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ALONE TOGETHER
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ALONE TOGETHERの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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他者の精神に共鳴する能力を持つ私塾講師。父から受け継いだこの能力は、”呪い”と称するだけに、対象者の本音をあからさまに引き出し、望ましくな結末に導いてしまう。 父が母を殺害し、そして父が自殺しまった過去。その事に対する主人公の謎めいた呪縛が、物語をひっぱっていく。 悩める他者の本音を吐露させていくシーンはクールで緊迫感がある。しかしながら、主人公の恋愛事情を含めて、もやもやが終始つきまとってしまった。ラストも、著者の他の分かりやすい作品に比べてもやもやだ。自分が期待するところと外れてしまたのだろう。 タイトルの意味はわかるんだけどね。 | ||||
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現代の病気なんだろうね。中学生が暴走する。幸福そうに見えた夫婦を殺す。 ちょうど結婚35周年。中学生の犯行だった。連続 通り魔事件 犯人は、中学生。 中学生は、マイノリティであり、そして、そのルールに従わなくてはいけない。 問題は、自分が、やがて 大人になってしまうこと。 立花サクラ;母親は、ピアニストだった。 指揮者との間に子供ができるが、それとは違う人と結婚する。 自分の子供でないということをわかりながら、家庭生活をする。 家庭は、知らない間に崩れていく。ミズタニさんという存在。 青井ミカ;いい学校に行き、いい会社に勤める。 親父は、銀行員ところが、リストラにあい、 知らない間に、自暴自棄の状態。母親は逃げ出してしまう。 柳瀬という特殊な能力を持っている。父親もその能力を持っていた。 母親は、末期ガンであることが発見された。そのときにシンクロしたこと 「愛しているならば、殺してほしい。」 ホンネがわかることによって、自分自身が納得し、その真実に向き合って、結局は、自分自身に驚く。 医者になろうと努力するが、「呪う」ということの意味。 「決して呪ってはいけない。」と父親はいって死んでいった。 脳波、そして波長が合う。あわせることによって、本音を言うことができる。 小説仕立てとしては、以外と簡単な手法かもしれない。 純真な目で見た世界がどう移っているのか? 平凡であることの意味をどう見るのか? 日本の歪み。バブル崩壊が、いかに人にダメージを与えるのか? バブルで浮ついていたが故によけい与える精神的ダメージは大きい。 フリーライターが登場するが、その存在によって、状況を説明する。 過去を明らかにする。 文章は、ごつごつしていて、読みにくいが、いまの話題をうまくとらえている。 何か、言葉によくひかかった。 「許す」ということが 納得できる。 | ||||
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この人の小説は不幸な死がつきまとう。今回は主人公の特殊能力のようなものが物語を引き立たせている。人の本音を聞き出せる主人公。聞き出された人の顛末。唯一主人公の特殊能力を拒むことのできる少女。他にも色々な個性のある登場人物がたくさん出てきて面白い。私的には主人公とエリカが恋仲になればハッピーエンドだと思ったが、この人の作品はハッピーエンドで終わらないですからね。 | ||||
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三年前に大学を辞めた主人公に、「或る女性を守って欲しい」と教授が依頼を切り出す。自らの不完全性を受け入れ、どこかで折り合いをつけながら生きていくという事は困難を極める事柄なのでしょう…。「わかるでしょう?虚像を映したはずの実像は、その虚像の中で、いつしか自らが虚像になっていることに気づく。互いに実像を主張し合う虚像同士が終わりのない諍いを繰り返す。そして昔から言われる通り、鏡を合わせれば、永遠に続く虚像の奥底からやってくるんですよ」 | ||||
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不思議な力を持った青年のお話。自分の胸のうちに抱えているもの、決して言葉にしてはいけないそれを 吐き出させる能力開放と絶望とがとなりあわせで。向き合うことで人を狂わせるほどの心の闇の声。誰しも、そして私ももってる狂った思いを人が表に出してしまったなら。そんなことを、ふと考えて。・・・・ゾッ。 | ||||
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どうにも本多孝好さんは短編のほうが切り口がいいのかなぁ、とか。設定も面白いしストーリーもいいし、なんですが。ちょっとだらけ気味かな。テーマも面白いしSFなんだけどSFというよりはサイコ的な感覚。うーん、好みが本当に別れる作品じゃないですかね。Missingの「切なさ」「人間くささ」が好きな人は読んでみてもまあ損はしないんじゃないかな? | ||||
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他人の波長とシンクロすることによって、その人の深層心理を白日の下にさらすことのできる特殊な能力をもった主人公。登場人物たちはその彼と関わることにより、当然のことながら様々な矛盾や言行不一致を暴かれていきます。 ストーリーとしてはミステリーと言っていいものかどうか迷うところ(いや、7対3で「否」かも・・・。といって、サイコ系かというとそうでもないし。微妙)です。主に人間の内面、特に美・醜や善・悪といった対極のものを描き出すことに力点が置かれていて、本音と建前をうまく使い分けて生きていかざるを得ない社会に身を置くひとりの人間としては、読んでいてやはり複雑な気持ちになりました。 当たり前のことかもしれませんが、お互いの本音を全てあけすけにぶつけあっていたら他者との関わりは保つことができないでしょう。かといって、建前ばかりではちゃんとした信頼関係など築けるはずもなく・・・。要はバランスなんですが。 いやあ、人間って難しいですねえ。 | ||||
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本書の主人公はある特異な能力を持っている。本書の物語は主人公のその能力を中心は進んでいく。物語の筋そのものは面白いのだが、その過程で描き出される登場人物たちの内面の描き方に不満が残った。重たいものを描いているのになんとなく軽く感じてしまうのだ。この原因は筆者の文体がどちらかというとさっぱりしているという点あるのだと思う。もちろん、筆者の文体によって本書の読後感が爽やかになっているという良い点はあるのだろう。しかし、個人的にはもう少し掘り下げてもらった方が面白かったと思う。ストーリーや設定そのものは面白く、満足できたが、何か物足りなさを覚えた一冊だった。 | ||||
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とても読みやすくて、さらっと読めてしまいますが、逆に言えば、読んだ後、何も残らないような感じも受けました。特殊な能力を持った青年の自己葛藤、病院で患者を殺めた医大教授、母親の秘密に苦しめられる少女。様々な人物や事件を絡めてきているけれど、どの伏線も消化不良で、勿体無い気がしました。文体が爽やか過ぎて、どうしても軽い感じがします。他人と上手く向き合えない現代人の哀しみとそんな現代社会での青年の『鏡』としての役割、という発想は斬新だと思いますが、ストーリーに深みがないのが残念でした。 | ||||
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同じ作者のMISSINNGから、引き続いてこちらの作品を読みました。こちらの作品はいろんな人の人生が語られるので、少しあっちこっちに飛びすぎるというか、大味になるような印象を受けました。また登場する女性の印象が薄く、主人公との距離がつかみにくいまま終わってしまいました。でも主人公とその教授が魅力的で、いくつかの2人の場面が好きでした。この場面はきれいで静かなイメージが残ります。 | ||||
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MISSINGを読み、同じようなジャンルの作品だと思い、読んでみましたが、ミステリーというより、ファンタジーっぽいお話でした。ちょっと変わった超能力を持った青年を主人公にしたお話なのですが、題材が今ひとつ消化し切れていない印象で、MISSINGのような余韻も感じられず、今ひとつな印象でした。 | ||||
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