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清掃魔
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清掃魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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強烈で面白かったです。あまり読んだこともないくらい、おぞましいほどのノワール視点でした。ジョーは知能犯なんでしょうか、あまり知能が高い感じはしませんでしたが…。母親との歪んだ関係性、肥大した自己愛あれこれ。思い出すだけでキツいです。一人称なのでジョーの思考が流れ込むような薄気味悪さや醜悪さに胸がたびたびつっかえてしまい、かなり時間をかけて読みました。ですが読み終わった後には速攻で続編かいましたよ!評し難いですw | ||||
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女性をターゲットにした7件の連続暴行殺人事件。その残虐で非道な事件の犯人:通称クライストチャーチ・カーヴァーの正体は警察署で働く清掃員ジョー。 彼は知的障害児のふりをして周りを騙しながら、掃除するときを利用して捜査状況をさぐり、資料を集めていた。 しかしその犯罪のうち1件は、警察が勝手に彼がホシだと決め付けている別の犯人によるものだった。罪をなすり付けられて憤ったジョーはその事件の真犯人を追い、自分の罪を被せようとするのだが……。 いくつになっても子離れできないジョーの母親、ジョーの表の顔に知的障害児の弟を重ね合わせる心優しい同僚サリー、ものすごくいい女なのだがその分中身が悪魔のような女メリッサという3人の個性的な女性がジョーにからんでくる。 犯罪者と3人の女というのはトンプスンの『グリフターズ』をちょっと思わせる設定ですが、メリッサの悪女っぷりがハンパないです。 ところどころにちりばめられたユーモアはたまに噴出してしまうほど。 《左のがお気に入りだったのに。》とか、ジョーの母親とサリーのちぐはぐな会話はまるでアンジャッシュのコントみたいだし。 面白かったけど、まったく新しい小説!とは特に思わなかったというのが感想です。 あと『清掃魔』ってタイトルはいかがなものか。 | ||||
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2006年にニュージーランドとオーストラリアでベストセラーとなり、2007年ドイツ・アマゾンでベストセラーになった新進スリラー作家の作品と聞けば手にしたくなる。 あらすじだけを追うと背筋も凍るかのようなスリラーを思い浮かべるのだが、実際読んでみるとつっこみ所が一杯で全体に粗さが目立つ。 謎の美女メリッサという重要な役割である女が中途半端で、サリーの人物がきちんと活かされて描かれているだけに、ラストの締めが構成の甘さとして印象に残り作品レベルをかなり下げてしまう。 異常者であるジョーが、犯罪中、警察での勤務中、母親と食事中と、場所によって演じ方を考えている箇所はリアリティーもあり面白かった。 | ||||
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2006年ニュージーランドで作家デビューしオーストラリアで話題を呼び翌年ドイツで大ブレイクを果たした期待の新鋭クリーヴの話題のベストセラー処女作です。最初に本筋外の話題で、初め日本版のカバー写真が何なのか解りませんでしたが良く見ると血まみれのビニール手袋だと気づいて成る程凝っているなと感心させられました。次に「清掃魔」という題名の選択は本書に相応しいとは思えませんが、とにかく著者が単純な筋書きの物語を殺人者の独白体という形でぐいぐい読ませる筆力は見事だと思いました。本書の一番の良さは一見奇妙ではあっても心理の流れなどが全て自然なリアリティに貫かれていて、意外性など計算していない素直さでしょう。本書の語り手、連続殺人犯のジョーはガス抜きする為に行き当りばったりで選んだ女性をあっさり冷酷に殺す癖に、家では金魚をとても大事に飼って溺愛し、また車に轢かれて死にそうな猫を助けて獣医まで連れて行くという真にちぐはぐな行動をします。それから、離れて暮らす母親を疎ましく思いながらも死んだらどうしようと不安で心配したり、自分に身の覚えのない殺人を犯した犯人を探し出してやろうと考えたりと、悪人と善人がひとつの体の中に共存している性格が非常に面白いです。彼の極悪人の部分は絶対に許せませんが、何処か弱さを見せる部分に憐れみを感じて可哀想になり複雑な思いに駆られます。序盤は素人のまぐれの推理がことごとく的中する出来過ぎの安易さが気になりスローな展開にもイライラしますが、中盤からストーリーがねじれて結末が予測不能となり俄然面白くなります。それから本筋のジョーの語りの合間に真面目な女性サリーの独白が挿まれていて、正義を信じる彼女が筋に絡んでゆく後半の展開が素晴らしいです。本書は乱れた現代社会の狂気をリアルに描写し予測が立たない荒々しい展開で読ませるサスペンス小説の収穫だと思います。 | ||||
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ストーリーがどうとか言うよりも、キャラクターの独白、 心情、信条、振舞がツボにハマってしまいました。 モンキーレンチギャング以来の衝撃的な小説でした。 けっして恋人や友人にはおすすめできないシロモノです。 | ||||
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前半は面白い、連続殺人犯の主人公が、知的障害を装い警察署に勤めて、他の警察官から哀れみを誘いつつも、フレンドリーを装う所が、犯人である主人公をどこまでも 応援したくなるが、犯人が段々錯乱してくるシーンでは、読んでいる自分をも主人公と同じように精神的苦痛を感じ後半、ページがなかなか進めない。 あくまでも知的障害者を装って、最後まで警官をだましとおしつつ、精神を維持して欲しいと 主人公に感じた | ||||
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