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ALONE TOGETHER
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ALONE TOGETHERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1~20 1/3ページ
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ある人にとってはセンセーショナルな話、ある人にとっては何て酷い展開なんだという話、ある人にとっては『まぁ、あるよね』という話。 色んな人をその人が培った価値観から解放しちゃうのが主人公のスキルになっていますが、意外と主人公側のような人間も多く存在していると思います。社会性協調性を持つが故にイチイチ主人公みたいにお節介をしないだけです。 十代の頃これを読みましたがとても面白かったです。主人公側の感情としてですが。教授も喚き散らすガキも、そっちの方がマジョリティでしょう。マイノリティだからと格好付けている訳では無いんです。 色々な価値観が有る。見たものが世界の全てだと思うな。そんな捻くれて育ってしまった側の人間は、主人公側の感情に触れながら楽しめる良書だと思います。 十何年経っても面白みのある本だなと思っています。 | ||||
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内容があまりにファンタジーで、全く理解出来なかった。他の作品もいくつか読んで作風が気に入っていたので選んでみたけど、やっちまったな、と。その感想しかなし。 | ||||
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他者の精神に共鳴する能力を持つ私塾講師。父から受け継いだこの能力は、”呪い”と称するだけに、対象者の本音をあからさまに引き出し、望ましくな結末に導いてしまう。 父が母を殺害し、そして父が自殺しまった過去。その事に対する主人公の謎めいた呪縛が、物語をひっぱっていく。 悩める他者の本音を吐露させていくシーンはクールで緊迫感がある。しかしながら、主人公の恋愛事情を含めて、もやもやが終始つきまとってしまった。ラストも、著者の他の分かりやすい作品に比べてもやもやだ。自分が期待するところと外れてしまたのだろう。 タイトルの意味はわかるんだけどね。 | ||||
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現代の病気なんだろうね。中学生が暴走する。幸福そうに見えた夫婦を殺す。 ちょうど結婚35周年。中学生の犯行だった。連続 通り魔事件 犯人は、中学生。 中学生は、マイノリティであり、そして、そのルールに従わなくてはいけない。 問題は、自分が、やがて 大人になってしまうこと。 立花サクラ;母親は、ピアニストだった。 指揮者との間に子供ができるが、それとは違う人と結婚する。 自分の子供でないということをわかりながら、家庭生活をする。 家庭は、知らない間に崩れていく。ミズタニさんという存在。 青井ミカ;いい学校に行き、いい会社に勤める。 親父は、銀行員ところが、リストラにあい、 知らない間に、自暴自棄の状態。母親は逃げ出してしまう。 柳瀬という特殊な能力を持っている。父親もその能力を持っていた。 母親は、末期ガンであることが発見された。そのときにシンクロしたこと 「愛しているならば、殺してほしい。」 ホンネがわかることによって、自分自身が納得し、その真実に向き合って、結局は、自分自身に驚く。 医者になろうと努力するが、「呪う」ということの意味。 「決して呪ってはいけない。」と父親はいって死んでいった。 脳波、そして波長が合う。あわせることによって、本音を言うことができる。 小説仕立てとしては、以外と簡単な手法かもしれない。 純真な目で見た世界がどう移っているのか? 平凡であることの意味をどう見るのか? 日本の歪み。バブル崩壊が、いかに人にダメージを与えるのか? バブルで浮ついていたが故によけい与える精神的ダメージは大きい。 フリーライターが登場するが、その存在によって、状況を説明する。 過去を明らかにする。 文章は、ごつごつしていて、読みにくいが、いまの話題をうまくとらえている。 何か、言葉によくひかかった。 「許す」ということが 納得できる。 | ||||
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ほんわかなようで論理的、それでいてあっさりとした小説でした。 もひとつ言うと冷めている。 奥底にある人の心は、本当のところは隠したい、認めたくない、良く見せたい 色んな思惑があり複雑化する。 人はそうした悩みの存在なのかも知れないですね。 本心の自分とそれを隠そうとする自分と、人は二面性を持って生きるものなのでしょうか。 | ||||
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この人の小説は不幸な死がつきまとう。今回は主人公の特殊能力のようなものが物語を引き立たせている。人の本音を聞き出せる主人公。聞き出された人の顛末。唯一主人公の特殊能力を拒むことのできる少女。他にも色々な個性のある登場人物がたくさん出てきて面白い。私的には主人公とエリカが恋仲になればハッピーエンドだと思ったが、この人の作品はハッピーエンドで終わらないですからね。 | ||||
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最後の50ページくらいから台無しになってしまったと思います。 そこまでは”不思議な力””人のつながりがどうなるのか?””事件の真相は?”など、楽しめる部分がたくさんありました。 1Q84になり得る作品だと言うのは言い過ぎでしょうか? ところが、最後の50ページで、愛だの欲だの陳腐な話になってしまいました。 ここは、安っぽいメロドラマに過ぎないと思います。 お蔭で、それまでの素晴らしさまでが安物のメロドラマの一部になってしまったとの感想です。 ごめんなさい。 本多さんの作品には好きなものも多いですが、これはダメでした。 | ||||
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「FINE DAYS」にとてもよく似ている。 穏やかな人間模様に、香り付けにファンタジーを一滴だけ足したような雰囲気。 そして、二つの物語が混ざり合う。 混ざり合った物語が、一気に解決に向かう。 感情が一気に吐き出される。いいね、気分が軽くなる。 たまには、こういうのをぼんやり読むのもいいな。 | ||||
