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さらば提督



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さらば提督の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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(8pt)

さらば提督の感想

刑事コロンボは、倒叙物ミステリーのテレビドラマとしては、恐らく最も有名なものでしょう。コロンボシリーズを知らない人はまず居ないと思うのですが、若い人と話していると古畑任三郎は知っているけど、それって何ですか?という人もいてびっくりしたこともあって、念のためここに紹介しておきます。
刑事コロンボシリーズは犯人側の視点から描写されます。犯人側は例外なく地位も名誉もある知的エリートばかりで、パリッとした高級スーツを着こなして普段は高級住宅に住み、常に颯爽としてカッコイイのですが、そこに汚いヨレヨレのコートを着た頭ボサボサの刑事が乗り込んでいくという、そのギャップで楽しませる一話完結型のドラマです。このギャップが面白くておかしくて、ドラマの最大の魅力でした。つまりはエリートの代表たる犯人を庶民の代表コロンボが懲らしめるのです。
コロンボの身なりの不味さは特筆もので、本書ではないですが教会に乗り込んで修道女に浮浪者と間違われ「施しはこちらへどうそ」と連れて行かれそうになって、小声で「私は刑事です。」といいながら手帳を見せ、「あらまぁ、変装していらっしゃったのですね?さすが本職のプロはすごいですわ。私には全く見抜けませんでした。」と誤ったほめられ方をしているシーンが印象に残っています。( ←逆転の構図のエピソードだったと思います。)
悲しいかな小学校の頃、absitnheはテレビをあまり見せてもらえなかったため、ドラマのノベライズを図書館から借りて読んでいました。読書好きになれたのはそれが良かったのかもしれないのですが。本作はその中でも一番好きだった作品です。本作はコロンボの持ち味である本来の倒叙物からさらに一ひねりされていて、あっと驚く仕掛けがされています。
個人的には★10個の作品ですが、思い出補正も相当にかかっているだろうし、そもそも小説のサイトにテレビドラマのノベライズを紹介していいものか・・・ということでこのくらいに。

absinthe
BZLMTCHK

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