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スパイたちの遺灰



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【この小説が収録されている参考書籍】
スパイたちの遺灰 (ハーパーBOOKS)

スパイたちの遺灰の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

冷戦期のスパイものを現代的エンタメに仕上げた傑作!

大学で諜報史を研究してきたという若き俊英の長編三作目。冷戦時代のイギリス、ロシア、アメリカ、MI6、MI5が入り乱れる諜報戦を生き抜いた伝説のエージェントが書いた暴露文書の出版を巡るスパイ・サスペンスである。
冴えない諜報史学者のマックスのもとに、MI6伝説のエージェントであるスカーレット・キングから手記の執筆の依頼が届く。もし本物であればイギリス政府はもちろん、アメリカをも巻き込んだ大変な話題作となり、映画化もされるだろう。期待に胸膨らませたマックスだが、学者として手記の真贋に疑問を持ち調査を始めた。するとマーガレットが殺害され、マックスは犯人としてMI5に追われることになる…。
とにかくストーリー展開が秀逸。第二次大戦末期から現代に至るまでのイギリス情報部の極秘作戦が圧倒的な知識で裏付けされたリアルなエピソードで明らかにされる。かつてのスパイ小説の王道を行くル・カレ、グレアム・グリーンと同じ迫真性で、しかも徹底的に良いやすさとエンタメ作品にこだわっているのだから面白くない訳がない。
古くからのスパイ小説ファンはもちろん、スパイ小説は難しくて苦手という人にこそオススメしたい傑作である。

iisan
927253Y1

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