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HELLO WORLD



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【この小説が収録されている参考書籍】
HELLO WORLD (集英社文庫)

HELLO WORLDの評価: 6.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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(7pt)

HELLO WORLDの感想

作者のおちゃめな毒が緩和されており従来ファンは少し寂しい気もしますが、良い意味では大衆向けな優しいテイストで読後感も良い作品。

著者ファンなので過去作が頭によぎりながらの読書。
中盤まで読んで感じたのは、これって作者同じ?という気がかり。なんというか味が薄い。野﨑まど作品ってもっと尖がっているというか惹き付けて虜にさせる中毒があった気がしましたが、本作はなんかよくあるラノベ。いや、よくあると言ってしまいましたが、面白くないわけではない。でも"野﨑まど"の作品として期待すると違う気がする。そんな作品。
映画になる作品ですが、"野﨑まど"の原作を映画化するのではなく、映画化した話を"野﨑まど"が小説化した手順でしょうか。きっと後者で一般向けの為に成分が薄まった気がします。

さて、タイトルの『HELLO WORLD』。プログラム業界では新しい言語を習得する時に、最初に実行して動作確認するワードです。新しい世界へようこそ。本作は過去作の『know』に近しいSF世界を舞台とした青春恋愛小説です。映画原作という視点でみると、近年の『君の名は。』に近しい年代の青春恋愛物語にもう少し濃いSF要素を入れて別系統にした作品作りを感じました。また、野﨑まど作品と言えば終盤にひっくり返るどんでん返しのサプライズ。作品によっては裏目にでる程、雰囲気を変えて賛否両論を巻き起こす為どんな結末か不安を感じましたが、本作はいい具合のプラスなサプライズでした。要素としては恋愛要素に比重があります。映像映えしそうなシーンも多く改めて映画原作かつティーンエイジャーに好まれると思いました。

ヒロインは著者らしい女性キャラだなとか、狐面とか神の手とか、過去作を感じる所もあり、なんだかんだで楽しく読みました。本作から著者作品に入り気に入った方は、SF寄りなら『know』、青春寄りなら『[映]アムリタ』へと繋げていくと著者作品をより楽しめます。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
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