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【西澤保彦】
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殺意の集う夜の評価:
5.75/10点 レビュー 8件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点5.75pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
殺意の集う夜/怒涛の「そんなわけあるか」
友達が死んでいる!確かにあたしは、ちょうど続けざまに6人も殺してしまったところだ。でも友達を殺したのはあたしじゃない。ならば友達を殺した犯人に、あたしが殺した分も罪をかぶってもらおう! さっき殺した6人のうちの誰かに違いない、一体誰だ!?もうこの設定を思いついた作者のセンスがすごいのだが、この作品を楽しむためには、少なくとも次の2つの性質が必要であろうと私は考える。1つ目は、文体や設定への違和感があっても気にせず読めること。古い小説や翻訳ものを読み慣れている人などは向いているかもしれない。 というのも、1996年の作品で、正直、舞台設定や人物設定、登場人物達のセリフも含めて、言い回しやそれぞれの描かれ方が古臭く感じてしまうのだ。昔の本だしそういうもの、と割り切って読めれば問題ないが、序盤の万理と園子の会話が辛い人は、読み切るのが大変かもしれない。2つ目は、バカバカしいことを素直に楽しめること。「そんなわけあるか」の連続で、つっこみ出すとキリがない。潔く楽しんだほうがよい作品である。しかしながら、実は細かい伏線がちゃんとあって、アホみたいな状況の影にやたらまともなトリックや論理展開がある。私自身、どういう気持ちで読めばいいのか困惑しつつも、夢中になって考察して、一晩で読み切ってしまった。この本を面白いと思うか、酷すぎると思うか、かなり好みが分かれそうな作品である。今は電子書籍しか売られていないようなのだが、ぜひ手元に紙で欲しいので、新装版で出てほしい。 ▼以下、ネタバレ感想
もう一回乗りたくなるジェットコースター・ミステリ
嵐の中の閉ざされた別荘に集う人々、という定番のシチュエーションのミステリですが、定番と言えるのはそこだけ。次々と予想外の展開が待ち受け、息をつく暇もない、謳い文句の通りのまさにジェットコースター・ミステリです。西澤氏お得意の非現実的なSF設定こそ出てこないものの、あまりにハチャメチャな展開のせいで、もはやSF作品レベル。このジェットコースターにもう一回すぐにでも乗りたくなるか、「二度と乗るかボケ!」と思うかは人それぞれでしょう。 ▼以下、ネタバレ感想
殺意の集う夜の感想
▼以下、ネタバレ感想
ブラックユーモアなミステリです。めちゃくちゃに詰め込んだ殺人はスプラッタでありながら喜劇模様。釈然としない終わり方でしたが、読み返したくなる作品。
スピード感がとてもよかったです。
作中の万理が勢いよく連続殺人を実行して全員が死んでしまうシーンは何かの冗談の様な展開でしたがとても面白かった。自分が殺していない友人の犯人を突き止めようとする話の設定がまた良かったです。
友達が死んでいる!
確かにあたしは、ちょうど続けざまに6人も殺してしまったところだ。でも友達を殺したのはあたしじゃない。
ならば友達を殺した犯人に、あたしが殺した分も罪をかぶってもらおう! さっき殺した6人のうちの誰かに違いない、一体誰だ!?
もうこの設定を思いついた作者のセンスがすごいのだが、この作品を楽しむためには、少なくとも次の2つの性質が必要であろうと私は考える。
1つ目は、文体や設定への違和感があっても気にせず読めること。
古い小説や翻訳ものを読み慣れている人などは向いているかもしれない。 というのも、1996年の作品で、正直、舞台設定や人物設定、登場人物達のセリフも含めて、言い回しやそれぞれの描かれ方が古臭く感じてしまうのだ。
昔の本だしそういうもの、と割り切って読めれば問題ないが、序盤の万理と園子の会話が辛い人は、読み切るのが大変かもしれない。
2つ目は、バカバカしいことを素直に楽しめること。
「そんなわけあるか」の連続で、つっこみ出すとキリがない。潔く楽しんだほうがよい作品である。
しかしながら、実は細かい伏線がちゃんとあって、アホみたいな状況の影にやたらまともなトリックや論理展開がある。
私自身、どういう気持ちで読めばいいのか困惑しつつも、夢中になって考察して、一晩で読み切ってしまった。
この本を面白いと思うか、酷すぎると思うか、かなり好みが分かれそうな作品である。
今は電子書籍しか売られていないようなのだが、ぜひ手元に紙で欲しいので、新装版で出てほしい。
▼以下、ネタバレ感想