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ドグラ・マグラ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ドグラ・マグラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全349件 281~300 15/18ページ
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最初は、不気味さを感じて、ホラーなのかと思いました。 読み込んでいくと、いろいろとストーリーに仕掛けがされていて、とても引きつけられました。 ある面では、科学的な切り口でもあり、批判的でもあり、さらに、輪廻を思わせる宗教のようなところもあります。 また、仕掛けがひとつずつ分かるところは、まさしく、推理小説です。 まとまってなくて申し訳ないですが、いろいろな面で深い小説で、とても面白いと思います。 | ||||
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本書は、途中で挫折するひとが多い作品であろう。特に「脳髄論」あたりのストーリーと直接関係のない話が出てくるあたりが、挫折のポイントではないだろうか。 しかし、とにかく読むことをお勧めする。苦しくても最後まで読んでほしい。 けっして本格ミステリではない。いや、一般的なミステリという概念では測れないものである。ルヘイン「シャッター・アイランド」が似たような設定であり、ああ「ドグラ・マグラ」だと思ったものである。映画化されている、という点も共通している。いや、あちらは「治療島」か。 少し前の島田荘司の「21世紀本格」の主要モチーフだったが、本当のミステリは人の心(脳)の中にある。これを大正から昭和初期にかけてテーマとし、このような長編作品をクリエイトした夢野久作は天才であり、本書は読み終えることで、読者の中に生じるものがあるはずである。それは人によってまちまちであるが、私の場合はミステリにおける真の「操り」を認識した。操り系ミステリの面白さが分かるようになった。 だが、途中で挫折したら、それは得られないのである。 本書の面白さは、読み終え、さらに再読したときに、初めて分かると思う。時代を超えた傑作というのは、こういう作品のことである。 「三大奇書」?いや孤高の傑作である。 | ||||
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世の中には奇書と呼ばれる書物があります。常識という観点では理解し難く、 むしろ常識という物の危うさを逆に揺さぶってくる危険な作品の事です。 この本はまさに奇書中の奇書といえると思います。 狂人の書いた推理小説という設定、胎児の夢、輪廻する世界。読み進めるうちに 誰が正気で誰が狂気か、何が本当で何が嘘か、時間間隔も失われ、もはや判断する 気力すら奪われていきます。 他人の心について無責任に語る前に、自分自身の心の軸がどちらの世界にあるか。 この本を読めば答えが見つかるかもしれません。 尚、実験映画の雄松本俊夫氏によって映画化もされています。桂枝雀師匠の狂いっぷりは圧巻です。 | ||||
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今、丁度読み終わりました。普段読むのは速い方だと思うのですが、この本は普段の3倍ほど時間がかかりました。文体の凄さに圧倒されて、息をつめて読んでいたはずなのに、気が付くと頭がショートして、今まで読んでいた文章がグルグル廻りながら、そこにいるはずもない正木教授の見開かれた目や、小さな椅子に座り肩を丸めて咳をする若林教授の姿が見え隠れし、目が文章の上を上滑りするという現象が度々起こりました。最終的に読み終わっても完璧に分かった事なんて一つもなかった。だけど、なぜか、解答を求めない自分がいます。ああ、まだ胸がどきどきしています。もっと早く読んでいればよかった。 | ||||
