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MOMENT
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MOMENTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 41~60 3/4ページ
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短篇4篇で綴られていく、赤の他人の死に様。人が死んでいくのを、傍で眺めているのは楽しい?死んでいくものが、最後の力で描き出す物語を、優しさで着色してあげるのって、気持ちいい?・・・と、かなり歪んだ読み方をしていたのですが、3篇を読み終えた時点で、ふと気付く。死が急速に主人公に近づいてきてるのではないか、と。無責任に、或いは優しさで覆い隠した好奇心で見ていられた死が、否応無しに近づいてくる。4篇で、どうやってまとめるのだろう!?と期待した時点での評価は星5つ!読み終わっての感想は星2つ(笑)。 | ||||
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寒気がするほどリアルな描写が読者の心を掻き立てます。固定の主人公の短編といった感じですが、繋がりを持つそれぞれの話の輝きが素晴らしいです。何故か泣きたくなる様な、そんな気分になります。文章の表現も、申し分なし。ただ、同じような設定?なので、最後のほうは飽きがきてしまったかも。其れでも十分楽しめる本です。 | ||||
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大学生の主人公は病院でバイトをしていますがひょうんなことから病院には「死ぬ間際に最後の願いをききいれてくれる仕事人」がいるということをしります。そのうち、主人公はその仕事人になっていく。単なるお涙頂戴のお話ではなく、人間の業や醜さ、そして儚さをあらわしている良作です。僕としては、田舎からでてきて水商売に身をそめてだけど都会の中でトモダチも恋人もできずにひっそりと死んでいく女性の話がとても切なくて、かなしくて、やさしいお話でお気に入りです。短編ですが、各話には軽くおもわぬどんでん返しが用意されています。人生の悲哀と希望をかいた作品。本の帯にあった「人生の最後の望みはなんですか?」には深く考えさせられた一冊。氏の作品では「MISSING」や「ALONE TOGETHER」もかなりのオススメです。 | ||||
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俺は安らかな死に顔しか見たことはありません。はたして何を思って、何を願って最後を迎えたのかは当然まったくわかりませんが…関係ないですね、すみません。この作者の考え方とか気持ちの置き所なんかがすごく伝わってくる作品だと思います。他の作品は読んでないですがこの本の傾向がたぶん全作品通して一貫してんじゃね〜かなっていう感じを受けました。やさしくて読みやすい文体なので何時間かで読めるでしょう。本当に死に直面した人がこの作品をどう受け止めるのかは俺には見当もつきませんが、個人的には好きです。もしかするとどろどろのものを胸に詰まらせてる人もいるかもしれないし、本当に幸せな人生で幸せなまま亡くなっていく人もいるかもしれない。どうなりたいかは…なんか偉そうなんでやめます。ヒネずにそのまま読んでみてください、きっと作者の気持ちがストレートに胸に伝わると願います。 | ||||
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一冊丸々一連の内容ではなく、何篇かにわかれて構成されていて、読みやすいです。1つ1つの話に感動でき、とてもおもしろかったです!!何度読んでも飽きないでしょう。是非、読んでみてください。 | ||||
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死ぬ前にお願いごとを聞いてくれる掃除夫さん。最初はとても夢のあるお話かと思ったらいい意味で期待を裏切られた。入院患者は毎日考える時間がたくさん与えられていて、嫌でも死と向かい合わなければいけない。死が近い人とわかって、お願いを聞いてあげるなんて、私には辛くて到底できない。でももし、そんな人が突然現れたら、何をお願いしようかな。 | ||||
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この本、装丁がとてもキレイです。この表紙は、イタリア現代美術の作家であるLucio Fontanaという、キャンバスを一色で塗り、穴や切れ目を入れる手法を用いた彼の代表的な作品によるものです。文庫化されてはいますが、ぜひハードカバーで買って本棚においてほしいです。 | ||||
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本屋で何気なく目にとまって手に取り、あらすじを読んでみて、興味を持ちました。「死を目前にした人の願いを叶える」美談かと思って読み始めたら、良い意味で期待を裏切られました。ただの美談だったらつまらなかったと思います。人間の醜さ・哀しさが描かれていて、しかし淡々としていて暗くなりすぎず。主人公と幼なじみの関係・やりとりが何だか素敵です。私は本多さんの小説を初めて読みましたが、文章がまわりくどくなくてよいですね。 | ||||
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短編集「I Love You」での話がすごく気に入ったのと、話のアイデアの面白さから読んでみました。一言で言うと、がっかりです。浅い。主人公がどういう人間かが全く描かれていない上、変わった生い立ちを持っている割に表面的でしかない患者さん達と主人公の幼馴染。すべての登場人物が極めて「浅い」です。感情移入はできませんし、ストーリーの後味もすごく悪いです。将来何をしたらいいか分からない主人公が人の気持ちを理解する事なく、淡々と事件を解決していく話です。登場人物に個性が全くないのはあえて作者の狙いなのかもしれませんが、こういう人の死を扱うストーリーがあまりにも冷ややかに描かれていてショックでした。そして三流サスペンス並みのオチやエンディング。。。文章自体はすごく読みやすいです。アイデアは面白いのに、作者の技量でずいぶん軽い作品になってしまった気がしますね。読書初心者の方にはお勧めだと思います。すらすら読めますし、ストーリーを深読みする必要がないですし。。。 | ||||