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主人公と恋人(?)の関係に疑問。「やれやれ、それで大団円ですか」全くその通り。ちょっと都合良すぎ。春樹風セリフまわしがくどすぎ、熊谷のキャラが気持ち悪すぎてストーリーの邪魔になってる。せっかく面白い設定、ストーリーなのに安っぽい痴話喧嘩が入って萎えた。 | ||||
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三年前に大学を辞めた主人公に、「或る女性を守って欲しい」と教授が依頼を切り出す。自らの不完全性を受け入れ、どこかで折り合いをつけながら生きていくという事は困難を極める事柄なのでしょう…。「わかるでしょう?虚像を映したはずの実像は、その虚像の中で、いつしか自らが虚像になっていることに気づく。互いに実像を主張し合う虚像同士が終わりのない諍いを繰り返す。そして昔から言われる通り、鏡を合わせれば、永遠に続く虚像の奥底からやってくるんですよ」 | ||||
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「僕」の言い回しがあまりにも村上春樹に似ていてびっくりした。特に主人公が少女の家を訪問するあたりはやりすぎの感があって、読む気が萎えた。著作権の「翻案権」に抵触するんじゃないかと心配になるほどだ。そのものそっくりならまだしも「村上なら主人公に絶対させないだろうなあ」と思うような言動をさせるので、勘弁してほしくなる。別にリスペクトするのはいいと思うが、文学賞をとった作家ともなると文句のひとつも言いたくなる。 | ||||
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意に反する答えを作者は鮮やかな論法で暴いていくのが衝撃的でした。 これだけ、明晰な思考が出来る作家も少ないのではないのでしょうか。 絡まった思考を丁寧に解きほぐすような文章は読んでいて爽快。 まさに言葉の芸術品だ。 | ||||
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単純に相手の心を読む、というのではなく、波長を合わせて喋らずにはいられなくする、という設定が面白かった。著者の文章力には、テンポがよくスーッと描写が頭に入ってきて一気に読ませる力があった。ストーリーの筋に関しては、サクラにまつわるストーリー、主人公が抱える過去の闇というところは素直に腹に落ちたが、主人公に影のようにつきまとう男、後半の住職絡みのエピソードはすっきりこなかった。この部分が余計か、もしくは説明不足な気がする。この形でなくても別の形で表現できたかも。主人公の持つ、相手が本心を喋らずにはいられなくする能力とは恐ろしい。胸の中の自分自身に沈めている気持ちを言葉にさせられたら、今のまま生きていくことができなくなるような気がする。 | ||||
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不思議な力を持った青年のお話。自分の胸のうちに抱えているもの、決して言葉にしてはいけないそれを 吐き出させる能力開放と絶望とがとなりあわせで。向き合うことで人を狂わせるほどの心の闇の声。誰しも、そして私ももってる狂った思いを人が表に出してしまったなら。そんなことを、ふと考えて。・・・・ゾッ。 | ||||
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特殊な能力を持った柳瀬が主人公ですが、難解ではありません。 色々な家族の形、中高生、中年が抱える問題の本質を実にリアルに描写しています。 世の中には、何でも「読めて」しまう人がいます。そして、冷徹に本質を指摘してしまいます。 仕事であれば、それを基に解決策を見出せます。 但し、人間が抱える問題の場合、それが必ずしも解決に結び付く訳ではありません。反って反発を招くこともあります。 この作品を読んでいて感じたのは、ヒョットして著者自身が何でも「読めて」しまう人で、それが原因で様々な葛藤があったのではないか...。 それほど、読者にリアルな印象を与えます。 いずれにしても、切れ味の鋭い冷徹な描写が印象的な作品です。 他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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読み終わった後に、何故か苦しくなった。うまく言うことは出来ないので、読んでみて欲しい。色々、考えさせられる面がある作品です。しかし個人的にはMISSINGの方が良いな、と。でもこの作品には長編の良さがにじみ出ていますよ。 | ||||
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怖いくらい純粋な本。 人と人との微妙な関係を鋭利な刃物で切り取ったように見せてくれる作者。 いつもながら感服です。 人と関係を結ぶことは難しい。 でも寄り添うことはできる。 そんなことを教えられた本でした。 | ||||
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『MOMENT』はちょっとありがちかなと思ったのですが、この本は設定も描写も楽しめました。冒頭の教授から奇妙な依頼を受ける場面からもうすでにストーリーにひき込まれ、さらりと読んでしまいました。主人公には不可思議な能力があり、家族に関して暗い過去がある。そしてなんとも微妙な関係の女性がいる。そんな主人公を中心に様々な家族が描かれていきます。私はミステリー小説という感じは受けませんでしたが、安っぽいラブストーリーや感動の家族小説ではなく、主人公の特殊能力という設定のほかはリアルで納得のできる作品です。決してきれいごとだけではない登場人物のセリフとストーリー展開が私は気に入りました。 | ||||
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それでも、やっぱりMISSINGのような短編のほうがひかると思う。 これは、理解できない子供たちと、大人との対向をファンタジックに書いた作品だと思う。やりたいことはわかるが、うーん、短編希望。 | ||||
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「MISSINNG」を読んだときにはあまり感じなかったが、作者の瑞々しい感性が、この作品には感じられた。一つ一つていねいに選ばれた言葉たち。その言葉たちが集まって、この作品全体をやわらかく包んでいる。他人の心の波長と共鳴することができるという、特殊能力を持った主人公柳瀬。果たしてその能力は救いになるのか?人は心の奥に隠しておいた、誰にも知られたくない本音を暴かれたとき、いったいどうなってしまうのか?心の本質に迫る、面白い作品だった。 | ||||
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