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監獄舎の殺人
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監獄舎の殺人の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt
Created with Highcharts 5.0.100件0.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%1件100.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%2件100.00%0件0.00%0件0.00%0件0.00%点数潜在点点数潜在点☆1☆2☆3☆4☆5☆6☆7☆8☆9☆10

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

「監獄舎の殺人」の感想です。

この本は東京創元社の「ミステリーズ!」という専門誌の新人賞を獲った作品を集めた短編集です。
それぞれの作品をみていきましょう。


「強欲な羊」美輪和音・著

最初の「強欲な羊」美輪和音・著。これは大豪邸を舞台にしたサイコサスペンスものです。大きなお屋敷に二人の美少女が住んでいます。姉の麻耶子は大輪の薔薇のように艶やかで気性が激しく、妹の沙耶子は桜のように可憐でどこか儚げで優しい。この2人の対照的な姉妹をめぐる屋敷内での様々な殺人事件。「強欲な羊」とは果たして誰のことなのか。物語はこの屋敷に住む使用人の女性の視点で語られます。文章も非常に手慣れて巧みでなかなか読みやすかったです。そして最後にどんでん返しもあり、非常に面白いそんな作品でした。少し読み進んでいくうちにある程度このストーリーの展開は読めるのですが、最後の本当のどんでん返しはちょっと想像できませんでした。そういう意味では非常に上手く書かれた作品だと思います。 美輪和音氏は映画, 『着信アリ』シリーズの脚本家だそうです。

「かんがえるひとになりかけ」近田鳶迩・著

これはいわゆる最後の1行であっと言わせるそういう小説ですね。もしかすると頭のいい読者の中には途中で気がついた人もいるかもしれません。ただ私は気づきませんでした。この作品は胎児の視点から語られます。まずそのことが非常にユニークです。胎児の視点から語られた作品、私はあまり読んだことがありませんが、実に面白いと思います。ただこの胎児はただの胎児ではありません。実は この「胎児=私」はある女性に殺されていたのです。殺された私がこの胎児に憑依したのかあるいはまた別の理由があるのか、そこの部分に触れるとネタバレになるので触れるわけにはいきませんが、何のために私は殺されそして殺した犯人が誰なのか、そこがこの作品の中心となる謎の部分です。途中までどういう展開になるのか全く予想がつかず一気に読んでしまいました。そして最後の最後に書かれたその1行、確かに驚きではありますが、ちょっとユーモラスな印象を持ちました。思わず笑ってしまいますね。 驚くというよりも何だこれはとニヤニヤしてしまうそちらのほうが、感想としては正しいかもしれません。

「サーチライトと誘蛾灯」桜田智也・著

この本の中では、これだけが面白さが分かりませんでした。確かに会話の部分は漫才の台本みたいででおかしいのですが、ミステリとしてはまったく楽しめかったというのが、正直な感想です。逆にどこが面白いのか選んだ人に聞いてみたいほどです。公園の見回りをしている吉森という男が、殺人事件に出くわすという話なのですが、謎の部分がまったくありません。なんせ犯人が出頭してしまうのですから。「あの方を本当に殺してしまったのは私かも知れません」と言って。もしかすると私の知らない楽しみ方があるかのかも知れませんでしたが、私には理解できなかったということです。


「消えた脳病変」浅ノ宮遼・著

これはちょっと変わった医療ミステリでした。 ある大学の医学部の脳外科の授業で 榊という教授が授業をするのですが、その授業はこの教授の医師としての経験に基づいた問題を学生に対して投げかけます。それに対して学生がどう答えるか、それによって教授は点数をつけるわけです 。榊の出した問題はこうです。「目の前に1人の女性が意識を失って倒れているどんな処置をすべきかどんな、検査はすべきか君たちになりに考え病気の原因を探って欲しい 。」榊が担当していた患者の中に Aさんという女性がいました。この女性がある日病院で急に意識を失って倒れてしまいました。彼女の脳にはもともと脳病変がありました。ところが、これが検査の結果全く消えてしまっていたのです。じゃあなぜ倒れたのでしょう。一体どういうことなのでしょうか。この謎に対して学生達は様々な回答します。しかしほとんどがはずれでした。ある学生が答えたその正解は実に驚くべき内容のものだったのです。
この作品はあまり読んだことの無いタイプの医療ミステリで、作者は医者のようですが、難しい表現もなく素人にも分かりやすいもので、面白かったです。


「監獄舎の殺人」伊吹亜門・著

これは歴史ものいうか明治維新を舞台にした作品です。京都にある監獄舎に一人の男が囚われていましたこの男の名前は平針六五。罪名は政府転覆を企てた謀反です。 この平針がある日、死罪になることが決まりました。ところが彼はその直前になぜか毒を飲み自害してしまいます。果たしてその原因は何なのでしょうか。長州藩士であり政府高官にまで上り詰めた 彼がなぜ死罪を恐れて自害するなどという恥知らずな行為を選んだのか。そもそも果たして本当に自害だったのか。その驚くべき謎は。この結末はちょっと予想がつかないものでした。


この本全体を読んでの感想は、それなりに面白かったけれども、ものすごく突き抜けたものはなかった、そういう感じですかね 。合格点ではありますが、新人の作品としてはもっとぶち抜けたものが欲しかったなという感じがします。点数としては10点満点で言えばなら7点ぐらいでしょう。8点はあげられませんね。作品的には最初の「強欲な羊」それから2作目の「かんがえるひとになりかけ」これ面白かったです。 期待できる作家だと思います。





いわし雲
78XRDN1A

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