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万能鑑定士Qの事件簿VII
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万能鑑定士Qの事件簿VIIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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このシリーズが評判だと聞いて、冷房自粛の夏休みにはには クリスマスの物語も良いか、と購入。 『可愛いというより綺麗という形容が当てはまる美人顔』の スーパーヒロインが活躍するお伽噺としては、面白い。 でも、物理法則を無視するような記述がある(詳細後述)のが 不満。これでは『人が死なないミステリー』ではなく 『人が死なないSF』だ。 単純模倣による犯罪の発生を防ぐためかも知れないが、 少なくとも『おもしろくて知恵がつく』をキャッチコピーにして 実名のブランドや企業に関連する知識を載せているならば、 フィクションといえど、何らかの補足説明がなされなければ 読者に対して真摯な態度とは言えないだろう。 ちなみに、著者の責任ではないのだろうが、日本語の本来の 意味からすれば、『知恵がつく』ではなく、『知識が増える』 あるいは『知識が身につく』と言うべきだろう。 〜以下ネタバレあり〜 本巻において物理法則を超越していくつかの例 ★敷き詰められた金塊の上をズカズカと歩いていること 本当は柔らかい純金(モース硬度2.5)では、直角の辺や角を ぶつけたり擦ったりしただけで磨耗してしまうので、 『金塊を直方体にしていること』も本来ありえない。しかし、 百歩譲ってそのような形状に出来たとして、その柔らかな 金属の上を、純金鑑定のプロが土足で歩き回るようなことは 考えられない。 ★レーザーカッターで金塊を切断していること 一般に金属をレーザーカッターで切ることは出来ない。 理由は金属表面での反射と熱伝導によりエネルギーが散逸して しまうため。これも百万歩譲って、その散逸をものともしない 高出力のレーザーがあったとして、切断面は、羊羹を包丁で 切ったようにはならず、キャンディーバーをバスバーナーで 溶かし切ったようになってしまう。 ★偽金塊の組成を鉄,鉛、銅を主成分としていること 金の密度19.3g/cm3に比較して、それよりも軽い、鉛11.3、 鉄7.9、銅8.9の組み合わせでそれより密度の高い合金を 作ることは出来ない。 | ||||
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春に1巻から最新刊までこちらで大人買いして最近読了。 初めのころは立ち上がりで説明が多くつまらなかったが巻が進むに連れ内容が充実してきた。 ただこの展開はないでしょうということも・・主人公の今後の活躍に期待してます。本音は千里眼シリーズの方が好みです。復活してください。 | ||||
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筆のエンターテイナー、松岡圭祐のシリーズ物第七弾。 純金を買ったはずなのに、なぜか合金に変わってしまったという事件が続発し、マルサが動き出す。やがて、おそらくは次の「偽純金」の買い手になるだろう有名ファッション雑誌の女編集長に目をつけたマルサは、鑑定士の莉子にそのファッション誌編集部潜入を依頼し……。 前回でいい感じになってきたこのシリーズ。今回もまたうまくできていました。 最大の謎「純金が合金に変わる」をきっちり土台に置きながら、その周辺で起こる様々な事件も取り混ぜ、作者は話を進行させていきます。 もちろん、ラストの見せ場は、その最大の謎の解明。 もう、すっきり感は抜群。 ……なはずなのですが、ひとつ致命的な欠点があって、それで作品は台無しになっています。ラストまで面白く読めるだけに、余計にその穴が惜しくてなりません。 ミステリーという体裁をとる以上、こういう失敗はしてはいけないんじゃないでしょうか。 残念です。 ※ほか、ちょっと。 ・話自体はとても面白く読めます。穴も気にならない人は気づかないかもしれません。 ・誰も殺さないという点を徹底しているのには好感が持てます。 ・星は好きな作家の作品なのであてになりません。 | ||||
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他の巻よりも勢いがあって無駄のない作品です。 最初から引き込まれて、次から次へと事件と謎解きがあって しかもキャラクターが魅力的なので夢中にさせられます。 序盤の引っ張りは逆錬金術ですが、メインは雑誌社で莉子が どう秘書になったのか、その後に起きた社内の盗難事件の解決 がメインになってます。 発売日に閉店になった有楽町の西武百貨店、作品の中でも閉店 セールが描かれてましたが、たしかに描写の通りの場所に セブンチケットの端末機ありましたよ。 にしても、逆錬金術のトリックが単純すぎるという人がいることに 逆に驚きです。延べ棒の偽物はそりゃひっくり返しても大丈夫なように 角ばって作ってあるだろうし(そういうトリック前提で作られた物だから 当然です)犯人のプレゼンを信じ切っている以上は、厚さ一センチの端を 覗き見る人なんかいないでしょうに。ありゃよく出来たトリックですよ。 最後の編集部の場面が楽しくてかわいくて、なんかすごく好きですね。 | ||||
