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【中山七里】
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七色の毒 刑事犬養隼人の評価:
7.43/10点 レビュー 7件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.43pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
七色の毒 刑事犬養隼人の感想
短編ならではのコンパクトなおもしろさはあったものの、物足りなさ、もったいなさを感じる…。長編の方が犬飼刑事の味が楽しめるはず。
「七色の毒 刑事犬養隼人」の感想
長編作の『切り裂きジャックの告白』で登場した、警視庁捜査一課の刑事・犬養隼人が主人公の七編の連作短編集です。「小説野性時代」に掲載された6話に、書き下ろしの1話が追加されて刊行されたと言う事です。『切り裂きジャックの告白』は未読なので、犬養隼人については予備知識はありませんでした。目や唇の動きを見ただけで嘘を見抜く鋭い観察眼を持っており、男の犯人に限るなら検挙率は本庁で1,2位を争う捜査一課のエースだと言う事ですが、女には騙されてばかりいる・・・と1作目の「赤い水」で紹介されています。全作ともホントに短い話です。その中にどんでん返しが入って居るという事で、興味を持って読んでいきましたが、あっと驚くような「どんでん返し」では無く、事件を追っていく内に、捜査の流れの中で違う事実が判明した・・・と言う程度のものでした。しかも、一作目を読めば、その他の作品の展開もだいたい予想が出来てしまいます。7作を一息に読んでしまったので、面白さが半減したのかも知れませんし、話が短すぎます。不定期な形で、一作ずつ雑誌に掲載されている方が、それぞれの印象が良いのかも知れません。また、主人公である警視庁捜査一課の刑事・犬養隼人の特徴(というか特技)が、この話ではほとんど生かされていないように感じました。自分が気になった事件には、管轄外であっても何処にでも顔を出してくる、出しゃばりの刑事だというだけの印象です(笑)ただ、最終話の書き下ろしの話は、それまでの話(どの話かは言えません)の続編という形で書かれていたので、ちょっと面白く読みました。一度読んだ後、この話だけ2作続けて読みましたが、やはり、これぐらいの長さが無いと、話の深みが出てこないのかも知れないですね。この短編集で興味深かったのは、「黄色いリボン」です。性同一性障害の話を扱っていますが、1日に1度だけ女の子の格好をして、「ミチル」と言う名で外出しても良いと両親に許されている少年・桑島翔の視点で話が進んでいるのもユニークです。でも、最後のどんでん返しが「普通」だったのが残念でした。
短編ならではのコンパクトなおもしろさはあったものの、物足りなさ、もったいなさを感じる…。
長編の方が犬飼刑事の味が楽しめるはず。