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キマイラの新しい城



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キマイラの新しい城の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

キマイラの新しい城の感想

名探偵石動戯作の人生に同情せざるを得なくなりますね。
もう汚名返上の場を与えられることは叶わないのですね。
シリーズを通して、名探偵に対するアンチテーゼを展開してきたこのシリーズですが、クライマックスの謎解きシーンは、探偵役はとしては禁じ手で、ひどい役どころだったなぁと苦笑いせずにはおれません。

設定にしても、「黒い仏」ほどの破壊力はない(当たり前ですが(笑))ものの、この作品も中世の騎士の亡霊が主役というプチ破壊力を秘めております。
その中世の騎士の名前はエドガー・ランペール。
江戸川乱歩を容易に想像させる名前であり、その騎士さんが、現代人からすると素っ頓狂な訳の分からん事を連発。
乱歩を笑っているのか、乱歩の時代はよかったという揶揄なのか、私には計り知れますが、作品全体を通して、ミステリというより、エドガーと現代人が織りなすコメディの比重が大きくて、作者が何を表現したかったのかイマイチよく分かりませんでした。

肝心の密室トリックも脱力もので、ミスディレクションになっていると思われている「◯◯口」も、そもそもミスディレクションとして成り立っているのかすら甚だ疑問です。
捜査関係者の誰も気付かないなんて有り得ないですよね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(8pt)

キマイラの新しい城の感想

殊能将之、最後の長編!千葉県に移築建築された欧州の古城テーマパークの社長が古城の領主の霊に取り憑かれ、今から750年前に起きた密室殺人を解いて欲しいと「魔術師イスルギー」に依頼する!しかし、老人の妄想ともつかぬ話に付き合っているうちに現実にも殺人が! 江里社長に取り憑いたエドガー視点が面白く、古代の騎士が現代の東京(トキオーン)で縦横無尽に暴れまわる姿が良かったです!本格ミステリ的にも物理トリックあり、心理トリックありで著者の本格に対する集大成的な内容でした!にしても、イスルギー情けなさすぎるぞ(笑)

ジャム
RXFFIEA1

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