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この本は、海外に翻訳されて、しかるべきですね。僕は、この夢野久作という男が、この本で何を書きたかったのか?全く理解できない・・・むしろ、海外で読まれてどう評価されるかを知りたいです。まず、こんな本はないでしょう・・。トマス・ピンチョンの混沌のカオス文学を超えていて、ジャパニーズ・カオス文学としか言いようがない。宗教も神も救いすらない。超人・・・この言葉を残したニーチェがどうこの本を読むか?読んでいては、このリズム感は天才の書いた文体としか言いようがないです。これは100年残る文学でしょう。この本の下に、2位はない。唯一無二。天上天下唯我独尊的作品。 | ||||
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何と言ったらしっくりくるのか表現が難しい。 困惑、混沌の渦の中に居るような、落ち着かない気持ち。 本作を読んだのに読んでいないのと同じような、、、 引き込まれていくのに、引き離されていくような。 途中、先が気になるのに1日2ページ読むと頭がショートして、 自分がひどく馬鹿になったような感覚に陥る。 終わりごろからまたいいペースで読めたけれど、 わけがわからないまま下巻にすごく期待してる自分がいる。 上下読み終えて、その後もう一度読みなおせば、 今とはまた違う感想になるのかもしれないとも 自分の読解力のなさを撤回できるのではと期待していたり。 この作者に関しては、先に短編から入って良かったと思った。 (2010.7.18読) | ||||
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推理小説3大奇作の一つと言われてたり 裏表紙に 「本書を読破した者は必ず一度は精神に異常を来たす」 と書かれたりしたんで ある程度構えた気分で読んでみたんですけど 読み終わってみたら 普通に面白い作品でした。 上巻後半が少々重くてきついんですけど それをしっかりと伏線にしつつ ほどよくどんでん返しが続く後半の物語の盛り上がりは 読んでて極めて楽しかったです。 ひとつ、この本でもったいないと思うのは 表紙の絵がこの本を読む弊害になっちゃってる気がする所。 実際 以前興味を持って本屋でこの本を手に取って見た時 この絵を見て、あぁ無理だ、と思って 読むのやめたっていうことがありました。 ぶっちゃけ言って 表紙の絵は内容とは特に関係ありません。 この絵で引くことなく 読んでもらいたいと思う傑作です。 | ||||
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中盤まで読んでいて正直なところ苦痛だった。 意地だけでなんとか最後まで読み通したわけだが、なるほど・・・。 途中の冗長すぎる文章さえ、読み終わってからはある種の伏線だったことに気づく。 この本は「推理小説」という形式をとっているが、それが全てではない。 あくまで「ドグラ・マグラ」であり、不可思議な物語であることを忘れてはいけない。 | ||||
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最後まで読んだんだけど、分かったような、分からないような・・・。 とくに終盤の展開は引き込まれるんだけど、余計混乱する。 考えれば考えるほど分からなくなる。 でも、ものすごい小説を読んだという充実感はある。 初読の人はみんな自分のような感想・感覚になるのではないでしょうか? これは★5つにせざるを得ない。 | ||||
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精神に異常をきたすとか、寄書だとかおどろおどろしい売り文句で尻込みしてしまう人もいるかもしれませんが肩肘張らずに読んでみて欲しいです。クセの強い文章に慣れてしまえば謎を追ううちにズイズイ読めてしまえますし罪や責任を固定化する事が新たな罪を作るという謙虚な結論(私はそう感じました)は万人の認めることだと思います。達観した優しさを感じる本なのです。(言い換えれば罪の清算は不可能だという絶望でもあるわけですが。)・・・てことは★何個とか価値を固定する事も罪なのかもしれませんが、それじゃあレビューの甲斐がなくなっちゃうしなぁ。 | ||||
