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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.33pt |
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コンゲーム小説。 | ||||
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コン・ゲームと云うジャンルがあり、有名な映画ではヘンリー・フォンダの「テキサスの五人の仲間」。ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードの「スティング」。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットの「オーシャンズ11」など。小説ではジェフリー・アーチャーの「百万ドルをとり返せ」。94年海外ミステリー1位の「シンプル・プラン」小林信彦の「紳士同盟」。道尾秀介の「カラスの親指」等など。読む方とすれば騙される爽快感が楽しみで読むのであり、そのカタルシスの高い作品ほど面白い本と評価されるのでしょう。これはトランプのポーカー・ゲームの勝負で、自分達を騙した相手を逆に引っ掛けて10億円を騙し取ろうとする話しだが、ラストのオチはさてどうだろう。万人がなるほどと唸る様なオチは中々難しいと思うが、「カラスの親指」にしたって自分的にはあのオチはそれほどでもない感じだし。しかし、ポーカーの達人と自負する相手、しかも非情な男という設定の人物との対決は中々読ませるところである。場を読む、相手の手を読む事に驚異的な実力を持った男。表の顔はビジネスマンだが裏の顔はヤクザで冷酷な男と云う、主人公にとって絶対的な敵の造形が良く出来ていてゲームのシーンは面白い。とっかかりの始めに主人公たちが騙されるところは、入試をカンニングで突破するというプランそのものが「そうか?」と云う感じを持つが全体的にはまぁ、良く出来ているとは思う。でも主人公の人間性にあまり魅力がないせいで6ポイントとした。このジャンルは最初から敷居が高いので生半可なオチでは評価を得られないと云う特質があるが、全体とすればラストのドンデン返しまで読ませる内容だ。ただし「カラスの親指」のような人情的な爽やかさのオチではないので、「カラスの親指」が好きと云う人にはどう採られるか。コン・ゲーム小説が好きな人には読んで見るのも一興と思う。 | ||||
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