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(短編集)

人形はこたつで推理する



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【この小説が収録されている参考書籍】
人形はこたつで推理する (講談社文庫)

人形はこたつで推理するの評価: 5.67/10点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

キャラクターが奇抜すぎかな。

腹話術師が人形を介して推理を披露するという、キャラクターを作りすぎた感が否めない我孫子氏の第2のシリーズ。しかしこのシリーズはなんと読んでいるのだろう?腹話術師朝永嘉夫シリーズ?それとも腹話術人形鞠小路鞠夫シリーズ?ま、どうでもいいか(ここでは人形シリーズとなってますね)。

本作はその第1弾で4編収録の短編集。軽いイントロダクションといった感じ。
各編のストーリー、真相についてはもう既に忘却の彼方なのだが、それでも2編目の「人形はテントで推理する」は今でも覚えていた。これは発想の転換というか、先入観を利用したミスリードがよく効いている。たしかあとがきか解説でも作者自身お気に入りの1遍であるとの弁が伝えられており、特にチェスタトン張りのトリックが本人はいたく気に入ったようだ。しかしチェスタトンという名前が誇らしげに出てくるところを見ると、やはりミステリ作家はいつかはチェスタトンのような逆説的な作品を物するのが憧れなのかもしれない。

さて元々我孫子氏の作風はライトなのだが、このシリーズではさらにそれが強調されているように感じる。上に述べたように、戯画化が強調された主人公コンビが活躍する点も含め、ライトノベルのようなテイストが強い。だからだろうか、もう一方の速水兄弟シリーズよりもキャラクターが弱いように感じた。設定の割にはあまり残る物がない短編集であった。

Tetchy
WHOKS60S
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

人形はこたつで推理するの感想

キャラ重視な短編集で設定勝ちじゃんとも言えるのですが、個人的には少しバランスが悪いかなと感じています。
朝永と鞠夫の関係性はいいかなと思うのですが、紅一点妹尾さんのキャラが、推理展開上役に立ちそうもないキャラで朝永に被っているかなと・・・
彼女がもう少し切れ者なら三人のバランスが取れるかなぁとも思うのですが・・・
心の声で、無能な朝永を扱き下ろしたりしたら面白いのになぁ。

「殺戮」はもとより「弥勒の手」や「探偵映画」が好きな私にとっては歓迎する作品ではないのですが(ドットジェイピーよりはマシ)、シンプルながら最後必ず驚かせてくれる絶妙なプロットを繰り出す我孫子さん。
この手の短編作品を描いてもしっかり安定してます。
突飛な設定ではあるのですが、推理小説という体裁は保っているので、ファンタジーでは終わっている作品ではないのが流石です。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

安楽椅子

殺戮に到る病では、あっと驚く叙述作をドロップした我孫子武丸氏の青春ミステリー短編集

人形が推理する所謂安楽椅子探偵ものかと思いきや、中々奥は深いです

さらっと読みやすく小説入門に良いかも

DJANTI
V1E5CPIL

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