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上巻の終わりで途切れた正木の遺書の続きから始まる、一世一代の怪奇小説の下巻。万人が予想不能に違いない驚倒の結末まで、サイコホラーあり、探偵小説あり、エログロありと、まさに百鬼夜行のカオスである。自身の記憶が皆目わからぬ少年の正体は、夢遊殺人者たる呉一郎なのか?呉家の男子を瘋癲足らしめる、代々伝承されし巻物の秘密とは?そして、巻物を悪用して前代未聞の学術犯罪を企てた首謀者は若林か?否、正木なのか?読者は謎が謎を誘発する無限ループの展開から決して逃れられない。ベーシックとなるのは少年のアイデンティティであるが、そんじょそこらのミステリに非ず。正木の映画の脚本として書かれた遺書、若林の調査書類などが「物語」として挿入されるなどの奇抜な作風で、最早、一筋縄ではいかぬカルト小説の様相だからである。読書感は芳しいものとは言えない。複雑極まる構造には、正直、うんざりする位に疲弊させられる。神経を余程小説一点に注いでいないと、流石に精神に異常をきたしまではしないにせよ、頭の回路の混線は避けられない。救済されるのは、終盤の怒涛の大どんでん返し。全身の血液が逆流しかねない衝撃で脳が恐慌状態に陥ること必至だ。ラストで少年が抱く途方もない疑惑の空恐ろしさときたら、その余りの絶望に目眩を起こしそうになる。一度迷い込んだら永久に脱け出せぬ、この「キチガイ地獄」は半端じゃない。 | ||||
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焼き肉屋の順番待ちで、ふらりと小さな本屋に入った時のこと。 「ドグラ・マグラ」という妖しい題名。 「精神に異常をきたす奇書」という妖しげな文句。 妖しい表紙。 ページをめくると例の巻頭歌、そして独特の文体…。 そのままレジに持って行き、夢中で読んだことは言うまでもありません。 今振り返って思うのは、一度読み終えてしまった以上、 もう最初と同じ気持ちでこの本を読むことはできないということです。 この本が文学的に優れている本かどうかは分かりませんが、 少なくとも私には唯一無二。 この本が醸し出すような独特の雰囲気を持つ本に、以降会えていません。 妖しく、複雑で、ある意味でシンプルなストーリー。 この本を本当に存分に楽しめるのは、手に取って読み終えるまでのわずかな時間です。 そしてそれは、この本が少しでも気になった類の人間にとっては、 人生でとても貴重な時間になると思います。 | ||||
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先に謳われているとおり、推理小説の枠組みに収まりきらない著者の知識や学問が当時の科学の枠を超えて表現されている。中でも精神病に関する記述は昭和初期の当時としては本当に影響が多かったと思えます。 まず個人の感想を言うと、精神に異常をきたすことはなかったんですけど、脳髄や細胞の原罪的な記憶、心理遺伝など独自の観点で論理を展開するのは価値観が変わるほど面白かった。 神学にかぶれてたからそれほど大きいショックではなかったけど、心理学や宗教に関する知識がない人は名目通り「異常をきたす」ほど見方が変わるかもしれないです。少なくとも心理の考え方は変わるでしょう。 著者の壮大な知識も去ることながら、小説の流れとしてもどんでん返しの展開で、字体は古いですがストーリーの面白さは現代でも十分通用します。 ただどんでん返しなので整理が追い付かなくなると思うので、覚えてなかったりすることもあるので2回以上は読まないと分からないのは間違いないです。 ただ、ひとつ不満なのは、どう考えてももう4,50ページは要るだろうというラストの中途半端な終わり方ですが、「まだ〜〜ではないのでは?これで終わり?」と思う人も僅かには居ると思います。 それは著者の計算か分かりませんが、そして全体の話を把握しきるのは難しいと思いますが、それでも読む価値はあると思います。 | ||||
