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ALONE TOGETHER
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ALONE TOGETHERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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呪いと祈りをテーマにしているけど,決しておぞましい話しではなく,特殊な能力を使う主人公とその彼女,同じような能力を持つ14才の少女を巡るいくつかの事件,出来事を,真実追究とともに,さわやかな恋愛小説のようなほのぼのとした感じの作品に仕上げている。不思議な能力があってもなくても恋が生まれ育っていく作品として読んだ。こんな題材なのに読み終えた後に切なさと希望を残していける作品である。 | ||||
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不思議な能力を持つ、”僕”の周りで起きる出来事を綴った話。”呪い”の謎を知るためだけに入学した医学部。医学に幻滅した日々。彼女との関係の変化。十四歳の少女との出会い。その過程で、僕も成長していく。こんな生活に憧れながらも、実行に移せないのが現状かも。 | ||||
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どうにも本多孝好さんは短編のほうが切り口がいいのかなぁ、とか。設定も面白いしストーリーもいいし、なんですが。ちょっとだらけ気味かな。テーマも面白いしSFなんだけどSFというよりはサイコ的な感覚。うーん、好みが本当に別れる作品じゃないですかね。Missingの「切なさ」「人間くささ」が好きな人は読んでみてもまあ損はしないんじゃないかな? | ||||
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人と変わった能力を持つ孤独な主人公が悪と戦う、というのは往年のSF小説のパターンだが、この小説の主人公は人の意識の中に入って深層心理のふたを開けてしまう、という能力の持ち主である。その能力を使うまいと意識するが故に、人との間に距離ができてしまう主人公には友人はいない。彼はその能力を使うことにより、人を救うどころか絶望へと追いやってしまうのである。人は自分の心の奥底にある見たくもない事を見ない事で平穏に生きていられるのかもしれない。そして人間誰でもひとりで生きているという事をしるのはあまりにも哀しい。面白いテーマの小説である。 | ||||
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「Missing」でも若干気になってはいたが、本作はより顕著に感じられた。文章のスタイル、レトリック、比喩、主人公のしゃべりの中での言い回し等々が、村上春樹のそれを思わせる。スタイルを真似ること自体は悪いことだとは思わない。村上春樹自身も影響を受けた作家としてフィッツジェラルドやチャンドラのような作家の名前を挙げているくらいだ。要はそれを自分の中に取り込んで、文章スタイルとして確立できているかだと思う。この点、本書は、中途半端、消化不良な感じを受け、いかにも「真似ました」といった印象。座りが悪く、落ち着かない。これが最後まで物語世界への没入を妨げた・・・。「Missing」ではまだそれでも短編集ということからか、読めたが(その鮮烈で繊細な印象は悪くなかった)、今回はダメだった。 | ||||
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他人の波長とシンクロすることによって、その人の深層心理を白日の下にさらすことのできる特殊な能力をもった主人公。登場人物たちはその彼と関わることにより、当然のことながら様々な矛盾や言行不一致を暴かれていきます。 ストーリーとしてはミステリーと言っていいものかどうか迷うところ(いや、7対3で「否」かも・・・。といって、サイコ系かというとそうでもないし。微妙)です。主に人間の内面、特に美・醜や善・悪といった対極のものを描き出すことに力点が置かれていて、本音と建前をうまく使い分けて生きていかざるを得ない社会に身を置くひとりの人間としては、読んでいてやはり複雑な気持ちになりました。 当たり前のことかもしれませんが、お互いの本音を全てあけすけにぶつけあっていたら他者との関わりは保つことができないでしょう。かといって、建前ばかりではちゃんとした信頼関係など築けるはずもなく・・・。要はバランスなんですが。 いやあ、人間って難しいですねえ。 | ||||
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PR文がおもしろそうだったので、読んだが、やはり初の長編を手がけた作家だけに、作品の薄っぺらさが最後に感想として残った。SF風にするなら、もっとシンクロの事例を海外も含めて追及するべきでそこがリヤリティーを生まない原因ともいえるのではないか。最初の3分の1は文体の読みやすさでカバーできたが、あとは作品の焦点が絞りきれていないような感じがして、残念である。一応明日に希望を繋ぐ終わり方だが、主人公が納得するだけの確信を与えてから、そうして欲しかったと思う。小説のプロットを裏づけるだけの文献等の検索が足りなかったのでは? | ||||
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「誰も悪くなんてない」と僕は言った。「仕方がなかったんだ。そういうことってあるんだ。 誰の力にも変えようのない大きなベクトルって、例えば人が運命って呼ぶ よなものだって、確かに存在するんだ。」それで?・・・・・・・なんて突っ込んじゃいけません。なんたって初の長編作品だったんだから主人公の特殊能力で、人の本心が暴かれてしまうが人の本心なんてひとつじゃないし、変化してしまうやっかいなもの真実はその瞬間だけのものなのを、その瞬間に責任を押し付ける若さこの青い主題に、本多孝好も後年若気の至りになりそうな青い内容でも、10代なら夢中になるかも・・・・・ | ||||
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無気力で透明な存在という印象の主人公が常識に捕らわれない観点から繰り広げる人間に対する鋭い観察はこの作者特有のものですね。シュールなジョークが暗くなりがちなストーリーに色を添えています。オートロックの自動ドアとの格闘等よく思いつくものだと感心しつつ、思わず笑ってしまいます。他人の波長と自分の波長を合わせるという発想がまず面白いし他人を呪うことしかできないと謎のフリーライターに言われた主人公がその呪いに対応する術をやっと見つけだすことができた。いろいろ考えさせてくれたけど、やっぱり最後は救いがあってよかったなと思います。 | ||||
