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無言の旅人
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無言の旅人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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ありがとう | ||||
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自分の終末をどうするのか、自分で決める権利はあると思います。 面白いと思いました。 | ||||
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題材(タイトル)や著者の略歴から、面白そうだからちょっと読んでみるかと二冊ばかり読んでみたら そのどっちもが、スカスカというか空疎な印象しか残らないトンデモ物件だったので、もう読むのは よそうと心に決めていたのに、図書館で見つけ、なぜかまた借りてきてしまいました。 ひとことで言って、面白い! というか、「尊厳ある死」について色々考えさせられました。 作品の中でも語られているように、「人の生き死に」というのは、一個人だけで好き勝手に 決められるのではないということを強く思い知らされました。 小説としても、先に挙げた二作とは、まるで別人のようなタッチで驚きました。 硬質で、体温を感じさせない冷たいかんじだったのが、いい意味でウェットでしっとりしていました。 そして、けっこう胸を熱くさせられました。 ストーリーには複雑な謎解きとか超意外な展開はないので、推理小説やミステリ愛好家の方には 少々物足りないかもしれませんが、知ってるようであまり深く考えたことのない尊厳死というものを 見つめ直すにはとてもいい教材になるのではないかと思いました。 仙川氏の作品、もう少し続けて読んでみます。 | ||||
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著者が医療ジャーナリストをやっていたようで、医療関係の著書が多い。 当著書は、尊厳死がテーマ。 尊厳死とは、人間が人間としての尊厳を保って、死に臨むこと。 今迄、尊厳死について考えたことが無かったので、 そもそも、なぜ尊厳死の要望書を書くのか、疑問だったが、 過去に大病を患った経験がある、という設定になっている。 前半は、父親、母親、兄弟、婚約者、医者の視点を通して、 尊厳死させるのか、葛藤が描かれている。 後半は、読者へ更に問いかけるべく事件を設定し、 尊厳死について考えさせるようにしている。 日本尊厳死協会という団体も存在し、法制化の動きもあるくらい。 逆に、尊厳死を反対している団体もある。 法制化する理由は、法的効力がないと、罪に問われることを恐れる医師が、 それに従わないこともあるから、のようです。 人により、考え方が色々ある。 家族へ迷惑をかけたくないから、尊厳死を選ぶ、 という人もいるかもしれない。 逆に、家族にとってみれば、尊厳死させたくないのが本音でしょう。 尊厳死させるべきか?という状態になった時、 本人に意思を確認できない、ところが問題ですね..。 気が変わることもあるでしょうし..。 物語は、尊厳死の要望書が見付かったものの、 誰も話を聞いたことが無い、というところから疑問を抱き、 理由を見出そうとする。 著者は、そんな場面に出くわしていたのかもしれない。 実際にあった話、と言われても呑み込めるくらい、リアリティーを感じる。 そして、物語の最後に、その理由が明かされる。 疑問がクリアされ、何とも暖かな気分になる、 素敵な最後で締めくくっている。 | ||||
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この作家は初めて読みます。 レビューの評価もよく、またテーマ的に面白そうだなと思って以前に購入! 本棚に眠っていたところ、先日、目に留まり読んでみました! 突然、事故で意識を失った耕一を巡り、その家族や婚約者の公子の葛藤がよく描けています。 安定した筆力で読ましてくれます。 そして、なぜ、耕一は尊厳死について一言も言ってくれなかったのか 安土や石田あかねは、耕一とどういう関係だったのか 事故にあったあの日なぜ、耕一は安土に合う約束をしていたのか。 ぼんやりとした謎が生じます。 更に、家族が葛藤や苦悩の末に耕一の尊厳死を受け入れようとした矢先にある出来事が起きます。 この展開が、物語を加速させてくれます。 そして、最終的に真相が明らかになっていく中で、耕一が何を考えいたのか、 なぜ、あの日、安土と会う約束をしていのか、真相がわかります。 解説には、胸を突く慟哭と書いてありましたが それほどの衝撃は正直ありません。また淡い謎はありますが、ミステリー色の強い作品ではない気がします。 強烈なミステリーを望む方には向かないかもしれません。 しかし、この小説のいい点は、死とどう向き合うか、また家族や大切な人が事故で意識を失った際、 自分はどう行動するだろう、しただろう、そんなことを想像し、考えさせられます。 家族や公子の葛藤は丁寧に描かれていますし非常に読みやすい作品です。 この作家の他の作品も読んでみたいな思いました。 | ||||