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この作品をジャンル分けするのは非常に難しい。 初版や復刻版には「幻想怪奇探偵小説」と銘打たれているが、幻想怪奇であるのはともかく探偵小説であるかどうかは疑わしい。 これは著者の夢野久作が「探偵小説家」に位置づけられていたため「探偵小説」のジャンルに分けられてしまったのだろうと言われている。 純粋な探偵小説ファンに読ませてみれば、「これのどこが探偵小説なのか」と言われてしまっても仕方ないと思う。 この作品は久作が10年かけて構想を練り上げ推敲を重ねて書いたものだといわれている。 「ブゥゥーーン・・・」という時計の音から始まるこの小説は、探偵小説の枠に収まらず、幻想、幻覚、怪奇、精神世界、あらゆる不思議が含まれている。 かなり長いのが難だが、読み始めたら最後まで他の本を読んだりせずに読み終えてほしい。 一度読んだだけではあらすじを掴むことすらできないと思うが、とにかく奇妙な小説であることはわかると思う。 読みづらければ途中(アホダラ経やら胎児の夢やら)を軽く読み飛ばし、最後まで読んでみるのもいいと思う。 気付けば精神病の青年が書いたという「ドグラ・マグラ」を読まされている・・・ドグラ・マグラを読む主人公・・・その主人公がドグラ・マグラを読んで悩み考える過程を第三者視点で眺める自分すら、ドグラ・マグラという物語に組み込まれていくような奇妙な感覚に陥ってしまう。 時間軸はおろか空間、物語の中、外、それすら飛び越えてしまう今までにない不可思議な体験をすることができるだろう。 ラストは犯人探しをさせられた挙句、考えれば考えるほど犯人が誰なのか、そもそも犯人などいるのかどうかさえわからなくなってくる。 読めば読むほど、理解しようとすればするほど頭がおかしくなってしまいそうになる幻想怪奇小説。 「読めば発狂する」というフレーズもあながち大げさではないかもしれない。 | ||||
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この作品をジャンル分けするのは非常に難しい。 初版や復刻版には「幻想怪奇探偵小説」と銘打たれているが、幻想怪奇であるのはともかく探偵小説であるかどうかは疑わしい。 これは著者の夢野久作が「探偵小説家」に位置づけられていたため「探偵小説」のジャンルに分けられてしまったのだろうと言われている。 純粋な探偵小説ファンに読ませてみれば、「これのどこが探偵小説なのか」と言われてしまっても仕方ないと思う。 この作品は久作が10年かけて構想を練り上げ推敲を重ねて書いたものだといわれている。 「ブゥゥーーン・・・」という時計の音から始まるこの小説は、探偵小説の枠に収まらず、幻想、幻覚、怪奇、精神世界、あらゆる不思議が含まれている。 かなり長いのが難だが、読み始めたら最後まで他の本を読んだりせずに読み終えてほしい。 一度読んだだけではあらすじを掴むことすらできないと思うが、とにかく奇妙な小説であることはわかると思う。 読みづらければ途中(アホダラ経やら胎児の夢やら)を軽く読み飛ばし、最後まで読んでみるのもいいと思う。 気付けば精神病の青年が書いたという「ドグラ・マグラ」を読まされている・・・ドグラ・マグラを読む主人公・・・その主人公がドグラ・マグラを読んで悩み考える過程を第三者視点で眺める自分すら、ドグラ・マグラという物語に組み込まれていくような奇妙な感覚に陥ってしまう。 時間軸はおろか空間、物語の中、外、それすら飛び越えてしまう今までにない不可思議な体験をすることができるだろう。 ラストは犯人探しをさせられた挙句、考えれば考えるほど犯人が誰なのか、そもそも犯人などいるのかどうかさえわからなくなってくる。 読めば読むほど、理解しようとすればするほど頭がおかしくなってしまいそうになる幻想怪奇小説。 「読めば発狂する」というフレーズもあながち大げさではないかもしれない。 | ||||
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誤解を恐れずに言えば、娯楽大作としての要素が凝縮された、旨味だらけの作品だと思います。 読み進めるにつれ謎が明かされていくかと思えばそれが翻されたり新たな謎が生まれてきたり、一体何が真実で何が夢・幻なのか、最後まで脳髄、いや全身の細胞が刺激されっぱなしです。便宜上「探偵小説」と分類されるその謎解きの課程で、論文・新聞記事・対談・調査書類・遺書…等々様々な形式をとった文面が現れたり、歴史・冒険活劇・スプラッタの要素までをも呑み込んでいるのでまったくその長さを感じさせることなく読めます。 「読破すると必ず一度は精神に異常を来たす」などとも言われる本書ですが、恐れずにその扉を開いてみて下さい。相当に頭が混乱することは確かですが…。 | ||||