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松岡圭祐氏の万能鑑定士Qシリーズ、早くも7作目です。2ヶ月に1冊くらい出ているのではないでしょうか。 本書に限らず、千里眼シリーズなどでも、著者は驚異的な執筆スピードで次々にワクワクする物語を届けてくれます。ファンにとっては嬉しいことです。 さて、今回のテーマは、ファッション誌と逆錬金術と盗難とマルサです。いきなり莉子がファッション誌会社の社員になっているところから物語が始まり、結構びっくりしました。そこから過去に戻って経緯を追いながら現在に至り、事件発生というシナリオ、上手いですねぇ。グッと引き込まれました。 相変わらず軽いタッチで蘊蓄がふんだんに盛り込まれて雑学の勉強にもなります。しかし、よくまあ、これだけ多方面の雑多な知識を勉強している著者には頭が下がりますね。この雑学は松岡シリーズの面白さの一つですからね。 登場時はありえない主人公像に戸惑いましたが、7作目ともなれば、すっかり馴染んで、莉子の行動パターンまで読めるようになってきます。シリーズものの面白さはここにありますね。 決して深くはないのですが、ライトに読めるエンタテインメントとして確立されてきた感があるなと改めて思いました。 | ||||
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この著者の魅力は、まずは一気に読者に読ませる力量でしょう。巻により題材もちりばめているようですし飽きもこないと思います。軽い気持ちで読めます。 但し、この巻のトリックについていうと金の延べ棒の切断面と初めからあった面をすりかえるというのは少し無理な気がします。はじめからの端面には溶かして製作あるので角部に丸みがついているはずですし、カットした面は角部の丸みがないはずです。また、金と鉛や鉄では色が違いますのでカットした時点で金の延べ棒を買おうという人や金の鑑定家は疑念をいだくはずです。 この作者の力量をもってすればもう少しこの点には工夫がほしいと思います。 | ||||
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【あらすじ】 「初めは純金だったんです……」 万能鑑定士Qの店に、卑金属の合金を指してその様に話す女性客が現れた。 原因を調査しようとした凜田莉子は、国税局のマルサ達と合流し、コレが脱税犯を狙った詐欺事件だと判明する。 莉子は豊富な知識を見込まれ、犯人が接触する可能性のある人物に接触し、信頼を勝ち取り取引の現場を押さえるように依頼される。 しかしそれは、業界でも屈指の売上を誇る女性誌の鬼編集長、城ヶ崎七海だった…… 【感想】 少し展開が捻ってあり、今回は莉子が犯人達を「騙す側」。その為、コンゲームの様相があり、今までとは違った緊張感を与えている。 先に述べた「逆錬金術」の犯人達はそれ程でも無く、ハッキリ言って小悪党。内容の殆どは、凄腕の鬼編集長に率いられた出版社の悲喜交々と、そこに入社した莉子が信頼を勝ち取っていくまでの過程が話のメイン。 本筋とは別に、個人的には、作中で登場した作中作である(妙に比喩がクドイ)小説が頭から離れなくて困ってる(笑)。 あの小説は五百キログラムのハンマーで叩かれた様な衝撃だった。 | ||||
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今回も楽しませてもらいました。序盤から散りばめられたら謎とかキーワードが最後に一点に集まり、事件を解決するのはとても面白いですね。2ヶ月で新刊が出るのも魅力ですね。((笑かなり読みやすいのでオススメです。それにしても小笠原のビジュアルはなかなかのイケメンですね | ||||
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シリーズ3・4巻は低調ですが5・6・7は抜群に面白いです。1・2巻は上下巻ですが、後は一話完結なので、3と4を飛ばして5、6、7に進む方がいいトコ取りで楽しめるかも。女性雑誌電子版で働く凛田莉子がカッコよく可愛いです。この文庫の発売日からリアルタイムで進む物語になっていて、途中回想も入りますが最新時事ネタ満載、ハイテクとローテクを巧みに融合した知的なトリックが唸らせます。逆錬金術のアレは、ボール紙切ってやってみると、なるほどってなります。読みやすさと軽さも備えてこのクオリティは凄いです。 | ||||
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莉子がOLとして人気女性誌の編集部に就職します。5作目以降このシリーズは回を重ねるごとに面白く充実してます。今回のはだいぶヒネってある話で先が予測しづらく読み応えがあります。例によって、人の死なないミステリですが連続する事件が風変りな物ばかりで面白いです。笑える所と勉強になる所、はらはらする所などエンタメ満載で一気読みでした。 | ||||
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