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患者、家族、医師それぞれの立場から尊厳死への様々な考え方を うまく練り込んだ小説です。 死亡診断書を年30枚以上書いている私にも、考えさせられる部分が 多くありました。 今まで、仙川環さんの小説を数作読んできましたが、一番医療小説 らしい小説だと思いました。 | ||||
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患者、家族、医師それぞれの立場から尊厳死への様々な考え方を うまく練り込んだ小説です。 死亡診断書を年30枚以上書いている私にも、考えさせられる部分が 多くありました。 今まで、仙川環さんの小説を数作読んできましたが、一番医療小説 らしい小説だと思いました。 | ||||
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尊厳死を巡る話で、家族や婚約者の葛藤がリアルに描かれて引き込まれた。 前半は交通事故で意識不明になった三島耕一の自宅から見つかった尊厳死の要望書を受け入れるかどうかを父、母、妹、婚約者、医者それぞれの視点から考える展開、後半は亡くなってしまった三島耕一の死の事実を究明する展開、どちらも読み応えがあった。家族や婚約者の視点だけでなく、医者の心情もしっかりと描かれており、「医者は患者を助けるために全力を尽くすべきだ」、「医者は家族に共感しすぎてはいけない」、「患者のためとしてやっていることは自己満足ではないか」といった心情にも踏み込んでいることは興味深かった。 この物語では、大切な人が尊厳死を望んでいることを理屈では理解していても感情的に受け入れられないという家族や婚約者の葛藤が痛いくらいに伝わってきた。特に最後に発見された三島耕一のメールにはとても感動した。尊厳死の要望を身内が勝手に解釈するのではなく、自分を愛してくれる人たちを説得して、受け入れてもらって初めて尊厳死が許されるということに異論はないが、「それでも誰かのために意識がない状態でも力尽きるまで生き続けたあとに死ぬことも尊い死である」という結論には共感できた。 | ||||
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尊厳死と家族の葛藤を描いた小説です。尊厳死ものでは一押しだと思います。というか、読んでいて本当にひとごとじゃないな、明日はわが身という思いになりました。登場人物それぞれの葛藤がリアルに伝わってきて、一気に読んでしまいました。最後にオチがあります。そして本当に泣けます。そして、この結末が、医学部出身の作者の尊厳死に対する考え方なんだ、というのもわかりました。久しぶりに、何度も読み返したい小説に出合った気がします。 | ||||
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尊厳死と家族の葛藤を描いた小説です。尊厳死ものでは一押しだと思います。というか、読んでいて本当にひとごとじゃないな、明日はわが身という思いになりました。登場人物それぞれの葛藤がリアルに伝わってきて、一気に読んでしまいました。最後にオチがあります。そして本当に泣けます。そして、この結末が、医学部出身の作者の尊厳死に対する考え方なんだ、というのもわかりました。久しぶりに、何度も読み返したい小説に出合った気がします。 | ||||
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泣きました。大泣きしました。尊厳死がテーマになっています。読み始め、何だか初っ端から山場が来てるけど、いったいここからどう展開するんだろう?と思いながら読み進みました。私などの浅はかな思いなど何の問題もなく展開し、本当に引き込まれ、泣きながらあっという間に読み終えました。ただ字面を追うだけのあっという間でなく、自分だったらなど思いながら。死に面した婚約者が尊厳死を希望する意志を思わせる書面を残す中、家族の中でも意見が割れ、婚約者という立場故か、時に疑いをかけられ…主人公も死に面した婚約者の愛に疑問を持ち…しかも最後にまた一展開中盤で婚約者が『生命維持装置を外すのは私に』と言う場面には本当に感動しました。愛するからこそ自分の手で。頭では思えても心で心底思えるか、私には自信がありません。死を待つ時間の大切さ、肉体が存在してる重さ。色々と考えさせられます。絶対に自分には降り懸からないと言えない事だけに、とても考えさせられました。最後の婚約者のPCに残ってたメールには泣かされます。泣かない自信のない方は外では読まない事をお勧めします。私は電車の中でどうにも涙が止まらず困りました。。。 | ||||
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