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文字通り言葉通りの天才。 ハッと覚醒したひにゃ自分が何者か得体の知れないものに気づいた男の混乱をベースに更に 混迷な理論(でも、これが本質)を屋上屋していく超重厚な密度。 生身という言葉がピッタリ合うほど滲み出る恐怖をまるで科学者のレポートのように詰めこ みどうにもこうにも首肯せざるをえない次元にもっていくその構成力の凄さときたら... アンチ・ミステリ、三大奇書...云々のレッテルなんかじゃ括れない一大芸術。 | ||||
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レビューというより、感じることがあったので少しだけ感想を。 内容は確かに奇怪だと感じました。 何も前知識なしに読むと、とても推理小説だとは思えない内容。 ただ、専門的にではないとしてもユングやフロイトをかじった事がある人は、 そんなに異常で理解不能な内容でもないと感じるはず。 何がいいたいかと言いますと、 夢野久作さんは「自分が見た夢の内容」をベースに小説を書いているのではないか?ということを言いたい訳です。 多分、1つの夢ではなく、複数の夢をメモしておいて、そのメモをベースに推理小説の技法をミックスさせたのかな・・と思いました。 というのは、 ・精神病院などの世間から隔離された(隔離した)閉鎖空間 ・壁を挟んでいる少女 ・少女は語りかけてくるが頑なに無視する主人公(男) ・思考力があるが何か大切なことを忘れている主人公(男) ・・・、などは夢でよく出やすい設定だと思います。 ちなみに、夢をみた本人の性別が女性なら、上の男女の設定は逆になると思います。 で、このような設定は、「自分の感情を殺した」人の夢・・・に出やすいのかな?? つまり、自分が何を欲しているか?何を感じているのか?が分からなくなってしまった人の夢。 実際、作中のモヨ子は自分自身について「一度、殺されたが、生き返って戻ってきた」旨のこと言っている。多分、モヨ子は、昔、作者が押し殺した感情自身ではないだろうか? 壁はその感情と向き合えていない証拠だろうし、話かけるのが怖いのは、自分の感情と向き合う怖さからだろう。 ただ、上のは推論に過ぎないですが、少なくても、体験的にいえることは1つありまして、 私は昔、いじめられた事が切欠で自分の感情を殺して生きた時期があるのですが、 ドグラ・マグラと似た設定の夢を見たことがあります。 設定は全く同じじゃないですけどね。 以上、簡単な感想です。 ちなみに、「夢を元に作品を作っているのかな?」と何故思ったのか?と言いますと、作者の名前が「夢野 久作」だったからです・・・、勝手な連想ですけど。 | ||||
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ずいぶんと前に読んだ小説ではありますが、大変印象深く残る本でした。 読んだ当時、理解すると精神に異常をきたすと豪語するなら理解できるまで読んでやろうと、喧嘩腰に挑み、話の区切り区切りでよくよく考えながらとても時間をかけて読んでいました。すっかり理解できたころには自分がドグラマグラにかかっていた、なんてことはありませんでしたが、やはり自分の内包された知識や現状というのが大変影響する本だと実感させられました。 自分がどう解釈するかという振り幅は広いです。しかし、読みにくい文体はともかくとして問いはとてもシンプルだと思いました。シンプルだからこそ読後に更なる思考を求め、日常にある、ある種ドグラマグラ的なものの追求へとシフトするのでしょうか。もちろん、本だけで終わる人もいれば、それ以外のことに当てはめて考える人もいる。それは当然のことですべての人に当てはまることではないです。 | ||||
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物語を貫く独特の文章がある種異様な雰囲気を醸し出している。 読んでワクワクしたり、最新の知識が得られる本ではないが、このジメジメとした陰鬱な世界は他でそう味わえるものではない。読んだからといって精神に異常をきたすことはないだろうが、作者のこの作品にかけた思いが伝わってきて読んでいて圧迫感を感じ暗い気持ちになること受け合いだ。 | ||||
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