前と今とでは、内容に対する捉え方が激しく違う。生という「時」の経過を感じ、自分ならこの時・・・と考えた一冊。人って決してきれいな生き物じゃない。執着、執念、そういう負の感情こそがリアルに人をあらわすのかな・・・と思う。本多さんの作品って人の美しくない感情を扱うことが多い。今作品もそう。けれど、不思議とキレイな空気感の中に、人のソレ漂わせられる。物語という作り物のなかに、感情というリアルを埋め込んだ感じ。透明感のある文章が特長の不思議な作家さんだんと思います。あと、それと…最後に雲間に光を見せてくれる文章が素敵です。LOVE。 | ||||
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「I LOVE YOU」の短編がえらく気に入って何作か読みましたがこの人、基本的に長編には向いてないんでしょうね。「正義のミカタ」でもそう思いましたが、目論みはいいとこ突いているのに長丁場になると息が続かないというか、終わり駆け足になるというか.....ムードで読ませるという書き方は、それなりに評価できることですが(ツルツル読める文体というのは決して悪くはない)それはあくまで徹底して>読ませ切ることが前提で今回の作品、ラストは特にかなりいただけませんでした。「MOMENT」の章は読ませ切るどころか終わり切れてなくてとても見苦しいラストに持ち込んでしまっています。主人公の幼馴染である葬儀屋の女性キャラも魅力に乏しくまして おおよそ無頓着であったはずのこの彼女に土壇場にきて好意を自覚するというくだりはあまりといえばあまりでお手軽というしかない。だだでさえ後味の悪い作品をさらに陳腐にしています。 | ||||
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主人公は大学生。病院で掃除夫のアルバイトをしていたが、とある理由から「死ぬ前に願い事を一つ叶えてくれる」という、その病院では伝説である仕事人になっていた。 自らの進路に戸惑いを覚えつつ、身近にある多くの死の足音を聞きながら彼は何を思うのか? この本との出会いは「衝動買い」でした。本屋をフラフラしていてふと題名が目に付き、そのまま購入。私はこういった買い方はあまりしませんが、結果としては「当たり」でした。 なんと言えばいいのでしょう?儚い、とも違う何かが感じられる作品です。 でも、「優しい」とは何か違う感覚がありました。主人公は単純に優しさから手を貸しているわけではないような……そんな気がしました。彼は、どこか膜を隔てて見ているような……。 文体は極めて美しく、効果的な比喩や描写が光ります。本多 孝好氏の作品はどれも面白いと感じましたが、私はこの「MOMENT」を特に気に入っています。 少し心を洗いたくなった時、何かを考えたくなった時、手にしてみてはいかがでしょうか? 命の最後の瞬間、あなたは何を思いますか? | ||||
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