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素直に面白いです。表紙を見たときは堅そうな話かな、とも思ったのですが読みやすいし、最後まで飽きさせませんでした。もちろん、現実にはこのストーリーのように死と向かい合うのは生易しいものでは無いと思うので、実際に重い病気を持っている人がこの本を読んでも、「なにを綺麗ごとを……」と怒りを感じると思います。が、小説としては大変良く出来てると思うので、星四つ。 | ||||
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それこそ、病院の購買で買った、この本。「人生の終わりに、人は誰を想うのだろう」なんて帯に書いてあるから。でも、実際は違った。そんなふうに人を想う強さを持てない、モラトリアムの青年が、幼馴染の気持ちも知らず、死に行く患者の本当の気持ちもわからず、必殺仕事人の振りをしている話だった。 FACEの読後感は悪かった。読むのをやめようかなと思ったくらい。WISHで女の子向けの話で受け狙いだなあと思った。少女漫画が文字になっている感じで。FIRELYでは少し年齢層を上げ30代以上の女性を意識した感じだった。切ない話だった。タイトルのMOMENTは、何だか説明くさいというか、それまでの流れのこじつけのような感じで、今ひとつ。すっきりした終わり方ではなく、うまく物語を閉じ切れなかったようだ。 病院という舞台を意識しているからこそ、の話だとも言えるし、その割には切実さに欠ける、ミステリーにもなり損ねた青春ものという印象。雰囲気で読ませている部分が強いので、星3つにした。 | ||||
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最近は本を最後まで読まないことが多いのだが、本作は残り数ページのところで駅に着いたが止められず、そのままベンチに座って読み切った。4章からなる話からは、絶望・無力感・勇気・希望、といった感を受けた。重い内容をカラッとした五月晴れのような文体で描いている秀作。 | ||||
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本田孝好氏の小説は短編に限る、と思ってきた。だが、この短編四つで長編という形式ならば氏の持ち味は一切損なわれたり間延びを感じる事無く楽しめた。決して長編を書く能力に劣るわけではないが、氏の持ち味の一つであろう、「テンポ良くサクサクと進む中にチラチラと見え隠れる何かからのラストへ向けての破壊力」をこよなく愛する自分としてはこの形式を渇望する。 内容であるが、短編連作であるが決して一つ一つが完全に独立している話ではない。一つ一つが「それ単体」で読めるようには作られているが、とは言っても文庫一冊程度を分けて読む人もいないであろうが。 個人的には「FIREFLY」のラストが最高にキた。今までの本多作品が好きだった人で未読なら即購入で問題無いと思う。文庫だから場所も取らないし。 | ||||
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「死を目前にした人の望みを叶えてくれる人がいる」という噂のある病院でアルバイトをする大学生の話です。4つのストーリーが収められており、それぞれが主人公の大学生と一人の患者を中心に物語が展開しており、4話目で完結という構成です。病院が舞台ですが、涙を誘うような感動モノではなく、わりと淡々と話が進んでいきます。ストーリー自体もありがちなものでこれといった感動はありませんでしたが、つまらないというわけでもないので、評価は星3つ位が妥当かと・・・ | ||||
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大学生が、病院でのアルバイトで、余命数日から数ヶ月という患者さんたち何人かと接する機会を得る。死に直面している患者さんたちは、老人から中学生まで年齢や性別も様々。主人公は、大学生なのだが、大学生は死に直面した人たちの心の中を読者に見せてくれる窓のような存在。本当の主人公は死に直面している人たち−だと思う。中学生で死に直面しなければいけない人、30歳で生きることをあきらめなけれればいけない人、戦前生まれの人の背負ってきた人生、様々な人生とその終わりが、実話なんじゃないだろうかと思うほど、見事に書かれている。死とは、生とは!といった主張はせず、様々な人の人生とその終わりを、あるがままに書いています。読み終えてみると、何人分もの人生を経験したような気がしました。心が豊かになったような、心地良い体験がでした。 | ||||
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私は短編とかはあまり好きではないのですが、これは良かったです!シンンプルに描かれているので、活字が苦手な人でも読みやすいからお勧めできます。人は最後に何を願うのか?ちょっと気になる題材だし、いずれ自分にもそんな時が来るのだから、世界に引き込まれてしまいますね。一番好きなのは三つ目の話かな?女性が誰に電話しているのかはすぐに分かっちゃいましたけど、綺麗で切ない終わり方にじーんときちゃいました。それに、主人公と幼馴染の関係も良いですね! | ||||
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本多さんの文章の運び、ミステリアスな部分が上手に引き出されてる作品。この独特な世界観は読めば読むほど引き込まれます。MISSING同様、かなりいいです♪日常的なのに、非日常を自然に溶け込ませる能力を覗いてみたい方必見! | ||||
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それぞれが適度な長さの短編として、しかも内容は結構どんでん返しとかがあり、読み応えのあるしかも面白い作品に仕上がっています。未知なる力的なミステリーのエッセンスは今回は少ないので、実際にいる必殺仕事人(普通の人版)として主人公が描かれている点も現実身がありこの作品をよりリアルなものに仕上げています。続編が読みたくなる作品。読者が参加する企画も面白い。 | ||||
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瑞々しさを感じさせる文体、恋愛の儚さをうまく滲ませるストーリーテリングが、病院を取り巻く状況を専門的に取り上げることにより、薄まってしまったように感じました。テーマが死なのでしかたがなかったのかな。 | ||||
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本多さんの本で最初に読んだのは、Alone Togetherで、現代作家らしくて読みやすく、話もそれなりだったので、この本も買ってみました。前に比べて、書き方が上手くなってるように思いますし、内容も面白いと思います。 | ||||
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