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評決
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評決の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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壮&美緒というシリーズキャラクターが活躍するトラベル・ミステリーとは別に、年に1作社会派色の強いノン・シリーズの本格ミステリーを発表している深谷忠記だが、本書は後者にあたる’10年の作品。 志村雅江と畑中英里佳は同年同月同日生まれだった。小学4、5年で同級になり仲良くなったが雅江はクラスのボス的女子生徒に仲を裂かれて、英里佳の転校で別れた。英里佳はその後有名私立校から東大法学部を出て裁判官になるというエリートコースをたどったが、雅江は、生活破綻者の母親のおかげで大学進学の夢も断たれ、結婚して一子をもうけたが、のち離婚、我が子に会うことも許されない。いまはコンビニとちゃんこ料理店のアルバイトである。 この境遇に天と地ほども差のあるふたりが19年の歳月を経て、揃って30才を迎え、裁判員裁判の場で交叉する。 「序の章」でふたりの今まで、そして現在が語られ、「破の章」で読者は冒頭からいきなりサプライズを味わうことになる。以下は、深谷忠記の綿密な取材力による裁判員裁判の仕組みや実態の、実に分かりやすい描写に沿ってストーリーが展開する。「急の章」では、今度は雅江と英里佳が違う立場で、似たようなシチュエーションの事件の当事者となる。 本書は、裁判員裁判に批判的な立場をとっているわけでも、トリックとして扱っているリーガル・ミステリーでもない。しかし、読者は運命のいたずらとしか思えないふたりの女性の邂逅をもってして、いかにも実際にありそうな、しかしながら波乱に富んだ心理サスペンスを、老練な深谷忠記の筆運びによって味わうのである。 | ||||
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途中まで非常に面白かったし、特に、中盤の展開は意外で、こういう設定になると全く想像していなかったので、期待が高まった。ところが、最終部分(物語を大きく分けると第3部部分)は、ちょっと描ききれてなかったと思う。あの終わり方で終わるのも不十分だし、この落ちは無いよね、と思った。途中まで非常に期待が持てただけに残念で仕方が無い。 | ||||
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