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最初は平凡に始まったし、そんなにのめり込む気配はなかったのだが、中盤から面白くなり、結局一日で読み干した。 柳瀬は不登校や問題のあった生徒を集めた学校のアルバイト教師。以前医大にいた頃の教授が、患者を殺してしまったと告げる。そして、何故かその娘の「サクラ」の力になるように、とだけ告げた。それから出没し始めた自称フリーライター。そして教授は捕まってしまう。 どんよりとした雰囲気しかなかった前半。個性豊かな登場人物、「ミカ」が引っ張っていく後半。後半でミカが盛り返してくれなかったら良作にはならない。最後、結局柳瀬との関係が終わってしまったのが勿体ない気もするが、そこは巻き返してきている。しかし中途半端な気は隠せないが。 登場人物は誰もが暗い過去を抱えている。サクラも当然母親を殺されたのだから、その一人である。父からも見放されてしまったサクラ。ミカというのも過去に補導歴が2回あるのだが、面倒見がよく、憎めないキャラである。サクラに対しても、柳瀬よりはおそらく心配していただろう。結局はサクラの母親殺しがミステリーとなっているのだが、読後感はなかなか爽快であった。ラストは協会から心地よい賛美歌が聞こえてきそうな雰囲気。 エピローグで事後処理も行っているが、謎な人物はまだいる。しかし、謎は謎のままのほうがいいのだろうか、と思うと納得してしまう。まあ、作者の勝利かな、と。 | ||||
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本書の主人公はある特異な能力を持っている。本書の物語は主人公のその能力を中心は進んでいく。物語の筋そのものは面白いのだが、その過程で描き出される登場人物たちの内面の描き方に不満が残った。重たいものを描いているのになんとなく軽く感じてしまうのだ。この原因は筆者の文体がどちらかというとさっぱりしているという点あるのだと思う。もちろん、筆者の文体によって本書の読後感が爽やかになっているという良い点はあるのだろう。しかし、個人的にはもう少し掘り下げてもらった方が面白かったと思う。ストーリーや設定そのものは面白く、満足できたが、何か物足りなさを覚えた一冊だった。 | ||||
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泣けます・・・。この本を読んだ後かならず泣きます。かって損はないでしょう。 | ||||
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読めば読むほど深い作品でした。愛とは幻想でしかないのか、人間は自己中心的にしか生きられないものなのか、考えさせられました。他の作品もぜひ、読んでみたいです。 | ||||
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読めば読むほど深い作品でした。愛とは幻想でしかないのか、人間は自己中心的にしか生きられないものなのか、考えさせられました。他の作品もぜひ、読んでみたいです。 | ||||
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とても読みやすくて、さらっと読めてしまいますが、逆に言えば、読んだ後、何も残らないような感じも受けました。特殊な能力を持った青年の自己葛藤、病院で患者を殺めた医大教授、母親の秘密に苦しめられる少女。様々な人物や事件を絡めてきているけれど、どの伏線も消化不良で、勿体無い気がしました。文体が爽やか過ぎて、どうしても軽い感じがします。他人と上手く向き合えない現代人の哀しみとそんな現代社会での青年の『鏡』としての役割、という発想は斬新だと思いますが、ストーリーに深みがないのが残念でした。 | ||||
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「なんだろう?」この小説を読み終わって思った感想はまずこの一言だった。最初から最後までとらえどころがない。一人一人の設定がすごく曖昧でぼやけている。しかし、この不思議な感覚が決して悪くない。なぜか惹きつけられている自分がいる。心穏やかな人に似合う小説だと思います。 | ||||
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ことばが生きていて、とてもすごかった。読むと、すこし価値観が揺らぐことがありました。でも、こういう世界感も好きです。この人の作品は、他のものも読んでみたいです! | ||||
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恩師から「自分が殺してしまった女性」の娘を見守ることを、依頼された主人公。女性は、本当に、恩師に殺されたのか?他人の心の喜び、苦しみ、悲しみを感じ取れる能力を持っている主人公の抱える、謎、闇。主人公の周囲の人がかかえる謎を中心に話が進みます。同じ著者の作品より、情緒的な話となってます。暗い話なのですが、この著者にかかると、とても透明な話になります。この本も、はまります。途中で、やめられなく、なります。続きが気になる、というより、本の雰囲気に、飲み込まれてしまいます。読みきって、話が終わってしまうのが、とても悲しい1冊です。 | ||||
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同じ作者のMISSINNGから、引き続いてこちらの作品を読みました。こちらの作品はいろんな人の人生が語られるので、少しあっちこっちに飛びすぎるというか、大味になるような印象を受けました。また登場する女性の印象が薄く、主人公との距離がつかみにくいまま終わってしまいました。でも主人公とその教授が魅力的で、いくつかの2人の場面が好きでした。この場面はきれいで静かなイメージが残ります。 | ||||
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大変気に入った小説でした。語り口調などは、やはり村上春樹さんを感じさせますが、良くある猿真似ではなく、うまく取り入れた感じがします。本多さんとしては、これが初めての長編小説ということですが、そのせいか、途中に退屈な箇所が出てきてしまっている、という印象も持ちました。しかし読後に振り返ってみると、なぜか充実した不思議な高揚感が残ります。連続して読める短編小説のような、不思議な小説でした。 | ||||
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