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KATANAプロジェクト(カタナ)



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【この小説が収録されている参考書籍】
KATANA カタナ
KATANAプロジェクト (角川文庫)

KATANAプロジェクト(カタナ)の評価: 3.82/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.82pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

久々の服部作品

まだ、半分しか読み進んでいないですが、これまでの作品と比べると、スリリング度が低い感じです。
KATANAプロジェクト (角川文庫)Amazon書評・レビュー:KATANAプロジェクト (角川文庫)より
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No.6:
(5pt)

KATANA カタナ

送付が早いことは非常によく、予定以上に着いている。今後も利用したい。
KATANA カタナAmazon書評・レビュー:KATANA カタナより
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No.5:
(4pt)

さすが、服部真澄!

さすが服部真澄だ。デビュー作「龍の契り 」を読んだときは興奮した。日本にこれだけのスケールの作品が書ける作家がいるのかと驚きもした。そしてそれは今も衰えていない。決して多作ではないが、優れたエンターテイメント作家だと思う。なんと今回は次世代武器がテーマである。人々は銃を自己防衛のために所持している。人は本来他者を殺傷することを本能的に拒否するものだという。人々が銃を使うのは多くの場合、自分もしくは家族を守るためであって、猟奇殺人犯のように好んで他者を殺傷するものは実は少数だ。ならば、銃は非殺傷でかまわないのではないか。相手の戦闘能力さえ失わせることができるならば。非殺傷兵器は、その意義において多くの人々の賛同を得るばかりか、全米ライフル協会を動かす武器産業にとっても大きなビジネスチャンスをもたらすことになる。銃規制はこの非殺傷銃の登場によって可能となるのか。人を死に至らしめる銃から、人の命をつなぐ銃へ。タイトルのカタナは豊臣秀吉が行った刀狩りに由来する。この人は自他ともに認めるほどの骨董マニアでありながら、最先端のものにも興味を持つ。エクサバイト といい、今回の次世代兵器といい作家としてのセンサーはずば抜けているな。本書はハイテク兵器と兵器産業の立ち位置、人間の本質(最後のヴィンスの行動にみられる)などエッセンスは盛りだくさんだ。読みどころはたくさんある。が、この多くの素材を実にうまくひとつにまとめあげている。読者が予想するようりもはるかに大量で綿密な取材がそこにはあるはずだ。こういう地味な作業を厭わない作家を私は尊敬している。
KATANA カタナAmazon書評・レビュー:KATANA カタナより
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No.4:
(4pt)

虚構とリアリティの絡ませ方が絶妙

作品は、近未来を舞台にしていて、新エネルギーの開発により貧富の差がなく、テロや戦争が激減している。
この前提があってのKATANAというタイトルのお話になっているので、少し考えれば、リアリティがその部分にないことに気付く。人間と武器、アメリカ人と銃、日本人と戦争みたいなテーマを掘り下げているわけでもないので、これまでの作者の作品のそういう骨太さが好きな読者には、食い足りないかもしれない。
しかし、本作品が絵空事に終わっていないのは、米国の政府組織や軍事請負会社を極めてリアルに描いているリサーチとその結果の活かし方という、作者のこれまでと変わらぬ圧倒的な能力があるからだと思う。
リアリティのない人物や展開で台無しな現実をテーマにした凡百のサスペンスとは全く逆の世界がここにあるわけです。
あと、リサーチャーのネエチャンと政府機関派遣組のオッサンが、全くスーパーでない人間らしさの中で、活躍と偶然からストーリーを回していくところは面白かったです。スーパーマンが出てくるだけで、この手の作品は3割方価値が下がりますから。
気負わず読めるのにだんだんと作品に引き込まれる近未来サスペンスって、ありそうでなかったものですよ。
KATANA カタナAmazon書評・レビュー:KATANA カタナより
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No.3:
(4pt)

アメリカ銃規制ネタを日本人を絡めてうまく料理しています

服部真澄氏の作品は始めて読みました。伊藤劃画氏の一連の作品を読んで「民間軍事コングロマリット」というキーワードで本作品に行き当たりました。セカンド・ジェネレーション銃をめぐる政府情報機関、解散した民間軍事機関の元軍人たちの暗躍を、元民間軍事機関の情報員で、現在フリーランスで情報活動をしている兵藤理人と、日本の国営放送局の海外ドキュメンタリーの、現地での情報収集と取材のコーディネートを仕事とする黒崎ケイを主体に物語が展開していきます。
次世代の銃が近未来での銃規制をどう変貌させるのかというのがメインテーマとなりますが、ともすれば暗くなりがちな展開ですが、兵藤理人のキャラクターが全体の雰囲気をソフトにすることに成功しています。元情報員というとハードボイルド・キャラを思い浮かべますが、兵藤は色白ポチャリ顔で、ボストン眼鏡と真逆のキャラ設定になっています。発言もことごとくゆるく笑いを誘います。
もう一人の日本人黒崎ケイの番組リサーチャーという職業は読んでいると小説の編集者を思わせます。表には出ず作家を支えて小説の時代背景、資料集め、現実味のあるディテールは彼らに支えられているように思います。本作にも編集者の細かな仕事の跡が随所に感じられました。きっと優秀な編集者がついていたんだろうなと思いました。
ストーリーの展開にはあえて触れませんでしたが、テーマ、展開、オチと納得のいく内容でしたので手にとってみる価値はあると思います。
KATANA カタナAmazon書評・レビュー:KATANA カタナより
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No.2:
(4pt)

肯定的な近未来

やっと出た新作である。毎回、その取材力に驚かされているが、今回も興味深い題材である。
「非殺傷タイプ銃」が、なぜKATANAなのか?日本人なら誰でも当たり前の事実がアメリカに行くと、こんな解釈なのかぁ・・と最後まで面白く読めた。
龍の契りや鷲の驕りのようなセンセーショナルな雰囲気は少ないかも知れない。しかし、最近の著者の作品は、意識的に未来を肯定しようとしているのが感じられる。誰だって、明るい未来の方がいいのだ。今回の作品も、著者からの提言(メッセージ)のように思えてしまうである
KATANA カタナAmazon書評・レビュー:KATANA カタナより
4048740504
No.1:
(5pt)

読者を惹きつける世界観

第18回吉川英治文学新人賞を受賞された著者の最新作。
この本で著者、服部真澄さんを知ったので他の作品とは比較
できないけど、着想のユニークさ、淡々としながらもリアルな人物描写は
圧倒的な世界観で読者を惹きつける。
日本国内ではあり得ない設定だけど、世界が舞台となるとリアルに行われている
ことと感じてしまう。フィクションであると頭の片隅で冷静に感じながらも
どこかで実際に兵頭や黒崎は存在しているのでは?と考えてしまうのは
著者の緻密な文章構成にハマっているからでしょう。
KATANA カタナAmazon書評・レビュー:KATANA カタナより
4048740504

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