十年前に逝った妻子への贖罪の想いを抱え、日高は日雇い労働者としてひっそり生きていた。

安優海は臨月を迎え産休中。夫が寝言で女性の名前を呼び、浮気を疑い始める。

親友・美佐子の突然の死を知らされた三十九歳の翻訳家・麻子。

36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。

裁判員制度勉強会で知り合った桜井香子に一目惚れして以来、一色知也の人生は、次第に暗がりへと呑み込まれていく。

東京の大学病院に勤める内科医の望月美並。

私は今、刑事ではない。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。

過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。

「精神鑑定」に真っ向から挑む感動作! 「心神喪失」の通り魔犯に娘を殺された夫婦。

高校一年の千幸は、父が電車内で痴漢を働き、咎めた男性を線路に転落死させたと知らされる。

(瑠璃子さん…今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。

広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。

中学一年の史子は、生まれる前の記憶があると語る不思議な女の子シーちゃんと友達になる。

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。

極秘来日していたオノコロ国のトップが“暗殺”された。自首したのは、衆議院議員の息子で創薬研究をする大学院生・一臣だった。

38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。

知り合いの編集者から霊能者と誤解された結果、ある少年の失踪調査をその母親から依頼された女性推理作家の「私」。

オンライン塾の講師・能見が、「高校生の息子が四十八歳の先生に誘惑されている」というクレームのあと失踪。

東京の大学病院に勤めていた内科医の望月美並は、長野県大町市で祖父のあとを継いで警察嘱託医を務めることとなった。

夏生は人工呼吸器なしでは生きられない。ある日入院してきた瑞江と、彼女の恋人の双一郎と出会う。

ネット上で募集した小説に殺人予告が含まれている。執拗な脅迫が、作者の蘇芳千尋に届いた。

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

待望の新ヒーロー誕生！　極上の長編ミステリ 都内で起きた不可解な連続殺人事件。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

服役中の男の告白――墨田区の不動産業者の強盗殺人事件は、意外なところから容疑者が浮かび上がった。

通信社の東京支社社会部に勤務、池袋警察署の記者クラブに詰める鶴田吉郎。

都内の運河沿いで、帰宅途中のOLが強盗に襲われ、殺害される事件が連続して起きた。

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…。病院でバイトをする大学生の「僕」。

五年前、渋谷で殺人を犯し、国際手配されていた船田透が突如帰国するとの情報が、追跡捜査係の西川大和の許に入った。

レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。

白昼の新宿で起きた連続殺傷事件―無差別に通行人を切りつける犯人を体当たりで刺し、その行動を阻止した男がいた。

三姉妹の長女・百合が次女を殺した。

リベンジポルノの相談が大学院生の綾子から村野ら支援課に持ち込まれた。

地方紙の支局長として20年ぶりに地元に戻って来た福良孝嗣は、前市長の息子が銃殺された事件を着任早々、取材することになる。

「燃える氷」メタンハイドレートの研究施設で起きた密室殺人事件。

大友鉄の一人息子・優斗が行方不明に―― 父を訪ねて高速バスに乗った優斗は移動中に忽然と姿を消してしまう。

旅行代理店に勤務する長瀬は、得意先の中西社長に孫の慎一郎のベトナム行きに付き添ってほしいという依頼を受ける。

村内先生は中学の臨時講師。言葉がつっかえて、うまくしゃべれない。

大学4年生の真志歩は、母親との関係をこじらせて、冬休みに帰省しなかった。

ペットの洋服作りの仕事が軌道に乗ってきた芭子と、パン職人の道を邁進する綾香。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

かつて売買されたひとつの卵子が、16年後、殺人鬼に成長していた。凄惨な現場に残された「VS」の文字に秘められた謎とは―。

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。

―過去に重大犯罪を犯した人間が、会社の同僚だとわかったら?― ミステリ界の若手旗手である薬丸岳が、児童連続殺傷事件に着想を得て、凶悪少年犯罪の「その後」を描いた傑作長編! ジャーナリストを志して夢破れ、製作所に住み込みで働くことになった益田純一。

享保十三年、久留米藩領井上村。

念願のマイホームを購入した氷見一家。そこは、元の地主の意向で隣り合う四軒の家が前庭を共有する、少し変わった敷地だった。

捜査一課への異動から一年。一之瀬は、新たに強行班へ加わった後輩の春山と共に福島へ出張していた。

失踪した母、殺害された父。そこから悲しみの連鎖は始まった。

鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。

死んだはずのあの男がいた。

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク山岸尚美と、警視庁捜査一課の新田浩介。

橋口雄一郎は40代のプロの結婚詐欺師。

東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。

神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。

「皆さん、お静かに。動かないでください」。